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contents1.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)目次1ページお気に入りに追加
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contents2.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)目次2ページお気に入りに追加
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membars2.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)遠征隊員たち

現地で、24,064呎(7335m)の高さをもち、われわれが、ナラ・カンカールと推測した山はチベット人により、ニャモナニールと呼ばれていた。しかしこの山は中国領チベットにあり、中国・ネパールの国境地図のナラ・カンカールの位置よりも、かなり北方に存在していることを測量結果より知っていた。そして、中国・ネパール国境地図のナラ・カンカールの位置には、タクプ・ヒマールと呼ばれている山群が存在し、その最高峰の標高を約6,500mと隊の測量隊は測定していた。(報告書 ナラ・カンカール考)
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members.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)遠征隊員お気に入りに追加
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route.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)西ネパールカルナリ河流域概念図

行程
1963年7月10日、隊長を除く4隊員横浜港を出港
7月27日、ボンベイ上陸
7月28日、隊長と合流し、汽車でネパールガンジへ向かう。ネパールガンジで食料等を調達の後、
8月12日、ネパールガンジよりキャラバン出発
9月8日、ジュムラ着、9月22日、シミコッとに到着
10月3日、チベット高原に上り、10月4日ニャモナニールを望む地点にBC建設、ネパールガンジ出発以来54日目であった
10月10日BCを移動し、12日よりナラカンカール探査を行うも存在しないと推定
10月11日〜11月4日、周辺の地質、氷河調査
11月5日、BCを出発
12月22日、ネパールガンジに帰着
1月24日、本隊神戸港に帰着
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title.jpgナラカンカール遠征(北大西ネパール遠征隊1963-1964)報告書表紙

巻頭言 
北大山岳部長、北大山の会会長 渡辺千尚

われわれ山仲間から1962年にはじめて第一次ヒマラヤ遠征隊をヒマラヤの地に送り、チャムラン峰の山頂に足跡を印すことが出来た。ついで1963年に第二次ヒマラヤ遠征隊がナラカンカール峰をめざして進発し、幾多の困難な山旅を続けた後、このほど無事に帰ってきた。そして遠征の記録をまとめてここに報告書を出版する運びに至ったことは誠に喜びに耐えないところである。
第二次遠征隊は思わざる伏兵のために第一次隊のようにめざす山峰の初登頂には成功しなかった。しかし今次遠征もまた色々の点で登山界に裨益するところが大きいものと信ずるしだいである。
もとより登山隊は人の輪、すなわちメンバーの完全な融和をもって第一義とすることは周知のことであるが、海外遠征に当たっては特にその感が深い。今次の遠征隊はこの点に関しては少しも心配するところがなく、必ずや立派にやってくるものと期待していた。またとかく海外遠征にあたっては事を余りに重大に思いすぎたり、悲壮感さえ抱くような傾向がないでもない。だがこの隊は極めて坦々としていたところに好感が持てた。最近次第に出国の煩雑さが取り除かれたために、ヒマラヤの山旅も気軽に出来るようになりつつある。今次の隊は仰々しいことは一切排除して、少ない経費で簡潔な山旅をするように心掛けたので、この意味においてもこの報告書は今後のヒマラヤの山旅のよき参考となるであろう。------
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