報告_2022.03.21-26(5-1)
2年班春メイン
コイカク~ペテガリ~中ノ岳
―遥かなる山―
L中川(3AL佐藤(2017M宮下(2
<時間とルート>
Day0(3/20)[冬型:晴れ]:ピョウタンの滝(14:15)札内ヒュッテ(16:00)=C0
飯田さんにピョウタンの滝まで送ってもらい出発。道路をてくてく歩き、札内ヒュッテでC0。入山祝いは焼きそば。ALが火災報知器と格闘する。
Day1(3/21)[気圧の谷の通過:曇り→雪]:C0(5:00)夏尾根末端(7:30)Co1300(12:15)Co1400付近(13:50)=Ω1
前々日の大雪によりコイカク沢からラッセルある。夏尾根取り付くと急斜・重荷に加え、腿前後のラッセル。うめきながらコンタを上げ、予定テンバCo1300で時間見て進めることにする。しばらく進むと気にならない~気になる風で吹雪となり進む気が失せたのでCo1400付近の吹き溜まりでΩ1。1h10min。
Day2(3/22)[Hの縁、気圧の谷の通過:強風]:Ω1=Ω2
出るつもりで起きて準備したが、Ω内から聞こえる風の音が前日より大きく、この風で主稜線に出る気になれなかったので終日停滞。まあ明日頑張ろうぜと睡眠とカロリーを蓄える。
Day3(3/23)[H圏内:快晴]:Ω2(5:00)コイカク(7:30)ヤオロ(9:50)1599(12:30)・1688手前1つ目のポコ(15:00)=Ω3
Ω出ると無風快晴。今日がチャンスと気合が入る。Co1450付近から岩が混じり始めたのでEストック。Fixのある急な岩稜手前でEP。雪でステップ切れるので難しくはない。コイカクまで登ると北も南も全部見渡せてここまでの苦行が報われる。ここから先Day5の中ノ岳までは常に進行方向の左手に大小さまざまな雪庇。ピークでスノーシューに変え、ケルン経由し、しばらくは広い稜線。ナナシの吹き上げもそよ風程度で気分爽快。
ヤオロの窓手前でEP。ヤオロまでの登りは岩が出てたり氷化してたりでBSや前爪トラバースを強いられる場面も。ヤオロ~1599までは北側に雪庇。・1569に向け下りきったところでスノーシュー。おそらく状態良く、割とサクサク進む。そのまま1599ピークへ。ピークからの下りが一瞬急なのでスノーシューピッケル。すぐにストックに戻す。ここからルベツネへの登りは十勝側に大きな雪庇で日高側のリンゴ畑の中を行く。雪が多いからなのか剛毛という感じではなく、思ってたより進みやすい。一度歩く振動が伝わってでかい雪庇が落ちる。リンゴ畑突破し、・1688手前1つ目のポコでいい吹き溜まり発見したのでΩ3。1h10min。計画の2.5日分くらい一気に動いた。
Day4(3/24)[冬型緩み:曇り]:Ω3(5:15)ルベツネ(6:30)Cカールのコル(7:15)=Ω4
Ω出ると高曇りでペテガリまで見える。テンバからEストック。ルベツネへの登りで岩出てきたところでEP。岩稜帯は固いところや急なところもあるが概ね上を行ける。このあたりからガスり始め、時折視界2.300。ルベツネ南北峰間は広い。ペテガリはガスの中で、この天気で超えてしまうのはなんか違うのでCカールのコルでΩ4。1h50minかけてデラックスなやつを建設。この日はアクティブレストといった感じ。
Day5(3/25)[H圏内:晴れ]:Ω4(5:20)ペテガリ(7:10-7:30)・1573(8:30)・1469(10:45)・1314(12:00)中ノ岳(13:30)・1445(15:00)=Ω5
朝からDFがご機嫌ナナメだがALが粘って解決。海に映える朝日を横目に、遥かに望むヤセ尾根に向かう。Bカールの上・1647付近で細くなってきたのでEP。はやる気持ちをアイゼンバンドできっちり締め上げ久恋の頂へ。
ピークで握手し、しばし感慨にふける。ピークから先・1573までの稜線は広いが謎の巨大落とし穴に3人とも次々ハマる。ハマったついでに宮下のストックが片方ハイマツの海に吸い込まれ、ピラミダルなペテガリに見守られながら捜すこと20minでなんとか発見。・1573から下りきったところでEP。細いうえに雪庇が十勝側に大きく出てるので日高側の急斜面をズボりながらトラバース気味に進む。・1469少し手前でもう大丈夫とスノーシュー。・1314の登りから気温の上昇で雪質が最悪になりペースがガタ落ち。中ノ岳への登りは急だがここも雪がズボベトなので気合でスノーシューのままピークまで行く。中ノ岳の肩には確かに我々のために用意したのではというくらいのテンバ適地がある。主稜線と別れ、・1445までの稜線は左右交互に雪庇出ており気が抜けない。39~ヤオロ間を少し太くした感じ。・1445にてΩ5。1h20min。歩いてきた稜線が見渡せるいいテンバ。
Day6(3/26)[L前面:高曇り]:Ω5(5:50)神威山荘(8:10-8:50)ゲート(12:20)
せっかくなら朝焼け燃ゆるペテガリ拝んでから降りようと早起きし、日の出前からΩ出てその時を待つ。が、腕をぶんぶん振り回したりテンバ周りをランニングしたりして1h近く待ってもあんまいい感じにならなかったので各々心の目で真っ赤に燃やして出発。
・1445からの下り始めが固くて急なのでEP。カンバ帯入ったところでスノーシュー。以降は膝に悪い尾根下り。・1125経由し、コルから沢に降りて神威山荘で休憩。みんなの通学路をトボトボ歩き、飯田さんに迎えに来てもらって一路はげ天へ。まさかのインデアン継続で最後に己の弱さを悟るL。
<パーティ>
2年班春メイン貫徹
<感想>
中川:不安と葛藤、決断と献身、その先にペテガリの頂。日高に試されたいい春だった。
佐藤:大きなメインかと思いきや、状態が良かったのかパーティが強かったのかあっさり終わってしまった。次はもっと長いメインをやりたい。
宮下:遥かなる山は壮大で優雅だった。aachのスピリットを感じた。
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