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ルベツネ5/121941年3月朝比奈、橋本、ペテガリ初登を目指すもルベツネ岳より引き返す。ルベツネ岳積雪期初登第二楽章C雪洞まで登った日のアルバイトと寒さで、二人共風邪で寝込んだ日は幸いに吹雪であった。しかし、その翌日になってもヤンチョはまだ快癒しなかった。外は相変わらずガスが舞っていたが、昼頃俄然晴れ上がった。僕は一人で国境までのラッセルに出かけた。国境の眺めは部報六号でお馴染みの素晴らしいものであった。穴に帰ってからも十勝の原野がまぶしく輝いて見えた。穴の中からカメラを向けて工夫している間に空は又曇り、風は又その恐ろしい歌を歌い始めた。写真:コイカク直下の雪洞から十勝原野を遠望
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