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報告_2018.03.11-18(7-1)

春メイン一年班北日高

~駆け抜けた北日高~

L近藤(5 AL高崎(3 M2笠井 水野(2 M1青木 飯田(1

<時間とルート>

3/11 快晴 日勝峠(7:00)ペケレベツ岳(10:15-30)・1337北西コル(11:30)ウエンザル先コル(13:30)=C1

日勝峠通行止めのため一日延期して入山。連日の高気温のためかカリカリにクラストしておりラッセルはなし。快晴の中三点鎖状を進んでいく。最初のピーク、ペケレベツ岳ではこれから行く稜線がポロナイ分岐まで見渡せる。予定C1である・1337より先の稜線はカンバに覆われており泊まれそうであることを確認した。・1337はタンネに囲まれた良いテンバだが、時間があるのでスルー。挫けそうになりながらウエンザルをのっこし、コルを少し整地してC1。一日目にしてよく動いた。

ペケレベツを望む

ペケレベツ岳

ウエンザルより行く手

3/12 曇り時々晴れ C1(5:50)ポロナイ分岐(6:40)・1318(7:40)パンケヌーシ岳(9:40)芽室岳(10:30-40)二つ池(11:30)=C2

晴れだが芽室はガスの中。特に何もなくポロナイ分岐、・1318と歩を進める。パンケヌーシの登りはやたら長く、重荷にはきつい。登っているときにガスに包まれ、視界200-300、時に100程度になる。パンケヌーシをヘトヘトになって超え、芽室に向かう。芽室を登っているとガスが晴れた。芽室ピークでワンゲルに差し入れのビールをデポし、カンバ帯の二つ池まで。今日もよく動いた。

3/13 晴れのち曇り C2(5:40)雪盛山(8:30-40)雪盛山先最低コル(9:15)=C3

朝は高曇りで視界∞。・1633直下の登りは北からの吹上強く時折体を預けられる気になる風。雪盛山の登りはカリカリの急登でスノーシューのツメをきかせて登る。ここからガスに包まれ、視界100気にならない風。雪盛山の下りで視界100を切り、気になる風に。最低コルまで降りると視界と風が回復するが、行く手の稜線も同様にガスに包まれているのが見えた。最低コルでテントを張って回復を期待するが、12時になっても良くならずここで泊まることにする。低気圧の影響が思ったより早く来たようだ。北の沢からの吹上が強くブロック積んだ。笠井の主砲、越後桜一升瓶が飛び出す。

真っ白の雪盛山

テンバ風景

 

3/14 曇りのち晴れ C3(5:00)ルベシベ分岐Co1680引き返し(6:30)ルベシベ分岐南東ポコ(7:30)=Ω4(11:30)ルベシベ山(12:00)チロロ岳(14:30)Ω4(17:00)

上の方は相変わらずガスの中だが、低気圧が過ぎ去るため回復傾向と読んで出る。ルベシベ分岐までは稜線が若干細くなり、これまでと同様十勝側に雪庇出ているが、例によって日高側はゆるいブッシュのため判断と対処は容易。気にならない風の中、進む。ルベシベ分岐直下でカンバ限界。同時にガスに突入してほぼホワイトアウト。木やハイマツなく真っ白だが風がなく穏やかなため地形を頼りに少し進んでみると、尾根の様相になってきたので分岐からCo1680あたりまで来てしまったと知る。この視界では厳しいと考え樹限まで引き返す。周りを偵察してみると、ルベシベ分岐南東ポコへ続く稜線を把握できたため、進めることにする。こちらはハイマツ出ており地形の把握はできた。南東ポコから南に少し降ろしてイグルー。製作2.5h。

中に入って茶が沸いたところで、外に出たLが好天を確認。はじめ西側から雲が沸いていたが、これがどんどん晴れてくる。電波をキャッチしたため夕暮れまでに戻る読みでAtに出た。改めてみるとルベシベ分岐は真っ白の斜面。ルベシベまではスノーシューで快適に進める。ルベシベから・1753一つ手前のポコまでEP。岩稜・雪稜状となっており、上を行ったり捲いたり。ハイマツつかんでBSなどもあり一年班にしては緊張する稜線だった。これが終わるとチロロまでスノーシューでカリカリ進み、ピークまで。快晴で北日高の山並みが見渡せた。奥には幌尻。

帰りはルベシベ手前のゲジゲジマークまでスノーシュー。ここからルベシベまでEP。あとはヘトヘトになってイグルーに帰りつく。夕暮れの北日高を眺めて長い一日を終えた。飯田がおもむろに剣菱一升瓶を取り出す。

チロロ岳

チロロAtの岩稜

夕刻

 

3/15 停滞 Ω4=Ω5

前線を伴った低気圧の通過により停滞。水が滴り不快調。絵しりとりをする。

3/16 Ω5(9:20)・1696(10:50)・1712東尾根Co1590(13:05)=C6

冬型が午後に向けて緩み始める読み。しばらくガスが濃く風も強いため待ってから出発。視界は200-500程度を行ったり来たり。気にならない風。時折太陽が顔を覗かせる。・1696までは変わり映えのしない稜線だが、脛ラッセルとバリズボが加わりうざったい。

・1696先コルからEP。ここから・1712までは中間ポコを中心に岩稜帯。上を行けない場合は日高側を捲けるが、十勝・日高両側切れており緊張するところ。・1712直下で岩稜が終わり、スノーシューに替えて、・1712東尾根でC6。剣菱の荷下げを確信。「これは無理じゃあ」

岩稜

3/17 曇り C6(5:30)ピパイロ分岐手前コル(6:05-7:00)ピパイロ分岐(7:30)1940峰(9:00)ピパイロ分岐(9:40)ピパイロ岳(10:30-40)C6(12:40-13:00)東尾根末端(14:30)

午後に向けて移動高が張り出す見込みだが、朝は曇り。寒気の影響か非常に寒い。ピパイロ分岐手前のコルで、稜線がガスに覆われているためツェルトかぶって時間待ち。気温が低く辛い中1時間程待つと、雲の切れ間から青空が見え、稜線も目視できたため出発する。登っているうちにガスが晴れてきた。Co1740でカンバ限界、同時に固くなりスノーシューデポEP。ピパイロ分岐の登り通称刑務所の壁はカリカリの急斜面でアイゼンきかせて登る。稜線に出ると再びガスに覆われ、視界200-300。好天傾向なのでAtに出る。1940峰までは雪稜状。一か所岩峰があり、南側の急斜を捲く。気温低く雪面が固いため少しいやらしい。1940峰直下は白く広いため視界が欲しいところ。立ち止まってガスの切れ間からルートを確認しつつ進む。最後は急で固い斜面を登ってピークを踏む。周囲は真っ白だが皆充実感のある表情をしていた。帰りの岩峰は往路より大きく捲くが、どっちにしろいやらしかった。

分岐まで戻ってピパイロを目指す。ピパイロ西峰~ピパイロは岩稜となっている。概ね上を行けるが、中間あたりで南側のトラバースを強いられ、雪面固くいやらしかった。一年班のレベルを超えていたかもしれない。その後は再度上に乗ってピパイロまで。帰りは来た道。南北稜線の・1712までは西から気になる風。結局晴れ渡ることは一度としてなかった。

C6から尾根末端まで降ろしてC7。最後の夜は明朝のスパ味を賭けて壮絶な大富豪。

1940峰

稜上は真っ白。

ピパイロ岳

固くて緊張する

3/18 快晴 C7(6:00)清流橋(8:40-50)美生ダム管理棟(9:50)下山(10:50)

美生ダムへ向けて歩く。沢中は枝沢からのデブリ多い。SBも大規模に崩れているものが多くさながら春といった様相だった。転石とSBで何回か渡渉。美生ダム管理棟で除雪終点。ここから安定した携帯電波を求めてしばらく歩き、タクシー呼んでレンタを借り下山。

意気揚々とはげ天に行くとまさかの本日休業の文字が……。Mはつくづくツイていない。結局、ぱんちょうとインデアンをはしごして腹を満たした。

清流橋

美生ダムで下山

<パーティ>

春メイン貫徹。健脚。

M2 積極的に前を行った。口出し○。

M1 体力・EPワークともによく動けていた。

 

【感想】

近藤 日高の稜線にどっぷり浸かれたメインだったと思う。暮れなずむ北日を眺めたことは良い思い出です。パーティに感謝。

高崎 気づけばダムに着いていた。貫徹していた。そんな駆け抜けた春の北日南下旅、良き経験良き思い出。感謝。

笠井 重荷に喘いだ後のビール、夕日の沈む日高の山々に囲まれながらの一服。冬はいい。感謝。

水野 冬テン、パー食、大富豪。和やかなパーティでの楽しい山行でした。近藤さん祝卒部。

青木 チロロでの快晴、1940、ピパイロでの攻めのアタック、様々な顔を見せた北日高の山々に感動しました。夏冬春全メイン貫徹し、充実した1年間でした。支えてくださった先輩方に感謝です。

飯田 もっと日高を知り、登りたいと思ったとともに圧倒的L力を感じたメイン。パーティー把握×(笑)。

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