お知らせ : 直行(ちょっこう)さんと日高
24年02月29日掲載
直行(ちょっこう)さんと日高
北海道立帯広美術館坂本直行展〜直行さんの足あと〜開催中坂本直行さんは北大山岳部の創設期のメンバーです。北海道では六花亭の包み紙の花の絵をデザインされていることで有名ですが、多くの日高山脈の山々の絵が残されています。学生の時は先駆的な山登りをなされていました。1940年の冬のペテガリ岳を目指した後輩たちで編成されたパーティの雪崩による遭難の時には、入植した下野塚から遭難現場のコイカク沢(当時はコイボク沢)に駆けつけられ、捜索に参加されました。写真は山岳館に飾られているいくつかの写真の一つである "友の死せる谷" です。 先日の講演会で冬季に初登攀された直登沢のすぐ隣の沢です。
お知らせが遅くなって、申し訳ありませんでしたが、2月10日から3月10日まで帯広美術館でこの直行さんの絵画展が開催されています。山岳館からも数点の作品を提供しています。日高山脈は北大山岳部にとっては、未知への挑戦そして鎮魂の場として今なお存在しています。お時間の許される方は、直行さんの見続けておられた日高をご覧になっていただければと思います。
矢野会員が作成した日高山脈のパノラマ写真。忠類丸山から見た日高山脈中央部の展望図(カシミール3Dで作図)で、 絵画展の会場にはエリモの豊似岳から狩勝峠まで全山が横4mのパネルで展示されているとのことです。