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切り抜き詳細
- 発行日時
- 2022-2-28 12:24
- 見出し
- 白岩シャフト
- リンクURL
- http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4041873.html
- 記事詳細
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白岩シャフト(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: nrtk7 alpineYD写真:全体3p目成田。氷のチムニーや氷柱。2p目フォロー。2p目YD。氷のチムニーに苦戦。もはや意味不明1p目成田。洞穴まで。向かう感想: 2月上旬にナベさんと白岩シャフトに向かったが、氷は全く繋がっておらず、下部15m程を一応持ってきたキャメ4~6番を決めながら登って洞穴に這い上がった。しかしそこからぶら下がる氷柱とチムニーの側壁にカーテン状に垂れ下がった氷を前になすすべも無く(戦意喪失?)敗退した。 雷電ビッグウェーブの帰りにシャフトを見ると、なんだか繋がっていそうに見えたのでリベンジすることに。あいにくナベさんは錫杖遠征中なので、YDさんと向かった。 天気は荒れて時間帯的に海は満潮。最初の・69の小岬の付近が行けなさそうなので、道路脇のスペースに駐車、近所の雪かき中のおばあちゃんに挨拶をして山を小さく越えて海へ出ることに。電話線か何かの工事をしているらしく、工事関係者の方にめちゃめちゃ不審な目で見られながら斜面に取り付く。少し登って尾根に上がり、懸垂と尻すべりで海岸に降り立つ。ディジグネーターは全く繋がっていない。海岸を歩いて、シャフト下で登攀装備に。氷は繋がってはいるものの、結局前回敗退地点の氷は氷柱が覆いかぶさっており厳しそうに見える。 1p目は成田が20m程チムニー側壁のベルグラや真ん中の氷を使いながら前回の洞穴まで。今回はスクリューで支点作れた。洞穴付近は、奥行き5mくらいはあろうかというでかいチムニーで、登った氷の更にチムニー外側に氷柱がぶら下がっており、これを破壊したりアックス刺したりしてチムニー外側に平行移動しなければ上には進めなさそうだ。 2p目はYDさん。洞穴から暗いチムニー内の氷柱を直上し、スクリューをきめる。そこからチムニー外側へ這い出ようとするが、狭くてアックスは振れないし、氷のチムニーはツルツルでワイド登りがし辛く苦戦。一旦クライムダウンしてから今度は氷柱のチムニー外側面を登ってチムニー外側にぶら下がっている氷柱を破壊する。しかし氷柱も中々邪魔な感じで生えており、もうフリーでとかは諦めてテンションかけながら氷柱破壊工作を行い、何とか通り道を作って3m程チムニー外側へ平行移動。ビレイヤーからは氷柱の向こうに行ってしまったYDさんが何をしているか全くわからない。だが呻き声は聞こえてくるので奮闘的なのはわかった。両岸に氷の張ったチムニーを5m程登って左岸テラスの氷でビレー。氷でワイドムーブを繰り出すとは思わなかった。 3p目は成田。ここからは比較的素直な氷に見える。最初の5m程は薄かぶりのチムニー状氷。その後は所々休めるテラスはあるが、基本的に垂直氷柱。側壁にカムを決めたり足を置いたりもできるが、意外と侮れない登りを40mでトップアウト。木でビレー。 帰りは同ルート1p60mぴったりで懸垂。暗くなったのでラテルネつけて海岸を歩いて来た道を戻る。山越えルートの登りは急なのでアイゼンアックスにして這い上がる。なんだか天人峡ダイレクトの大ルンゼを思い出した。 フリーでとは行かなかったが、トップアウトできてよかった。ここでしか体験できないエキサイティングなクライミングができた。内面登攀と氷が融合した道内、いや国内屈指の名ルートではないだろうか。来る度に氷の状態が変わって全く違う登りになるような感じなので、また来年も登りたい。good route!