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空沼小屋保存計画 »

閉鎖から保存運動開始までの経緯説明

空沼小屋は倒壊のおそれがあるため現在閉鎖中ですが,改修に向けた動きなど,これまでの経緯についてご報告します。
北大山の会会長・小泉章夫

・発端

2003年6月に現役部員から小泉山岳部長(当時)に空沼小屋の傾きが大きくなっているので前回(1981年)にならってジャッキアップをしたいとの要望があり,学務部に協力を要請した。状況の確認と工事見積もりのため,9月16日に北大施設部,建設業者を交えて空沼小屋を視察した。その結果,傾きは大きくないが,ストーブの周囲の床が陥没しており,外壁全体が沈下したことが判明。外壁は南,西側の下部ログがかなり腐朽していた。工事見積もりは一度解体して,コンクリート束基礎,下部のログを交換して積み直す工事で約1800万円,解体して撤去する場合でも約500万円で,北大の予算では賄えないことがわかった。
0309視察-2F 0309視察-西側 0309視察-南側 0309視察-ストーブ

・一時閉鎖措置

2006/05/空沼小屋の外部煙筒が倒壊。
06/09/09西 安信 山の会会長(当時)が空沼小屋の状況を視察。
06/09/21山岳館で今後のことを協議。学務部から茂木,山岳部から鐙部長,平塚主任幹事,山の会から西,中村,高篠,八木。北大としてはヘルベチアと空沼は利用頻度が低いので大学の管理外としたい意向が紹介された。山の会からは危機管理の立場から閉鎖措置をとることを進言。
06/10/北大による空沼小屋の閉鎖措置。

・山の会内外の有志による改修に向けた動き

2007年
07/06/北大山の会会報100号に西会長が空沼小屋の現状を報告して問題提起(「空沼小屋の現状と今後について」)。
07/07/07北大山の会総会で安間が空沼小屋の修復事業構想について説明。予算規模,今後の維持管理の観点から山の会の事業とせず,広く一般を巻き込んだ事業とする方向が示された(会報101号)。
07/07/30空沼小屋のレベルの測量(高篠,澤田(農学部教員),小泉)。
070730レベル測量 070730レベル測量 070730レベル測量 070730レベル測量 070730レベル測量 070730レベル測量
07/09/11空沼小屋の視察とレベルの再測(照井,久新,小泉)。
070911視察-南 070911視察-北東 070911視察-東 070911視察- 070911視察- 070911視察-
07/09/23空沼小屋の補強工事(安間(荘・元),角,照井,久新,小泉)。南側土台を方杖とジャッキ1台で補強。西側土台は3台のジャッキで支持。
070923補強工事-南東 070923補強工事- 070923補強工事-南西 070923補強工事-西 070923補強工事-西
07/10/14基礎伏せ,矩形図などの作成のため現地調査(照井,久新)。
2008年
08/01/30第5回北大課外活動専門委員会にて,角教授が「空沼小屋(旧秩父宮ヒュッテ)および北大所有山小屋について」検討結果の概要説明。
08/02/12伊藤組土建に小屋改修への協力要請。
08/06/07伊藤組土建も参加して空沼小屋視察。安間は1泊して万計山荘の管理グループと懇談。
080607視察
08/06/18伊藤組土建による現地調査。地耐力(スウェーデン式サウンディング試験)は沼側で弱く250cmくらい,山側で200cm程度との報告。
08/07/07伊藤組土建で上記報告に基づいて改修方法の打合せ。解体せずに持ち上げて基礎工事,下部の丸太の交換をする方針。
2009年
09/06/13補強工事用資材をトラックで運搬。空沼小屋で柱の傾斜を測定し沼側への傾斜が大きくなっていることを確認。
09/09/12-13空沼小屋補強工事。安間,照井,山口(淳一,北大山の会),澤田,小泉,石原(農学部院生),平塚(6年目現役),田中(省吾,3年目現役)。資材は仮橋をかけて運搬。小屋の沼側両角の土台をコンクリート升とジャッキを支点にした平角で受けた。
0309視察-ストーブ 090913補強工事 090913補強工事 090913補強工事-東 090913補強工事-南 090913補強工事-南 090913補強工事-橋 090913補強工事-南東 090913補強工事-南東 090913補強工事-南東
「空沼小屋の保存を考える会」(安間会長,照井事務局長)の立ち上げを決定。
09/10/22道庁内道政記者クラブで空沼小屋の保存運動をアピール。
 
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