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95ブニ-ゾム峰西面-West face of Buni-Zom »
回想(最後に)
回想(最後に)
斎藤清克

製本版報告書の巻末より
 学生時代最後にヒマラヤに行きたくなったので、隊をつくって行った。振り返ってみると、我々にはなんでも経験してやろうという意気込みだけが強かった。全員が無事下山できたのは北大山岳部で培った隊員全員の有機的つながりと、各自の普段の国内山行の積み重ねから得た自己調整能力に負うものである。登山の結果は、主峰の登頂こそ逃したものの、北峰には全員が登頂できた。苦しみぬいて切り拓いた今回のルートには各自が思い思いの満足感を得た。また全力で目標に向かう面白さを味わった反面、これまでの経験の域を超えたスケールで要求される技術力、判断力に愕然とし、自己奮起する キッカケともなった。
 あらためて、登山の醍醐味とは未知のものを探り究めようとする自己本能の表現にあると思った。今後もこの経験を登山と限らず各方面に生かしたい。
 最後になりましたが今回ご援助くださった関係各位、先輩諸兄に厚くお礼申し上げます。





(編集委員会) 斎藤清克・田中健太郎・本多和茂

Web版 編集 T.Sawagaki




 
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