キャンプ1からしばらく進めば、オープンクレバス帯が出てくる。判断は容易。 氷河右岸の支流の向こうにはPK6150峰が見えた。'86に東京都高体連隊が登ったピークである。この支流を越えると前年に積もった雪が残り、ヒドゥンクレバスが出てきた。ザイルを出して慎重に進む。幅5,6kmに及ぶ傾斜の伴ったヒドゥンクレバス帯である。氷河中央部は荒っぽく乱雑にクレバスが口を開け、一方両岸はやさしそうな様相を呈している。登路を右岸の岩とのコンタクトラインに決め、荷上げに励む。 下から見るとほんのしわにしか見えなかったものも、近くに寄れば立派なクレバスである。ときには、スノーブリッジを渡る。トップは気持ちの悪いことこの上ない。このクレバス帯で、300mほどフィックスロープを使用した。 |
|
41.オープンクレバス帯 | |
42.PK6150峰 | |
43.クレバス帯にて |
C1設置 |
|
C2設置 |