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〜海への長い長い寄り道〜 

L小野寺(3 AL齋藤(4M金子(2竹下鶴留(1

<時間とルート>

Day1(3/12):丸山登山道入り口(6:30)丸山(7:40)夏道分岐(9:40)⇄察来山(11:00)・581の台地辺り(14:40)=C1

【晴れ】柴部さんに入山口まで送ってもらう。準山は全て札幌から遠いところだったので、すぐに到着してしまって皆んな寝足りなさそう。入山直後から暑く、上着も手袋も脱いで汗だくだく。丸山までの林道や夏道ははっきりしていた。丸山からは地形や方角見ながら進めたが、途中から夏道に合流して迷うことなく分岐まで。荷物デポして察来山まで行く。ピーク直前は急なので、スキーデポしてツボで登った。穏やかだが、周りの山が見える良いピーク。引き続き微地形の多い稜線で、地図をチラチラ見ながら行く。1日目の重荷でスピードが上がらず、・581の台地周辺で力尽きてテンバとする。休憩時の飲むヨーグルト(金子)とテンバでの3Lの日本酒(鶴留)で喉が潤う。

Day2(3/13):C1(11:00)知来岳手前Co670(12:30)=C2

【雨のち曇りのち雪】夜中強い風の音がする。予想通り3時半頃から雨が降り始めた。時々緩やかになるも、再びみぞれ寄りの雨となる。雨雲レーダーを確認すると、11時からしばらく雲の切れ間があったので、Co650またはCo800辺りのテンバを目指してのんびり出発する。コル手前で、時間的に行けそうなので、知来岳に14時リミットで乗越すことにした。Co670辺りで風、雪ともに強くなり、視界も悪くなった。予報的に悪化傾向でこれ以上進めるのも危ないので本日の行動は終了とする。風下である東側に少し下ろすと木の陰の丁度良いテンバを作れた。元気な人はテンバ周辺の斜面でスキー練習していた。明日の停滞を見越して遅くまで大富豪に興じる。

Day3(3/14):C2=C3

【雪】前線を伴う低気圧で停滞。テントを揺らす風が続く。トイレの度にテント周りの除雪をした。

Day4(3/15):C3(5:30)知来岳(8:30)奥徳富(13:00)最低コル(14:20)=Ω4

【雪/晴れ】前々日までの暖かさからの寒気、前日の風、積雪を考えると雪崩の危険のある日。これを共有して出発する。昨日の雪でラッセル脛。知来岳までは両側に雪庇が出ており、切り立っているところもあってルーファイが難しい。危ないところは一人ずつ通過する。1箇所5mほどツボにして下りた。降り口が急なわけではないが、細く両端落ちててなかなか怖い。知来岳直前でEPにしてピークまで。直後の下りはEPのままだが、すぐにスキーに替え、広い稜線を行く。西側はなだらかで、東側には大きく雪庇が発達していた。・933手前で上を行くと降り口がGapになっている小ポコがあった。下部をトラバースするも、雪面カリカリでシール効かないのでツボで突破した。・625コルで長めの休憩をとり、急な斜面を登って奥徳富の稜線へ。最後はツボ。M金子が頑張ってラッセルをしてくれ、皆んな倒れ込むように稜線へ乗り上がる。あとは歩きやすい広めの稜線をピークまでポテポテ歩く。AL齋藤のパープリンを食べて下降開始。カリカリの雪の上に昨日降ったばかりの雪が乗った状態で、トラバース(小ポコねぐる時など)時に何度かツボにした。ツボではずぼるがスキーは効かないような面倒な感じで予想以上に時間かかった。良い時間なので、コルの吹き溜まりを本日のテンバとする。氷が混ざったような雪で硬くて重たいブロックができた。一方で雪質はサラサラで積み上げるのが大変そう。いつもより時間がかかり、2時間でイグルー完成。風が強いので風上のブロックは二重にし、フライも被せた。夜風が強すぎて朝フライ2箇所がピッケルから外れていた。

Day5(3/16):Ω4(5:30)群別岳(6:40)群別北東コル(7:40-50)浜益(11:40-50)浜益御殿(13:50)浜益御殿北コル(14:20)=C5

【晴れ】Co1290までスキー。荷物とスキーをデポしてEPでピークまで。ズボズボで何も。北側に雪庇。荷物を回収し、雪庇の間から北東コルへBSで降りる。カリカリではないが、斜度があり、ちゃんとしたEPワークだった。コルで長めの休憩をとる。天気が良く、視界∞なので適当にトラバースしていく。・1018手前で稜線に合流。浜益までひたすら歩く。海が見え、山に囲まれ、白い雪原が続いて気持ち良い。・1026をねぐっていると途中で固くなったのでツボで通過した。ツボからスキーに替える辺りでM竹下が足を滑らして些か焦る。急な斜面でないので1m程で停まり、一歩ずつ蹴り込んで戻ってきてスキーに履き替えた。細めのところは両側に雪庇が出ている。一層下に日射で固くなった層があるトラバース気味のルートもあり、緊張するスキーワーク。浜益からは何箇所かツボにしながらスキーで下りる。・1068の下りで急な斜面が突然出てきた。M金子はスキーで途中まで行き、ツボにしたが、カリカリで停まらず、雪の溜まったところまで高速で滑り落ちた。2人目に通過したAL齋藤はスキーでこけてそのまま落ちていく。3人目に通過したM鶴留も同様。注意されたL小野寺とM竹下はアイゼンに履き替え、BSで下りた。このメイン最大のEPワークであった。竹下のBSが少し上手になった。あとは危ないところもなくスキーで歩く。浜益御殿手前のコルに荷物をデポしてピークまで。テンバまでの斜面は緩やかでスキーを楽しめた。明日は悪天なので、・831手前の東側に少し下ろしたカンバ帯にテントを張る。AL齋藤が雪の中気持ちばかりの焚き火を起こしてくれ、ハムとお酒でほろ酔い。AL齋藤のデコレーションどら焼きとL小野寺のチョコレートケーキで金子の20歳を祝った。

Day6(3/17):C5=C6

【雪】停滞。低気圧内で強風と雪。稜線上なら振られる風になると思われるほど強く、トイレへ出るのが億劫。道東では記録的な大雪らしい。再び大富豪に興じる。

Day7(3/18):C7(5:30)雄冬(7:20-35)天狗岳(12:20)三天狗巡回(13:20)岩尾温泉(15:30-16:15)

【晴れ】前日の強風で表面の雪が飛ばされ、サクサクカリカリで歩きやすい。Co1000手前からスキーが効かなくなり、かなり硬いのでEPにした。雄冬は歩いてきた山々や海が一望できる良いピーク。下りもカリカリなのでそのままEPで。Co990辺りでスキーに替える。途中からシールを外して滑る。尾根に乗ってからはシールをつけ、天狗へ南東のコンタ尾根から登る。ジグを切って登っていたが、シールの効きにくい雪質で横や下へずりずり滑るので、最後はツボで行く。適宜荷物をデポしながら三天狗を巡回し、南西尾根から下る。降り口は急なのでEPに替え、斜度に合わせてBS使う。雪がアイゼンに付いて団子になり、面倒臭い。Co700辺りからスキーにかえ、シールも外して下る。地図やピンクテープ見ながら増毛山道を岩尾温泉まで。スキー嫌いのL以外は楽しんでいたようだ。下山すると雪が降りはじめた。河口まで走って日本海にタッチし、本山行の締めとする。山スキーの高橋くんが下山口まで迎えに来てくれた。ありがとうございました。

<感想>

小野寺 森の中のお散歩から始まり、細めの雪陵を超え、最後は広い雪原を歩いて海まで行ける増毛の山は本当に素敵でした。スキーも下手で体力もないLだったので、パーティの協力のおかげで成し遂げられた山行でした。ありがとうございます。一回一回のメインを糧にもっと強くなりたいと思います。

齋藤 こんなにスキーを楽しめたのは初めてでした。増毛来れてよかったです!パーティのみんなに感謝

金子 増毛は思っていたより雄大で楽しい山々だった。スキー技術の向上や判断など、色々な面で成長や課題を実感出来る良いメインだった。一緒に行ってくれたパーティーに感謝。

竹下 最終日、山々と海に囲まれながら清々しい青空の下を歩いたことが記憶に残っています。山の楽しさに改めて気づくことができた春メインでした。根気強く面倒を見てくれた先輩達に感謝しかありません。ありがとうございました。

鶴留 良い春でした。次は夏!


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