切り抜き詳細
- 発行日時
- 2021-4-12 21:27
- 見出し
- 教えその1 大きく長いブロック
- リンクURL
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- 記事詳細
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まずは、いちばん大切なことを。
なるべく大きくて長細い、角の決まったブロックをバンバン切り出すこと。 これに尽きます。 講習会をやるようになって見てみると、 うまく行かない人の大体の傾向はブロックが小さいです。 刃渡り30センチのノコギリなので、30cm×30cm×50cmくらいの 大きなものを足元から丁寧に切り出して、周りに積んでいくのです。
そしてまともなブロックを取り出すには、 角まできっちりノコで切れ目を入れることが大切です。 両サイド、後ろ壁、下底と。 奥の角のところは念入りに。 スコップを入れたらコトリと動くのが、良いブロックです。 無理やりスコップをこじるようだと、奥の切れ目が不十分で、 取れたとしてもブロックが欠けます。それから 切れ目を少し外開きに入れないと、 切れているのに引っかかって出てこないというケースも よくあります。そのときは外開きのノコ目を入れ直します。
なぜ丁寧に切るかというと、そうしないと大きいのが取れないからです。ブロックはとにかく大きく面が平らなほうが、早く安定して作るのに有利です。
でも作れるブロックの大きさは決まっています。
もしも1m×1m×1.5m以上みたいな妄想ブロックが取れれば、 6つも積み上げればイグルーができますね。でもノコとスコップだけではそれは無理です。人が手足で扱える最大サイズが 30cm×30cm×50cmサイズなのです。これなら30cmの壁の厚みが十分だから二段目を内側に寄せやすいし、長さも十分あるからコーナーに橋掛けして屋根を塞ぎ易いわけです。コロコロした立方体、サイコロみたいなブロックは、橋掛けに向かず落ちやすいので、一段目にしか使えません。大まかな段取りは
◎一段目(紫と水色)は土台。厚み30センチのでかいやつを長辺4つ、短辺3つの長方形に並べます。直径1.5mくらいに丸く並べてもいいよ。
◎二段目(水色)は一段目と同じ大きさのブロックを乗せます。このとき壁の厚みを利用してぐっと内側にせり出して積みます。 これだけでもう外観の壁の高さの半分60cmです。
◎三段目(橙色)はもう重いブロックでは安定しないので、20cm×20cm×50cmくらいの細長くて重くないブロックを 切って、コーナーに乗せて橋掛けして屋根を塞いで行きます。穴だらけでもいいからまずは屋根を作り、 隙間をあとから軽いブロック載せて塞ぎます。ブロックは足元から切り出し、三段下まで掘れば十分です。一段目の雪質は日射や風の影響が強くて硬すぎたり、重すぎたり、脆すぎたりして、挫折しそうになるけど、下に行くほどよいブロック、つまり硬すぎず、重すぎず、脆くない雪になります。諦めずに進めましょう。
きょうはここまで。
話も穴だらけだけど、まずは骨格だけ話しました。またね。