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発行日時
2024-8-20 1:52
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ペテガリ放流祭(ペテガリ西沢〜キムクシュ〜歴舟川)
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ペテガリ放流祭(ペテガリ西沢〜キムクシュ〜歴舟川)(沢登り/日高山脈)日程:2024-08-12〜2024-08-17メンバー: Iida_2017 mizushu2016 kamiya2015写真:勇ましいオジロワシ真面目に不真面目bカール寒くてアホになる最後のほうさむすぎ釣り雑誌顔負け4日目の朝、ありがたや〜いい雰囲気大樹橋ポーテージ三股手前。その前は写真撮る余裕なし。5日目 出発パドルが長い釣りやる人ならこんなん夢でしょ最初の飛び込み洞穴の滝キムクシュぽいぺてかり坂下仙境の橋Bカールあった西沢の一個目ホットシェフ龍月で勝利メシサッシビチャリ入り口ポーテージラストの名にふさわしい、歴舟橋1個目ほかほかダブルマカルーゴッ太い倒木が引っかかってて乗り越えた3日目 西沢いりぐちテンバ清水橋サッシビチャリ入口ポンヤオロと合流ラスタカラー(順番違うけど)にっこりテンバ着うめーダイブで渡るやつ藪漕ぎザックを手で進めてなんとか突破したC4、安心していっぱい酒飲んで爆睡なのだザックは前付け天ぷら終わった堰堤。釣り人いた。俺たち焚火族もう完全に川なげぇ水路傾斜が伝わらん黄昏たそがれC5。焚火大好き。2日目 雑炊食って朝から滝汗はじまり橋からエントリー夢とロマンをパッキング悪いトラバースで沢に復帰。ここに上がるまでもかなり悪いクライミングだった。ダイブで渡るやつC3わすれた山行中ワースト終了点旭浜のトーチカいざ。三股最終日6日目の出発無限∞本気漕ぎしたとこ感想:1日目:神威山荘駐車場(14:30)ペテガリ山荘(17:00)=C1晴れ 入山日。大人なので札幌を朝出てゆっくり入山。暑い重いいつも通りのベッピリガイ乗越をこなしペテガリ山荘まで。河原で魚釣って飯食って山荘で寝た。他には一人だけで快適に過ごせた。ストーブがデカくなっていた。2日目:C1(9:30)染退橋(10:00~12:30)ペテガリ西沢出合(15:00)=C2晴れ 入山日その2。この日も大した行動時間じゃないのでゆっくり起床。東の沢調整池でパックラフト練習(茶番)&ボートフィッシング(目的)。ニジマスが面白いくらいに釣れる。これは...!という楽しさでおもわずにっこり。いつまででもできるが昼過ぎにいい加減にサッシビチャリへ。2つの函はちゃんと中を行った。西沢出合でC2。あったかテンバ生活。3日目:C2(5:30)ペテガリ岳(18:00-18:30)Co1400Bカール手前(20:00)=C3晴れ→霧ション 西沢の日。西沢は出合からすぐに函。序盤は屈曲の度に登れない函滝が連続、そしてろくに調べていない我々。あってんのかよくわからない悪い巻きを繰り返す。1個目は左岸のルンゼから空身でザイル出して巻いた。2個目はたぶん右岸突っ込んで懸垂で戻った。いっぱいあってもはやよく覚えていないが、7,8回くらいザイル使ったと思う。軽かったら、と思うものもあったが、それを差し引いても充分難しく感じた。直登できない滝に対し、滝のすぐ横を悪いクライミングで一段登る→悪いトラバースみたいな対処が多かった。洞穴の滝は洞穴の脇から登り、2個目の滝マークの滝は右岸から悪めの巻きで越える。後半は沢は開け日高的詰めになる。当然のごとく永遠に滝が続き、素直に登れない滝もあって、最後にはよれよれ、勘弁してくれ〜その1。30分そこらの藪漕ぎでペテガリピーク。正直少しなめてたので若干ヤラレたが、内容としては三ッ星の沢だった。神谷さんに連絡し、寒い寒い言いながら下降開始。途中で一回水が出たのでその晩の分を汲んだ。最後はラテルネつけて転がり落ちるように降り、畳2畳ほどのスペースでC3。焚火がつく頃には街のあかりと我々への労いか花火まで見え、ほっと一息。夜中に軽く雨も降ったものの意外と快適に寝れた。4日目:C3(6:00)キムクシュ三股(8:30)キムクシュ出合(15:30)やよい沢の先(18:00)=C4曇り→霧ション 朝焼け。起きたら目の前にカールがあった。下半身がバキバキだが、降りるしか仕方がないので出発。カールからしばらく降りるとふたたび水。これを海まで辿るなんて、ロマンじゃないか。キムクシュの序盤、三股までは苔の生えた急傾斜滑滝が延々と続き、全く気が休まらない。クライムダウンよりもブッシュつかんで巻き下るほうが多かった。たったこの距離で1700mのうち1000mも下ってしまうとは、すごいすごい。三股でふぅと一息入れ、いよいよ放流祭スタート。どれがどの函かも特に気にせずどんどこ降りる。飛び込んだりへつったり。下降なら特段難しい・怖いところはない。確かに登るヤツはエライと感じる沢だ。函の度にいちいちザックが重くなるし、なんだかんだ水に体力吸い取られるので、当然後半になるほどヨレる。勘弁してくれ〜その2って頃に歴舟と合流。水野さんはかなり後半アヒってました(笑)。若グマ1匹とすれ違った。テンバで焚き火しながら、暗くなってほんとに来るのか?と正直二人とも疑いだしたころ、コールが聞こえ、大量の酒とつまみを担いだ神谷さんが合流。いっぱい飲んで話して幸せな夜。5日目:C4(8:00)ゴルジュ抜けたデカ中洲(16:00)=C5曇り霧ション 二日酔い。3艇のパックラフトでいよいよ川下り。序盤は沢の延長といった感じ。全くの初心者3人でやっていいことではなさそうな雰囲気だが、沢の要領で対処していく。何が正解なのか誰も知らない。明らかにヤバそうな雰囲気のところはポーテージするが、むずそうなところも結構突っ込んだ。パックラフトでなければ一撃で沈しそうな段差や函が連続するが、意外とひっくり返らない。オープンデッキの飯田艇はチューブ径も細く横波に弱いせいか2回沈したものの、死ぬほど危ない目には合わずに済んだ。橋や堰堤が出てくるたびに進捗がわかって嬉しい。途中オジロワシも見えた。この日は結局最後までゴルジュが続き、もう勘弁してくれ〜その3。ゴルジュが終わり、牧場臭がし、山から出てきたなーと感じるところに、ここで寝ろと言わんばかりのデカ中洲。みんなにっこりテンバ決定。どこが疲れたというわけではないのに、なんとなく全身が疲れている不思議な感覚。もちろん、先が読めないことからくる精神的疲労が一番大きかったが。ま、我々は焚火ができればなんでもOKなのである。6日目:C5(7:30)歴舟川河口(13:30)霧ション 今日くらい安心して下れるかと思いきや、景色は開けても流れが強くなった分、この日もあんまりほげほげ流れ下る感じではない。沢と川の境はどこなのだろうか、何が決めるのだろうか(なんて問いを考える余裕は本当に川になるまでなかったけど)。中の川とヌビナイが同時に合流したところで1ピッチ目の休憩。震える水野さん、なぜか余裕な神谷さん。カムイコタンキャンプ場の横を通り、道路を走る車も頻繁に見えるようになり、いよいよ下界という雰囲気。日本一の清流、とはいうものの街に近づくにつれ、テトラや護岸工事といった人工物が目に付くようになる。大樹の街にかかる大樹橋で2ピッチ目の休憩。そこから下の2ピッチがハイライトだった。再び人の気配が遠ざかり、ありのままの原野とそこを蛇行する川。瀬は最後まで続く。時折現れるシカとオジロワシ。曇ってはいるが、随分と広くなった空をすがすがしい気分で眺め下っていく。山がはるか後ろになり、原野の切れ目の存在に気づいたとき、波の音が聞こえ、川も僕たちも海へとたどり着いていた。西沢遡行は序章ではなく、キムクシュ下降も繋ぎではなく、歴舟川下りも延長戦ではない。すべてがあって美しいひとすじの流れだった。「川」と「移動」ということの本質的なつながりを全身で感じた旅だった。またおもしろいこと、やりましょう。
 
 
 
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