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2022-2-28 21:14
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NHKネット動画でイグルー配信しました
イグルー製作の動画をこれまでいくつかユーチューブに出しましたが、
今回は2/15、NHK名古屋放送局の愛知・岐阜・三重の三県ローカルニュースで紹介した、「安全登山にイグルーを」という番組の、ショート動画をネット用に制作しました。
短い動画なので、詳しくは別の長編をご覧ください。
ニュースの時間なので「安全のため」という面を主にしていますが、イグルーの主な魅力はなんといっても「楽しさ」です。
救助訓練や雪崩講習会はやらなきゃいけないからやるという面もあるけど、イグルーはなんといっても「楽しい」ところが全然違います。
スキーを習得するより、たぶん簡単です。
鍋で飯を炊くくらいの感じですかね。2,3回やればできるけど奥は深い。やってみないとできると思えないあたりが。
ぜひ、やってみてください。
☆2/28日のところです。
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2022-2-28 12:24
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白岩シャフト
白岩シャフト(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: nrtk7 alpineYD写真:全体3p目成田。氷のチムニーや氷柱。2p目フォロー。2p目YD。氷のチムニーに苦戦。もはや意味不明1p目成田。洞穴まで。向かう感想: 2月上旬にナベさんと白岩シャフトに向かったが、氷は全く繋がっておらず、下部15m程を一応持ってきたキャメ4~6番を決めながら登って洞穴に這い上がった。しかしそこからぶら下がる氷柱とチムニーの側壁にカーテン状に垂れ下がった氷を前になすすべも無く(戦意喪失?)敗退した。 雷電ビッグウェーブの帰りにシャフトを見ると、なんだか繋がっていそうに見えたのでリベンジすることに。あいにくナベさんは錫杖遠征中なので、YDさんと向かった。 天気は荒れて時間帯的に海は満潮。最初の・69の小岬の付近が行けなさそうなので、道路脇のスペースに駐車、近所の雪かき中のおばあちゃんに挨拶をして山を小さく越えて海へ出ることに。電話線か何かの工事をしているらしく、工事関係者の方にめちゃめちゃ不審な目で見られながら斜面に取り付く。少し登って尾根に上がり、懸垂と尻すべりで海岸に降り立つ。ディジグネーターは全く繋がっていない。海岸を歩いて、シャフト下で登攀装備に。氷は繋がってはいるものの、結局前回敗退地点の氷は氷柱が覆いかぶさっており厳しそうに見える。 1p目は成田が20m程チムニー側壁のベルグラや真ん中の氷を使いながら前回の洞穴まで。今回はスクリューで支点作れた。洞穴付近は、奥行き5mくらいはあろうかというでかいチムニーで、登った氷の更にチムニー外側に氷柱がぶら下がっており、これを破壊したりアックス刺したりしてチムニー外側に平行移動しなければ上には進めなさそうだ。 2p目はYDさん。洞穴から暗いチムニー内の氷柱を直上し、スクリューをきめる。そこからチムニー外側へ這い出ようとするが、狭くてアックスは振れないし、氷のチムニーはツルツルでワイド登りがし辛く苦戦。一旦クライムダウンしてから今度は氷柱のチムニー外側面を登ってチムニー外側にぶら下がっている氷柱を破壊する。しかし氷柱も中々邪魔な感じで生えており、もうフリーでとかは諦めてテンションかけながら氷柱破壊工作を行い、何とか通り道を作って3m程チムニー外側へ平行移動。ビレイヤーからは氷柱の向こうに行ってしまったYDさんが何をしているか全くわからない。だが呻き声は聞こえてくるので奮闘的なのはわかった。両岸に氷の張ったチムニーを5m程登って左岸テラスの氷でビレー。氷でワイドムーブを繰り出すとは思わなかった。 3p目は成田。ここからは比較的素直な氷に見える。最初の5m程は薄かぶりのチムニー状氷。その後は所々休めるテラスはあるが、基本的に垂直氷柱。側壁にカムを決めたり足を置いたりもできるが、意外と侮れない登りを40mでトップアウト。木でビレー。 帰りは同ルート1p60mぴったりで懸垂。暗くなったのでラテルネつけて海岸を歩いて来た道を戻る。山越えルートの登りは急なのでアイゼンアックスにして這い上がる。なんだか天人峡ダイレクトの大ルンゼを思い出した。 フリーでとは行かなかったが、トップアウトできてよかった。ここでしか体験できないエキサイティングなクライミングができた。内面登攀と氷が融合した道内、いや国内屈指の名ルートではないだろうか。来る度に氷の状態が変わって全く違う登りになるような感じなので、また来年も登りたい。good route!
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2022-2-28 3:57
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苗場山(途中引き返し)
苗場山(途中引き返し)(山滑走/甲信越)日程:2022-02-27(日帰り)メンバー: Kashiken imuraコース状況/その他周辺情報:「山スキー百山」掲載のルートでCo1650付近で引き返し。※登りでは、途中ルートを間違え、予定ルート上に戻った。※下りでは、小地形が多く、予定ルートを変更して下山した。(寡雪時にはこのルートは下るのは難しそう。写真:
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2022-2-27 4:59
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上ホロ正面壁(フィンガーファイブ)
上ホロ正面壁(フィンガーファイブ)(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-11(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:噴煙すごし写真:2p目1p目フォロー3p目1p目終了点感想:天気や雪の状態など、今回のコンディションだからこそ登れた。岩が多く出ているコンディションでも登れるように頑張らなければ。
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2022-2-27 4:39
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ニジマスの滝、イワナの滝
ニジマスの滝、イワナの滝(アイスクライミング/大雪山)日程:2022-01-23(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:写真:イワナの滝ニジマスの滝ロケーションよろしニジマスの滝感想:ロケーション良く、いいところだった。エリアの開拓者に感謝。
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2022-2-27 4:15
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能取岬アイス
能取岬アイス(アイスクライミング/道東・知床)日程:2022-01-21(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:写真:クジラの滝流氷なかった最初に登ったやつ感想:はるばる能取岬まで来たが、全然凍っておらずびっくり。5年前サイトーさんと来た時は全部凍っていたのに。
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2022-2-27 4:04
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雷電4ルンゼ
雷電4ルンゼ(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-01-30(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:氷結よし2p目はクラゲ状写真:1p目リード1p目終了点から見上げる2p目終了点から見上げる感想:ステップアップにはちょうど良かった。スクリューの間隔を考えながら登らないといけない。
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2022-2-27 3:50
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層雲峡アイス(雲井の滝、バニシングムーン、パラグー)
層雲峡アイス(雲井の滝、バニシングムーン、パラグー)(アイスクライミング/大雪山)日程:2022-02-19〜2022-02-20メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:発達よし写真:石狩川渡渉バニシングムーン雲井の滝1p目エゾアホユキトガリネズミインスタ映えしんぐムーン吹雪のパラグー雲井の滝2p目パラグー雲井の滝3p目バニシングムーン雲井の滝3p目感想:ナイルの準山という位置づけで層雲峡へ。5級のリードは初めてだったがなんとか登れたので、ナイルへの切符を手にしたことにする。バニシングムーンはとても面白かった。思い出に残る予感。
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2022-2-27 2:48
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ナイル川
ナイル川(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:発達よし写真:1p目フォロー1p目リード3p目リード2p目リード感想:ナイル川には5年前、セーノさんサイトーさんマリさんに混ぜてもらって来たことがあった。人生3回目か4回目のアイスだったと思う。その時は、ほとんど引っ張り上げてもらいながらどうにか1p目の終了点にたどり着き、志願してそこから懸垂で一人取り付まで降ろしてもらったのを覚えている。正直、絶望が強すぎて面白いとは思えなかった。以来、超スローペースで経験を積み、装備も揃え、この冬は比較的アイスに通った。今年のナイルは状態が良くマイルドとの話を聞いていた。数日前にバニシングムーンやパラグーを登り、可能性を感じてトライを決心。余裕があったとは言えないし時間もかかりすぎだしコンディションにもかなり恵まれていた事は間違いないが、こんな大きくて奇麗な氷を登れて嬉しい。今回は登りながら面白いと思えた。まだまだ精進が必要だ。
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2022-2-27 1:29
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芦別~夕張~シューパロ湖 縦走
芦別~夕張~シューパロ湖 縦走(積雪期ピークハント/縦走/芦別・夕張)日程:2022-02-04〜2022-02-10メンバー: hazuki2012rコースタイム:コース状況/その他周辺情報:積雪多し。ラッセルは概ね足首~脛か、脛~膝。写真:Day7の朝Ω2夕張Peakから芦別方面前岳かっこいい夕張岳ストレスフルダンゴ積雪多しなんとか芦別ピンクテープ多し多分マッターホルン分岐付近Day5の朝鉢盛山半雪洞+ツェルトシューパロ湖ポントナ先の岩稜。視界が出たとき、忠実に尾根上は厳しいと知る。感想:天気図と福本山崎の記録を見てある程度覚悟はしていたものの、やはりそれなりに大変だった。体力やラッセルで時間がかかることは予想していたが、ここまで地図読みに苦労するのは想定外だった。卒部してからはバシュバシュした日高の稜線ばかり歩いていたので多少視界が無くても行けると思い込んでいたが、甘かった。現役の頃、札幌近郊の樹林内で彷徨っていた時の事を思い出し、まだまだだと思った。何はともあれ、思い出に残る山行になる気がする。楽しかった。
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2022-2-26 6:40
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外からブロックを取るなら斜面上側から
こんにちは、イグルスキー米山です。
イグルー作りの後半戦、3段目以後に、屋根材に使う細長いブロックのために、かるかた雪層を内部の側面の下の方から掘り出しますね。この「かるかた鉱脈」が乏しいとき、なかなか屋根材が供給できず、かるかた層を求めて、奥へ奥へ進むか、思い切って外に供給地を得るか判断します。
梁はブロック確保後に
一人で全部作る場合で外からブロックを運び込むなら、出入り口の上の梁は遅くまで塞がないほうが出入りがラクです。十分な長ボソ材を確保して、母屋の中に運び込んでから梁を渡しましょう。梁を掛けないと、なかなか屋根が塞がらないです。
供給地との出入り口は斜面上側に
それから、傾斜面なら供給地は斜面の上側に作ったほうがブロックを運ぶのが楽なので、出入り口は上側に作ります。イグルーの出入り口はどうせ塞ぐので風向きや景色は関係ありません。必要があれば、もうひとつ入り口を作るのも自由です。
斜面上側に出入り口を作る理由はもう一つあります。かるかた層は深いところにあるので、斜面上側に供給地を作ったほうが、下の「鉱脈」に手が届きやすいのです(上の図オレンジ色)。
ブロックの下に「そこそこの質の雪層」が30cmくらいあり、その下にかるかた雪層があったので、ずんずん掘り進めているところです。こんなに大きいイグルーですが、外に出なくても、ここから全部細長いブロックを供給しました。あんまり奥へ行くと上を歩いて踏み抜く事故もあるので、スキーなどを刺して入らないようにしておきます。
雪捨ては外ではなく床に踏み込む
本当は、イグルー円内だけから良いブロックが全部切り出せれば、同時に中も広くなって最速で完成するのですが、内部のかるかた層が乏しいときや、二人以上居て、外からどんどんブロックが供給される場合は中の拡張工事が改めて必要になります。そんなとき、雪を捨てるのに、上側が出入り口だと捨てづらくて困りますね。横を広げて生じたクズクズの雪は、私は床に敷き詰めて踏んでしまいます。その後も人が入ってくれば、床の雪は良い感じに沈んでしまうので。以前は斜面下側にトンネルを掘って(外からも掘ってもらって)出入り口を作り、そこから雪捨てなどもしましたが、どんどん短時間で済ますズボラ式に進化してきました。
斜面上側に大穴の供給地ができます。ここも屋根つけてトイレにすればいいですね。その際はもう少し梁を低くしておかないといけません。
供給地はトイレにする手も
供給地は深い穴ができますから、こちらも屋根をつけて塞いでトイレにする手もあります。その予定ならあまり大きく広げないようにします。斜面上側に向いているので、壁部分はもう不要で、いきなり屋根材で結構です。その場合は斜面下側に出入り口を作って置くのが良いです。入り口は、一段目ブロックを並べる時一個分だけ開けて、2段めのときにその上に梁を掛けます。そっち方向への下の裾広げはできません。出入り口なので構造が弱くなると壊れる危険があるので。トイレとの出入り口は縦長の穴になってしまうと中が見えてしまうので、屋根材を確保した後、梁を渡すときは低めに設定しましょう。
きょうはここまで、またね!
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2022-2-26 1:02
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阿寒/雌阿寒岳・剣ヶ峰
阿寒/雌阿寒岳・剣ヶ峰(積雪期ピークハント/縦走/道東・知床)日程:2022-02-25(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:振り返る、阿寒富士と雌阿寒岳登頂残照の雌阿寒岳雌阿寒岳山頂に戻る、尖った剣ヶ峰と阿寒湖の向こうに雄阿寒岳の麓が見える、雌阿寒岳ピーク火口2ピークは目前樹木に覆われたフップシ岳と山頂部のみ白いイユダニヌプリフップシ山阿寒富士がビッグ噴煙の向こうに剣ヶ峰火口感想:新調したスノーシュー(MSR Lightning Ascent)で雌阿寒岳山頂まで。ヒールリフターを上げると結構な急斜面も快調に直登できる。ハイマツのバリズボも苦にならない。山頂でこれから向かう剣ヶ峰がずいぶん低いところにあるのを見ると、モチベーションが落ちるが尖がった岩峰を目標に気合いを入れなおす。山頂でアイゼンに換装。登山靴にアイゼンつけて歩くなんて何年ぶりだろうか。砂礫地を歩くと足首がふらつく。年取って足首の柔軟性が落ちたようだ。剣ヶ峰まで局地風に吹かれる。阿寒富士、雌阿寒、阿寒湖を隔てて雄阿寒が大きく見えた。岩峰のてっぺんにタッチして雌阿寒まで戻る。風は収まってきた。山頂を超え森林帯までそのままアイゼンで歩き、そこからツボ足。温泉に浸り、外に出ると雌阿寒岳がオレンジ色に染まっていた。
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2022-2-24 20:45
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日本山岳会会報2022年2月号に載りました。
みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
日本山岳会の月刊会報、2022年2月号)No.921に、イグルスキーのイグルー紹介記事を掲載していただきました。ありがとうございました。冒頭3ページです。今号にはほかにもジャワ最高峰噴火のリポート、JAC東海支部1970マカルー南東稜隊員に加わった尾崎祐一氏の、尾上昇氏による追悼記事など。連載のご当地アルプスでは三浦アルプスと湘南アルプスなど、書評の2冊も興味深い紙面でした。
イグルスキーの記事では、イグルーの魅力、なぜ誰もやらなかったのか、イグルスキー式の2つの技術とかるかた雪の話、イグルー登山の持つ可能性などについて書きました。シーズンでもあり、ほうぼうから多くの関心が寄せられているのを感じます。
一度作るところを見れば、作れるようになると思います。講習もたくさんできればよいのですが一人なので限界があります。しかし今年は、公開した作り方動画を見て自力で成功するケースがあちこちネットで増えているのも感じます。動画とこのサイトのヒントを読み込んで、ぜひトライしてみてください。やってみての質問や成功&失敗の連絡をいただければ、ここで紹介したり、アドバイスもします。
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2022-2-24 1:29
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日高三石/横山三山縦走(北横山〜横山中岳〜南横山)
日高三石/横山三山縦走(北横山〜横山中岳〜南横山)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:ストックで小突いたら雪庇崩壊大雪崩アポイとピンネシリ尾根上部は十分な量の積雪日高三石の海を眺めながら日高三石から横山連山北横山から横山中岳へ向かう極南ズームピリカも顔出し横山中岳の下り唯一スキーが楽しそうな斜面横山中岳から南横山までは灌木が鬱陶しい細尾根有り布辻川の上流から入山夕暮れ迫る南横山頂上富沢集落?に下山北横山頂上太平洋まで遮るものなし横山中岳立派な看板あり横山中岳から南横山へ稜線に出るトヨニ岳北横山から南に延びる尾根に取り付く北横山へ横山中岳への稜線この尾根の下部は積雪量少ないピセナイ山の奥にシビチャリ39(が見えるはず)極南日高を望む感想:西日高の低山稜線を漫歩。左に南日高の山々、右に太平洋を眺めながら。今週初めの大雪でスノーシューでも踝〜脛のラッセル。
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2022-2-23 21:48
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日本で初めてのイグルー1940年・宮沢弘幸氏の命日は2/22
こんにちは、イグルスキー米山です。
2月22日はネコの日だそうですが、イグルー愛好家として書いておきたい話があります。日本で初めてイグルーを山で実践した宮沢弘幸さんの命日でもあります。1947年でした。
北大のペテガリ遭難とマライーニ氏
1940年1月5日、北大山岳部は日高山脈のペテガリ岳冬季初登を目指した山行で雪崩事故に会い、8人が遭難死しました。このとき山岳部と交流していたイタリア人で北大医学部研修生フォスコ・マライーニ氏は遅れて入山して難を逃れ、その惨状を下界に伝え、大きく報道されました。マライーニ氏はアイヌの民俗学研究で留学していました。戦後は著名な登山家、写真家になります。イタリア隊の1958ガッシャブルムIV遠征にも参加しています。
マライーニ氏はイタリアの山岳雑誌で、モンブラン山頂のイグルーで一週間過ごしたフランス人登山家の記事を読んでいて、自宅の庭でイグルーを練習し、その年1月27日、札幌近郊の手稲山山頂で泊まった記録を北海タイムス朝刊に連載しました。その時一緒に登ったのが北大生の宮沢弘幸氏でした。宮沢氏は山岳部員ではなかったけれど、英語が堪能、旅行が好きで山も好きでした。マライーニ氏は、イグルーを使えば機動的な動きができ、たくさんの物資を運ぶ極地法的な山登りが持つリスクを減らせる、と考えたのだと思います。2月に芦別岳。3月には十勝岳からイグルーによる大雪山縦走を計画しましたが悪天で引き返しています。その快適なイグルー体験記を宮沢氏は3月に北海タイムスに寄稿しています。(参照・北海道の登山史研究・高澤光雄2011)
北海道の登山史探究 永年にわたり、北海道の山岳記録を探究し、執筆を重ねてきた著者の思い入れの深い16編を選んで収録。江戸期から昭和まで、北海
北大の冬季ペテガリ初登は、イグルーあっての成功だった
事実、1943年1月に、再度のペテガリ岳初登山行はイグルーを使って成功しました。このときコイカクシュサツナイ岳のイグルーから往復15時間で山頂を往復した今村昌耕氏によれば、マライーニ・宮沢のイグルーに大きく影響を受けたといいます。この時期には戦争が楽観視できなくなり、ペテガリ山行は物資不足や戦時社会的緊張感など多くの困難の中、ようやくささやかに実行できたのです。機動性あるイグルーでこそ成功したと言えます。戦時下のこの大成功に北大山岳部は、8人の岳友の弔いが叶い、静かに喜びを分かちました。
宮沢氏とマライーニ氏の戦時下の境遇
しかしその時、宮沢氏とマライーニ氏はどうしていたか。宮沢氏は、外国人教師や留学生との親交、旅行活動などを特高警察に目をつけられ、1941年12月8日真珠湾開戦の朝、スパイ容疑の冤罪で捕まり退学、戦後釈放されるまで獄中で虐待されました。
マライーニ氏は1943年9月イタリアの単独講和で内戦になり、日本当局からファシスト支持か民主政府支持かを問われ、家族もろとも名古屋郊外にあった外国人捕虜強制収容所で戦後釈放されるまで虐待されました。このとき幼女だった娘のダーチャは、現代イタリアを代表する作家の一人で、ノーベル文学賞候補とされています。宮沢氏は敗戦後釈放されましたが、獄中での病気がもとで1947年2月22日になくなりました。
宮沢氏の名誉回復は2015年になり妹と支援者の尽力によりようやく進みました。その活動については登山家山野井泰史氏との偶然の縁もあり。詳しくは関連書をご覧ください。
引き裂かれた青春 戦争と国家秘密 健朗快活な北大生・宮澤弘幸は、ある日突然スパイ容疑を着せられ、重罪を背負わされて、その将来と命を奪われた−。宮澤・レーン
ダーチャと日本の強制収容所 - 望月紀子 著|未來社 ダーチャと日本の強制収容所 ノーベル文学賞候補としてこれまで何度も名前があがっているイタリアの作家、詩人、劇作家であるダーチャ・マライーニ。
(関連書は、北大HPに私が過去に書評を書いてあるのですが、いまなぜか繋がりません。復旧次第リンクを張ります)
イグルーを日本で初めて実践した時代は、意見の違う人を閉じ込めて虐めるような時代でした。イグルーで雪山を自由に渡り歩きたいと願う、私と同じく北海道の山が好きな若者だった宮沢弘幸さんのことを忘れません。
今回の記事は、宮沢氏の名誉回復活動にずっと関わってきた登山家の寺沢玲子氏から、多くの資料を頂きました。
きょうはここまで。またね。
2013年3月号岳人のコラム(寺沢玲子氏より)
長年、北大に宮沢氏の名誉回復をもとめてきた活動。(寺沢玲子氏提供)
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2022-2-22 2:11
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雷電 ビッグウェーブ
雷電 ビッグウェーブ(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-18(日帰り)メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:向かう4p目。3p目フォロー。1p目フォロー。全景1p目。氷柱乗り移りとカンテ乗り越えがエキサイティング。2p目は少し登ってから右にトラバースして垂直を登る。時間かかりすぎなのでラテルネ下降感想: アイスクライミングを始めてからずっと憧れだったルート。アイスの実力も勿論だが、氷が下まで繋がることがあまりないので運も必要だ。今年は道内の氷は全体的に不調だが、なぜかここは繋がった。これは登るしかない、ということで向かった。 2人とも前日忙しく駐車場着は8時。旧道を歩いてビッグウェーブと対面。思ったよりも発達していないが、ギリギリ登攀可能なまでに繋がっているように見えたので取り付きへ向かう。9時に基部へ到着。下部のツララは二股となって繋がっており、左はかなり細く、右は大丈夫そうな太さ。しかし右氷柱は上部で傘ハングに覆われているので、どうやら途中で左氷柱に乗り移る必要がありそうだ。テクニカルな動きを要求されそうだが、僕は前日に知床でヤバイ氷を目の当たりにしてしまったので、これはいける気しかしなかった。9:15登攀開始。 1p目 成田 40m 下部15mは垂直くらいの快適な登り。水氷でよく刺さる。テラスに上がってから懸案の二股ツララ。右氷柱を登る。グズグズの垂直ツララだが水氷で思いのほか登りやすい。その代わり上からボタボタ水が垂れてビチョ濡れになる。10m程登って左トラバースを開始。氷はスカスカなので少しでも厚そうなところにアックスやスクリューを決める。大丈夫そうなところにアックスを2箇所決めて、スクリューをねじ込み、左の氷柱に横キックで足を張る。アックスを左氷柱右側面にサイド気味に決めて、左氷柱のカンテ状にアックスを何とかぶち込む。引っ掛けやフラッギング等でデリケートなカンテ越えをこなすと後は快適な垂直登りを10m程で安定した氷に着いたのでスクリュー×3を右岸際に決めてビレー。 2p目 竹中 20m 15m程凹角状の垂直を登り右トラバース。ここからは薄被りで1p目でフォローで消耗した竹中は苦戦しながらも5m程ロープを伸ばして安定したところでピッチ切る。 3p目 成田 50m 所々立った氷を登る。人生で一番快適なピッチだったかもしれない。 4p目 竹中 40m 緩い氷を登ってから、15mくらいの垂直を左トラバース気味に登る。見た目よりも難しい。悪いマントルをこなして木まで登ってトップアウト。 トップアウトで17時。遅い。木→アバラコフ→アバラコフの3ピッチ懸垂でラテルネつけて下降。 憧れの氷を登ることができたが、時間がかかりすぎた。ビッグウェーブ→ナイル継続ぐらい普通にこなせるぐらいのスピードがないとダメだ。
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2022-2-22 1:26
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知床アイスクライミング(ヨコウシペツの滝、ウンメーンの滝、知床大橋の滝)
知床アイスクライミング(ヨコウシペツの滝、ウンメーンの滝、知床大橋の滝)(アイスクライミング/道東・知床)日程:2022-02-13〜2022-02-17メンバー: hazuki2012r nrtk7写真:強くなって出直したい。こいつは俺の獲物だ。気になっていた硫黄川の滝マークは滝ではあるがお湯が流れているので凍っていなかった。こいつはプロジェクト。2p目は表面グズグズの所々垂直。1p40mで木まで。いい天気海岸に戻る。2p目フォローヨコウシペツ(硫黄川)は温泉が流れているので水温高く水面の上は結氷せず川は氷のゴルジュ状となる。2日目はヨコウシペツの滝(2021年板橋氏西田氏初登)温泉。準備流氷でオンザロック。記念写真振り返ると流氷のオホーツク海知床大橋の滝。40m。フォロー。隣のウンメーン沢の滝知床大橋にてお宝発見落ち口付近は氷無くスラブや草付きでだましだまし登った。ウンメーン滝、しょぼいが一応登る。たぶん初登。1p目は雪壁トラバースで氷基部イワウペツの滝。これはパス。振り返るといい景色。感想: 去年の知床でのアイスクライミングを計画しているときから、僕はここで未登の氷瀑を登りたいと思っていた。去年は日程的な都合もあり海岸や気になった地形を彷徨うことはできなかったが、知床五湖にある大氷瀑Kei's Giftと、おそらく未登と思われるフレペの滝を登ることができた。それと入れ違うようにして北稜の板橋氏と西田氏が知床の海岸を彷徨い、いくつかの氷瀑を発見・初登した。その報告を聞いた日から、僕の心にはずっと、知床の未登氷瀑への憧れが渦巻いていた。 今年はずっと2月に知床に行くと決めていた。硫黄川(ヨコウシペツ)に連なる滝マークが気になるのでそこを中心に見て回ることにした。今回は船乗りとなって現在下船して長期休暇中の先輩、羽月さんと行くことになった。2/12 道東に用事のあった成田が上ホロで登っていた羽月さんを網走駅でピックアップ。お久しぶりです、と言いたいところだが実は2週間前ぐらいに秀岳荘でたまたま会っていた。知床付近の適当なところでC0。2/13 知床自然センターで装備を準備し、岩尾別ゲートに車停めて9時ごろ出発。出発前はよく調べていなかったが、ここから知床大橋まで16kmである。2人ともなめて軽量化とか全く考えていなかったのでザックはくそ重い。量っていないが多分40kg近くあった。知床五湖までは除雪入っておりスタスタ歩く。そこからはラッセル。ラッセルは脛程度で大したことはないが荷物が重く、荷物と微妙なラッセルがボディーブローのようにじわじわと効いてくる。雪も降ってきて早くもテンションダダ下がり。途中通過する沢は全部ドバドバで全く凍っている気配は無い。崖から染み出しているチョロチョロですら凍っておらず、不安になる。こんな重荷でこんなに歩いてあるかもわからない未登氷瀑を探しに行くとかコスパ最悪だな……とか思いながら歩く。だんだん海岸と流氷が見えてくると少しずつテンションが上がる。なんとかがんばって7時間程歩くと知床大橋から硫黄川上流側壁に美しい氷瀑が。テンションが一気にぶち上がる。とりあえすこいつは帰りに登ることにして、まずは去年から気になっていたが板橋氏西田氏に登られてしまったヨコウシペツの滝を登るべく海岸に下りる。硫黄川とウンメーン沢の間の尾根から沢型を滑り下りて海岸に着いたのは17時。岩のそばにテント張ってC1。2/14 ヨコウシペツの滝へ向かう。去年の板橋さんたちのときは滝の中心は完全に水が流れていたが、今回は上部はつながっていた。下部は結氷いまいちなので適当に右岸側壁の雪壁を登り、木でアンカーとって登攀開始。1p目は羽月さんリードで30m程ロープ伸ばして雪壁トラバースで滝の青氷パートの基部まで。2p目は成田リード、表面10cmぐらいがグズグズの所々垂直の氷を50m程で滝の落ち口へ。いつぞやの利尻や、天人峡の氷での経験が活きた気がする。木までは届きそうになかったので氷でビレー。アバラコフロープ直通しで下降。時間余ったので海岸を歩いてウブシノッタ川河口まで滝の探査に行く。去年の板橋さん達のときは結氷悪かったらしいが、今回なら……。結果的に登れなくはないものもいくつかあったが、登る価値を感じられるものは無かった。でも、流氷やオオワシが自由気ままに漂う知床の海岸を歩くのはそれだけで充実感があった。C1に戻ってC2。憧れの流氷でウイスキーオンザロック。2/15 ヨコウシペツ隣のウンメーン沢の氷瀑は小さいが近いので折角なので登ることにした。羽月さんリードで氷15m+雪の乗った緩い氷ラッセル15mで木まで。一応初登ゲット。テンバ撤収して来た道を登り返して林道に上がる。知床大橋に戻り、初日に見つけたお宝を登ることにする。知床大橋に泊まり装備をデポし、大橋から適当に斜面を降りて沢に。お目当てのお宝の下部は急な雪田なので脇の安全そうな斜面を選んで氷の基部まで。1ピッチで行けそうなスケールなので成田リードで取り付く。5m垂直+3m70°グズグズ氷+5m垂直+15m垂直+7m80°氷柱+5m極めて薄い垂直氷の合計40mで木まで。15m垂直パートは凹角状を行けば楽そうだったが水ボタボタだったのでカンテ状を行ったら不通に難しかった。最後の5m垂直はスクリューの決まらない厚さで痺れた。落ち口は氷は消滅し、スラブと微妙な草付きとなったのでランナウト状態で微妙なクライミングとなった。何とか木まで行って無事完登。アプローチ遠すぎだがいい氷だと思う。懸垂で下りて大橋へ登り返してC3。2/16 メインであった硫黄川の滝マークを見に行く。が、どうやらこの川は温泉となっていて水が温かくて中々凍らないようだ。この川の海岸付近で落ち込んでいる先日登ったヨコウシペツの滝は、下流であるが故に雪などが溶け込んで水温が下がりギリギリ凍っているようだ。滝マークの滝はそれなりに大きかったが、やはり凍っておらず、収穫は無かった。だが、無いと言う事を確かめるのも重要だ、と自分を納得させた。もうこの付近に用は無いので道路を再び戻って岩尾別ゲートまで。2/17 去年登ったフレペの滝の裏側に男の涙という崖の途中から流れ出している滝がある。これを登ろうと出発する。氷はあれば登れる自信があるが、上部で氷が途切れた後が登攀可能なのか不明だ。対岸から眺めてから懸垂で下降。壁のスケールは120mくらいだろうか。意外とでかい。上部の氷がないセクションは降りながらいけそうだと確信した。だが、大丈夫だと思っていた下部の氷を見て戦慄した。ハングしたツララの集合体、そして覆いかぶさる傘の連続。これは今の僕の手に負えない。そう瞬間的に直感した。ここまで戦意喪失したのは初めてかもしれない。後から下りてきた羽月さんにその旨を伝え、ビヨンビヨンダイナミックロープユマーリングでヒイヒイいいながら安全地帯に戻る。ユマーリング中観光客にガン見されていた。登らずして敵前逃亡。結果としてはこうなったが。これを書いている今もあの滝のことを考えて心を震わせている。あいつは俺の獲物だ。強くなって絶対に登ってやる。
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2022-2-21 15:43
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地蔵の頭でイグルー講習でした
こんにちは、イグルスキー米山です。
五竜遠見尾根のスキー場トップで講習会しました。今回は2人。とても昔からお互いに知っていたのに会うのが初めてのオンさんと、そのアイス仲間のリーさん。同時代を山人生で過ごしてきた山岳部育ちの同世代なので、とても楽しい合宿でした。
時折地吹雪、降雪あり、ホワイトアウトと、立ちっぱなしならもう凍死の天候ですが、イグルーを造っていると体は結構ホットです。穴の底だし風もなく。見ているだけが一番寒いので、イグルスキーも寒さ対策で余計なイグルーをいくつも造っていました。
かるかた雪の鉱脈探し
初めにイグルスキーが40分ほどで一個造って見せて、その両脇に二人がそれぞれ作ります。始めの一個だし、トイレ用なので小さくね!というのを忘れたのかな、オンさんの方は結構巨大な円形になっていました。途中二人共、「こりゃ屋根なんかできんわ!」と、思っていたそうですが、2時間後には屋根がふさげました。みんなそうなのです。
オンさんのでかいイグルーも屋根がふさがったのは正直驚きましたが、かるかた雪の良い鉱脈を見つけて、モグラみたいにずんずん鉱道を進んで長細い材を大量に産出したのが勝因です。結果、母屋より大きな女子トイレが出来上がりました。初回で2時間は、標準です。
オンさんの大きめイグルー、この直径見たとき、屋根なんか難しそうだな〜と実は僕も一度思いました。でもこの下にずんずん進むと、上質のかるかた雪層がありまして・・・。踏み抜かないように、上にスキーなど立て注意を促しています。
積雪も、季節も標高も申し分無いのに、ほんの数メートル違うと、変なザラメ層が出て来て、イグルー円内だけから細長いブロックを取れる層が枯渇することもあります。そういうときは、円の外に石切場を造って長細いブロックを供給するのです。今回は足元の2段目でも変なザラメ層があり、3段下まで掘らないといけませんでした。それがちょっと時間がかかった要因でした。次回、また図入りで詳しく書きます。
深い鉱脈です。こういうときは上を歩いて踏み抜いて、イグルーが全崩壊という悲劇に注意。何度もやりました。
ノコギリ経験は案外、人によることを知る
ノコギリなんて誰でも使い方わかるだろうと思っていたけど、普通の登山ではノコギリを持っていかないし、焚き火もしなければ、使ったことがない人は結構多いかもしれません。
ブロックを切り出す鋸目の向きを「手前開きかつ上開き」にしないと切れ目ができても出てこないのですが、狭いところでノコを使うのに、持ち手の手首が壁に当たるからどうしても「手前開き・上開き」にならないときの、取手の持ち替え方とか、どうしても狭くて真上から差し込めないときは寝かして差し込んで両手で取手をつまむとか。
長細いブロックが量産できさえすれば、直径が広くてもドームは閉じます。4〜5人寝られる「大トイレ」完成。
そういう小さい技はやって見せて教えないと、なかなか切れ目のつながったブロック切りができず、スコップでこじ出して形を崩してしまうことも始めはありました。
でも二日間、3つもイグルーを作るうち、ノコの使い方にもなれてきて、最後はなんと40分で造ってしまいました。普通の山の筋肉と違って、3つも作れば肩が疲れるかもしれませんね。
リーさんのドーム小さめイグルー。始めは高くなっていたけど、長細いブロックでどんどん内側に攻めて低く抑えました。小さく見えても中は広いのです。初めて自分で造ったイグルーは、嬉しいですよ!
今回の教えの気づきをまた数回書いていきます。
きょうはここまで。またね!
山行記録: イグルー講習・遠見尾根地蔵の頭 2022年02月19日(2日間) 白馬・鹿島槍・五竜, 講習/トレーニング / yoneyamaの山行記録
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2022-2-20 9:04
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雄冬 渚ブライダルヴェール
雄冬 渚ブライダルヴェール(アイスクライミング/増毛・樺戸)日程:2022-02-15(日帰り)メンバー: Takenaka2017 aach_17inoueコースタイム:コース状況/その他周辺情報:上部は薄くて脆い写真:2p目最初のトラバース#はすごい振りかぶってアックス振るので氷がどんどん破壊される予想より小さい#も1p目リードした落ち口、結氷状態最悪例年より幅も厚さもしょぼい1p目感想:自分は氷の状態の見極め、ルートファインディングがヘタクソなのだろう。今回の失敗は学ぶことが、本当に多い。
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2022-2-20 5:51
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上ホロ 八ツ手岩 北東面アイスルート
上ホロ 八ツ手岩 北東面アイスルート(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-11(日帰り)メンバー: Takenaka2017 Iida_2017コースタイム:コース状況/その他周辺情報:前十勝からの噴煙量が多い。十勝岳温泉駐車場で既にかなりガス臭かった。写真:2p目3p目2p目終了点1p目なまらかっこいい!顕著な氷を繋いだ感想:八ツ手岩が西面の黒くて硬い岩と東面の褐色っぽい土壁に分かれてるのは何故だろう?頭使うクライミング楽しい。
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2022-2-20 4:49
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積丹 ホロイーカシ氷瀑
積丹 ホロイーカシ氷瀑(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-03〜2022-02-04メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:南壁左イカ大王を登る。南西壁の氷は結氷いまいち。育ったら楽しそう。翌日は南壁左快適。雷電4ルンゼに近い。高橋さん板橋さん初登の通称イカ大王イカ大王上部感想: 北稜の板橋さんらを中心に再発見?、開拓されたエリア。バーティカルアイスが複数本あって中々魅力的なエリアだ。川白トンネル南出口の漁港に車を停めて旧道跡を歩くと氷が見える。 1日目は先輩の高橋さんと板橋さんが初登した南西壁?-β、通称イカ大王を登る。1p目は竹中リードで上部氷柱の基部まで。見た目より悪い。2p目は成田リードで上部氷柱。傘ハングをかわして左に右にトリッキーな登り。全体的に雷電4ルンゼ風。TOして立ち木で懸垂。このエリアで唯一1996年に初登された1p目終了点から氷柱を登らずに緩い左の氷を登るラインもついでに登った。沼前某所の快適テンバで泊。 2日目は南壁左を登る。dz氏に聞いたところ2pで登ったが良く覚えていないらしい。氷に向かって沢型をつめ、適当なところでアイゼンに換えて急な斜面を登るが、途中でスラブと草付き登りになってロープ出したほうが良かった。なんとか氷基部に着いてスクリューとトライカムで支点作って竹中リードで1p50mで潅木まで。WI4+くらい?潅木で懸垂しておりる。気になっていた沢型を偵察に行くが特に何も無かった。
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2022-2-20 3:59
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上ホロ 正面壁 チムニー〜フィンガーファイブ
上ホロ 正面壁 チムニー〜フィンガーファイブ(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-12(日帰り)メンバー: Takenaka2017 Iida_2017コースタイム:写真:2p目のフィンガーファイブ真っ白すぎ笑感想:次回は宿泊装備、死なない程度の悪天で来よう。でもその前に忘れ物には気を付けたい。終了点でのギアの受け渡しや終了点構築などスピードアップの工夫はまだまだ出来る。絶対前より末端が寒さに弱くなってる。
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2022-2-20 3:59
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雷電 4ルンゼ
雷電 4ルンゼ(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-10(日帰り)メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:1p目見た目より長かった(というかアイスはいつもそうですね、)60ⅿいっぱいでリード1時間弱。遅い。氷意外と丈夫2p目は穴に入った感想:3ルンゼは今年は下部ボッキリで不可。内地クライマーの訪問が多いせいだろうか、ラッセルほぼなしの快適なアプローチで4ルンゼへ。スピードアップには手足ともに打ち込み回数を減らした方が良さそう。アックスの研ぎ方・打ち込み方、色々研究したい。
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2022-2-20 2:15
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層雲峡 バニッシングムーン
層雲峡 バニッシングムーン(アルパインクライミング/大雪山)日程:2022-01-16(日帰り)メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:ハングしてた感想:ずっと登りたかった氷。下部でハングのっこしの後は快適な垂直かと思っていたが、水の滴り方やロープの垂れ方からずっと薄被りだったようだ。上部は割れやすい氷で精神的にもパンプ。今回のコンディションだとWI6だと思う。二箇所水平方向のヒビもあって不安定な氷だった。
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2022-2-17 22:39
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比良と上越から二度目のイグルーリポート便りです。
みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
先日紹介した、銀杏峰でイグルー初挑戦の彷徨倶楽部のNさんと、講習後佐渡山で初挑戦のカモの会のお二人から再びイグルー報告がありました。進展ぶりを紹介します。
時間短縮、半分で完成
Nさんは、琵琶湖畔比良の権現山で。前回の半分、1時間50分で完成とのことです。快進撃ですね。今回はイグルスキーの助言を受けて「いい加減に積んで」時間短縮に成功したそうです。ひどいアドバイスもあったものですよね。山のイグルーは人目を気にせず、いい加減に積みましょう。
彷徨倶楽部のNさんの作。テキトーに積んだというがカチッとできています。
でも、ある深さで氷の層にあたって、うまくブロックが切れなくなったそうです。そうなんです。イグルーづくりの醍醐味というか、奥深さは、作る季節、山域、標高によって、雪の質はいろいろ変わるのです。今回の権現山は標高1000m。雪の多い今年は例外的にイグルーができているのかもしれません。少ない年なら、うまく行かないこともあるでしょう。これは何年もやってみるとわかってきます。でもまあ、そのときは、ストックやスキーを梁にして、ブロックを乗っけて凌いでください。
イグルーからの琵琶湖。絶景のところにイグルーを作る、自由満喫です。
壮大な琵琶湖と夜景を見下ろす、素晴らしいイグルーですね。テントではどうかと思うような奇抜なところでも自由に泊まれるのがイグルーの良いところです。
彷徨倶楽部 比良 権現山イグルー泊(1日目) 山岳会「彷徨倶楽部」の部員が作るブログです。
入り口塞いでヌクヌク泊
用意した扉用ブロックをちゃんと据えます。ここは生活空間の高さなのでスキマを塞ぎます。
カモの会の二人は、上越の日白山です。前回は入り口にザックを置いた程度で寝たら、寒くてかなわなかったとのことで、そういえば講習で入り口の塞ぎ方を教えず失礼しました。今回はブロックでぴしっと締めた所、内外の気温差を実感して成功を実感したとのことで良かったです。時間も2時間弱と、かなり短縮になったとのこと。順調です。
今回もトイレ棟付きのひょうたん島型です。
新雪フワフワ雪が厚い所は避ける
新雪の積雪を90センチもどけた下の層からブロック可能な雪が出たとのことでした。新雪はどけたほうが良いのですが、その場所の選定はどうでしょうか。風が強すぎれば地面が出ていてイグルーは作れないけれど、吹き溜まりが多すぎればフワフワ雪を除雪するのに時間がかかります。手頃に風が通って、雪庇のようにこんもりしている上なんかで私はよく作ります。風が柔らかい雪を飛ばしてかつ、風がいい具合に古い雪を固めてくれているからです。厳しい稜線にいくほどイグルーは簡単にできるというのは、そんな場所です。今度作るときは、そんなことも考えていると良いかもしれません。
本当に見渡す限りフワフワ雪90センチの場所だったら、どかすより、踏んで固めるのも手かもしれません。 私も最初期の頃は、テントの整地みたいに踏んで固めていました。時間はかかりますがいずれ固まります。即席固めでも、一段目のラフなブロックならなんとか使えて、その下は良い雪になって行きますから。どっちが早いかな〜。大抵は新雪の薄い場所を嗅ぎ分けます。
山行記録: 日白山/イグルー泊 2022年02月11日(2日間) 谷川・武尊, 山滑走 / yoshikitoの山行記録
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2022-2-15 21:18
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TVでイグルー
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2022-2-14 11:08
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米子不動 味とも
米子不動 味とも(アイスクライミング/志賀・草津・四阿山・浅間)日程:2022-02-13(日帰り)メンバー: gt2010コース状況/その他周辺情報:林道は12km手前で通行止め写真:TOP味とも1p1p一番左が味とも感想:第1、第2希望ルートに先行パーティがいたため、空いている味ともに決定。はからずも先々週に続いて今季2回目。1p目 ベルグラが面白い。前回登った時からたいして氷は発達していない。暖気が入ってないからだろうか。25-30mほど登り岩のルーフ下でビレイ。gtリード。2p目 足場は大きいが大きなクラゲ氷が崩れやすくヒヤヒヤする。HGさんリード。岩のルーフ下でビレイ。25m3p目はルーフを出て垂直、左ラインつらら状を登りトップアウト。25m(半分は雪壁)。gtリード懸垂2pで降りる。15時頃から雪が降り出し湿雪になった。
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2022-2-14 4:53
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カミホロ正面壁 コップ状ルート/右リッジの右?
カミホロ正面壁 コップ状ルート/右リッジの右?(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-11〜2022-02-12メンバー: sy2017 aach_17inoueコース状況/その他周辺情報:アイスがよく発達している写真:コップ状1p目もやは十勝方面の噴火口から生産されたものだった!2p目sy時間余ったので化け物左3p目を登る#。右リッジ1p目終了点(#)。以降はファスナーが凍りついて写真撮れず。コップ状1p目終了点(#作)一番右の黄緑が今回登ったライン。感想:一日目 温泉(8:00)正面壁取り付き(9:30)コップ状登攀開始(10:30)カミホロ(13:10)化け物左登攀開始(14:00)化け物岩TO(16:00)温泉(17:00)コップ状1p目 40m ♯ 3級位のアイスクライミング2p目 60m sy 概ね凹角を登る。途中で少しRFをまよったが左上していき平らなとこにでて、真右にロープいっぱいトラバースして岩に到達してビレイ。稜上にでてスタンディングアックスでも良い。最初からずっと直上していくのも面白そう。想定よりさっくり登れたので化け物左3p目へ。いつもどおり微妙にむずい。#が1.5hほどかけて登る。もう少し早く登りたいところ。二日目 温泉(6:30)正面壁(8:00)右リッジTO(14:30)温泉(16:00)正面壁で全力でぶつかり稽古をしたいと思い、むずそうな右リッジへ。中央CRからザイル1pだして右リッジ凹角へ。そこから#リードでもう1p雪壁登り。ここであまり壁を見ずに大して登ってないからもっと上にノーマルはあるはずだと勘違いし全く違うとこに取り付く。1p目 適当に斜面をのぼって行くと右リッジの際っぽくなってきたので、浅い凹角状に取り付くがすこし悪く(ここが多分水色のとこ)無理に直上しなくても5mくらい右から巻けそうだったのでそこから登る。狭いバンドをへてバルジのような垂壁ののっこしにかかるが、アックスに何もひっかからず時間もかかっていたので少しcdし終了点として#に交代する。#は2mほどトラバースし水色ラインに合流を試みたがやはり雪の塊をだましだまし登るのが怖く敗退。2p目 ギアを正面壁に残置したくないのでなんとしてもTOすべく意を決してもう1度トライ。先程は失敗したがムーブを組み立てることで突破できた。しかしやはりこの浅い凹角は厳しく(水色の☓マーク付近だと思う)右上のチムニーを目指すことにする。ここはカミホロチムニーのような狭さでかつエビの尻尾がびっしりと覆われていてfinger5の抜け口のような状態になり呼吸困難。ああ、しんどい。でもこれがやりたかったんだ、と猛烈な除雪クライミングを楽しむ。30分ほどかけてチムニーを抜けるといつの間にか稜線がすぐ目の前に。右リッジのかなり右の方を登っていたとわかった。3p目 容易な雪壁を30mで右リッジピークへ。 あとは昨日のトレースを辿って下山。次は中間雪田を目印にして正しい右リッジに取り付きたい。
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2022-2-13 5:04
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標津/尖峰 南面ルート
標津/尖峰 南面ルート(積雪期ピークハント/縦走/道東・知床)日程:2022-02-11〜2022-02-12メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:国後島泊山を望む尖峰北東面金山橋から根釧原野からの標津山地(武佐岳と尖峰)尖峰頂上からP1026(ソウキップ岳)晩餐尖峰南面ルート南斜面から武佐岳尖峰の頂稜へ出る標津沖と野付半島尖峰頂上からP836(弁勲嶺)行きのアプローチ(イケショマナイ川林道)と尖峰北東面朝イケショマナイ川右股から南面へ回り込む尖峰北東面を下降尖峰頂上から武佐岳東のポコとの鞍部感想:道東/標津で独特の存在感を示すトンガリ山。以前から気になっていたピークだが、一番美しい季節、一番美しいルートから登れて満足。積雪は例年より多め。林道のアプローチはスキーを利用、林道終点からイケショマナイ川右股の林道を経て源頭付近まで沢を詰めてCo430(北東面からの下降沢との二股)にシーデポ。そこから上部はスノーシュー(MSR Lightning Ascent)で快調。帰路はノーマルルートの北東面からイケショマナイ川右股のシーデポへ下降した。
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2022-2-10 1:19
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「40分で作る、実用イグルーの作り方」動画新作です
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2022-2-9 3:18
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吾妻 不動滝
吾妻 不動滝(アイスクライミング/志賀・草津・四阿山・浅間)日程:2022-02-06(日帰り)メンバー: gt2010 fukumoto_2013写真:F1癒し渓F2F3F2FモトF1 取り付きの氷は薄い (足元も)F4F4ミニゴルF4F1とF2F1感想:吾妻峡 不動滝寒い米子から移動しセイノさんの提案で吾妻の不動滝に来訪。ここはかつての人気ルートだが取り付きがダムに沈んでから今は橋からその姿を一部見ることができるだけである。トンネル近くの駐車場から遊歩道を15分ほど歩いて稜線に上がり、懸垂3回でF1基部におり立つ。F1は40〜50mくらいありナメのシャンデリア状で楽しい。F2は青くて綺麗な滝だ。F3とF4は小さい釜滝で落ちたらドボンのところをへつって直登。沢登り楽しい。ミニゴルジュへ抜けて癒し渓へいでて終了。積雪がないところで氷を登るのが新鮮だった。
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2022-2-9 2:52
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米子不動 カチカチ山
米子不動 カチカチ山(アイスクライミング/甲信越)日程:2022-02-05(日帰り)メンバー: gt2010 fukumoto_2013コースタイム:写真:Fモト崩壊後Fモト氷雪崩カチカチ山不動滝滝崩壊ほだされる感想:久しぶりのセイノさん、フクモト2013と米子不動へ。入山はカムチャッカ方式。12kmの林道を特攻隊長のセイノさんがずっと顔面パウダーを受けてくれた。今回は寒気が入ってめちゃ寒い。米子不動滝の近くにあるカチカチ山という滝を登る。この滝の取り付き近くには地熱があってぽっかり穴が空いていた。暖かくビバークできるのかもしれない。リードはgt。1p:ベルグラ凹角を20mくらい登るとしっかりした氷になる。短いスクリューも使った。50mほど登って小テラスでビレイ。寒くて指ジンジンになった。上ホロみたいだ。2p:15mほど伸ばして立ち木まで。2回めのラッペル中、「ズドドドドーン!!!」と轟音とともに隣の不動滝が部分崩壊した。ビルが崩壊するような迫力だ。人間大の氷の塊がアプローチして来た道まで届いていた。不動滝は自重崩壊するので寒い日でも氷が発達していれば崩壊する。不動様の力の権現を見た。カムチャッカ方式で下山してゆっくらんどの湯で大人の休日を過ごした。快適さにすっかりほだされて翌日はもっと暖かい吾妻の不動参りに向かった。
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2022-2-9 2:50
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冬季赤岩 不動 黒い凹角
冬季赤岩 不動 黒い凹角(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2022-02-09(日帰り)メンバー: sy2017 Nakagawa2019写真:除雪あり5p目 (N)赤岩らしい吹雪2p目 器用にドラツーで越える(N) 高度感はそれなり1p目 いきなり悪いしRFもよくわからない(N)4p目 (N)胎内巡りの入口まで吹き込んでいる。開脚で傾斜を殺せるのが凹角の良いところ3p目 (s)感想:小樽赤岩で冬季登攀シリーズ第?弾(行きすぎてよくわからない)。今回は不動岩稜の黒い凹角ルート。無事に完登したが、核心の3p目はそこまで難しくなく拍子抜け……。フォローですが、1p目の方が気持ち悪かった。
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2022-2-7 1:05
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猿留山道〜観音岳〜豊似岳〜オキシマップ山〜追分峠
猿留山道〜観音岳〜豊似岳〜オキシマップ山〜追分峠(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-02-05〜2022-02-06メンバー: saito1987コースタイム:写真:肉牛牧場は鹿で占領猿留川左岸林道より観音岳(左)と豊似岳(右)広尾の港と日高の最南端豊似岳頂上オキシマップ山猿留川の橋を渡る肉牛牧場へ向かって高度を下げる猿留山道スノーハイク開始雪質が良ければ楽しいスキー場斜面銭夫到着峠から太平洋の朝陽観音岳襟裳岬の眺め峠へ続く一本道オキシマップ山の下りアポイ岳〜ピンネシリブルーアイスの豊似湖を横目に観音岳への登り沼見峠へ続く尾根筋の古道へ肉牛牧場からオキシマップ山C1(Co400)より観音岳の朝焼け途中の古い祠観音岳から豊似岳豊似湖オキシマップ山から豊似岳最後のピークオキシマップ山へ猿留山道へ沼見峠感想:古道から襟裳3山をスノーシューで踏破。札幌は大雪だったがこちらは連日の晴天。
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2022-2-6 19:53
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越前、銀杏峰・部子山からイグルーたより
こんにちは、イグルスキー米山です。
またまたイグルーたよりが届きました。滋賀県の山岳会・彷徨倶楽部のNさんとTさんが、先日1/29-31まで2泊、初イグルー泊に成功しました。イグルスキーを参考にしてくれたそうです。嬉しいです。今年の日本海は豪雪です。この週末は少し緩んだチャンスでしたね。積雪は3mはあったようです。
初日のイグルー作りはガスの中だったみたいです。こんな寂しいところでも御殿が建立できるのです。
銀杏峰(げなんぽ)と部子山(へこさん)は、福井県の名峰です。白山、能郷白山の展望がバッチリの山です。
製作に4時間。雪の掻き出しにも時間がかかった
最初だから仕方ないのですが、記録を拝見すると時間がかかりました。その原因は、本人による反省点では次の3つでした。
・上部のブロックにならないフワフワ雪を使いすぎたかもしれない。
降って数日以内の柔らかい雪は、以前は私も踏み固めてブロックにしていましたが今はその下に良い締まった雪があるのを知っているので、どかして、使います。どかせないほど多い(1mとかの)ときは風で吹き飛んで新雪層が薄い、ほどよい場所を探します。
とても几帳面な性格ですね!きちーんと積んであります。
・ブロック同士が内側に倒れようとする時に面と面で押し合うよう、上から見て台形に整形しようとするなど、丁寧に積んだ
段が横並びになっていて、丁寧にブロックを積んでいます。これはあとでスキマを塞がずに済むのですが、急いで屋根を仕上げるなら、実はもっと穴だらけに適当に積んでも良いのです。でも余裕があるなら、こうして作れば、すごく美しいイグルーができますよ。
・また、中の雪を掻き出すのにかなり時間を取られたとのこと。
できれば中の雪だけでドームを築いて、ブロックがなくなると部屋が広くなるという感じで進むと、無駄がありません。また、中の雪は、その上で靴でバンバン踏みしめると、結構凹みます。切って排出するよりも、このほうが楽だなあと思います。大暴れしてシコ踏んで、できたばかりの不安定な屋根にぶつからないようにご注意。
部子山1464m。標高は低くても樹林は薄い。ガスになれば真っ白です。こういう場所のテントは、完全ではありません。
ゆっくり2泊して部子山を往復
イグルーはベースキャンプに使えます。私は最長で5泊したことがありますが、屋根が軽いので雪洞のように天井が下がってこず、ブロック同士がくっつきあって、益々丈夫になり、スキマに雪が積もって益々静かに隙間風もなくなります。
今回二人は部子山の帰りに体調が少しばかり不調になったとのことですが、安全な天場がこの大雪原にあるというだけで、どれだけ心が安らかになることか。
どんな強い人だって、予期せず不調になることはありますし、動けなくなった人に出会ってしまうこともあります。そんなときにイグルーを作れるだけで完全に行方が別れます。
翌朝のイグルーは、粉雪かぶってますます頑丈です。
入り口は、ツエルトでしのぎました。もっと風が強くてもっと気温が寒ければ、ブロック突っ込んで閉めると完璧です。
ツエルトの緑で輝いてます。細長いブロックもきちんと段を揃えてあり、美しい仕上がりですね。
彷徨倶楽部 銀杏峰〜部子山 イグルー泊縦走(1日目) 山岳会「彷徨倶楽部」の部員が作るブログです。
彷徨倶楽部 銀杏峰〜部子山 イグルー泊縦走(2日目) 山岳会「彷徨倶楽部」の部員が作るブログです。
彷徨倶楽部 銀杏峰〜部子山 イグルー泊縦走(3日目) 山岳会「彷徨倶楽部」の部員が作るブログです。
Nさんはまた何度かイグルーをやって、スキルをあげていきたいとのことでした。楽しみです。
きょうはここまで。またね。
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2022-2-6 11:37
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銭函天狗山 右クラック
銭函天狗山 右クラック(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2022-02-06(日帰り)メンバー: sy2017 Takenaka2017コースタイム:写真:ご褒美除雪1p目2p目感想:たったの2pだけだったが、良いクライミングができた。また来たい。
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2022-2-6 11:34
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手稲山南壁
手稲山南壁(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2022-02-05(日帰り)メンバー: sy2017 Takenaka2017コースタイム:写真:逆Lハングの右の名もなき凹角渡部・千葉ルート(2019正月)?右下チムニー 右方ガリー感想:一見の価値はあり。
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2022-2-5 3:39
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クマネシリ三山(南クマ〜西クマ〜クマ)〜ギアナ高地
クマネシリ三山(南クマ〜西クマ〜クマ)〜ギアナ高地(積雪期ピークハント/縦走/大雪山)日程:2021-12-26〜2021-12-27メンバー: nrtk7写真:南クマギアナからクマネシリ西クマからクマネシリとギアナ高地南クマネシリピーク西クマ、クマギアナから振り返る西クマピーククマネシリから裏おっぱい朝日ギアナたぶん北から見た南クマ感想: 前から気になっていたクマネシリ岳周辺。オッパイ山も気になるし、その裏のギアナ高地も気になっていた。ヌカナン川を起点終点にすれば南クマネシリ岳〜西クマネシリ岳〜クマネシリ岳〜ギアナ高地と環状縦走して帰ってこれるのではないかと妄想していたが、中々実行するにまでは至らなかった。が、今回ようやく行くことになった。 そもそもヌカナン川の林道がどこまで入れるのかがわからなかった。あんまり入れなかったら日程的には環状縦走は諦めなければならない、と思いながら25日クリスマスに車を走らせると林道は鹿紅橋まで入れた。やったぜ、と呟いてC0。12/26 晴 鹿紅橋(8:00)南クマ入山口(9:30)南クマネシリ岳(12:45)南クマと西クマのコルCo1250(16:00)=C1 稜線は藪々そうなのでスキーを持っていくか迷ったが、ギアナ高地をスキーで歩きたいのでスキーで出発。さくっと南クマ登山口まで。そこからピンクテープ連打の夏道?沿いにあがり、途中で急になったのでアイゼンにして稜線に出た。稜線に出てから南クマへ空身でポン。予想通り藪とブッシュのひどい稜線を歩いて行く。北上する稜線に入ると藪がひどい。潅木がえげつない密度で生えている。しばらく下りて緩くなったのでスキーに換える。意外と快適。よくわからないけど道っぽいものもあった。・1276の登りあたりで道をロスト。稜上を行くとかなりえげつない密度の潅木。スキー履いてもシーズリにしても引っかかりまくる。発狂。・1276越えたあたりで特大チャーガ発見。テンション上がる。そこから少し進んで道っぽいのに合流してC1。12/27 晴 C1(7:00)西クマネシリ岳(9:45)クマネシリ岳(12:00)林道(16:00)鹿紅橋(18:00) 稜上は相変わらず藪がひどいので東側にトラバース気味に登っていく。Co1500ぐらいで西クマ西面に立派な岩壁(岩稜?)があるのを見る。適当なところでアイゼンにしてピーク。ピリベツは時間の関係上カット。クマネシリへ向かう。少しアイゼンで歩いてからズボってうざかったのでスキーに換える。行く先に細そうなリッジとかが見えたがめんどそうなので南側を大胆にトラバース気味に下降して捲いて・1487付近で稜線に合流。スキーだとこういう動きがしやすい。クマネシリ登りの岩マークでアイゼンに換え、適当に登ってクマネシリ岳ピーク。なんもなくていいピーク。クマネシリから東側に下りるが、ギャップは下りるだけの一方通行だとどこを下りればいいのかよくわからない。おまけにシートラ。適当に垂直ハイマツクライムダウンを試みるが、普通に垂直〜ハングしてるし、スキーがハイマツに引っかかってうざい。無駄にパンプしたがなんとか下りた。ここでスキーに履き替えあとは平坦なギアナ高地をひたすらスキーで歩く。すごく快適に歩ける。今回歩いた南クマネシリ〜西クマネシリ〜クマネシリが全部見えて気持ちいい。・1368から南西に伸びる尾根を下降。予想通り藪&草付き&急斜面で結構酷い。有史以来この尾根に足を踏み入れた人間はいるのだろうか。適当に下りて林道に合流したのは16時。暗くなる寸前だった。ここでスキー履いてシール外してあとはほぼ自動下山。芽登温泉に入りたかったがあいにく定休日だった。 地形図を見て妄想していたラインを固定概念に囚われずに歩けてよかった。スキーで8割方歩けたというのも気持ちいい。クマネシリからの下りのギャップとかでそれなりに緊張するし、長い稜線行動ののっこしもできるし、現役2年班の準山にいいんじゃないかと思った。
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2022-2-3 9:28
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北信・佐渡山からイグルーだより
こんにちは、イグルスキー米山です
前回紹介した黒姫山の隣の佐渡山でも、同じ日に違うイグルー仲間が作っていました。この週末は、黒姫、佐渡山周辺のパウダーがすごく良かったそうです。山スキー好きは狙う山域がカブってますね。でもお互い会わなかったみたいです。
山スキーの得意なタータリットさん、パウパウだったみたいです。
講習やって半月めのカモの会のお二人でした。
この前の記事で紹介した、北八ヶ岳で講習した山岳会のお二人が、早速実践しました。今回は雪たっぷり、2mはあろうかという量で、しかも見晴らしの良い気持ちの良い場所です。
手前が母屋、むこうにトイレの離れのようです。順調に積み上がっております。
作ったドームに閉じ込められた?
二人だったのでそれぞれ隣接して母屋とトイレを作り始めたら、ドーム内からのブロックだけで屋根までできてしまったので、両者ともそれぞれ閉じ込められてしまって、声も届かず、穴を掘って出てくるのがタイヘンだったとのことです。始めのうちは思わぬ設計ミスで、笑い話のようなことがありますね。
ドームと竪穴と、排雪の関係
屋根が楽勝でできてしまったために、床をもっと掘り下げる。でも竪穴の底なのでその雪を掻き出すのに苦労したそうです。前回は積雪が少なくて、床からあんまり取れなかったので、外からもブロックを供給しましたから、今回は事情が随分違います。
こういう雪たっぷりのところでは、排雪しやすいように、出入り口を急斜面に向けて作ることが多いです。雪洞と同じように。しかし今回の場所は真っ平らなところなので、こういうところでは、屋根づくりと掘り下げの需要と供給がピッタリと合うように、ちょっと大きめのドームにするといいかな。まだ難しいですよね。また、出来上がったあとで床を下げたいときは、外に出すのでなく、登山靴でがんがん踏みつけて、床を凹ませていくと、結構下がります。多少くたびれますが。イグルーの床は、時間が経つと沈んで行きます。屋根は雪洞ほど落ちてきません。軽いからだと思います。
このように積雪の加減によって、イグルーの設計対応が少々変わるのです。
入り口にザックを立て掛けてもやっぱりスキマ風は来ますね。残雪期はこれでもいいですが、今は鬼の厳冬期なので。
入り口を閉めず寒い思い
前回の講習ではそれほど気温が低くなかったのもあり、出入り口の処理をあまり伝えなかったのですが、これをぴったり閉めると、イグルーの保温性は抜群です。ヨシキトさんは自称超寒がりとのことで、今回はザックを入口に立てただけで凌いでいたら、寒くて参ったとのことでした。私の塞ぎ方、図を描きますので参考にして、次回からやってみてくださいね。今回はせっかくトイレも隣にあったのだから、入り口はビシッと閉めこんでよかったのですよね。
隣接トイレをくっつける
男同士のパーティーでは自分のマットをめくって雪面に立ち膝して小用するのが常ですが、女性がいる場合は脇に一回り小さい女子トイレイグルーを、出入りできるようにして作ります。そうすると夜中でも、塞いだ出入り口を壊して出入りしなくても済みます。今回はちょっと2つのイグルーが離れちゃったみたいです。
連結イグルーを作るときは、かなりくっつけて、壁を共有するくらいの勢いでやれば早くできます。雪の壁は防音防臭なので、全く気になりません。これも図を参考にしてみてください。
調子いいです。でっかいブロック、密度も手頃で大きく取れます。二人はプローブを刺して積雪を測りました。
何度か作るうちにすぐ快適なイグルーが自在でできるようになります。
イグルー作りは屋根さえ作れるようになれば、あとはいくつか作って泊まるのを繰り返し、どんな積雪、どんな雪質なら、どんな作り方、どんなサイズで進めようか頭に浮かぶようになります。ちょっとした家造りなのです。慣れればこれがとても楽しいのです。テーブルやカウンターだって、暇なら作ればいいのです。
来週あたり、イグルー長期山行を支度していたのですが、オミクロン最盛期とカブってしまったみたいで、休暇なんだか、自宅待機なんだか、不透明なことになって来てしまい、なかなか思い切った山行に行けない状態です。自分で山に行かずに、イグルーに挑戦した人の記録で記事をすすめてすみません。やってみた!という人、もしいたらイグルスキーに連絡ください。
きょうはここまで、またね〜。
山行記録: 佐渡山・乙妻山(北東斜面1940mまで)/イグルー泊 2022年01月29日(2日間) 妙高・戸隠・雨飾, 山滑走 / tartletの山行記録
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2022-1-31 21:10
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黒姫山のイグルーたより
みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
シーズンたけなわになってきました。信州から、イグルー泊成功の、うれしいお知らせがありました。紹介します。この週末、黒姫山で山スキー山行したヨーコさん二人パーティー、初イグルーの記録です。
ヨーコさんたちは山スキー愛好家。周辺のフワフワ雪を求めて、イグルーベースに、ダーレもいないところを登っては滑る山行です。
みかけは小さく、中は広く。二段目でかなり寄せて積んでいます。順調です。ここは気持ちのいいところですね。
黒姫イグルーのヨーコさん
ヨーコさんは八ヶ岳山麓の山スキー愛好家です。何年か前に山でご一緒したとき、イグルーを作って見せようとしたのですが、そのときは季節が遅くて、ノコギリが雪面に刺さらないほど固く凍っていて、できませんでした。その後ヨーコさんは自力で取り掛かり、昨シーズンは壁を築いたけれど屋根がどうしても塞がらずでした。
長細いブロックを橋掛にして屋根の穴が縮まていくところ。もうすぐ完成間近です。
つる植物の枯れ花かざり
今回、二人パーティーの山行では「上段部は細長いブロックを使う」という点を取り入れ、1時間半ほどでとうとう屋根付きイグルーを完成させました。積雪は十分、雪質も良かったようです。
このイグルーで素敵なのは、入山のときに見つけた枯れ花を持っていって、イグルーの壁に飾ってます。こんど真似してみたいですね。
塩尻産信州ワインのようです。
豆電球がLEDになってからは、ローソクご無沙汰でしたが、イグルーではローソクが最高に似合います。このコーナーはまるで祭壇か仏壇か。
F.B.ではおししそうなごちそうが並んでいました。
今回のイグルー評
勝手ながら、完成写真から、感想を。
ドームを小さく作れば屋根は塞ぎやすい。見かけ上この小ささなら、40分で作れる最適なサイズです。でも小さいから、足元からブロックをとることで掘り下げて、下で横に広げると良いのですが、二人組で、外にひとりいる場合は外からもブロックがもらえるので、足元が深くならない。それで今回は少し生活空間が狭くなったかも。
この、雪の深さと人数とドームの大きさのバランスは、その都度、積雪と雪質を見て判断します。何度かやれば、わかるようになります。どんどんできるようになって、楽しくなると思います。
それから写真で見る限り、少し入り口の穴が縦長なので、外からも良いブロックがもらえるなら、中の人はブロック運びのために出入りしなくても良いので、二段目くらいの低さで早々に梁を作って、入り口を狭く(この半分に)してしまえば、夜、塞ぐときに楽で、暖かく過ごせます。
屋根さえできれば、次回の工夫の数々が湧いてきて、もっと良いイグルーになっていきます。
屋根ができた喜びを表すポーズです。
あちこちで、イグルーを作れる人が増えてきて、とても嬉しいです。
きょうはここまで。またね。
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2022-1-31 9:18
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日高/寿都似山
日高/寿都似山(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-01-30(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:イドンナップ、ナメワッカ方面コルまでの登りは快調オパケシウシベを望むヌカンライ岳の向こうは幌尻か?林道に降りる樹間からヌカンライと幌尻登頂糠平山残照コルに出た鹿-1林道から寿都似山をみる鹿-2ヌカンライ岳糠平川を渡る橋、鹿も利用しているピーク手前感想:昨日の岩内岳下山したのち林道のアプローチを偵察。夜は二風谷のゲストハウスで一泊。朝は-21℃まで下がった。林道は除雪されているがゲートがある。鹿撃ち車は入れるようだ。スキーを引っ張って30分くらいで糠平川を渡る橋が見えてきた。橋を渡りしばらく林道をたどるがすぐにはっきりしなくなり、右手の広い沢型地形に入る。ブル道らしきところもあり快調に登れる。コルに上がりクトーつけて急斜面を登る。やがて左手からの小尾根と合流し傾斜がなくなる。ここからピークまで、下山時の登り返しを最小にすべく、小さいポコをネグりつつなるべく平坦なトレースをつけていく。ピークは樹木に覆われ、眺望はいまいち、それでも白い幌尻やその周辺が樹間から見えた。912までシールつけて戻る。そこからパウダー斜面を一気に滑降して林道に。ゲート前で後片付けしていたら鹿撃ちの車がおりてきた。
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2022-1-30 2:55
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冬季赤岩 東大壁 bクラック
冬季赤岩 東大壁 bクラック(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2022-01-29(日帰り)メンバー: sy2017 nrtk7写真:1p目成田1p目フォロー2p目佐藤感想:なんとか登ってきました。たしかに大壁継続は良いトレーニングになりそうですね! 雪が増えてきて赤岩も仕上がってそうなので、ベガと行った。今回は前から気になりつつもビビって行かずにいた東大壁の小林、あるいはbクラックへ。 東大壁で最近の知り合いが登った話を聞いたのは佐藤ルートか北大ルートで、小林ルートとbクラック共通の1p目はツルツルカチ系フェースだった記憶があったので、冬季は皆敬遠しているきらいがあった。しかし、よく考えたらなんだか行けそうな気がしてきたので突入することにした。 今回はラッセルが結構ありそうだったので下からではなく大壁頭から懸垂で取り付くことにした。懸垂60m1pいっぱいで中央バンドに降り立つ。このとき、1p目を軽く見て、2人とも確信を得る。男気じゃんけんで勝利した成田から1p目へGo。 1p目 成田 20m まずフェースを左上。リスやクラックもあり、プロテクションは良好。ポケットにトライカムを決めてから2歩ほど左へトラバースしてからが核心。細かいポケットやカチにフッキングして登る。ボルトが打ち換えられたようで、一番難しいセクションは真新しいハンガーボルトにクリップして思い切っていける。が、ガバだと思って掴んだ遠めのホールドが甘いカチで、思わずヌンチャクを掴んでしまった。落ち着いてみたら全然フッキングできるカチは多数あったので勿体無いことをしてしまった。そのあとは棚に乗ってから右のクラックを直上してケミカルまで。M5くらいだと思う。 2p目 佐藤 50m bクラックを行くことにする。立ったクラックを20m程登る。プロテクション、アックスのかかり共に良好。ジャミングも快適。クラックの抜け口は右トラバース気味に突破。しかし、抜け口のあたりを越えてから見えなくなってからベガ雄の進みが遅くなり、見えなくなってからロープが出たり戻ったりして雪が時々降ってくるようになった。ビレイ中は見えなかったが、この上は除雪と凍った草付きや泥にアックスぶち込みとかかりの悪い微妙なフッキングのフェース等と結構悪い登りだった。こちらもM5以上はあると思う。佐藤ルート3p目の終了点に合流して終了。 やっぱり冬季赤岩は楽しい。次は継続登攀をして更なるトレーニングをしたい。冬の赤岩は世界に通じるというのは、誇張表現ではなく真理だと思う。 また、今回1p目は核心部にピカピカハンガーが打たれていたが、あれがボロボロリングとかハーケンとかだったらかなり印象は違っただろう。本チャンの山の中にこんない残置ボルトなんて滅多にない。そしてもしアルパインのルート開拓をするとして、ボルトありきのルートを拓くのは意義があるのか、美しいと言えるのか、また現実問題としてそんな打つ時間や労力の余裕があるのか疑問に思ってしまう。今回はこいつに頼って登ってしまっている以上、全く偉そうなことは言えないが、アルパインルートでのボルト使用について考えさせられた。
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2022-1-30 2:38
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雷電 ナイル川
雷電 ナイル川(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-01-30(日帰り)メンバー: sy2017 Takenaka2017コースタイム:写真:今年のナイル川 遠くからでも中々の威圧感ビッグウェーブ 1p目 WI5 30m ほんの少し被っていた。(竹) 中間部の洞穴まで2p目WI4 50m 粘り気のある氷〜上部の氷柱の裏まで3p目WI4+ 40m トラバース〜少し悪い凹角状を登る 灌木まで感想:全体を通して滴りもなく快適に登れた。成長が感じられて良かった。
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2022-1-26 0:14
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この一月の全国イグルー活動を見て!見て!
こんにちは、イグルスキー米山です!
このところのイグルー講習などで、参加した皆さんが、あちこちでバンバン建立しはじめています。今年は降雪も多くて気温も低いまま。琵琶湖西岸から青森の標高0mまで、あちこちのみなさんのイグルー活動を実況報告します。
青森自宅ウラで雪かきのついでに、べったり雪でも工法あり?
今回のキモは、角スコップの使い方! 入口に向かって右半分はシュンさんで、左側はコマさんが積んだブロックとのこと。
イグルスキーが10年前住んでいた青森の山仲間、シュンさんコマさん夫妻が自宅の庭に「雪かきスコップだけ」で完成させました。ノコなしでここまでできました。快挙です。
この日は気温が3〜4℃と高く、積んだブロックは、ザラメの雪で隙間を接着させたりもして、長方形に切ったブロックを、イグルーの内側に向けて積み上げて内側にブロックを迫り出させたそうです。
里には里のべったり雪工法がありますね。
山伏山岳ガイド、チビイグルーで講習
子どもが入れるくらいの大きさでいいから小さいのを作ってみせるという方法。これなら10分くらいでぱぱっと作れて教え方としてよさそうです。
昨年2月、斑尾山で個人講習した信州の山伏山岳ガイド、田村さんです。子供サイズのミニイグルーを10分で作って見せているそうです。これは要領説明に凄くいいですね。イグルーは小さければ小さいほど、ブロックが大きければ大きいほど、容易に作れるってことがよくわかります。
田村さんは、これからイグルー講習も始めるとのことです。
比良山系でも、雪たっぷり
1〜2人用想定で、製作時間は80分、一人で作りました。遠景に琵琶湖見下ろしてますね。
昨年12月、部員合宿で特訓したばかりの同志社大学山岳部の加藤さん、早速作っています。今年は積雪が多いおかげで、比良山地で、こんなに立派なブロック切ってます。このあと、3月もどんどんイグルー山行するみたいですよ。
伊吹山も今年は真っ白だ!
昨年10月にイグルスキー京都講演を聞きに来てくれた、日本山岳会京都滋賀支部の松下さんがつくりました。
伊吹山はこの冬、名古屋からも毎日ずっと真っ白に見えて大チャンスの年です。こんな立派なやつを作ってF.B.で見せてくれました。
4人入れるほどで大きく作りすぎましたが、もう数回練習したら2人で約1時間以内で出来そうとのことです。
御嶽山でもやってます
旧知の鈴木さん、イグルスキー動画を見てくれて1時間で作ったそうです。
御嶽山麓開田のガイド、鈴木さんのイグルーです。開田のスキー場で作って、F.B.でみせてくれました。
根子岳でカニ鍋イグルー
イグルー周りに電飾まで用意してますよ!
昨年2月、特訓したヤマレコのトモエさんたち、この週末に菅平の根子岳で作りました。トモエさんには、このときイグルスキー動画を製作していただきました。
4人入れるサイズの宴会部屋と、寝室2つ作って、カニ鍋やっていて羨ましいですよ。お料理上手、仕込み上手の面々です。カニ写真を始め詳細はヤマレコに記録あります、ぜひ見てみてください。雪上車で上がれるスキー場なんですね。ここは絶景です。特大イグルーの屋根はスキー板を渡して補助してあるようです。
北大山岳部 日高横断、単独含むスペシャル山行が4本
イグルーのふるさと北大山岳部。この冬も現役と若手OBがそれぞれイグルーを使って、超人的記録を連発しています。奥深い日高山脈の東西稜線乗っ越し山行が4本も!
ぜひリンク先の入魂記録をご覧ください。
イグルーは北大生まれだけど、イグルスキーも独自で発展させたし、現役に現場講習はまだしていないから、みな自力で作っています。長い山行が進むに連れ、始めは製作時間2時間半でもどんどん時間を縮めていきます。こうして雪洞やテントがだんだん不要になっていきます。一番慣れてるカムエク南西稜単独の成田さんは、テントなしで行きました。
これぞイグルーが最も冒険的な山で使えるという実践記録です。
●現役の厳冬期南日高・神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリ〜トヨニ岳
靴の幅リッジより神威岳
4泊目の雪洞は、屋根がフワフワ雪だったのか、出発準備中に崩落したようです。入山5日目にイグルーを作りこれ以降イグルーになった模様。
ソエマツ岳〜ピリカヌプリ間のイグルー
●厳冬期中北部日高縦走(新冠湖〜イドンナップ岳〜ナメワッカ岳〜カムイエクウチカウシ山〜1823峰〜コイカク夏尾根)
半雪洞三段イグルー
イグルー、テント、雪洞を三つ巴の9日間のようです。まだイグルー作るのに2時間かかっているのかな、雪洞と同じ時間だけど、膝などが濡れないのでいいです。
●厳冬期中部日高横断単独行 西川尾根〜1823峰〜ピラトコミ山
右に落ちればナナシ沢, 左に落ちればコイボクシュシビチャリ沢
「ナナシ沢側に発達した雪庇の裏側に出口を掘った、半雪洞型イグルー作りました。雪はボソボソでハイマツがすぐ出てくる場所でしたが、雪庇の庇部分が硬くなっていて、そのままブロックに使えたのが楽でした。」とのこと。ぼそぼそ雪は1月はありがち。でも、そう離れなくても良い雪はあります。雪庇に目をつけると、良い雪あり?。こうして雪質を見る目をみがきます。
西川岳やピラトコミ山を踏んだとは、しぶすぎる。1823m峰、無名峰ですが日高を知る人なら憧れの山頂の一つですよ。
●厳冬期カムイエクウチカウシ山南西稜単独行(農屋〜カムエク〜1823峰〜コイカク夏尾根〜中札内)
カムエク南西稜核心部
テント無し。イグルーかツエルトだけで日高最難関の尾根を単独で行きました。
「やっぱり僕は登山が好きなのだと感じることができた山行だったと思う。」
現在、日高で最強の男です。途中、全山縦走中の仲間と単独同士、偶然会ってイグルー共にして泊まっています。これは最高の出会い旅。
いま、新しいイグルー製作動画を製作中です。旧知の映画ディレクター氏が、編集してくれています。まもなく公開します。これみて皆さんも挑戦してくださいね〜
きょうはここまで。またね。
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2022-1-25 11:47
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カムイエクウチカウシ山南西稜単独行(農屋〜カムエク〜1823峰〜コイカク夏尾根〜中札内)
カムイエクウチカウシ山南西稜単独行(農屋〜カムエク〜1823峰〜コイカク夏尾根〜中札内)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-01-04〜2022-01-11メンバー: nrtk7写真:神々しい日の出いつもならここで終わりだけど今回はここからバス停まで28kmΩ3からコイカクヤオロ1839。ピーク神々しいコイカク北面一番の核心と言われているところカムエク南西稜核心部手前から振り返るピークまでの登り染まる稜線核心部を振り返る1839はガスってたまたね1823これから行くところカムエク南西稜核心部1823ピークから飯田が歩いた西川尾根♯上に遭遇日の出コイカクピークガスガス感想: 年末年始はなんか天気が悪そうだったので日和って下界(と山小屋)で友達と酒を飲んでまったり過ごした。しかし、街で過ごしていると次第に心の中に鬱々としたものが溜まっていき、自分がとてつもなくむなしい存在に思えてきた。後輩達の貫徹報告などがメールで流れてきて、その溜まっていた何かが爆発しそうになり、このままだと死ぬ、とすら思えたので急いで山に行くことにした。 去年の南日高単独行はデナリを抑えて人生で最もつらい山行だった。そしてあまりにつらかったので、この時期の日高はもう二度と行かないと心に決めていた。しかし、今こんな気分のときにどこへ行きたいと自分の心に問いかけてみると、その答えは日高だった。じゃあ、どこを歩く?正直、日高の支稜、主稜線はもうほとんど知り合いが近年歩いてしまっており、もう目新しさ、珍しさを求めてこの山域を歩くのは不毛だと感じていた。ならもう誰かが最近どこを歩いたとかは気にせず、自分の歩きたいラインを歩けば良いじゃないか。そうなれば、自ずから標的は定まった。3年目の冬、カムエクピークから眺めた南西稜だ。下山は札内川に下りよう。なら八の沢左岸尾根や右岸尾根で早々に稜線から下りてしまうのは勿体無い。コイカクまで歩いてしまおう、とぼんやりと思い描いて出発することにする。ちょうど3年目のカムエクで会った羽月さん五島さんの山行から1839峰Atを抜いた、下位互換みたいな山行になってしまうが、もうそんなことは気にしない。今回もテントは邪魔になる気しかしなかったので置いていった。また、ロープも荷物になる気がしたので持っていかなかった。1/4 曇→晴 静内ダム(1400)高見ダム(1645)般別大橋(1800)=C1 農屋バス停から歩き始める。歩き始めてすぐに通りかかった車に静内ダムまで乗せてもらえた。ガイドの方だそうだ。感謝。数時間歩いて日が沈んで暗くなるが6時までは歩こうと決めて歩き続ける。暗闇を歩くと精神が下向きになる。般別大橋手前でツェルト泊。狐が寄ってきたのでストックを振り回しながら奇声を上げて追いかけ回したら消えていった。ツェルトが狭く、寒くて早くも帰りたくなる。1/5 晴 C1(600)高見橋分岐(800)ナナシ沢出合付近(940)清和橋(1330)Co750(1500)=C2 2時間程林道を歩いていると作業車に追い越された。完全素通りだったのでまあそういうもんだよなと思っていたら、しばらくしたら戻ってきてなんと除雪終点まで乗せてくださるとのこと。圧倒的感謝。除雪は昨日今日で入っているらしく、ナナシ沢を過ぎた橋のところまで。去年の野村さん岡崎にも会ったらしい。除雪終点から歩き始める。ラッセル脛。林道ラッセルという単純作業を繰り返していると、負の思考のスパイラルに陥ってくる。自分があまりにもみじめすぎて泣きそうになった。こんな奴なんて山奥で人知れず無くなってしまえばいいのにと縁起でもないことを考えた。工事途中で放棄された千石トンネルや、2停滞した清和橋など、3年前の夏メインを思い出すオブジェクト達を見て感慨に耽る。斜面に取り付くとラッセル膝〜腿。やはりここ数日で結構積雪があったようだ。微尾根上の平坦地にツェルト張ってC2。1/6 快晴 C2(700)Co950(830-845)Co1160(1330)シカシナイ山直下Co1600(1530)=Ω3 相変わらずラッセル膝〜腿。でも山に全身でぶつかっている気がして心地よい。思わずニヤける。とか思っていたら腰ラッセルになったりして流石に閉口。Co950で尾根に合流。ラッセルましになるかと思いきや膝〜腿ラッセルが続く。令和4年初吠え。全身運動をすると向精神作用があるのか、昨日とは打って変わってなんだか楽しい。吠えながらもルンルンでラッセル。躁鬱病なのだろうか。Co1160でシカシナイ山への登りが始まると急に雪が締まって歩きやすくなった。どんどんペースを上げてシカシナイ山直下の吹き溜まりでイグルー作ってΩ3。制作1h。振り返ると23〜ヤオロ、そして39。あまりにもいい景色なので夕日に染まる39を眺めながらウイスキーを飲んだ。うますぎる。1/7 ガス→雪 Ω3(730)1810ポコ手前(1210)=Ω4 予報的にカムエクのっこしは微妙そうだとゆっくり支度。イグルーから這い出ると意外と視界500ぐらいある。シカシナイ山からの稜線はそんなに埋まらず快調。天気も高曇りになっていい感じ。主稜線も全部見えた。ナイフリッジっぽいのも何箇所かあったがスノーシューでいけた。手は一応ピッケルにした。これはカムエク越えられるかもねと思っていたらいつの間にかガスガスになって雪が降り始めた。 歩きながら、登山やクライミングはつくづくオナニーだなあと思う。なら、ピオレドールはその年最もすごいオナニーをした人達で、山野井さんはすごいオナニーをし続けて殿堂入りを果たしたってことだな、とかしょうもないことを考えて一人ニヤニヤする。俺もすごいオナニストになりたいものだ。 ・1821の登りで急で硬くなったのでEP。氷化した斜面にアイゼンとピッケルが心地よく刺さる。・1821で視界100程度。時間的にも視界的にも微妙なのでこの少し先で泊まることにする。ここからの稜線はズボズボ。視界もどんどんなくなって100~50になった。1810ポコ手前で稜線のキワもよく見えなくなったのでここまでとする。適当な吹き溜まりにイグルー作ってΩ4。停滞するかもしれないので広めに作って制作1.5h。1/8 ガス、雪 Ω4=Ω5 気圧の谷の前面で一瞬晴れたりしないかな〜、と早朝にイグルーから出てみるが、安心のガスガス。おうちに逃げ戻る。とっくに心は停滞モードになっているが、最善を尽くした感を出したいがために往生際悪く1時間おきに外を確認するも、変わらずガスガス。停滞じゃ!と叫んで靴を脱いで寝袋に潜り込み酒を飲む。1/9 晴→ガス Ω5(900)カムエク(1130)ピラミッド(1230)・1602(1330)=Ω6 イグルーの出口が1.5m程吹き溜まっていた。7時にイグルーから出るとガスガス。カムエク方面に向かって叫ぶ。すると、それが通じたのかみるみる内にガスが消え去って晴れてきた。テンション爆上がり。カムエク方面はまだガスっているが、これなら行ける。荷物をパッキングして出発。 稜線は概ね十勝側に1m程の雪庇。判断は特に難しくない。所々細いところもあるが特に問題なく・1848まで。ここからが核心だ。天気はすっかり良くなり、カムエクピーク付近にはガスがかかっているものの、それ以外は全て見える。岩稜やギャップなども見えた。雲を纏った稜線が美しい。核心部は岩稜を十勝側を捲いたり上を行ったり。少々急なトラバースやクライムダウンもあるが、アイゼンピッケルの決まりはよく、さほど緊張せずに快適に通過できた。ちょっと急なところをクライムダウンすると、いつの間にか核心部は終了していた。あとは息を切らしながらカムエクへの急登をこなしていく。今回はCo1200以上は雪が締まっており非常に歩きやすい。過去の記録にあるようなラッセルも特に無くさくっとピークに到着。南西稜に向かって叫ぶ。 ピークはガスガスビュービューなのですぐに東へ下りる。ピークからは真新しいトレースがあった。しかもこのトレースはどうやら北から南へ一方通行で縦走しているようだ。そんなことこの時期にやる奴なんて身内しかいないだろ……とか思いながら稜線を歩いていく。カムエク以降は視界50~100で普通に天気悪かった。がトレースや岩やハイマツでルーファイは容易。・1807から南の岩稜は日高側を捲いて通過。十勝側のぶったちを眺めて夏の1807東面のバーチカルハイマツクライミングを思い出してほっこりする。 岩稜帯を終えて・1602コルにたどり着くと、なんかイグルーを建設中の怪しい人影が。この瞬間歩きながらずっと抱いていた疑念が確信に変わった。そいつは全山挑戦中の♯上であった。近づいてあいつもこっちに気付き、お互い大爆笑。まあこの時期に稜線上で遭遇するやつなんて身内だよな。折角なのでイグルーをちょっと大きくして一緒に泊まる。♯上はシュラカバを家に忘れたので秀オリを購入して来てるらしいが、案の定シュラフがビチョビチョのペタンコになっていてかわいそうだった。イグルーのブロック積みが適当だったので雪が吹き込みまくった。(がんばって塞いだ)1/10 晴時々ガス Ω6(630)1823(830)コイカク夏尾根頭(1145)札内ヒュッテ(1530)=C7 二人ともコイカクまで行ければいいという計画だったので一緒に出発。流石に重荷の♯上と同じペースで歩くわけには行かないのでここで別れる。互いの安全と貫徹を祈って各々のペースで出発。 ここから1823までの稜線は何気にまだ歩いたことが無い。アイゼンでサクサク歩き、埋まるところはスノーシューに換え、無理やりスノーシューのまま1823峰ピークまで。下りスノーシューはちょっと微妙なのでアイゼンに換えて歩く。ピラトコミ分岐を越えてズボりはじめたあたりでまたスノーシュー。コイカク北面が神々しい。次の夢が膨らむ。コイカク岩稜はアイゼンにして日高側を捲いて通過。氷化した斜面にアイゼンピッケルが心地よく決まって快適。コイカクから夏尾根を下降。途中の岩稜は氷が張っていて今山行中で最も緊張したかもしれない。Co1300まで下りたらあとは安全地帯。スノーシューに換えて滑り降りてコイカク沢まで。雪の少ないコイカク沢はそれはそれでちょっとめんどかった。札内ヒュッテで快適に泊まるつもりだったが、1人だからか全然小屋が暖まらず、虫の死骸も大量で(掃除したけど)なんかつらかった。1/11 晴→雪 札内ヒュッテ(10:00)札内ダム(11:00)中札内道の駅(16:00) 朝起きたら小屋が寒すぎてつらかった。日が出るとむしろ外のほうが暖かい。小屋でこんなにつらいの初めて。掃除して出発。ピョウタンの滝越えたら誰か乗っけてくれるでしょと思っていたが、そんな甘いことは無く、100台くらいの車に素通りされながら札内ダムから最寄バス停道の駅中札内までの28kmの道をひたすら歩いた。最後のほうは精神崩壊しかけていたので後ろから追い越して素通りしていく車一台一台に呪詛の言葉を吐き捨てていた(完全に逆恨み、ごめんなさい)。 中札内のバス停から帯広へ行ってはげ天へ行ったはいいものの、猛烈な2つ玉低気圧によって道内各地は大荒れ、帯広も未曾有の大雪ということでバスとJRは前便運休。帯広駅で無事帰宅難民と化して途方に暮れる。ありがたいことに帯広在住のU野さん宅に停めさせていただくことに。本当にありがとうございます。夜はU野さんとお互い目をつけていたラインの話で盛り上がる。勿論、あそこはお互い目をつけていた……。 翌日もバスは運休で帰札できず、引き続きU野さん宅にお世話になる。色々と良くしてもらって本当にありがとうございました。 出発前は相当にやられるつもりで出かけたが、今回は稜線の状態が良すぎて結構ルンルンで通過して楽しく縦走できてしまった。できるならばこの稜線をまだまだずっと歩いて行きたいと思えた。でも、とても楽しかったというこの感情はきっと大切なのだと思う。自分の限界を攻めるスポート的なクライミングも勿論楽しいが、やっぱり僕は登山が好きなのだと感じることができた山行だったと思う。全部貪欲にやりたい。折角無職なんだ。クライミングも、山も、普通の社会人じゃ両立できないことをやってやろうじゃねえか。そんなことを思った25の冬でした。
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2022-1-25 3:36
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上ホロ 正面壁 フィンガーファイブ
上ホロ 正面壁 フィンガーファイブ(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-01-23(日帰り)メンバー: sy2017 nrtk7写真:1p目終了点ピーク!1p目、雪多い笑さよなら〜2p目のベガ雄下山晴れ?感想:時間かかりすぎた。現在のカミホロは雪が多すぎて、フォローで登る分には楽チンだが、リードだと、プロテクションが微妙…。精神力、登攀能力、支点構築全てにおいて改善の余地あり。ところで、中央クーロアールや3段ルンゼはこの雪の量だともう終わってると思われる。やはりシーズン初めこそ、赤岩やカムイでお茶を濁さずに雪の付いてないカミホロのルンゼ系のルートに行くべきだと思った。 今日は前から行きたかった正面壁フィンガーファイブへ。 アプローチは沢に下りたあたりからホワイトアウト。記憶と勘と地図とコンパスを頼りに取り付き尾根に取り付き、ひたすら登る。ナイフリッジはそんなに細くなく取り付きバンドへ到着。 フィンガーファイブへの取り付きはここから左トラバースだが、結構急だし雪も多いのでザイル出して行く。ベガがトップで正規1p目の基部まで。 1p目 成田リード 30m 凹角を登る。ほぼ氷。一部垂直氷でWI4くらいだと思う。スクリューを決めて快適に抜ける。その後は雪壁を15mくらい登って2p目の浅い凹角の基部でスクリュー、イボイボ、トライカム×2で切る。 2p目 佐藤リード 45m 核心ピッチ。左上気味の凹角からカンテを右にまたいでから立った凹角を登って緩くなる。アックスが結構どこにでもバスバス決まって心地よいが、プロテクションを決めるには結構掘らなくてはならなくて時間かかる。イボイボとトライカムで切る。 3p目は成田が雪壁を20m程でピーク。憧れの看板ビレー。 ピーク周辺はホワイトアウト、またも記憶、勘、地図、コンパスを頼りに軽く彷徨いながら何とか上富良野岳の下降点に到着。あとは旧DZ経由で安政火口に降り立ち、下山。 アックスの決まりが良すぎて反則感があったけれど、傾斜もわりとあって、かつピークにダイレクトに突き上げる素晴らしいルートだと思う。ドライなコンディションでまた登りたい。
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2022-1-25 3:29
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上ホロ 八手岩 南西面凹角
上ホロ 八手岩 南西面凹角(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-01-22(日帰り)メンバー: sy2017 nrtk7写真:2p目朝は晴れ1p目感想:ナイスリードでした。お見事です。 ベガと共に上ホロへ。前日はカムイ岩で2人とも各々の目標ルートで吹っ飛ぶ。夜は東神楽のちえん荘で鹿肉をご馳走になる。 八手尾根を登って正面を右に回りこんで取り付き。まだルート開拓の余地はありそう。 1p目 成田リード 3段ぐらいのハングを越えるが、壁は雪べっとり、ベルグラでスタンス消滅しており厳しい。ただ、所々氷が厚く発達しておりスクリューやアックスがしっかりと決まるところもあった。最初ザック背負って突っ込んだが厳しかったのでクライムダウンを繰り返し、最終的に空身にして突破した。プロテクションはトライカム、カム、ナッツ、スクリュー、岩角、チョックストーンにスリングと総合格闘技的。クライムダウン時にヌンチャクを掴んでしまったが、前進はフリーで行けた。ハング越えた後雪壁を7m程登ってハング基部の岩でビレー。体感M6。 2p目 佐藤リード ハングの岩を左から捲いて浅い凹角。アックスはバシバシ決まって快適。プロテクションはとりづらい。 左トラバースで左ルート2p目終了点に合流し、懸垂1pで八手岩基部に下降。八手尾根を下降して駐車場まで。 初見ルートは充実感があっていい。そして今年の上ホロは氷が多くていい感じだ。
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2022-1-19 6:02
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出入り口を最後まで塞げないとき
こんにちは!イグルスキー米山です。
前回の講習で得た出入り口問題の気づきを1点書きます。
一人で作るとき、内外を出入りするため片側が開いたイグルーができます。
出入り口が縦長になってしまうぞ。
豊橋歩兵第18連隊歩哨所あと
屋根を塞ぐには「かるかた雪層」が必要。→足元だけからかるかたブロックを供給できないときは、ドームの外側に供給地を作って運び込む。→それには出入り口を最後まで塞げない。→出入り口が縦長の、歩兵連隊の門にあった歩哨所みたいになってしまうよ。
円の内部だけから十分なかるかた雪層のブロックが取れれば、あるいは外にもうひとり居て、外からかるかた雪の長細いブロックを手渡ししてもらえるのなら、出入り口の上に早めに「梁」を渡して、360°まんべんなく均
円が閉じていれば、カーブに橋掛けしてどんどん穴を狭められます。外から長いブロック貰える場合や、中だけから切り出せる場合。
一にドームを作れます。
本来、ドーム状に屋根を塞ぐには、円が閉じている方が作業がしやすいです。細長いブロックをカーブに橋掛けして、穴を狭くしていくからです。だから、出入り口で円が欠けていると、そこはなかなか屋根がふさがりませ。結果、逆から屋根が攻めてきて出入り口の上からシャッターをおろすような格好になります。
門の脇に柱を立てよう。
こういう場合は両脇に長細いブロックを立てて置き、柱を築いて梁を渡しましょう。そのぶん出入り口が前に張り出して内部も少し広くなります。出入りの口が広すぎて、梁が届かない場合も、片側あるいは両側に柱を立てて狭めれば解決します。
作業のため、出入り口が広かったら、最後にタテの門柱をぶっ立てて幅を狭めて梁を置く。こうして出入り口を外側に補強しながら狭めます。
出入り口は最終的には小さくしておいたほうが、中が温かいし、塞ぎやすいです。たった一人で作るときに、憶えておきましょう。講習会では一人一個作るので。
きょうはここまで、またね。
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2022-1-17 21:52
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カモの会とイグルー講習会・北八ツで
こんにちは!イグルスキー米山です。
まだちょっと早かったかも。北八ヶ岳
1月15,16日は首都圏の山岳会、カモの会の8人とイグルー講習会をやりました。そろそろ北八ヶ岳あたりでもイグルーできる積雪なのではないか、東京方面から参加者がくるので白馬村よりは近いほうがよいかと思いましたが、やっぱりまだ満足な積雪ではなかったなあ。
でも探せば鉱脈があるぞ!という稽古になりました。9人全員、無事3人用×3イグルーで泊まれて、翌日は一人一個、多い人は2個ずつ作りました。作り放題の楽勝雪質の季節ではこの苦労は経験できません。
カモの会は、ヤマレコの生まれ故郷です。会員の年齢層が広く、若手もイグルーを身に着けて、積雪期の可能性を広げたいと講習希望がありました。昨年予定だったのにコロナで延期になり、一年越しの実現です。
足元のみからの供給で外観は小ぶり、中は広めのイグルーです。ここではプローブで1mのかるかた層を見つけました。
長細いブロックを産出できる、かるかた雪の層をいかに見つけるか
スコップの柄の部分の背景の幅50センチほどがお目当てのかるかた層(1月1日や2日に降った雪)で、その上の1mくらいが、どけなきゃならない、先週13日や14日に日本中に降った新雪です。結構タイヘンです。2,3日では、固まってくれませんでした。一週間後には、これがかるかた雪になってくれるでしょう。
イグルー作りには壁を内傾させ屋根を塞ぐ、長細い、軽くて硬いブロックが10本ちょっとは必要です。この層は新雪の下にあり、降ってから低温下で日が経って、ある程度自重などで締まった層です。
「指で押しても穴があかないけど、ノコをギコギコしなくても刀のように切れる硬さ」
です。この層さえ見つければ、もうできたも同然なのですが、今回の現場はこの層がわずか50センチほどだけで、とても足元からだけでは供給できず、周りにブロック供給地を広げることになりました。地形の僅かな起伏で、数メートル離れるだけでこの層が無かったり、豊富になったりと、適正地を探す目が問われました。
くぼんでいるところは新雪で、それを踏み抜くと直接笹でかるかた層無し。膨らんでいるところの50センチ下にかるかた層があるが、ここはあまり厚くはなかった。
メンバーの一人がプローブ(ゾンデ棒?でかるかた層が1m近いところを探り当てて、良い場所に作っていました。これは有効です。そこでは、供給地を外にしなくても、足元だけから積んで完成させました。
メンバーは雪洞経験とイグルー挑戦経験あり
何人かはイグルーに事前に挑んでみたということで、今回でずいぶん手応えを得たとのことでした。作ってしまうと、できることが信じられる。できる前は、とうてい作れると思えない。ここがイグルーの面白いところです。
3人用の第三イグルー。ちょっと狭かったそうですが、自作の初イグルーで泊まりました。
今回気が付きましたが、一日目にブロック取りに専念していた人は、二日目に個人イグルーを作るとき、すごく早く作ることができました。やはりイグルー作りの要点は、ブロック切り出し技術だと思います。良いブロックをいかにテキパキ切り出すかが、スピードを決めます。
今月末には、早速実践の山行を行うとのこと、山行記録が楽しみです。
今回気がついたこと2,3点を次回、書きたいと思います。
きょうはここまで。またね。
正面は中央アルプスの駒ケ岳や空木岳、木曽御嶽山に守屋山。茅野の明かりがちらほら。
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2022-1-12 2:15
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北見山地( 藻瀬狩山〜手塩岳)
北見山地( 藻瀬狩山〜手塩岳)(積雪期ピークハント/縦走/道北・利尻)日程:2021-12-27〜2022-01-01メンバー: nikonikoaokazu kasaisnt2016 shu2019 yumepporo Mt-sunnyコースタイム:写真: 藻瀬狩山の登り。小屋で賑やかな年越し。HEAVEN HILL。ケンタッキー。職人の魂とアメリカンドリームを味わう。ギチギチの刑はM時代の思い出になるだろう。。。真っ直ぐの道。手塩ピーク。決めポーズ。 藻瀬狩山ピーク。手塩を振り返る。一瞬の晴れをついた1枚。出発S木くん。遠くを見つめる2人。髪が凍ったS木くん。渚滑ピーク手前。感想:青木:僻地の山小屋を暖めて、そこで酒を飲むのが楽しいなと思います。皆さんと年を越せて良かったです。笠井:大晦日の僥倖。元旦、至福の林道歩き。ケンタッキーの恵み。賑やかなMにも囲まれ、感謝あるのみ。村井:厳しい寒さの中に温かさを感じられる良いメインでした。おじさんと若者に幸あれ。石川:年末年始をルームらしい山旅で過ごせて幸せです。みなさんが健康で楽しい2022年になりますように。山下:山が好きだ!😃小川:支えてもらってばかりでしたが、六日間歩ききることができて達成感でいっぱいです。本当にありがとうございました。齋藤:昼ごろに晴れるピーク、稜線が気持ち良かったです。雪はもふもふでした。年上のLsの雰囲気を味わいながら楽しい旅ができました。みなさんありがとうございました。鈴木:楽しいパーティで、山旅を満喫できました。
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