村の生活は至ってシンプルだ。朝ヤクを放ち、夕方乳を搾る。昼間は前日の乳からギー(バター)を作る。雪に閉ざされる9月一杯まで放牧し、パダムあるいはレーに帰っていく。あれほど余っていた遠征隊の食料はもうない。すべて村の住人にあげたからだ。いまさら返せとは言えない。ツァンパ、グルグル茶の生活だ。シーナは登山中よりも、目を輝かしてこの村での生活を喜んでいる。確かに楽しい。でも米が食いたい。コックとキッチンボーイは夜間道路上に寝て、絶対トラックを逃さない、と言っている。 | |
57.ドクサ村全景 | |
58.この筒で茶とバターと塩を攪拌する | 59.ギー(バター)作り |
60.このころにはインドのゲームもたのしんだ |
ヒッチハイク |
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