|
ナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
報告書表紙
巻頭言
北大山岳部長、北大山の会会長 渡辺千尚
われわれ山仲間から1962年にはじめて第一次ヒマラヤ遠征隊をヒマラヤの地に送り、チャムラン峰の山頂に足跡を印すことが出来た。ついで1963年に第二次ヒマラヤ遠征隊がナラカンカール峰をめざして進発し、幾多の困難な山旅を続けた後、このほど無事に帰ってきた。そして遠征の記録をまとめてここに報告書を出版する運びに至ったことは誠に喜びに耐えないところである。
第二次遠征隊は思わざる伏兵のために第一次隊のようにめざす山峰の初登頂には成功しなかった。しかし今次遠征もまた色々の点で登山界に裨益するところが大きいものと信ずるしだいである。
もとより登山隊は人の輪、すなわちメンバーの完全な融和をもって第一義とすることは周知のことであるが、海外遠征に当たっては特にその感が深い。今次の遠征隊はこの点に関しては少しも心配するところがなく、必ずや立派にやってくるものと期待していた。またとかく海外遠征にあたっては事を余りに重大に思いすぎたり、悲壮感さえ抱くような傾向がないでもない。だがこの隊は極めて坦々としていたところに好感が持てた。最近次第に出国の煩雑さが取り除かれたために、ヒマラヤの山旅も気軽に出来るようになりつつある。今次の隊は仰々しいことは一切排除して、少ない経費で簡潔な山旅をするように心掛けたので、この意味においてもこの報告書は今後のヒマラヤの山旅のよき参考となるであろう。------
|
|
|
|
contents2.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
membars2.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
members.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
route.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
title.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)
|
|
|
|