報告_2024.08.12-16(5-0)
2年班沢メイン ショートカット
ヌピナイ右股〜ソエマツ南東面〜ソエマツ岳〜ソエマツ北面〜神威北東面〜神威岳〜神威東面〜添松林道
〜ツッパリ!羽虫と葉虫の猛襲〜
L齋藤(4 AL杉山(3 M市川金子渡邊(2
<時間とルート>
Day1:鹿鳴橋1km先(6:00)下二股(7:00)第一の函(10:30-12:30)上二股(16:00)=C1
[小雨] 車2台体制で行き、下山地点にフリードを置いてセレナで入山地点に送迎してもらった。途中でフリードの鍵を閉め忘れた可能性に気づく、が山行中は忘れることにしよう。右岸林道のテープが張られているところまで車で入りきれいな林道を歩く。ところどころ崩壊していた。下二股から入渓。・507二股からゴルジュが始まり、釜持ち滝がいくつか出てくる。何度もニコニコで全身浸かった。第一の函は中を泳いで突破を試みたが全く歯が立たない。渋々左岸トラバースにする。残置ロープが張ってあったのでそのラインを行く。一箇所難しいので残置ロープを使ってザック受け渡しをした。ALは重荷と高度感で足がすくみ時間がかかっていた。その後の二段の滝(下からは二段には見えない)はまとめて右岸を巻くのが良い。一段目で中を行った3人は二段目を丸太を使って超えた。渡邊は一度滑り落ちていた。ここを抜けるとだんだんの険しさが無くなる。石が黒い七ツ釜もどきの後に石が白い七ツ釜が現れる。曇りだったからか何の感動もない。そこからは巨岩の河原を登って上二股へ。耐えられる快適テンバ。小枝が濡れきっていてなかなか焚き火がつかない。諦めず格闘すること3時間ついに逆転勝利。謎に盛り上がって焚き火をつけた。教訓は着火時小枝だけ南国式にすること、黒くなるだけの小枝も投入し続けること。また次の着火用に細めの枝を炭にしておいて焚き火セットを持ち歩くの
も良かった。
Day2:C1(4:50)ソエマツ岳(9:00-12:00)Co686二股(16:00)=C2
[小雨のち曇り]朝焚き火が小さく時間がかかる。40m滑滝は左岸登って途中からブッシュ使って巻く。上部はV 字谷地形。ピリ辛小滝もある。広々とした草原を歩いて藪漕ぎほぼなく稜上に出る。ピークはガスガス強風で寒い。auだけ電波入り予想天気図と天気予報とを見た。予想天気図は悪いが天気予報はなぜか悪くない。新しい台風も生まれていた。低いもの含め全ての可能性を考えてうだうだ話し続け、準山の反省から支五の沢をショートカットする方針に決まる。ソエマツ北面沢を下る。Co1400あたりから滑滝が連続するが左岸巻けるので 問題ない。Co1150二股手前の50m近く続く滑滝は左岸尾根から回収用使ってab。その後の滝は残置ハーケンでab、Lのみギア回収してcd。その後の滝は慎重にcd。2,3回cdしてガレになる。各々無心で下る。Co686二股に着いたら先頭を行っていた市川金子が通り過ぎていなかった。30分くらいで気づいて引き返してきた。ここは奥二股まで近い良いテンバ。だと思っていたが雑炊が出来上がる頃に羽アリが大量発生。Ls発狂する。奴らは食感も味もないので見なければ知覚しないことが可能。だもんで杉山は1匹も食べていないらしい。明日は北海道全域悪天で、2つの低気圧に挟まれている日高だけ降らない予報。天気図的に動けないだろうと言ってナチュゲを決める。
Day3:C2(8:50)奥二股(9:20)Co1000(16:00)=C3
[晴れ]朝起きるとすごく晴れていた。Co1000までなら動けるんじゃないかと急いで準備し出発。いくつか函を巻いて奥二股まで。C2より奥二股に近い場所も泊まれる耐えられる。神威北東面はほとんどALとMがトップを行った。奥二股入ってすぐに狭い函滝。ALが空身で激流を突破、後続ゴボウ。今メイン一番のハッスル。側壁も登れそう。その後もいくつか函滝。南に屈曲して核心が始まる。一つ目の函は右岸テラスから簡単に巻く。
巻き終わって振り返ると見たことないほど暗いゴルジュだった。二段の滝は一段目泳いで取りつき左岸を登る 。二段目は左岸を空身で登りザック吊り上げ。続く函滝は左岸ツルツルを一段登ってからトラバース。沢に戻るところもツルツルで、市川が危なくない感じで滑り落ちた。その後の人には下の人が手でスタンス作った。その後も突っ張り多用で進む。2条の滝をシャワークライムして函地形は終了。河原になる。20mの滑滝はALリードで左岸直登。ザイル出してよかった。ぐんぐんコンタをあげてCo1000二股まで。いいテンバ。暗くなるのを待って花火をした。
Day4:C3(9:00)神威岳(12:00)Co640二股(16:00)=C4
[晴れのち曇り、一時通り雨]昨晩からALがラジオを聴きまくる。朝も晴れているが概況から動けないと判断していた。時間が経っても天気がいいのでピークまで行ってみる方針に。Co1000二股直後の2段Fは右岸巻き。その後は小滝が連続して疲れる。柔らかい灌木を漕いで快適にピークまで。ピークはイタヤハムシと思われる虫が異常発生していた。なんか服の中に潜り込んでくるし潰れると黄色い。Lsまたも発狂する。時間が微妙だがあまりに辛いのでテンバを下げたい。急遽ネットで記録を探してCo640二股のテンバを見つける。稜線の向きが変わることを確認して沢に下る。上部あまりに急なので心配になるが問題なかった。10分ほど強い雨に打たれた。Co1200あたりから滝が連続する。1つ目の滝はcd、2つ目の10mスラブFは残置ハーケンでab、3つ目の8mFは残置シュリンゲでab、4つ目5つ目の滝はザック受け渡しして慎重にcd。Co1000三股で核心終了。あとは河原。Co650に意外な函地形が出てきて右岸巻く。Co640二股以降は広い河原になりどこでも耐えられる場 所がある。適当な草原を切り開いてC4。夜に鹿が鳴きまくるのでなんか怖くて辛い。
Day5: C4(8:45)・404(9:45)林道終点(10:20)添松林道入り口ゲート(12:45)
[晴れ]ナチュゲで青空幸せいっぱい。河原をてくてく歩く。渡邊がずっこけて足を痛めていた。Co500くらいの函は右岸巻いた。林道は踏み跡から簡単に見つかる。熊スプが一つしかないのでまとまって歩く。足の痛みで辛そうに歩く渡邊のスピードに合わせて金子と市川がずっとゲームや漫画の話をしていた。2年班でもこんなおしゃべりなことあるんだな。鍵のかかっていないフリードに着いて完。ハゲ天は敗退。
3 Comments
教えてくださってありがとうございます。AACH用語はいろいろあるんですね。
焚き火セットってのに、可能な限りプリミティブ山行、の執念を感じました。
質問ですが、文中のLsって略号はなんという意味でしょうか。
ダイゾーさん
コメントありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。
Lsはリーダースタッフの略です。L(リーダー)とAL(アシスタントリーダー)をまとめてLsと呼んでいます。
今回は、バーナーはもっていかず焚き火だけが頼りだったので、執念をもって取り組みました笑