餓鬼谷右股Co2180m付近まで登ると、左後方には唐松岳が見えた。前日に八方尾根(信州側)から見た唐松岳は、岩肌が露出して切れ落ち荒々しかった。それに対し、この日に餓鬼谷(越中側)から見る唐松岳は、白く穏やかな感じだ。餓鬼谷右股は、ここまでに1箇所、小滝が露出しているところがあったが、右岸を簡単にスキーで巻けた。ここから先、主稜線までは雪も硬く斜度もあるので、皆はシートラ・アイゼンで登った。私(山森)は、スキーアイゼンを併用してシールで登った。