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切り抜き詳細

発行日時
2018-8-15 8:20
見出し
天人峡→ユウセツ沢→北海岳→旭岳→天人峡
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http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1555455.html 天人峡→ユウセツ沢→北海岳→旭岳→天人峡への外部リンク
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天人峡→ユウセツ沢→北海岳→旭岳→天人峡(沢登り/大雪山)日程:2018-08-11〜2018-08-13メンバー: gt2010 hazuki2012rコース状況/その他周辺情報:旭岳温泉→天人峡コースは刈り分けされている。瓢箪沼から先が倒木が多くひどく荒れている。写真:旭岳祝 開通敷島の滝大曲りの城壁天人峡ダイレクトか?Co900 ゴルジュ入口大二股。左からユウセツ沢が出合う左岸捲き降りるゴルジュ出口ダム滝第一ゴルジュ中間部へ下降する左岸1p登る第2ゴルジュスダレ滝ジャイアントウンチ源頭へミンタラ旭岳温泉へ北海岳旭岳温泉〜天人峡コース入口敷島の滝が見える無事下山!感想:8/11 雨→霧雨→夜雨入山前の2日間で合わせて東川町の観測で100mm以上の雨が降った。雨の中浮かない心持ちで天人峡温泉に到着。今年開通となった天人峡遊歩道を歩き、羽衣の滝展望台から踏み跡を辿るとすぐに敷島の滝に出る。程なく入渓し巨岩のゴーロが続く。水量が多いので渡渉がいちいち大変だ。巨岩の景観は屋久島を思い起こさせた。大曲りに到着すると、大城壁が要塞のようにぐるりと囲んでいる。一昨年登られた大氷壁、天人峡ダイレクトと思しき壁が目の前に聳え立つ。8/12霧雨→曇り時々晴れ出発するとCo900から函状になる。途中まで全身浸かりながら進むが、水量が多く厳しい。左岸の岩棚を羽月トップ空身で1pザイル出して登り樹林帯をトラバースして捲く。 龍の如くホワイトウォーターが巨岩ゴーロの間を蠢いている 。巨岩を縫い進みCo1040大二股。化雲沢とユウセツ沢を隔てる大障壁は軍艦の舳先のようだ。轟音とどろくユウセツ沢の様相に圧倒される。とても中は行けず少し戻り右岸から大高捲きに入る。沢床から100m以上高い藪の中をトラバースする羽目になる。背丈を越える根曲り笹に辟易する。この第一ゴルジュはCo1100まで続くが、何とかこのゴルジュ帯の内部に突破口を探りたい。Bushを繋いで下降点を探す。Co1060付近へ降りられるポイントを見つける。ゴルジュの側壁はえぐれてツルツルなので一度降りたら戻れなさそうだ。ゴルジュ突破用に持ってきたPFDを着用し、高橋がゴルジュの底に懸垂する。歩くのもままならない水量だ。激流の狭間をJPし、少し進む。側壁は手がかりがなく厳しい。泳いで前進しようとするも水圧に押し返された。融雪水の激流は全身の体温を瞬時に奪い心臓が締め付けられるようだ。流されながら引き返し、FIXしたロープをユマールで上がり再び大高捲きに入る。湿地帯を経由し、懸垂40mでCo1100に下降する。再び巨岩ゴーロを進むとCo1190屈曲に大水量の15m直瀑。ダム放水口の様にどうどう轟音を響かせている。左岸の小滝を登り越える。直後に10m函滝。これは第2ゴルジュ帯の入口である。右岸から捲きゴルジュ側壁の岩棚に降り、小休止する。ゴルジュ内部はおどろおどろしい水量で出口は急激に幅を狭め樋状滝となってドウドウ激流を吐き出している。Co1250でゴルジュは終わり日本庭園の様な美しい渓相になる。ほっとするも水量が依然多いので延々繰り返す渡渉に疲れる。Co1420二股を左に入ると再び渓谷が幅を狭め、Co1460にスダレ状滝。その先に20m直瀑。左岸から捲くと、ようやくミンタラに出でる。ふと右岸の雪渓上を見ると巨大な黒いシルエットが霧の中をどさどさ走っている。デカさに圧倒され見とれる。夕暮れのシルエットの中、その者はこちらをジッと見た後、霧の向こうへと消えて行った。Co1550に適地を見つけビバーク。初めてカレーメシを食うがこれがうまい。二人で寒い夜を震えて過ごす。8/13 曇り→稜上ガス→姿見から晴れ→午後過ぎから雨タンドリー粉をまぶしたスパ食べて出発。ジャイアント熊ウンチに驚愕する。巨岩の小滝を幾つか越えるとミンタラらしい穏やかな清流となりCo1570二股を右、Co1750二股は左に行き荒井岳に出るつもりが右に入っていて北海岳に出た。お鉢平は13℃で寒風吹き荒び寒い。旭岳はお盆登山でごった返していた。PFDと漁師ガッパ、ヘルメット等を背負った妙な出で立ちで駈け下る。旭岳温泉に到着し小一時間休憩した後、天人峡まで歩き通して下山。疲労困憊でクタクタに絞られた山行であった。体重が3kgも減っていた。1つの目標を達成できて嬉しい。大きな谷だった。縮み上がるほど水が冷たかった。巨熊は堂々としまさにカムイという様だった。大二股は大迫力、一見の価値あり。カラダバキバキ、よく歩いた。
 
 
 
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