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02デナリ遠征 »

食料

(文責:石川)


今回の山行での食料計画においての基本方針は、「普段の山行と変わらないもの」というものであった。そこで、朝は麺類、昼は行動食、夕は雑炊というのが基本的な献立となった。しかし、最長で約一ヶ月かつ高所での登山ということで、そのことを少し考慮に入れた。持参した食料を別表に記し、留意した点等を以下に記す。


(1) 調理
高所においては、沸点の低下というのが問題であり、なかなか調理が難い。そこで、BC(4260m)以上では朝はインスタント麺、夕はアルファ米をそれぞれ使用し、調理が容易に行えるようにした。アルファ米は軽量化という点においても良かったのだが、あまり美味しくないという声もあった。


(2) 水分
普段の山行では、特に水分を意識的に摂るというようなことは無く、食前・食後に決まって摂る程度であった。しかし、高度障害の対策として、水分を多量に摂ることが良いというのを聞き、意識的に摂るようにした。当初は4リットルを摂取するのが目標であった。そのため、行動中も水筒を携帯し、各自水分摂取に努めた。しかし、燃料の関係等から必ずしも毎日4リットルの水分を摂れたわけではなく、実際に4リットルの水分を摂ったのは数える程しかなかったように思われる。


(3) 価格
普段通りなるべく低価格に抑えたかったため、行動食は全てくずビスケットが主となった。また、現地の食料品は、予想に反してあまり安くはなく、むしろ高いくらいであった。


(4) 買出し
飛行機に積んでいける量が限られていること、また現地での作業をあまり増やしたくないことを考慮して、重量のかなりある米を除きほとんどの物を日本で揃えていった。また、肉類を持ち込めないというのが分かっていたので肉類を現地で買うこととした。


総括
はっきり言って今回の食料に関しては、失敗であったと思う。その第一には、現地で『ニコニコ米』なるものを玄米と知らずに買ってしまったこと。さらにそれをパッキング段階で、普通の米と混ぜてしまったことである。これは本当に悲惨であった。主食の米がまずいのである。第二に、食事のバリエーションが少なかった。皆の食欲を失わないように、味に変化をつけるだけではなく、献立自体に変化をつけるべきであった。買出しの方針は正解であったと思う。現地でほとんどの物を買っていたら、時間がかかるし、何より今回のように不注意で玄米を買うような致命的ミスが他でも起き、大変だったであろうと思われる。



献立表

 献立回数
ラーメン(インスタント)1
スパゲッティ9
カレーうどん(インスタント)4
うどん(乾麺)3
そば(インスタント)4
ひやむぎ(乾麺)3
くずビスケット、その他含む行動食+各自オリジナル24
雑炊(米150g/人)24


食料品リスト(日本で購入分)

品物重量(g)総計¥備考
そば364660インスタント
カレーうどん400500インスタント
うどん1500553乾麺
ひやむぎ1500527乾麺
くずビスケット104403300
7721050
チーズ15201805
乾燥ワカメ100295
乾燥ガーリック120292
高野豆腐780640
乾燥きくらげ30350
乾燥しいたけ100385
乾燥切干大根240440
雑炊味付け224322607種類
粉末ミートソース345600
粉末バジリコソース112480
インスタントコーヒー250880
ココア11101035
お茶パック384975
砂糖4000480
粉ミルク12501350
粉末スポーツ飲料265475
だしの素50150
かつをぶし100235
インスタント味噌汁580290
総計2855517542


食料品リスト(現地購入分)

品物重量(g)総計($)備考
ラーメン4001.29インスタント
47008.08
アルファ米450011.98
玄米20003.99誤って購入
スパゲッティ400010.17
ソーセージ5004.38
ベーコン10008.99
醤油2002.59
マヨネーズ3002.69
レモネード3007.28
総計1790061.44

 
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