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ルベツネ8/121941年3月朝比奈、橋本の両名は、ペテガリ積雪期初登を目指したが、強風のためルベツネ岳より引き返す。ルベツネ岳積雪期初登第三楽章Bルベツネに近づくにつれて風は強く、呼吸さえも困難になってきた。この雪庇とヤブ漕ぎが終わると、今度はヤオロマップよりもぐんと悪い痩せ尾根が黒い岩の間にぎらぎらと油氷を光らせ、殊に頂上直下の岩稜は、1839の雪稜と一、二を争う日高屈指のアレーとであった。辛うじてルベツネの頂上に立った時、吹き上げる雪煙の中に伏して二人は再挙を叫ぶより他は無かった。濛々たる雪煙に包まれたペテガリを1,2時間の後にして、命の危険さへ感じながら二人は吹雪の尾根を、登る以上の緊張にこわばりながら歩き出した。写真:ペテガリ岳(奥、ルベツネ頂上より)
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