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切り抜き詳細

発行日時
2021-2-26 3:02
見出し
知床アイスクライミング(Kei's Gift、フレペの滝)
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http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2956362.html 知床アイスクライミング(Kei's Gift、フレペの滝)への外部リンク
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知床アイスクライミング(Kei's Gift、フレペの滝)(アイスクライミング/道東・知床)日程:2021-02-19〜2021-02-21メンバー: kasaisnt nrtk7写真:遊歩道からフレペの滝をのぞくと登れそうだったので登る。落ち口付近は氷が途切れ、その上に傘のようなハング氷塊がぶら下がっている。流氷とふれあう。トップアウト。アバラコフ懸垂で下降。懸垂で下降。落ち口が抜けられるか微妙だったので一応fixロープを残しておいた(結局使用せず)。最上部はハングを越える。流氷をバックに。2p目出だしは右に大きくトラバースしてから垂直ぐらいの氷。入り江。ニヤリ落ち口上の台地にシーデポ。なんか汚い2p目バーチカルクラゲ軍団を登る。知床五湖へ歩く。3p目クラゲおとなしめだが所々垂直。1p目。またもクラゲ軍団。入り江をバックに。フレペの滝感想:1週間日程を取って道東へ。まずは知床へ行って五湖の大氷瀑「Kei's Gift」を登ることにした。2/18朝札幌発。この間の雷電でクオークを紛失した笠井は秀岳荘旭川店で購入。その他買い物をしたりして18時にウトロ着。2/1920日は気温かなり高い予報なので今日登ってしまうことにして早出する。知床自然センターに駐車して、ラテルネつけてスキーで車道を歩く。知床五湖まであっという間に到着し、そこから磁石見ながら大氷瀑の沢型へ行く。沢が急になる落ちる手前の左岸台地に泊まり装備とスキーをデポ。登攀装備で沢型を下降。すぐに滝の落ち口らしきところに出たので、まずは立ち木で懸垂。滝の真ん中あたりまで降りるが、ここ最近気温が高かったせいか、水が滴りまくっている。というか滝の真ん中あたりは轟々と激流が流れている。水が流れていない左岸のラインはなんだか極悪そうなクラゲ氷がびっしりと敷き詰められていて、爽やかな登攀は望めなさそう。これはやめておくかどうか悩むが、この日の気温は0度前後で氷そのものは延性が高く登りやすく、破滅的な大崩壊はないだろうということで降りることにする。アバラコフ懸垂2psで海岸に降り立つ。真ん中の激流ラインでは、定期的に氷が轟音とともに崩壊して落ちてきて、なんだか生きた心地がしない。下から全体を眺めると、右岸はまだ綺麗な氷壁で快適に登れそうだったが、そこにいく為には隕石氷のフォールラインをロシアンルーレットで通過しなければならないのでパス。大人しく左岸のクラゲ軍団へ突っ込むことにする。1p目 笠井 40m WI3 緩い氷を登って左岸の傾斜強くなるクラゲゾーン手前まで。たまにズボっといく。懸垂で使ったアバラコフとスクリューでビレー。2p目 成田 50m WI5R 80°〜垂直のクラゲ登り。ハングもちょっとある。スクリューを打っても大体すかすか。少しでもマシなところに植えていく。水が滴りまくってシャワークライミング、全身びちょ濡れ。スクリュー×3でビレー。3p目 笠井 35m WI4+ 階段状と垂直。割と楽しいピッチ。ここもシャワー。4p目 成田 50m かんたんな登りで木まで。トップアウトして片付けていたら暗くなった。快適テンバで泊。水もKei's Giftの源流を汲める(なんか茶色い)。2/20のんびりと昼ごろ出発。五湖の断崖にまだ未踏の氷瀑はないかと探すが全部はずれ。道路脇の沢型っぽいところとかも懸垂で降りてみてみるが全然だめだった。お宝は荘簡単には見つからない。一旦ウトロまで戻って温泉に入る。2/21観光名所として知られる「フレペの滝」。100mぐらいの断崖から染み出す60mぐらいの立派な滝だ。冬にはちゃんと凍るらしいが誰かが登ったという話は聞かない。いや、もしかしたら知らないだけで誰か登っているかもしれない。とにかく、気になったのでこの日はフレペの滝へ行ってみることにした。遊歩道を15分程歩いてフレペの滝展望台に到着。滝は果たして凍っていた。落ち口付近が一瞬氷が途切れているが、まあ何とかなるだろう。というわけで登ることにする。落ち口に向かって潅木帯をクライムダウン。木が尽きそうなところで懸垂。下の様子がいまいち見えず、確保してトラバースしたりしながら2psで海岸に降り立つ。展望台から見て確認していた氷のブランクセクションは、足場は壁から氷が少し離れていて心もとなく、上は傘のような氷塊が覆いかぶさっていて中々。色々と不安だったので、一応いざというときの退路としてシングルロープをfixして残すことにした。Kei's Giftの時には接岸していなかった流氷が、ここの入り江にはたまっていた。Kei's Giftのところもそうだが、海と100mの崖に囲まれた空間は何とも言えない荘厳な雰囲気だ。流氷と触れ合ったりして、登攀開始。1p目 成田 40m WI5 右岸よりに登る。氷は風にあおられまくっているせいか変形クラゲがいっぱいで意外と登りづらい。チムニー登りや、ツララの間にジャミングしたりとアイスっぽくないこともしつつ登る。登っているといつの間にか展望台に人がいっぱいいてめっちゃ見られていた。最後の10mぐらいの氷柱の付け根に着いたときに、意外と左に来ていたことに気付いたので、少しトラバースしてからアバラコフとスクリューでピッチ切る。2p目 成田 20m WI5+~6-? 右にトラバースしてから垂直氷柱を10m程登ると、氷が薄くなり、乙女を扱うようにそっと登る。やがて氷が途切れ、岩に一手引っ掛けて身体を上げる。薄くてはがれそうな氷の上に立って、覆いかぶさる傘のような氷塊の裏側にスクリューを2個きめて、どうなっているか見えないハングの上にアックスを決めて一気にのっこしてマントル返して核心終了。とても楽しい。懸垂支点の潅木とアバラコフでビレー。3p目 笠井 30mあ ボコボコの氷を登って雪面を駆け上がって木まで。遊歩道に戻って片付けて車まで。祝日だったのでセンターはわりとにぎわっていた。誰かがもうすでに登っているのかもしれないし、そうでないかもしれないが、そんなことはどうでもよくなるような楽しい滝だった。オススメ。
 
 
 
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