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- 発行日時
- 2023-8-29 12:35
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- 支六の沢右股支流大滝〜ペテガリ岳〜キムクシュベツ沢
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- 支六の沢右股支流大滝〜ペテガリ岳〜キムクシュベツ沢(沢登り/日高山脈)日程:2023-08-24〜2023-08-27メンバー: Takenaka2017写真:?楽しい小滝ラインを見出せず絶望する。生きて帰ってこれてよかった。人工物を少し見ただけでそんな気持ちが湧いてきた。いつも疑問なのだけどこの白い岩は何だろう?分かる方いらっしゃいませんか?右岸トラバース敗退、結局巻く。寒くないのだからもっと泳いで攻めればよかった。CS、跳ね返された。その後左岸側壁凹角をリードキムクシュ722三股良い場所だけどクマ糞だらけマスターカム4番がジャストフィット!遥かなるペテガリエゾウメバチ?誰がいつ打ったのだろう?ペテカリ岳手前の木杭に付いてる黒いのも全て虫左股をザイル要らないとこまで偵察。続きが気になるなぁ「俺は沢ヤだ!」には中ノ川右俣右沢大滝と紹介されているが、一体どんなラインで登ったのでしょう?全然見えませんでした。支六の沢Co580の壮麗なスラブ滝を望む極上テンバ565二股(新下降尾根末端)左股のゲジゲジ沢は未踏?、今回は右股がお目当てCS滝上からやっぱり幸福空間高さがあるので一応ザイル出した。十字峡手前の函滝北大山スキー部現役の足跡?ラバーソールいいなぁ1年ぶりの景色毎年新鮮な気持ちになれる。がんばろう。Co1000-30ⅿ滝。ザック位置の遠近感のせいで滝が小さく見える。さすがにお腹いっぱい、右岸から高巻いた。ダイモンジソウ水量少なく、快適な函が多い。草やばトトロに出てきそう。エゾトリカブト?左岸に逃げる、5ⅿだけ?-くらいのクライミングCo1000-30ⅿ滝、高巻き途中から右股の様子ずっと快適な滑滝登りが楽しめそう。稜線から、ルベツネ東面ヤバいかもしれないし、そうでもないかもしれない。Co1100二股でC2流れ星キラリ支六の沢Co650滝マークの滝きれいだなぁ?蝗害みたく恐ろしい数だった。そこらじゅうの草、岩、ハイマツ、看板にもくっついていて吐き気を催した。お、成田井上ペア(2020)の焚き火跡?とても丁寧に並べてありました。Co900-3段100ⅿ大滝消毒シャワーの洗礼を浴びる。朝夕毎食、米1合+乾燥野菜高野豆腐をインスタント味噌汁やフリーズドライスープ(たまご、中華、スンドゥブ、チーズトマトなど)で雑炊にしました。3年前はみんなでダイブした。だいぶ水量少ない。Co900-3段100ⅿ大滝の最上段を正面から本気捨て身ングした滝吼えた。フィジカル強度は本山行では最難この辺りはもはや走ってた。Co1050-CS滝、CS避けて側壁トラバース。気持ちで負けていた。Co750-2段70ⅿ大滝3年越しの対面感想:風景のいい道を、たとえまわり道になっても、えらんでいくのが自分の習い性になったのは、たぶん1年前からだと思う。海岸線に沈んでいく夕陽が見えれば車を駐めて眺めるし、小鳥のさえずる方へ以前よりも心ときめかせるようになった。「何者かになりたい」だとか、青くさい衝動で結果ばかりを求めていた僕は、先輩に誘ってもらえたペルーアンデス・タウイラフ遠征でどこか虚しさを感じていた。強くなるということは、同時に鈍くなることでもあると思う。自尊心を守るために結果を最優先にしていた僕は、この遠征に向けた準備の過程(というかもっとずっと以前から)で、たくさんの人の親切や、その人達の一度きりの人生の大切な時間を蔑ろにしていたんじゃないかということに、後になってから気がついた。自分の事しか考えていない浅はかさを猛烈に恥ずかしく思った記憶が今でも苦く蘇る。そうまでなってしても頂上、それも自分の全身全霊を捧げてようやくチャンスが掴めるような結果が欲しかった。でも、、、そこに至るまでの道のりに意味を見いだせなければ、たとえ望む結果が得られたとしても、それを重ねる度に何かが乾いていくだけではないだろうか。何者かになろうとする必要はもうない。もっと人との繋がりを大切にし、自分の素直な興味と情熱に身を委ね、まわり道すら楽しめる心の余裕を意識的に持とう。そう誓った。北海道で過ごす最後の夏に訪れたいと自然に思えたのは、ペテガリ岳だった。3年前に、初めて部の後輩を伴って山行を完遂できた思い出の山である。あのときは当初の計画通りとはいかなかったけれど、新型コロナ流行や失敗の続いた準備山行などの苦労を経て辿り着いた頂上で、みんなが嬉しそうにしていたことが僕は嬉しかった。そのペテガリにもう一度行きたいと思った。ペテガリへの登路として幾つか候補は挙げられるが、内容的に最も充実感が期待できるが既にトレースされている支六の沢右股をそのまま詰めるのは、逆に充実度が想像できてしまって面白みが足りない。じゃあ、3年前に下降尾根から上部を眺めた支流の名も無き大滝は?ペテガリへは相当なまわり道になってしまうけれど、きっと驚きに満ちた景色を僕に恵んでくれるだろう。下降も、今回の最短経路となる東尾根はひとまず置いておいて、ずっと気になっていたキムクシュへとまわり道していこうと決めた。天気に合わせて入山したい自由人な僕の日程に合わせてくれる人は今年の北海道にはおらず、1人きりでの入山となった。入山1週間くらい前から緊張で吐き気を催してきたが、きっと入山してしまえばいつも通りに動けるだろうと、最大限の軽量化と最低限の準備山行を経て、入山日を迎えた。8/24 晴れゲート(7:15)林道終点(11:15-11:30)・565二股=C1(16:45)札幌を20時に出発して中札内村に着いたのは2時過ぎ。下山地点に自転車をデポして、適当な道路脇でテント張って寝る。3時間くらい寝たところで寝覚ましよりも日差しの眩しさで目を覚ます。コンビニで買ったパンをかじりながら入山地点に向かった。ゲートは鍵が開いてたけど帰りのことも考えて駐車。1時間ほど歩くと林道を修理しているおじさんが5人もいた。どこに行くんですか?と聞かれて、1週間くらい山登りに行きますと答えると驚かれた。そりゃそうか。ひさびさの林道歩きは意外と楽しめて、不明瞭になったところで入渓。30分くらいで支五の沢出合に着いた。日高晴れで気持ちのよい河原歩きを続け、林道終点で休憩してたらヒグマが水飲みに来て目が合った。すぐに逃げていってくれた。河原は8/5-の大雨のせいか全体的にとても歩きやすい。魚影が以前の印象より濃くて驚く。十字峡手前の函滝はいつも通り左岸巻き。十字峡は中を泳いだ。水量少なめかも。以降出てくる函は中を行ったり巻いたり。最初の方は久しぶりの日高の、水の澄んだ綺麗な函滝となるべく触れ合おうと頑張って中を行ってたが、途中で流石に飽きてきた。・565二股(通称下降尾根末端はよく言われるように逃げ場が無いのでテンバに向かないと思う。)から本流を少し上流に行ったCo580の左岸スラブ滝を望む岩棚でC1。3年前の成田&井上ペアのものと思われる焚き火跡があってホッコリした。夜ご飯を食べて、さて寝るかとシュラフと取り出したらびちょびちょで萎える。そういえば、SeatoSummit防水パックの締め方が甘かった気がする。でもシュラカバでも快眠できるくらい今日は気温高くて助かった。8/25 晴れC1(6:00)支流大滝出合(9:00)Co1100=C2(16:30)滝マークのスラブ滝は右岸から落ち口へ。地図上で逆くの字型の屈曲を曲がり、左岸からの消毒シャワーの洗礼を浴びると懸案のCS滝。やっぱりいつもより水量は少ないみたい。荷揚げ用にザイルの末端をザックに結び付け、雨具を装着して正面突破を試みる。がしかし、弱点が見当たらず水圧にも負け敗退。。。仕方なく左岸J$を20mリードしたがこちらも厳しかった。浅いクラックをガストン気味にジャミング決めて離陸し、堆積した砂利や邪魔な草を掃除してスタンスを作り出す。ST峡クラック開拓で、オンサイトグランドアップを心がけていたせいか精神的に余裕があった。悪いムーブが続くが5m置きにプロテクションが取れるので安心。途中の残置ボルトに感謝のクリップして草を鷲掴みしながらさらに直上し樹林帯まで。そこからトラバースすると比較的新しい残置シュリンゲがあったので同じ木で懸垂して沢に復帰した。ここの対処に1.5hかかった。・681の二股では左股を見学に行った。片道10分くらい走ったら綺麗な滑滝の奥に廊下みたいなのが見えたが、果たしてどんな光景が待っているのだろうか?3年前に尾根上から見た景色は、残念ながらここからは答え合わせできなかった。少し休憩して右股へ入る。7m滑滝を越えて出てきた釜持ち5m滑滝がなかなか手強かった。巻くとかなり高い所まで巻き上げられそうだし、そもそも逆層スラブで消耗しそうなので右岸トラバースを試みるが、10+スローパーを全装では保持できず敗退。今度は胸まで浸かって滝に立てかかっている木(結構ヌメる)にしがみついてズリズリ登ってから渾身のステミングで小テラスまで迫り、木の根っこガバにデッドしてようやく一安心。のはずだったが、そのまま落ち口への直登は近くで改めて見ると厳しそうで結局リッジを岩登りして巻いた。ふぅ。。高巻きから沢に戻るにつれて支沢が合流してくる瀑音が徐々に大きくなってきて、ドキドキしてくる。なんて美しいんだ。。。3年間写真でしか見られなかった憧れの70m大滝を目の前にして歓喜する。時間をかけてじっくりとルートファインディングする。できるだけ水線に近づくか、瀑水を浴びるラインを引きたい。が、、、水線に近いラインはどう目を凝らしても見えてこない。2人でも無理そうだけど、青島さんと成瀬さんは一体どこを登ったんだろう?仕方がないのでなるべく小さく巻くことにした。左岸のルンゼをどうせ支点は取れないので30mくらいロープ無しで登る。結構悪くて思わず声が漏れた箇所もあった。そこから木登りしてリッジを跨ぎ、滝を構成する右壁をロープ出して30mの木登り。ピッチを切った場所にクマ糞があってビビる。あとは立派な木を繋いで沢に戻った。ボルダリーな釜持ち小滝をいくつか対処するとCo900に2つ目の大滝。3年前に尾根上から見えてたのはこれか?緩い段差も含めると全3段で100mはありそう。下2段を快適に直登し、上段を正面に構えるテラスで支点を構築する。これも水線突破はかなり厳しそう。というか時間的に却下。瀑水を気持ちよく浴びて左岸側へ。小さめの、緑ナッツ#6を決めてⅤー岩登りを5mほどこなすと読み通りスタンス豊富になった。適宜カムでランナー取りながら滝への復帰点を探るが、過去に類を見ないほどヌルヌルの泥ルンゼに阻まれて、結局50mもロープ出す羽目に。さすがに疲れた。ユマールでルート全体を観察しながら、泥ルンゼが始まる前に沢に復帰できたことが分かり、視野の狭さを反省した。ロープしまい、数mの悪い草付き登りで沢に復帰する尾根に合流する。全体重かけるともげそうな草付きを体全体でいなして側壁トラバースして沢に戻ったが、これなら懸垂の方が少ない消耗で済んだと更に反省。間髪入れずに、Co1000に水のちょろちょろ流れる岩壁と右岸から30m滝。もうお腹いっぱいなんですけど。ダイレクトラインを探すことなく、本流である30ⅿ滝を右岸高巻く。今回は易しめだった。Co1050では中段にCSのある3段函滝が出てきて、空身で偵察したときは直登したら楽しそう!とワクワクしたが、ザックを背負った瞬間に諦める。登った後に荷揚げしたり背負って同ルートをユマールするのがしんどい。それに、ロープ出してると時間かかるし良い終了点が得られる見込みも下からだと持てないのでどうしても巻き先行になってしまう。結局、巻きも結構いやらしくて進退窮まりそうになり、最後は落ち口に向けて気合のデッドステミングした。「自分で自分を説得できない奴はいずれ行き詰まる」という、いつかの漫画の言葉を思い出す。素直に直登すればよかった。この滝を越えると沢は開けてガレに埋め尽くされる。正面のガレを詰めていくが、いつまで経っても二股が現れない。方角も西成分が無くおかしいことに気がつき、空身で下ってみると二股を見逃していたことが判明。だいぶ疲れているらしい。本当はもう少し進めておきたかったが、疲れているしもう16:30を回っているしでCo1100二股をC2とした。側壁からの落石は少し怖いけど、薪豊富だし、神威と思われるかっこいい山に見守られた良いテンバだった。8/26 快晴C2(6:00)稜線(8:00-8:30)ペテガリ岳(12:45-13:15)Bカール(15:00)・722三股=C3(16:45)Co1100を左股に入ると、昨日の大滝群から一転して日高の典型的な無限滑滝帯になる。時折脆かったりホールドが細かくなったりするが基本快適に直登できる。Co1200二股は左股を選択。右股は地図を見ると崩壊地っぽくて嫌だったのだが実際どうなんだろう?滝というよりは、申し訳程度の水流がある岩盤になってたかもしれない。ひたすら滑滝を登って最後は30分の短い藪漕ぎで稜線に出る。青空、緑の木々、流れる白い雲と、どこまでも続く山並み。気分爽快。支流大滝の全容は解明できたし、もうここから東尾根を下って帰っちゃおうかなと迷う。少しばかり考え直して、「ねぇ、きみは本当にそれでいいの?」と自分自身に問いかけて計画通りペテガリを目指すことにする。ペテガリまでの稜線は鹿道もそれなりに発達しているのだが、暑いし登り基調でペース上がらず。しんどかった。さっさと東尾根下山しなかったことを若干後悔しながら、・1573以降は30分に1回座り込んだりしてしまいながらもなんとかペテガリ頂上まで頑張る。安心安定のガスガスピーク。3年ぶりの感慨が湧き上がってくるかと思いきや、そうでもなかった。そういえばおれはそういう人間だった。というか、細長いテントウムシみたいなのが気味悪いほど大量発生していて、吐き気を催してそれどころじゃなかった。支六の沢だけでそれなりに満足したし、もう今から東尾根で無理やり今日中に下山もありかなぁなんてまた同じことを考えてたが、地図をよく確認すると今まで4時間かけて歩いてきた距離の4倍近くを、それも節水しながら藪尾根歩きしなければならず絶句。台風接近が気がかりだけど、明日中に歴舟川本流に着けば天気的にも問題なさそうなのでキムクシュを降りることにした。「急がば回れ」ってこういうことか?と1人でちょっとだけ納得した。南西に支尾根の伸びたポコを越え、3年前に泊まったBカールを確認してからガレを下る。なぜかいつもより攻撃的なブヨにたかられてめちゃくちゃうざかった。休憩する気になれずそのまま下降を続ける。Bカール沢はフカフカ苔絨毯と滑岩盤がなかなか綺麗で降りる分には退屈しなかった。・722三股は合流点のちょうど対岸に比較的平坦な台地があるけど、虫もいるし草も伐採しきれず不快そう。クマ糞が多いのが気になるけど、今夜も雨降らないし、もう雪渓も無いから鉄砲水もたぶん大丈夫だろうとこの河原でC3とした。8/27 晴れC3(7:00)歴舟川本流出合(12:00-12:15)林道終点(13:15-13:30)自転車デポ地(17:00)いつも通り3時半に起きて、今日は30分だけ二度寝を許してくれと目が覚めたら4時半だった。キムクシュも水量少なくて苦戦しないだろうしまぁいいかと、のんびり準備して出発。これが全然良くなかった。出発してすぐ、左の尾根の方からガサガサと草木の揺れる音がした。そちらに目をやるとヒグマが顔を出す。一頭だけで体長2mも無さそうだから、親離れ直後の若いオスだろうか?今回笛を忘れたので適当に叫んで、早くどこかに行ってくださいと願っていると、頭を上下させて鼻をヒクヒクさせながらこちらに近づいてきた。。!背筋が凍る。明らかにこちらに興味を持っているように見えた。絶対に敵わないけどMizoのハンマーを右手で振り上げてさっきより大きな声でわめくと、さらに距離を詰めてきて沢中に降りようとしている。これが2年前に仲間が母クマに襲われそうな場面で、本能的にカメラに手が伸びてしまったサイコパスの最期か。。?(泣)と1人悲しくなっていると斜面へ駆け上がってくれた。けれどもその後もこちらの様子をずっと覗ってくる。背中は見せないように先に進もうとすると、なんと付いてくるではないか、、。住処に勝手に入ったのは悪かったけど、「おい、いい加減にしろ!!」と殺気を込めて怒ったら、これから進む方向の尾根へと姿を消した。たぶん時間にして10分も経っていないけど永遠にも感じられた出来事だった。何を考えているのか全く分からない相手というのは本当に恐ろしい。今でも目が黒ぼけしたような顔が脳裏に焼き付いている。現役の頃からずっと楽しみにしていたキムクシュ下降は全く楽しめなかった。逃げ場の無いゴルジュ内であのヒグマに待ち伏せされてるんじゃないかと妄想が膨らんで身の毛がよだつ思いがした。実際、ゴルジュの合間の砂地には足跡が散見された。鉢合わせを避けるために小さな屈曲の度に叫び、恐る恐る先を覗いて姿が見えないことに心から安心し、そしてサワガラスが水面を叩く音や風で草木が揺れる音にすら心臓を握られた気持ちになりながら駆け抜けた。林道に辿り着いた時は生きて帰ってこれて良かったと心の底から安心した。一応また林道上で遭遇する可能性はあるのでビクビクしながら、道内の、特に日高の沢におけるヒグマリスクは海外登山のヒドゥンクレバスに近いんじゃないか、、?などと考えながら林道を歩いた。明らかに人間の足跡があって驚いたりもした(下山後北大山スキー部のものと判明、やりますな)。デポしておいた自転車で林道を爆走し、さらに駐車地点までの1時間半を暗闇の中、ヒグマ遭遇を恐れて全力疾走した。太腿が死ぬほどパンプした。無事に車に辿り付いたとき、この4日間の出来事が思い出されて、自分で自分に「まぁまぁ頑張ったんじゃない?」と、心の中で1人拍手を送った。まわり道も程々にしておかないといつかもっと酷い目に遭いそうだなぁと。でも本心では全く懲りていない自分がいて、「本当にどうしようもない奴だ」と心の底から安心していた。核心は、支六の沢右股と共通の・681CS滝からCo1050-3段CS滝までと短い。支流大滝沢に入ってからはCo900-3段100ⅿ滝以外は特別苦労せずに巻けてしまう開けた地形である(そうだと予想して沢単独行の舞台に選んだのだが)ため、退路が断たれるプレッシャーは少々薄い。雪渓も近年の状況を鑑みれば恐れるほどではない。Co1100からは一転して快適な滑滝直登が楽しめる。山谷!!!で最難(かつ最高に楽しい)だと思うピリカ南東左と同程度に感じたので、この沢も!!!が妥当だと思う。まぁ!!!*でもどっちでもいいです。もう少し快適に直登できそうなら色んな人にお勧めしたいんですけどねぇ。。。支六の沢右股の・681を左股に入った支沢、通称ゲジゲジ沢に興味ある方いませんか?3年前、下降尾根からその一部を目撃したのですが、絶望的に屹立した函地形に雪渓が詰まっていて、当時は「あんなの人間に登れるのか?」と震え上がったことを覚えています。その函地形内部に滝がかかっていれば相応の困難が予想されますが、何もなければ雰囲気だけの聖地巡礼的遡行になるでしょう。山谷!!!を4本くらい、!!!*を2本くらい、苦戦しつつも遡行できるだけの経験値を積んでいれば、挑戦する資格は十分あると思います。卒部後2年目くらいの夏メイン山行にいかがでしょうか?でもまずは仲間探しですね。僕は、北大山岳部の先輩方が積み上げてきた直登沢文化の中で育ち、さらに成田さん井上と強力メンバーに恵まれていた、とても運のいい人間だと思います。本当にありがとうございました。ギアの進化や、フリークライミング文化の浸透も含めて、巨人の肩に乗りまくりです。あ、でも自分が気になる場所に行くのが一番ですし、直登沢とか継続遡行とか既存の枠組みに縛られずに何か自分なりのコンセプトで取り組むのもいいかもしれません。自由な発想を受け入れてくれるだけの懐の深さが日高山脈にはあると思います。僕にとっては、留取南西面のあのすごい滝やヤオロ北西にも大滝がありました。ピリカ南東右の100ⅿ大滝も水線突破できないか狙ってたんだけどなぁ。・マスターカム#2~4 ・キャメロット#1,2 ・トライカム(#5含む) ・ナッツ ・ナイフブレード短小3枚、アングル3本、軟鉄2枚・BEAL ICELINE 8.1mm60ⅿ ・グリグリ ・マイトラ&タイブロック・60cm*2、80cm*3、120cm*1、180cm*1、240cm*1(クアッド)・マカルー50L ・montbellバーサライトパック15L(ソロのロープ用)・3シーズンシュラフ ・finetrackフラッドラッシュタイツ・montbellサワーシューズ(お金の余裕なくラバーソール買えず) ・捨て縄5mm*10ⅿ ・ATC(予備確保器として)