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2022-4-20 5:57
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南極観測隊1960の吹雪・木崎甲子郎氏のこと
こんにちは、イグルスキー米山です。
南極観測隊は山岳部員だらけだった。
いま、南極で冬を迎えようとしている日本の観測隊の隊長・澤柿教伸氏は、イグルスキーの、北大山岳部時代(1980年代)の仲間です。1957年の第一次隊から続く観測隊員には、北大山岳部の出身者がたくさんいます。何故かって皆、山登りをしたくて大学に行き、山登りをしたくて研究分野を選んだ人が多いからです。それに寒いのが大好きなので。それに当時の南極には、人類にまだ存在が不確かな領域さえあり、測量もされず名前も無く標高も不確かな山脈があり、足で歩いて行くしか無い時代です。これは山岳部員なら行きたいでしょう。
1960年のブリザード遭難
その澤柿氏からの便りで触れられていましたが、基地の近くには日本の南極史で唯一の遭難死者、福島紳氏の碑があります。1960年、猛吹雪の基地周辺で遭難があり、毎年この碑の前で黙祷するとのこと。
基地のすぐ近く(わずか50mほど)にあった観測設備を悪天のなか確認しに行っただけで帰って来られませんでした。猛烈な吹雪は風速30m/s、視界は10m以下になるほどでした。捜索に向かった二人ずつ二組の四人も行方不明になり、一晩穴を掘ってしのいで翌日天候が回復してから帰りました。
このときの一人に山岳部の先輩で地質研究者の木崎甲子郎氏がいます。木崎さんの後の著書によれば
「わたしたちや吉田・村石が生きて帰ってきたのは、『しまった、間違った』と思ったあと、穴を掘ってもぐりブリザードがやむのを待つことができたからだ。また、学生時代、山岳部の生活でそういう訓練を受けていたからでもある。福島にはそういう経験はまったくなく、おそらく、風に押されるままに流されて、絶望して凍えてしまったのであろう」「もう一日ブリザードが続いていたら、われわれだってどうなっていたかわからない」
と書いています。
吹雪の中から生還する力
私が山登りを愛好する一番芯の部分に、「厳しい自然の猛威から、なんとか生きて帰る力」への憧れがあります。風速30m/s を超えるような状況でも穴を掘れる雪の場所を探しだすこと。そのためにスコップとノコギリを持っていること、敵わない天候には抗わず氷雪の中で体温を保ち何が最適なふるまいかを判断し続けること。これは週末登山ではなく、長期の山行を数多く経験しなければ据わらない胆力ではないでしょうか。
木崎氏は1924年生まれ。軍役を終え1946年に旧制の予科に入学、物資無き動乱の時代、戦中にペテガリ岳初登までで滞っていた厳冬期日高山脈探検を再開させ、1948年2月イドンナップ岳の冬季初登者です。1949年以降に新学制が始まった時代、旧制最後の世代の木崎さんのリーダーシップで北大山岳部は戦前の活気を続けられたと聞きます。
南極、ヒマラヤ、琉球島弧の地質学研究者として活躍し、今年の2月26日、長く住んだ沖縄で97歳でなくなりました。私は一度もお会いする機会がありませんでしたが、山岳部と地質学講座の先輩として、長く長くお付き合いを感じる方でした。
きょうはここまで、またね。
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2022-4-18 4:01
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道南/紋内岳・突符山
道南/紋内岳・突符山(積雪期ピークハント/縦走/道南)日程:2022-04-16〜2022-04-17メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:紋内岳ピークブナの森突符山に到着彼方に乙部岳その左の小鉾山岩壁巨木もあるガスガスのブナ林初日はいい天気、車止めのゲート天場牧場焚火と満月視界がない翌朝、野田追岳をみる感想:1日目:良い天気、スキーとスノーシュー両方用意していたが、歩きはじめのとき積雪の残りをみてスノーシューにした。結局全行程ツボ足。林道を離れても雪は繋がっておらずシカ道をたどりササを漕く。C1は標高380付近の平坦地、ここらあたりから雪がつながってくる。夜は落枝を集めて一人で焚火2日目:ツボ足で尾根を辿る。紋内岳に近づくと風が強まり視界もなくなってくる。紋内岳から突符山まで要領悪く、2,3回藪漕ぎ。強風で視界がないなか突符山に到着、しばらく待ってみるも天気よくならず戻る。天場に戻ったあたりから雨が降り始めた。
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2022-4-16 7:07
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ブロック切りの基本・ハの字には2つある
こんにちは、イグルスキー米山です。
イグルーで屋根が塞がるかどうかは、長くて角が揃った、平面がきれいなブロック切りの技術が重要です。
奥の方で三方向の切れ目を合わせる
奥の方で縦、横、底面の3つの切れ目がきちんと合えば、スコップでガジガジやらなくてもブロックは動きます。3つの切れ目が奥で合っているかどうかは、持っているノコの刃の長さと、差し込んだ角度などをよく見て空間イメージを磨いてください。漫然とやると、合っていないことが多いです。刃は長いほうが断然有利です。
でもブロックがコトコト動くのに、スコップで誘っても取り出せないときは、切れ目の向きに問題があります。
上の図:手前に開く「ハの字」、下の図:上空に開く「ハの字」ブロックは手前と上空に切れ目が開いていないと引っかかって出てこない。
「手前」と「上空」、二種類のハの字がある
手前にやや開く切り方を「ハの字」と呼びます。90度よりちょっと開いたくらいで良いのです。「手前」ともうひとつ「上空」にも開く必要があることも忘れないでください。「ハの字」とはつまりブロックがやや台形になることですが、台形は2方向あるということです。両方開いていないと、引っかかって出てきません。出てこないとスコップで無理して、ブロックの角や平面が傷つき、積むときに支障が出ます。平面が少ないブロックは積むとぐらついて、崩落の原因になります。最もほしい長いブロックは折れてしまって取れません。
上から図1:右手で右側のカットはうまく「ハの字」できます。図2:右手で左側を切るとどうしても「逆ハの字」になります。図3:左は左手で切るとやりやすい。図4:できればヘソの前にノコを持ってくれば腕力不要です。
体の右側は右手、左側は左手で
この「ハの字」、わかっちゃいるけどなかなかできない人が意外に多いです。例えば右手で体の右側を切るときは割と手前開きに切り易いのですが、右手で体の左側を切る時、どうしても逆「ハの字」になってしまいますね。左側は、左手に持ち替えて切ると良いです。固くて力がいる場合など、できれば体の位置を動かし、ヘソの正面にノコが来る位置に移動するのが腕力維持にベターです。伸ばした手の先でギコギコやるより、ヘソの前でギコギコやるほうが楽だし、うまくできますよ。重いブロックを持つときも「ヘソの前」が肝心でしたね。立ち位置を変え、腰を落として「体(ヘソ)をそこへ持っていく」のが大事です。
上から図1:壁際は手が当たるので「逆ハの字」になりやすい。図2:ノコの先を曲げて差し込みそのままギコギコせずに下へ落とすテクニック。図3:長さが少しもったいないけど壁から少し離して切れ目を入れる。
壁に近いところは「ハの字」切りがやり難い
それから、右手で体の右側を切るときでも壁際から切り出すときは右手が壁に当たるのでどうしてもノコの目が「ハの字」と逆に入ってしまいがちです。
壁際でノコを入れるなら、普通に刺すのではなく、刃先を曲げて差し込み、前後にギコギコせず真下にスーッと切り下ろすとか、固くてギコギコしなくてはならないときはその分壁から切れ目を離す必要があります。その分ブロックは短くなります。壁際などでの使い勝手からもノコのグリップは長い両手用(折りたたみ式などが多い)ではなく、短い片手用が有利です。
3つ以上取るなら真ん中から
床からブロック取りするなど、3つ以上並んだところからブロックを取る際は、上述の理由から壁際は後回しにして、真ん中からブロックを取りましょう。壁際は手が当たって「ハの字」がやりにくいからです。真ん中が無い状態なら、両脇のブロックは「ハの字」に切らなくても出てきます。手前、片脇、上空の三方向が空いていれば、どう切っても引っかかることはありません。奥の切れ目を合わせさえすれば大丈夫です。
まとめ
以上、回数やればわかることですが、初回に意外とつまづく人が多いのでまとめてみました。
●3つの切れ目の接合点をイメージして切ること
●「ハの字」には2つあり、意識すること
●右手と左手使い分け、ヘソの前
●壁際は工夫すること
●壁際は後回し
●ノコのグリップは片手用の短いのがおすすめ
きょうはここまで、またね。
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2022-4-16 5:57
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春メイン一年班知床 知円別〜硫黄岳直下引き返し〜知床岳〜岬〜北浜
春メイン一年班知床 知円別〜硫黄岳直下引き返し〜知床岳〜岬〜北浜(積雪期ピークハント/縦走/道東・知床)日程:2022-03-17〜2022-03-26メンバー: kasaisnt2016 TnkYutaro2019 Mt-sunnyコースタイム:写真:タケノコ岩付近?アドベンチャー感ありあえなく敗退。帰るその1硫黄岳との分岐に向かうポカポカ陽気でさながら海水浴のよう。岬。しけもくひと吸いその2岬方面化石浜南のへつり。雪上に上がる一歩が少し怖い。ご機嫌斜めのM。まだ先は長いぞ岬までの稜線。徐々に細くなり、カンバや岩が鬱陶しくなってくる。お邪魔しますきれいだったおっきい人L主砲たかの井、初夜陥落。グレートな夜。幸せ極まれり。老子のひと知床岳ピークより硫黄岳方面ルシャ二股のテンバ。今回の低気圧では問題なかった。硫黄岳方面を望むシュラフ族というらしい硫黄岳At感想:田中 知らないところに来たワクワクを体験できました.いい思い出になりそうです.パーティに感謝.笠井 知床は聖!やっぱり行ってよかった。好天とパーティーに感謝あるのみ。Mの今後の活躍に期待します。山下 知床RP!白銀の知床台地に一本のトレースを引くのはとても気持ちがよかったです。小川 どこかの夜ではベッドで寝ている夢を見て、「なんでここにいるんだろう、はやく知床に帰らなきゃ」とテント内で飛び起きました。下山してほっとしつつ、少し寂しいです。齋藤 知床メイン貫徹嬉しいです。
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2022-4-12 8:38
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剱岳 小窓尾根白萩川側フランケ〜チンネ中央チムニー〜早月尾根
剱岳 小窓尾根白萩川側フランケ〜チンネ中央チムニー〜早月尾根(アルパインクライミング/剱・立山)日程:2022-04-02〜2022-04-07メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:2pめbクラック?よくわからないけど適当に登った。3p目フォロー。中央バンドより白萩川をつめるイグルーチンネへ。チンネ全景。本峰へ小窓ノ王からはバックステップ側壁の氷はラインを選び放題。池ノ谷ガリーをつめる。結構急。4p目。雪壁。朝日稜線に合流。ここはザイル出してもよかった先行パーティーの右の氷を登った。3p目。左のベルグラが正規ルートだが今回はかなり厳しかった。一本右の凹角へ。ピークから後立山4pめチンネピーク中央チムニー2p目。むずい。4p目は正規ルート復帰を諦めバンドトラバース。左方ルンゼ1p目。3p目。ドライに見えるがホールドやクラックにはベルグラが詰まっており厄介。ぴーしゃ最終ピッチのヴィクトリーロード。小窓尾根とイグルーピー写感想: WCMに参加することになり、本州へ行く機会が出来たので、ずっと登りたかった剱岳に登ることにした。この時期はガリーに氷が張り、快適なアイスクライミングができるとのことで、小窓尾根の白萩川側フランケの氷を6日分の食料燃料を背負って登攀、そのまま小窓尾根を登ってチンネの左方ルンゼか中央チムニーで快適アイスクライミングをして〆に本峰乗っこして早月尾根下山という計画で出発。4/2 快晴 成田の得意技寝坊により出発遅れる。車は伊折のゲートまでで、そこからは除雪された道路を歩く。小一時間の歩きで馬場島まで。ここで常駐されている富山県警山岳警備隊の方に挨拶をした。馬場島からは除雪は入っていないが、雪は締まっておりツボで問題なくサクサク歩ける。スノーシューは重いので置いていくことにした。タカノスワタリ手前で、サングラスを車に忘れた竹中が車に取りに戻ることになったので、ここにテントを張って泊まることにした。4/3 晴→雪 暗い中出発。タカノスワタリ手前の未完成橋を渡って左岸へ。そのまま雪で埋まった谷を歩くことでタカノスワタリは楽に通過できた。新調した靴が合っていないのか成田の足が痛みペースが上がらない。三ノ又台地に先行パーティーのテントがあった。下部岩壁の氷はほとんど終わっていたが、少し進んだ4ルンゼには、5本ほどの氷が。一番上流側の氷に先行パーティーが取り付いていた。2ルンゼも覗いてみたかったが、荷物重いしとっとと登ってしまおうということで4ルンゼの先行パーティーの一本右の氷を登る。リードは成田→竹中のつるべ。1p 45m 80°までの氷を登って傾斜が落ちたところの岩でビレー。2p 50m 傾斜の緩い氷と雪田を登り灌木でビレー。3p 100m コンテで雪田。上の氷の基部まで。4p 60m 一部80°くらいの氷を登って傾斜の落ちたところのスクリューでビレー。5p 70m コンテで急な雪田を登り右岸の壁の下のテラスまで。 ここでザイル登攀装備をしまい急な雪壁登りを1時間程で小窓尾根のドームを過ぎたあたりに合流。疲労感がカシンリッジのジャパニーズクーロアールを登ったときのそれをマイルドにした感じだった。まだ進められる時間だが、ペースやパーティーの士気を考慮してここで泊まることにする。イグルーを作り始めると雪が降り出し、やっぱり進まなくてよかったと話す。4/4 雪? 高圧部と高圧部の間の気圧のコル?みたいな感じであまり天気良くない予報だったので停滞を決め込んで爆睡。だがイグルーの天井から差し込む光が明るかったので意外と天気良かったのかも……。4/5 晴 小窓尾根を行く。結構急な雪壁をトラバースしたり登ったり。一箇所岩のセクションでザイル出したほうが良かったところもあったが、結局ザイルは一度も出さずに北方稜線に合流。小窓ノ王やチンネが見えてテンション上がる。小窓ノ王からの下りは池ノ谷側からバンド状の急な雪壁をクライムダウン。結構急なので少し緊張した。三ノ窓にザックデポしてチンネ偵察に行く。期待していた左方ルンゼと中央チムニーには全く氷がない。左方ルンゼにはうっすら白いものがついているが、アイスクライミングという感じではなさそう。結構時間あるのでとりあえず今日左方ルンゼを登ってみることに。下部からルンゼを20m程登って取り付き。1p 45m 竹中 ベルグラと雪のバンド状からルンゼを左に回り込み雪壁を登り岩でビレー。2p 20m 成田 雪壁と緩い氷を登ってビレー。3p 30m 成田 ここから左方ルンゼがスタートするようだが、正規ルートはベルグラで覆われたハングでかなり厳しそう。正規ルートの右隣のベルグラ凹角を登るが、こちらも僅かな氷にフッキングしたり雪をほじくってシビアなフィンガージャムだったりで普通にむずい。正規ルートの右のバンド状に這い上がってビレー。4p 40m 竹中 左にカンテとフェースをトラバースすれば正規ルートに復帰できそうだが、プロテクションはたまにある残置のみになりそうでやばそう。また、正規ルートの方を覗き込むとその上にもベルグラ垂壁やハングが見えたので左方ルンゼの登攀は諦めることに。バンド状を更に右にトラバースし、おそらくT3をのっこして更にバンド状をクライムダウンして下部中央壁ベルニナルートの取り付きまで。 ベルニナルートはハングしたOWでかなり悪そう。今日はもう時間的にトップアウトできそうにないので残置ハーケン×3に新しく捨て縄かけて懸垂で降りることに。チンネ手前の岩陰に風を避けられる平坦地があったのでテントを張って泊。軽量化で今回のテントはステラリッジフライなし本体のみだったが、意外と風には耐えられそう。結構寒いが通気性がいいので結露しなくてある意味快適だったかも?4/6 晴→ガス とにかくチンネに登ろうということで中央チムニーを登る。しかしこちらもベルグラに覆われており厳しい登攀になりそうだ。リードは成田→竹中のつるべ。1p 40m 簡単なミックス壁を登りチムニー手前まで。2p 25m 凹角の緩い氷を登ってからチムニーへ。チムニーは遠目にはドライに見えたが、ホールドやクラックに氷が詰まっており中々厳しい。1手カムでA0してカンテを越えてチムニー右壁のテラスでビレー。3p 60m 再びチムニーに戻りヌンチャク掴んで辛うじて氷のないクラックにカムをセット。その後再びベルグラに覆われたチムニーを30m程登り、チムニー抜け口は右壁に張ったベルグラにそっとアックスを刺しアイゼンはほとんどスメアでのっこす。その後は比較的マシな氷の張った凹角を30m。スクリュー置いてきたので一応持ってきたアイスフック1つしかプロテクション取れなかった。中央バンドまでロープいっぱい伸ばしてビレー。4p 40m 中央バンドの雪田を右にトラバースしてピナクルのところで直上。aバンドがよくわからないので10m程簡単なミックスを登りビレー。5p 60m 右に7m程トラバースして右上するバンドに入る。適当なところで直上する凹角に入り、ロープいっぱい伸ばしてビレー。6p 20m 傾斜の落ちた岩を左上しチンネ頭。 壁が北面なせいか、登攀中はずっと気温は-2~5℃くらいで風もあり普通に寒かった。頭からの景色をしばし堪能。頭から反対側に降りたコルから残置ハーケン&ボルトの懸垂支点で60mいっぱいの懸垂で池ノ谷ガリー側の雪田に降り立つ。ロープの結び目がクラックに挟まり回収不能となったので恐怖の登り返し&確保してもらって途中の残置ハーケン支点で懸垂。いつの間にかガスガスになっている中池ノ谷ガリーを下降して三ノ窓のテンバまで。4/7 晴 池ノ谷ガリーをサクサク登り、雪壁登りや雪稜で剱岳ピーク。快晴でとても気持ちいい。早月尾根の下降は急で硬い雪壁のクライムダウンが結構出てきて意外と緊張した。標高が下がり日も照ってくるとひどいズボズボになり、耐えかねたので松尾平手前から白萩川側の斜面を適当に下って林道に合流した。あとはてくてく歩いて車まで。入山時よりも春が進んで一抹の寂しさを感じる。 アルプス温泉で身体を癒やしたあと富山のW田さんに寿司(!)をご馳走になった。ごっつぁんです! ずっと登りたかった山を、充実したラインで登ることができてよかった。小窓尾根白萩川側フランケは、いい時期に行くと何本も氷ができるので、雪のコンディションと気候の安定した時に片っ端から登り尽くすと面白そう。今回のように小窓尾根からチンネ等へ継続するのもいいラインだと思う。チンネは氷を期待して行ったのでちょっと残念だったが、ベルグラの壁はこれはこれで手強くて充実のクライミングだった。氷ができるのはもっと遅い時期か?気温が急に上がって壁の雪とかがほとんど消滅したせいか?また今度氷のできたときにリベンジしたい。
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2022-4-11 21:19
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強風でイグルーの壁が削られる緊急事態がありました
こんにちは、イグルスキー米山です。
●イグルー山行でのピンチ
これまでイグルーは無敵だ、と思ってきましたが、この冬、日高の主稜線でイグルー泊していて、強風で壁が削られ、夜中に穴が開き、緊急事態になったケースがありました。大切な話なので、この場で共有したいです。
事例を教えてくれたのは、北大山岳部の若手OBイノウエさんで、すでに30泊以上のイグルー泊経験があります。日高山脈全山単独縦走予定で、年末に日勝峠から入山し、行動13日停滞6日、今山行では6個のイグルーを作っています。ヤオロマップの山頂付近の5個目のイグルーで事故が起きました。日が暮れてから南風の強風にかわり、サッシビチャリ沢側に作った入り口側のブロックと壁から穴が開き始め、何度か内部からブロックを切って補強しても削られ続けてしまいました。
ヤオロマップ山頂の1/11晩に崩壊したイグルー。基本南北の日高国境稜線は、ここでは東西に向く。図の右が南側。
●当日の詳しい状況
1/11
18:00くらいから入り口周辺が削られ始めて穴塞ぎ、仮眠を続けた。気がつくと穴が開いていて塞ぐのを繰り返す。荷物をまとめておく。
23:30頃、目を覚ますと縦横50?以上の穴が雪壁部分に開いていて、みるみる大きくなっていく。雪ブロックを詰めようとするが埒が明かず、ブロックで積んである屋根部分も削られていくので緊急脱出を決めた。荷物はほぼまとめてあったが暴風雪の中、靴を履き、寝具をザックに詰めるなどの際、多少の紛失あり。
1/12
00:40頃 プラ靴を履いてフライにくるまって落ち着いた。山行中止を決める。
03:00頃 サッシビチャリ側の風が弱くなり風向きがナナシ側に変わる。明るくなるまで待つ
05:00頃 まだ暗いがイグルーを作り直す。吹雪で視界がなく2〜3m先が見えないこともあった。シビアなイグルー製作となる。
07:00頃 イグルーが完成し、ひとまず状況が落ち着いた。その後寝袋とシュラフカバーも強風で紛失していることに気づく。
1/12〜14日まで作り直したイグルーでビバークして好天を待ち、15日にコイカクの下降尾根まで戻って下山。
●状況の補足
・削られた時の風はザラメ雪を含み、雪の礫で風向きに対して目を開けられないほどの強さだった。
・その後12日に作り直したイグルーは尾根方向に入り口を作り15日まで十分耐えたが、やはりハイマツが近くサッシビチャリ側は(壁の薄さのため)若干青みがかる箇所があった。
・1/10に泊まって後にしてきたコイカクシュサツナイ岳山頂のイグルーは、4日ぶりに戻ると跡形もなく消え去っていた。このイグルーも固い良いブロックで積み、入り口も風向きとは逆側だった。
・コイカク、ヤオロマップは日高で特に風が強い場所の上、今年の稜線はクラスト状態がひどかった。
ヤオロマップで作り直した2つ目のイグルー、3日後ここを去る時の姿
●イグルー性能の見直し再認識を
低気圧接近時に日高の主稜線のイグルーで迎え撃つことが100パーセントできるわけではないことを憶えておきたいです。
これまでのイグルスキーの認識では、強風でイグルーが削られるようなところには、そもそも雪が少なくて地面が出ているところが多くイグルーが作れないと考えていました。
でも今回のように風向きが変わる可能性のあるところ、例えばヤオロマップの稜線は東西を向いていて、この西側1839峰のアタックでは、雪庇が両側に出ることが知られています。ということは、ここは雪がいつもあるところといつも無いところが決まっていない稜線なのかもしれません。
イノウエさんの印象でも、壊されたイグルーを作る前と後では、サッシビチャリ側にあった積雪の印象がずいぶん違い、全体に削り取られた感じを受けたということです。
ザラメの強風つぶてで壁が削られる不安を感じたのは富士山です。イグルーは強風のパンチで壊れるのでなく、削られて穴が開き、広がって行くイメージです。でもここでは風向きは一定でした。
ただしこの条件では、雪洞でも同じように削られるし、テントならば始めからもっと大変だったでしょう。イグルーでも、危機を察知して、対処するまでの時間が勝負です。
イノウエさんは危機的なピンチを、豊富な経験で落ち着いて、うまく対処したと思います。野心的な日高全山縦走は今回はならず残念でしたが、この難局を乗り切った経験は宝となるのではないでしょうか。やはり厳冬期の日高全山は手強いです。
でもね、さすが厳冬期日高。さすがイグルーって思いました。
イグルーを作れるような登山愛好家は、イグルーが壊れたってなんとかすることができます。
日高はそう簡単には貫徹させてくれないないけれど、イグルーが壊れたぐらいで死なないしぶとさ。これが最も尊いのでは無いかと思います。
きょうはここまで、またね。
ヤオロマップで崩壊したイグルーあと。消え去っている。積雪状況も大きく変わり、南側の雪の吹き溜まりの幅が狭くなっていたという。
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2022-4-8 19:42
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残雪期のイグルー心得
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2022-4-4 9:11
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稲穂峠から八内岳〜熊追山〜トーマル峠
稲穂峠から八内岳〜熊追山〜トーマル峠(積雪期ピークハント/縦走/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-04-02〜2022-04-03メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:古平側のおどろおどろしい雪庇落ちたら空中落下で確実に昇天銀山の盆地と前回まで踏破した分水嶺を一望八内岳へ熊追山の先の稜線は霧に包まれ幻想的な雰囲気タンネ付きの天場適地はこの辺りと我々が泊まった周辺のみ分水嶺から外れた滝ノ沢山と天狗山振り返れば・784の断崖が素敵だタキビスキー軍団岩平峠ようやく当丸山着夕方には晴れてきて両古美山越しに余別岳が現れた3年越しのトレースの完成を祝うかのごとく熊追山〜当丸山中間地点の△784手前側の沢斜面は逆行程の場合スキー適地時間が無いのでシールを着けたまま尾根を滑走トレースして来た稜線はじめて熊追山が見えたトーマル峠までは快調なザラメ滑降これから行く岩平峠と熊追山方面の稜線熊追山頂上手前・824下りのスキーで先頭のSAITOがはぐれ(後続2名はルートから外れた尾根に迷い込む)、合流まで1hロス。当丸山の頂稜をスキーで行くラスボス的佇まいの当丸山手前・787ポコ状態悪ければスキーで登るのは不可能か八内岳から派生する稲倉石山〜天狗岳〜湯内岳の稜線古平牧場の風力発電施設古平方面の眺めを楽しみつつ当丸山へ急ぐ岩平峠の先・705との最低鞍部付近にねぐらを決めるツェルトスキー戸田氏翌日上部ガスのまま熊追山へ八内岳の広い頂上から雷電岬と日本海標高が高ければ良いアルパインルートとなるようなリッジも数本午後になって上部は厚いガス雲に覆われてきた八内岳への登り後方稲穂峠越しに蝦夷富士感想:札幌の奥座敷からマイナーピークを繋いで積丹原野へ、山スキーによる3年越しのトレースは今回の区間で完成。約100km。・豊羽鉱山跡〜美佐内山〜本倶登山(樺立トンネル) この区間だけスキ―の楽しさ重視で逆走した。春スキーの機動力を生かして本倶登→美佐内は半日行程。・本倶登山(樺立トンネル)〜三角山〜銀山〜稲穂峠 全方向パノラマが楽しめる、スキー滑走の区間も多く、楽しい・稲穂峠〜八内岳〜熊追山〜トーマル峠【今回区間】 熊追手前と当丸山手前に急斜面があり、雪の状態によっては苦労する。シーアイゼンは必須。古平側のお化け雪庇に気を付ける。・トーマル峠〜両古美山〜余別岳〜積丹原野 ポンネの登りからスキーは担ぐ。早い時期にはアイゼン必須。最後は積丹ブルーの海に向かって長い緩斜面を優雅に滑る。
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2022-4-2 1:10
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1415m峰
1415m峰(積雪期ピークハント/縦走/芦別・夕張)日程:2022-03-20〜2022-03-21メンバー: Takeuchi_2016 yumepporoコースタイム:コース状況/その他周辺情報:時期の割に雪多い感想:就活で多忙な中付き合ってくれてありがとうございます。
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2022-3-30 12:55
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北穂高岳/滝谷/クラック尾根
北穂高岳/滝谷/クラック尾根(アルパインクライミング/槍・穂高・乗鞍)日程:2022-03-28〜2022-03-30メンバー: gt2010 nrtk7コースタイム:コース状況/その他周辺情報:林道上ところどころデブリ跡写真:小屋付近は至るところ雪崩跡こ奴1p目上部壁、Aフェース槍うじゃうじゃいるチビ谷の大雪崩デブリ4p最終ピッチ彼方に槍槍小屋付近は至るところ雪崩跡1p目クラック尾根末端、スタート地点北穂高岳上部壁3pめb沢コルから降りるデブリだらけ滝谷槍バック北穂高小屋感想:クラック尾根は、ビレイ点含めナチュプロ主体でどこでもプロテクションが取れる快適ルートだった。壁は全体的に露出していて除雪もなかったが、しっかり氷結していたのでカムプロテクションも良く効いた。3000mの標高で壁が登れるのは楽しい。
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2022-3-30 2:37
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2年班春メイン コイカク〜ペテガリ〜中ノ岳
2年班春メイン コイカク〜ペテガリ〜中ノ岳(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-03-21〜2022-03-26メンバー: sy2017 Nakagawa2019 koichiro_mコースタイム:写真:・1573〜・1469。写真じゃ伝わらないけどたぶん核心部。いざ最高の土俵入り朝焼けとΩ4最後のピーク中ノ岳より南日高3山。ピリカまでくっきり。入山祝い高まっていくΩ1=Ω2よりコイカク完全に取りつき判断をミスったL最終日朝。心の目で燃やせ。無感情ルベツネピークなんか不思議な気分はじまった。はじまってしまった。緊張の糸が溶けていく。勝利だヤオロより23カムエク方面ガソリン補給中ノ岳はピークまでスノーシューおれたちの山夏尾根頭の岩稜帯貫徹の味ヤオロから1599への稜線いい朝だルベツネ手前でΩ3ルベツネ手前の岩稜ストック捜索南から見るペテガリはピラミダル中ノ岳から・1445への気が抜けない稜線同じ夢見させてもらいますはげ天を消費するALまさかのインデアン継続何度も振り返ってしまうリンゴ畑久恋の頂へ右手に圧巻の39さらに南進コイカク沢感想:できるとかできないとかじゃなくて、やりたいことやってみよう。きっとできるよ。おれたちはAACHだ。
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2022-3-27 11:57
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暑寒/恵岱岳
暑寒/恵岱岳(山滑走/増毛・樺戸)日程:2022-03-27(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:北東斜面の滑降開始恵岱別川の渡渉地点雪解け水が滔々と悪雪切り裂いて滑る頂上は爆風雨止んで御科峠から出発平らな頂稜と白い斜面信砂岳をバックに高度を稼ぐ恵岱岳北東斜面感想:恵岱別川渡渉地点にスノーブリッジが幾つか残っているが4月1〜2週目位には消滅しそう。
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2022-3-26 15:51
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壁から三角柱のあと、どやって続けるか?
みなさんこんにちは!イグルスキー米山です。
今回は、屋根を塞ぐために長細いブロックを内部から切り出す三角柱切り出し法の、その後に付いて技術を図説します。しっかりイメージしといてね。
三角柱切り出し法のあとどうするか
ブロック切り出しは、切れ目をぴしりと合わせるのが必須です。切れ目がつながればブロックはコトリと動きます。そうでないのにスコップで出そうとすると、せっかくのブロックが崩れたり折れたりしてもったいないです。かるかた層が貴重な場合もあるのでなるべく無駄にしたくないですね。三角柱をまず取り出すのは、切れ目を合わせるのは割と楽なので、切れ目がつながれば、斜めの面を三角柱が勝手に落ちてくるくらいです。問題はそのあと。2つの方法があります。
方法1:垂直切り出し法
三角柱を出した下の部分からもブロックを取り出します。その際、後ろ側の切れ目を入れる時、ノコギリを普通に刺したのでは、斜め向こうに行ってしまい(図のA)下面の切れ目と出会うことができません。なので、切れ目はなるべく鉛直方向に近く入れたいところ(図のB)。そのために私は、下図のようにまずは一番奥にノコを寝かして起き、柄の部分を両手で持って、垂直な切れ目ができるように刃を下に回転させて、背面の切れ目を入れます。こうすることで底面の切れ目と背面の切れ目が出会うことができます。図では左側が切れますが、右側も同じ用に回転切りにします。この方法はブロックが切りやすい硬さの時使えます。短い柄でないとできないし、柄が短いので両手を使って回転する時力がいります。その下の段(下右の図)では、より柄が扱いやすい広さになるのでタテに差し込んで左に引いて背面を切ります
方法2:三角柱連続切り出し法
おすすめはこちらです。三角柱を一本だけでなく、その下からも連発で切り出します。そうすると、その奥の列は、ノコの角度が入れやすく、すんなり四角中を切り出すことができます。ただし60度と120度からなる「ひし形柱」ですが。こうしてできた四角柱、結構大きいので縦割りにして、屋根に使っても良い軽さにしてください。縦割りは三角柱2つでなくひし形四角柱2つでもよいです。
ひし形四角中が取れているところです。
横壁から長細いブロックを取り出すことで、中も広がります。この深さにはかるかた雪層あり。
大きいので縦割りにして軽くし、本数を増やします。
ノコの切れ目の注意
ノコの切れ目は、深く入れすぎず、その後どう切り出すかを考えて入れてください。後ろの列も同じ切れ目で切り出すなら良いのですが、うっかりいらない切れ目を付けてせっかくの大きいブロックをあとあと失わないように。
また、改めて書きますが、「ハの字」の法則は意識してくださいね。ハの字には二種類ありますよ。手前開きのハの字と、上開きのハの字です。片方だけでうまく行かない例をたくさん見ました。また次回。
今回はここまで、またね!
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2022-3-21 3:44
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城山、湯河原幕岩
城山、湯河原幕岩(フリークライミング/東海)日程:2022-03-13〜2022-03-20メンバー: nikonikoaokazu aach_17inoueコースタイム:写真:城山ワイルドボアゴージ。ジャンバラヤ11c。ご当地ボルトの残骸エキスカーション3p目梅の花がきれいな湯河原幕岩。お祭りの時期は過ぎてたので駐車代はタダ。エキスカーション4p目。大仁町。川と電車、家、田んぼ、車。ジオラマみたいで見ていて飽きない。日曜には川の土手でマウンテンバイクのレースをやってた。湯河原幕岩のルートは小粒でもピリリと辛い。これも面白いルートだった。JNCCルート(2p)。2p目が非常に美味。ただ10aにしては辛い。城山南壁、トワイライトゾーン、2p目は核心の11ab。甘いポケットをつなぐフェース。難しく、苔が目に入った。ancientボルト感想:日程のわがままをきいてくれた井上に感謝です。たくさん登れてよかった。
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2022-3-20 16:20
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イグルーネコ模型
こんにちは!イグルスキー米山です。
発泡スチロールでイグルー模型を作りました。どのくらいのブロックが必要でどのくらい大きいものだと良くて、どんな形だと良いかが視覚的にわかりますよ。なお、このブロックは実際の長さの1/2、体積は1/8です。モデルのネコよりもう少し大きい人向けです。このネコなら8匹は入って猫背を伸ばして寝られます。
実際は
大ブロック(A)30cm×30cm×50cmと長細ブロック(B)20cm×10cm×70cm
模型はその半分の縮尺です。
全体の雪の量
総量は1.5m×1.5mの湯船。深さは60〜90cmくらい。積雪が1mくらいはほしいところです。この模型では、堀り2段の途中までしか使っていませんが、それは理想で、実際には壊れたり、崩れたり、堀り一段目が全然ダメな雪のこともあるので、堀り3段くらいが普通です。
イグルー予定のブロック。地面の下。タテ50cm×3=1.5mとヨコ30cm×3=90cmの敷地から堀り2段分(2つ足りず)のA。両サイドの「かるかた層」からは10×20×70の細長ブロックBが掘り出される予定。
積み1段目は大きなブロックで囲む
人用なのでイグルーの底面は丸くするより四角いほうが使いやすいです。それに四角いブロックを切り出しやすい。積み一段目はなるべく大きなブロックを方形に並べます。スキマはなければ無いほうがもちろん良いです。この模型はブロックが足りないせいもあってスキマだらけです。
積み2段目は、真上に積んだらサイロ壁になります。なるべく中へ。入口の上も梁を載せます。角のところに橋渡しすると決まります。角じゃない所は滑り落ちないギリギリまで内側に寄せます。
積み2段目は中にぐぐぐぐっと攻める。角は橋掛けで攻める。
二段目も大きなブロックです。でも真上に積んだらサイロになりますよ。できるだけ内側へよせてください。寄せるためには壁の厚みが十分30cmくらいは必要です。模型では数が少ないのでスキマだらけですが、もちろん触れ合っていたほうが摩擦で落ちません。
ブロックさえ長細ければ、苦もなく屋根が塞げることがわかると思います。ネコ、見守るばかり。
積み3段目以降は長細いブロックで多角形橋掛け工法
長細い、70cm以上あるブロックをなんとか「かるかた雪層」から切り出してください。これが屋根完成の成否を分けます。屋根は重いと不安定です。厚みは10cmくらいになるよう縦割りにしてください。割れば2本取れます。
長細いブロックが取れない時
かるかた雪層がなかったり、切り出し技量が未熟だったりで細長いブロックが10〜20本くらい取れなかったら、ストックを渡したりすると、クズクズの小さいブロックでも引っかかって落ちません。この時、あまり重いブロックを乗せるとストックがたわみます。薄くフレークにしてください。10cm以下が良いです。
ブロックの縮尺は1/2なのにストックは実物なのでこんなに長いです。橋渡しはど真ん中でなくとも隅っこで2〜3本くらい掛ければ断然進みます。
コの字型のブロックは、いまいちなブロックの象徴です。屋根なので10センチ以下の薄めにします。おもかた雪なら厚さ5センチでも大丈夫。
逆にウルトラ長いブロックが取れちゃった場合
この大きいのを3本かければ屋根ができます。イグルーと言うより棺桶みたいになりますが。一本だけ渡せば、あとはクズクズフレークだけでもふさがります。
発泡スチロールのブロックを使えば、イグルーは3分でできます。つまり、決め手は、切り出し技術なのです。改めて重要な要点は
・かるかた雪層を当てる。
・ノコギリテクニック・奥の切れ目を確実に合わせる。ブロックがコトンと動くまで。
・ノコギリテクニック・上開き、手前開き、2つの「ハの字」を確実に。
・途中でできる、じゃがいもみたいなダメブロックは、ためらわずに外へ捨てる。積んでも後で上の方が崩れる。
きょうはここまで、またね!
友情出演・ボル
イグルスキーネコ 1 イグルーの作り方解説動画のつもりが、ネコに入られてしまいました。
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2022-3-20 4:13
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定山渓天狗岳 ラクダ岩稜(左)ほか
定山渓天狗岳 ラクダ岩稜(左)ほか(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2022-03-17〜2022-03-18メンバー: sy2017 Nakagawa2019コースタイム:コース状況/その他周辺情報:小規模なデブリはいたるところに写真:ラクダ岩稜左1p目(中)2p目(中)ついでに左クーロアールも登った1p目(sy)?峰と?峰?今度行きたい2p目終了点1p目フォロー中央クーロアールがんばったピークラクダのこぶ2p目(sy)3p目(sy)感想:神居岩とか赤岩でのトレーニングを山のクライミングに活かせるの楽しい。
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2022-3-16 9:27
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黒岳北稜
黒岳北稜(アルパインクライミング/大雪山)日程:2022-03-08〜2022-03-09メンバー: nrtk7写真:いい天気凌雲岳カムイミンタラ上部岩壁かんたんな登りトップアウト北壁ピーク最終ピッチを登るウサギ北稜とイグルー1pめ北稜に上がる小さな先行者のトレース感想: 現役時代に行こうとしてアプローチ敗退した黒岳北稜。その後なんとなく気になりながらも行くタイミングがなく、宿題となっていた。でもクライミング的には3級程度の簡単なピッチしか出てこないので特別今更行く魅力も感じずスルーしてしまっていた。今回上川のYDさんの友人宅ゆきうみハウスに滞在中、天気が良いけどパートナー不在の日があり、単独にはちょうどいい難易度ということで行くことにした。3/8 雪降る中、1400円のロープウェイ代を払いたくないがために夏道を下からスキーで上がる。泊まり装備にロープやギアを全て積んだマカルーが背中に食い込む。映月峰を偵察しながらゆっくりと登る。途中スキーヤーやボーダーとすれ違った。こんな重荷背負って40年前のジルブレッタとスキーでここを登る人間はさぞ奇特に映っただろう。ここ数日雪がコンスタントに降っていたのでラッセルも結構あり、アヒアヒになりながら黒岳駅。後は圧雪されたスキー場をペタペタ上がってリフト終点、その上もあんまりラッセルなくさくっと肩。適当にイグルー作って泊。3/9 入山前にスパンティークの左踵にひびが入っていたのに気付いたので、瞬間接着剤とダクトテープで処置していたが、右踵にもひびが入っていた。靴を履いた後左右ともにテーピングとダクトテープでぐるぐる巻きにして対処。ちょっと怖いが多分大丈夫。肩から黒岳沢側に下降して、現役時代に敗退したトラバースに取り掛かる。今回は敗退したときよりは雪付きはマシで、一箇所微妙なところはあったもののサクッと通過できた。北稜基部をさらに西側に回りこんで簡単そうな凹角から取り付く。今回は一人なので攻めたラインはとらずに、最も簡単そうなラインを登ることにした。硬雪ダブルアックス、木登り、岩登りをこなし快調に登り、取り付きからたった1時間半でピークについてしまった。ロープ、カムナッツトライカム、イボイボ等身につけていたが結局どれも使わなかった。ピークには誰もいない。快晴のピークをしばらく満喫して下りようとすると夏道尾根から大量のスキーヤーボーダーが上がってきた。ジャラジャラ金具つけてペタペタ下りていく自分がすごく場違いに感じられた。イグルーに戻ってのんびり荷物をまとめて全装スキー下山開始。上質パウダーなのでずっこけながらも楽しく下山。だったのは黒岳駅までで、そこから下は僕にとっては苦行でしかなかった。
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2022-3-16 9:23
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層雲峡継続(錦糸の滝〜雲井の滝〜銀河の滝)
層雲峡継続(錦糸の滝〜雲井の滝〜銀河の滝)(アイスクライミング/大雪山)日程:2022-02-27(日帰り)メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:雲居1p目リード40分フォロー20分遊歩道に上がるところノットのせいでむしろ核心(?)錦糸1p目リード30分フォロー15分感想:銀河は平日で重荷じゃなきゃ意味ないし、錦糸の前に覆道3兄弟も登れば充実するかも。まだまだ色々な工夫ができそう。ラッセル無かったのでスムーズにいけた。もっと疲れるかと思ったが登りの強度が低いので意外とそこまでの疲労は無かった。
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2022-3-15 2:26
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鹿島槍北壁主稜
鹿島槍北壁主稜(アルパインクライミング/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2022-03-12〜2022-03-13メンバー: fm2012 hazuki2012rコースタイム:コース状況/その他周辺情報:斜面にクラック多し、雪は全体的にザラメ写真:氷化した岩と草付きと硬雪の壁天狗尾根下降ワンポイントその2快適スノーコルから登りだす天狗尾根懸垂北壁トラバース北峰渡渉雪壁登り北壁トラバース最後の登りガソリン高い雪壁登り、次第にルンゼ状に入る最後の登りそのフォロー、バックにカクネ里草付きの岩峰をまく氷のリボンロケーションイグルーワンポイントその1左の雪壁に入る天狗の鼻とアラ沢奥壁アラ沢から尾根に上がる感想:北アルプスの山はデカかった。次はしっかり鍛えて中央ルンゼに行きたい。壁の真ん中に垂れる氷のリボンもカッコよかった。脚が攣るのは運動不足か、どうしたらいいんだろう。
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2022-3-15 1:33
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利尻山 仙法志第二稜
利尻山 仙法志第二稜(アルパインクライミング/道北・利尻)日程:2022-03-08〜2022-03-12メンバー: sy2017 Takenaka2017写真:Ω2と西壁C14日目は暗闇の中出発。American Death Triangleこの支点が設置されたのは何年前だろうか?早朝、ハイマツピークへザイルを伸ばす佐藤ベガ雄改め、アゾ郎onバットレス第一稜とのジャンクションルートファインディング難振り返ると日本海利尻だけ雲がかかっていたP2より振り返る海外の山みたい小屏風岩の巻き視界10mくらいでナイフリッジを進む。バス間違えてしまい入山口まで歩くはめに後ろに北峰のほこらがある感想:今回3日目に突っ込んだが後悔はしていない。結果的に成功したが、小さなミスが命に関わるということがよくわかった。また、組織に所属していないと誰も助けてくれないので、その辺は、すごく弱いと思った。救助してくれる仲間がいるというのは山岳会に所属するメリットの一つだ。もちろんこんな風ではヘリはとてもこないだろう。まつお食堂のカツ丼はすごく美味しかった。その時その場では最善を尽くしたつもりだったけど、自分は慎重なのではなく臆病だったのだろう。要はこの類の山に必要な覚悟が足りていなかった。自然に謙虚に、自分の力量と相方ともよく相談したうえで、勇気を持って一歩踏み込みたい。もっと山に登りたいと強く感じた。ーーーー以下、詳細記録ーーーー3/8 晴れ/曇り栞橋(8:50)大空沢取り付き尾根(12:00)第二稜・1170手前コル=C1(16:00) C0を6時発で携帯アプリが指示するバス停に向かうが全く見当たらない。宗谷バスに電話してみたら、バス停は全然違う場所だし始発に間に合わないうえに次のバスは2時間半後。。。仕方ないので入山口まで2時間歩いた。栞橋に到着し、さぁいよいよ入山!と思いきや佐藤のスノーシューが壊れた。なんか今回幸先悪いなぁ。2人のアイゼンバンドとシュリンゲを出し合って固定し、何とか歩く。汗だくになって第二稜に乗り、いつもより早めにアイゼンに替え、・1170手前に風が避けれる良い感じの平坦地があったのでC1した。第一稜との合流点まで偵察がてらトレースを付けに行く。ここも確かに泊まれそう。3/9 ガス強風→晴れ C1(6:00)JP(10:00)第一ギャップ=C2(12:00)テント出るとガスっているがまぁ晴れるでしょうと出発。第一稜との合流(JP)までは適宜ロープ出してルンゼを繋いだ。JPからは灌木混じりの細い岩稜で、中間支点取りながらコンテで進む。予報とは違って一向に晴れる気配が無い。5m程のギャップで懸垂したり、細い雪稜をcdしたりしてる時うっすらと岩峰のような物が見えた。何となくあそこを登るのかな?程度は分かるがほぼホワイトアウトで自信が持てないので、風が凌げる岩陰で時間待ち。するも全く晴れない。テンバ情報のあるP2基部まで時間的に厳しそう。色々話し合った結果、あと1.5dayでバットレスも登って下山するのは厳しいし、1日晴れる予報なのにこの天気だから今日引き返すのも厳しいので、今日はここでイグルー作って明日1日かけて引き返すことにした。するとイグルー完成する頃には視界が開けてきた。。。夜も明日の行動について話し合った。明日はwindy,気象庁,予想天気図など、どれを見ても日没までは完璧な晴れ予報。4時発でミスなく対処して14時頃にバットレス登攀開始すれば20時間行動で貫徹出来ると言う佐藤。食糧燃料,明後日の天気,本当にミスなく対処できるのか,色々と余裕がないし、入山前のバストラブル,スノーシュー破損,炊事中の火器不調など不吉な予感もするから帰ろうという僕。21時くらいまで検討を重ね、明日は命取られる程の悪天ではないこと、ある程度の勝算は持てたので突撃することにした。3/10 快晴→悪天 C2(4:15)P2基部(10:00)バットレス基部(15:30)バットレス頭=C3(23:00)起きるとイグルー内積雪5cm、火器の調子も悪く、なんか不吉な予感しかしない。僕はやっぱり行きたくないと佐藤に告げる。だがイグルーを出ると満天の星空と幻想的な雲海、街の灯り。きれいだ。風もない。なんだかやっぱり行けるような気分になってきた。佐藤に「やっぱおれ達なら行けるよ。行こう!」と言う。佐藤も「よし!行こう!」と気合が入っている。ハイマツピークまでは小岩塔、細いリッジを3ps出した。第二ギャップへはハイマツ掘り起こし、バックアップ取って20m懸垂。小屏風岩は右の雪斜面へ30mcdしザイル引っ張って60m急な雪面を登った。稜線に復帰し、仙法師ローソク岩を確認してマオヤニキレットへの懸垂。入念なアクティブテストとバックアップの後リングボルトと残置ハーケンで懸垂。ズボズボ雪壁を登り返して稜に復帰すると、P2,P1,バットレスが間近に見える。ここまでいい感じのペースだ。P2への登りは2ps出し、大量残置で2ps(25m,30m)懸垂。2p目頃からガスが出始め、ガスの切れ目を待ってRfし、P1のルートも目処を付けておいた。P1の少し傾斜強まる所まで上がり、イボ2で支点作って登攀開始。・1p目 50m 佐藤左へトラバース気味に雪壁登り広いルンゼ手前で灌木で切る・2p目 40m 竹中目の前のルンゼを登ろうとしたが見た目以上に傾斜が強く無理だった。左側のリッジも試すが頭ラッセルで不可。仕方ないので10mほどcdして右側のリッジ状を行くが結構悪い。ランナウトしながらリッジ内の凹角を縫うように登る。エビの尻尾破壊や絶妙なバランスを強いられ時間かかった。ルンゼ出口へトラバース出来る所まで上がり、トライカム3で切る。他の人達はあのルンゼが越えれるのだろうか。・3p目 佐藤 50mノーピンでバットレス基部まで雪壁トラバース〜太めの雪稜。この時点で15:30。バットレス基部では雪洞もイグルーも製作困難だからビバークは出来ないし、今後の天気を考えると今日の明るいうちに核心1p目を突破するしかないのでバットレスに取りかかる。1p目 40m 氷のような雪がべっとりと付いており、残置のある直上ラインとやらが見当もつかないので、奥の凹角に取り付く。難しいがカムとトライカムでプロテクションはそれなりに取れる。傾斜が落ちる草付き帯へのマントルがわるく、少し粘るが、時間もないので右壁にトライカムピンクをナッツの様に決めて入念にテスティングし、A1でのっこす。そのあとは氷の張ったチムニー。残置ハーケンがあり、正規のルートであったことに安堵するが、ランニングはあまり取れない。ランナウトしながらのフッキングでじりじりと進んでいくと右手にレッジがありアルヌンも尽きていたので、ここでとりあえず切る。ハイマツでビレー。下部は冬季のトビラの核心と同じくらいなので、フリーでの突破も不可能ではないが、やはり全装だとなかなか難しい。残置のある直上フェース→トラバースよりもダイレクトで自然なラインかな?2p目 50m 壁は真っ暗。もう急いでも仕方がないが、風は強くなる一方だ。左手の先程までいたルンゼにはハングしたエビの尻尾が覆い被さっている。あまり行ける気がしないので、とりあえず直上しようとするが、氷と雪の中間にはアックスが決まりにくく、いきなり核心。騙し騙しのっこす。左に合流したいが分厚すぎるエビの尻尾になすすべもなく、右上するバンドに吸い込まれていく。このバンドはどこまで続くのだろうか、今バットレスのどこにいるのだろうか、全くもって謎だ。気づいたらアックスから火花が出る位全力で振っていた。20m位ロープを伸ばすとバンド状は終わり、あたりを見渡すとぶったった壁のど真ん中にいることがわかった。正規のラインからだいぶ離れてしまっていたので、なんとか復帰すべく左上するようにラインを変更。下から見るとワンポイントの乗越のように見えるが近づくと八十五度くらいの垂壁で越えても越えてもなかなか終わらない。日高のニセピークのように何度も騙される。しょぼい草付きをホールドにしての持ち替えを何度も強要される。とにかく傾斜が強いので若干パンプもしてくるし、足も雪だか氷だかで何回か乗ると崩れる代物なので、何度か落ちそうになる。こんな所で落ちたらスーパーロングフォールで開放骨折→死だろう。男には絶対に落ちてはならない時があるとdzブログで読んだが、間違いなく今がこの時だ。目の前の一手一手に集中しながら登っていくと大きなルンゼが見えてきた。ここのマントルも結構悪い。ここで落ちたら全てが終わるので、はやる気持ちを抑えながら超絶スローで越える。安全地帯に抜けた瞬間は声が出なかった。その位緊張していた。ランニングは50mで5個位。カミホロと比べたら取れてる方かもしれないが、精神的に消耗した。イボイボ3本でビレー。フォローも苦戦しているようで定期的にロープにテンションが入る。ビレイしてると凍傷になりそうなので、腕を振りまくる。多分1000回は振っていたと思う。3p目 40m ルンゼから立った雪壁。登ってると時々振られる位の風。ハイマツでビレイ。暗黒と視界不良、風も強くこれ以上進めない。イグルーも雪洞も掘れないので、西風が凌げる場所を何とか整地し、ハイマツとメインロープで自分のハーネスとセルフを取ったり(←これはさすがに不要だった)氷の層を削って風防作ったりした。風に煽られ苦労してテント立てて入る頃には1:00。昼までは引き続き強風予報なので12:00まで泥のように眠る。3/11 快晴無風 C3(20:00)本峰(22:00)長官小屋(23:00)R108(5:00)低気圧前面の接近でテントを叩く風が徐々に弱まるのを感じつつゆっくりと準備。出発する頃には街明かりもくっきりと見え、不気味なほど風が無かった。南峰は雪質的に雪崩の心配もなく、ザイル出して東側を50m巻く。本峰へは急なリッジを40mリード。表面を覆うエビの尻尾を叩き割るとサラサラとグラニュースノーが出てきて、結構細いのに足場が決まらず緊張した。ザイルをしまい北峰へ。残念ながら雲海や日本海、青々と繁る樹林帯に囲まれた絶頂を感じることはできなかったけれど、星空は見えるし街明かりで島の輪郭も辿れる。この景色が見れる人間はそういないだろう、会員限定的な夜景が見れたみたいでなんだか得した気分。それに、これでもうすぐ安全圏だ。ここまで本当に長かった。長官小屋で小休憩し、よろよろと下山開始。途中、北稜にしては東成分が多いなとは感じていたが、樹林帯に入り、合流する沢型の向きもおかしいのでGPSを確認してみるとやはり違う尾根を降りていたことが判明。まぁ真北に歩いてれば海に出るだろと、僕のスノーシューを2人で分け合い、2人とも右足だけ履いて国道108号線まで。眠すぎて、何度もザック下ろして休憩した。もう街まで歩くのもしんどいのでヒッチをすると、なんと開始5分で漁師の方に乗せてもらえた。しかも自宅倉庫でストーブに当てていただき、暖かいコーヒーやパン、バナナをご馳走になった上にフェリーターミナルまで送っていただいた。泣きそうになりました。稚内のまつお食堂と豊富町のふれあい温泉で癒され、日付が変わる前には帰札し、5年間と短い登山人生でもTOP5には入る濃密な山行が完結した。
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2022-3-14 22:01
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群馬岳連のイグルー講習やってきました!
みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
久しぶりです谷川連峰
すっかり気温が上昇したこの週末は、谷川連峰、土合の標高800mでイグルー会でした。山岳部センパイのセーノさんが、「最近イグルー希望が多くってさ、人集めるから教えにおいでよ」というので、行ってきました。谷川は、東京に住んでいた1999年までが最後なので、久しぶり。だけど土合の三角駅舎はまだあった。当時はセーノさんに連れられて、怖いルートや消耗するルートをたくさん教えてもらいました。
ホスト役のセーノさん(北大山岳部1976年入部)は特に教えなくても、デモ見ただけで完成。天守の上まで立派な建材。気温が高くて屋根が落ちやすい日なのでこのくらい頑丈な屋根のほうがいいかも。
低標高、プラス気温でのイグルー
積雪は2mあっても標高が低くて気温の高い日が続いているので、やはり雪はグサグサ。これはやや苦労するパターンだ。積雪上部60cmはグサグサで、その下が、やや硬いかるかた雪。丁寧にとりだせれば、中のかるかた材だけで屋根が塞げるパターンです。みんなが来る前に試しに一つ作ってみたら40分くらいでできました。
上のザクザク雪、堀一段目はグズグズですが堀二段目を掘るとややまあまあなブロックになり、これは壁一段目に使えます。堀二段目と堀三段目で壁の一段目と二段目を積んだら、堀三段目の足元からかるかた雪でした。これを細長く切って屋根材に使います。横壁から取るには、ちょっとグサグサでした。細長い屋根材も、丁寧にトレンチを切って切り出せば、足元からも掘り出せます。ただ、堀三段も下げたので結構深い竪穴(90センチ)になってしまい、狭めのイグルーでスタートした人は井戸の底になってしまって、作業はしにくく、結果長細材が取れず、結局外から供給を受けることになりました。毎回違うから、なかなか難しいですよね。
それから、高標高、低気温のところなら薄い材で屋根にしても問題ないのですが、気温が高いときはあんまり細々とした材で屋根材を組むと、沈んで屋根が落ちるかも。夕方までに落ちなければ大丈夫なのですが。そのへんのバランスは場数です。
中のかるかた雪層が枯渇して周辺から長細いブロックを供給。いいのが来ると「ナイス・ブロック!」というのが流行る。
群馬県にはイグルー好きがたくさん
集まった面々はセーノさんの沼田山岳会はじめ、大田の山岳会、ほか群馬岳連、ビジターセンター、それから安中市の新島学園高校の山岳部員5名が顧問先生と来てくれました。総勢20名です。すでに何度かトライしている人も多く、イグルスキーの始めの40分デモですっかりコツを掴んでしまった人も何人もいました。
中には拙著「冒険登山のすすめ」を持参してくださり、サインを所望され、「本を書いて本当によかった」と思いました。ほかにも2003年に岳人にイグルー紹介記事を書いたときから覚えているという人も。高校山岳部は、3チームで作っていたけれど、遂に、長細いブロックを自在に切り出せるレベルに達しました。深い所で鉱脈を掘り当てたのです。1.5mもある長いブロックを組んでいました。これだけあれば無敵です。
新島高校山岳部の「新島城」こんなに地底までよくぞ。しかし、このパワーでかるかた層のなんたるかを会得したと思います。雪っていろいろあるんだ。究極の登山学校は北大山岳部だぜ!と進学&入部を強く強く勧めた。
おまけに翌日、谷川岳を登った際、熊穴沢避難小屋のコルでイグルーで泊まっていた二人組がいたので声をかけると「もしやイグルスキーさんですか?」と言われて驚きました。動画を見て研究してくれたそうです。上半分は、かるかた雪の長細材で屋根を塞いでいます。うれしいですね。この日はたくさんの人が登っていました。皆が目にして声をかけてきたそうです。面白いですからね。作ってみたいですよね。どんどん広めてください。
熊穴沢避難小屋近くでイグルー発見。お二人さんはイグルスキーの動画を見て作ったのだと。両者とも感激です。うれしいです。ここで一晩泊まれば、喧騒は無縁です。
きょうはここまで。またね。
山行記録: 谷川岳・土合でイグルー講習会 2022年03月12日(日帰り) 谷川・武尊, 講習/トレーニング / yoneyamaの山行記録
山行記録: 谷川・トマノ耳〜西黒沢 2022年03月13日(日帰り) 谷川・武尊, 山滑走 / yoneyamaの山行記録
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2022-3-14 12:49
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谷川・トマノ耳〜西黒沢
谷川・トマノ耳〜西黒沢(山滑走/谷川・武尊)日程:2022-03-13(日帰り)メンバー: yoneyama Kashiken写真:絶えず続く人。急傾斜も時折あるし、シートラあいぜんが一番楽だった。上部クレバスのつながっているところを繋いで、最大傾斜部分を降りてきて振り返る。たいへん急でグサグサで、米山のスキーでは歯が立たず一部シートラ下降。西黒沢へは西日の当たる左岸斜面からたくさんのデブリが達していて、その脇を下る。セーノさんセーノさん西黒沢へは西日の当たる左岸斜面からたくさんのデブリが達していて、その脇を下る。山頂避難小屋前で。セーノさん、太郎さんタケヨシさん、セーノさん広くてトレースだらけのロープウエイからの尾根小尾根の上で小休止シールを外して支度。セーノさん西黒沢最上部は緩く楽しい大斜面。熊穴のコルより行手。富士山のように行列が続く。セーノさん山頂避難小屋前で。カシケン、セーノさん。懐かしの、オジカ沢頭方面セーノさん傾斜が緩くなってからも本流はデブリで占拠。脇のズブズブをゆく。セーノさん後続のタケヨシさんを待つカシケン、タローさん避難小屋は地下不覚だった。今年の積雪は特に多いそうズブズブゴロゴロ斜面でコケまくっていたら、1985年以来の付き合いのストックがお陀仏に。セーノさん熊穴のコルでイグルー作っていた二人と会う。聞けばイグルスキーを知っていて、大歓迎してくれた。嬉しや。感想:セーノさんに招かれた群馬岳連イグルー講習会の後、イグルーに泊まって、5人で芝倉沢を下る計画。ロープウエイ1250圓。ツボ足主体で凄くたくさんの人の行列だ。1000人は超えているかも。広く、トレースビッタリの尾根をはじめはシールで、のちシートラで登っていく。始めのピークをセーノさんがトラバースして、先に行ってしまったようだ。クマアナのコルで再会。避難小屋ははるか地下深くだ。ここにイグルーを作っていたアベックが居て、声をかけると「もしや米山さんですか?」とのお答え。うれしや、イグルスキー実践者にお会いできた。もう何度目かの作とのことで、楽しく、実践しているのが何よりうれしい。こんなに人だらけの往来でも、二人だけの特別な空気に浸れるのである。避難小屋の脇で久しぶりなのか登りで遅くなった沼田のタケさんを待ってポカポカ陽気の一時間。タローさんは何年か前からセーノさんの弟子に。大武川で何年か前に会ったときスカウトされたとのこと。シシ肉には困らない。セーノさんは2014年頃、その甲斐の大武川以来か。カシケンは2008年入部のOB、会うのは2011年以来かな。山岳部で同じ山行をしてきたので、久しぶりでも初めてでもどうにでもなるのである。時間もなくなり、柴倉沢はやめて、西黒沢を下ることに。始めはクマアナのコルまで稜線伝いヒツゴウ側で降りて西黒沢の予定だったが、天狗の踊り場の上から西黒沢を覗くと、クレバスが一部つながっているからそっちを降りることに。セーノさんは何でも見えるようだ。よく見えなかったけど。そのクレバス前後がすごく急な漏斗みたいな急斜面の上、雪がグサグサで、スピードを殺せば短いスキー板がズブズブ沈んで前進せず。クレバス前後の数十メートルはシートラツボ足で下る。長くて普通のスキーの皆さんは華麗に下って行った。降りている最中にも日当たりの良い左岸側の急斜面からドバドバ雪崩が落ちていた。小さな小尾根で一服。クマアナコルから下ってきたボーダーも、対岸で腰をおろしている。そこからの下りも、短いスキーでは沈みがちで、軽やかには滑れなかったが、まあ一長一短だ。しかし、年季の入った竹ストックが遂にお釈迦に。やはり横の力には弱い。20数年ぶりの谷川岳。急傾斜部分はどの谷もあり、にわかに緊張するけれど、1日であっさり行って帰れてしまえるスケール感の山なのだ。一般ルートも、バリエーションも、人が多いわけだと思う。セーノさんが山行後に、いちごをたくさん用意してくれていた。とてもおいしい。はるばる遠くまでイグルー講師で呼んでくれて、どうもありがとう。上毛高原で乗ると、越後湯沢からのスキー客で混んでいて、久しぶりにデッキのザック座り。新幹線は速いなあ。
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2022-3-14 2:19
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増毛・樺戸/知来岳
増毛・樺戸/知来岳(積雪期ピークハント/縦走/増毛・樺戸)日程:2022-03-13(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:黄金山群別ピークが見えたピーク直下の雪稜徳富岳林道から登る尾根大滝山方面感想:標高830からアイゼンに切り換えるが、もう少しスキーで行けばよかった。足首から脛まで潜りながらピークまで。ピーク直下は少し細い箇所があったがステップ決まり問題ない。新雪からザラメへの移行期、滑降ではスキーが若干沈む。1日良い天気、雪焼けで鼻が真っ赤。下山後のノンアルビールがうまい
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2022-3-12 1:20
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北日高単独春メイン(十勝幌尻岳〜1967峰)
北日高単独春メイン(十勝幌尻岳〜1967峰)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-03-06〜2022-03-11メンバー: mizushu2016コースタイム:写真:固くて緊張したただいま不審者すっきりはしていないいかつい北カール見とれるヘトヘトタうっすらと落とした雪庇札内Ω1中間の岩怖かった下から岩のとこ面倒なところも登って下りたところ何回かはまったあのイグルーが見える気がする下りた尾根取りつきいつもの1967手前の岩谷底へスタート,除雪無し展望台尾根末端,ここから長かった札内分岐からエサオマン感想:最後に春メインらしい山行ができて良かった。さらば日高。さらば北海道。
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2022-3-9 21:41
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イグルーのNHKweb記事紹介です。
こんにちは、イグルスキーです。
先日、NHK名古屋でニュース時間にイグルーの紹介をしました。そのweb記事が公開になりました。一ヶ月くらい読めるようです。
2/14に放送したweb動画は、すでにリンク切れになっているようですが、このweb記事と2分動画は、しばらくはみることができます。
ニュースは日々たくさんあるので、期限があるのは仕方ないですが、以前は放送一回で見逃したら終わりだったのに比べれば良い時代になりました。
「イグルー」の技術で安全な冬山登山を
https://www.nhk.or.jp/nagoya-blog/200/461787.html
↓2分の動画です。2/28日のところです。
動画 - まるっと! 「まるっと!」のネット動画をまとめて掲載
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2022-3-9 12:35
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朝陽山〜ニセカウ南稜
朝陽山〜ニセカウ南稜(アルパインクライミング/大雪山)日程:2022-02-25〜2022-02-27メンバー: sy2017 Nakagawa2019 koichiro_mコースタイム:写真:大槍頭から南稜振り返るちゃんとクライミングだが難しくはないいかつい大槍。かっこいい!ニセカウピークはまた今度Day2朝、うっすら孫槍?小槍は捲かずに登る頭から懸垂で南稜に復帰。爆風にロープが躍る。孫槍をcd小槍を振り返る感想:準山3回目くだりの地図読み含め反省点は多かったが、ニセカウ南稜は2年班の総合力を試すには恰好のゴールデンルートだと思った。PS,個人的には朝陽山から行くのがニセカウ南稜だと思う。あと、小槍はある程度登れるパーティなら登ったほうが安全。
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2022-3-9 12:07
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南クマネシリ〜西クマネシリ乗越し
南クマネシリ〜西クマネシリ乗越し(積雪期ピークハント/縦走/大雪山)日程:2022-02-18〜2022-02-20メンバー: yumepporo Nakagawa2019 koichiro_mコースタイム:写真:クマ手前登山口にたどり着くまで8時間、、、西クマよりクマ、ギアナ高地南クマより西クマ、奥に東大雪の山々感想:準山2回目3日間で30時間行動。そのうち15時間は林道歩き。これは何の刑か。メインのための準山じゃなかったら帰ってた。ギアナ高地はいつかリベンジしたい。
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2022-3-8 11:49
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群別岳南西稜
群別岳南西稜(積雪期ピークハント/縦走/増毛・樺戸)日程:2022-02-11〜2022-02-12メンバー: yumepporo Nakagawa2019 koichiro_mコースタイム:写真:スキーアプローチ毎度おなじみΩ海に向かって滑り降りる群別頂稜感想:準山1回目。しばらくスキーは履きたくない。
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2022-3-8 6:15
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風雲・乗鞍岳でイグルー会、20人49個
こんにちは!イグルスキー米山です。
今年最大規模のイグルー講習でしたよ
北海道から広島まで遠くから来てくれました。みんなイグルーに興味津々。クライミング、テレマーク、アイス、沢の記録やSNSでぼちぼちお名前を見かける皆さんです。話してみれば、やっぱり知り合いの知り合いだったり。随分前に会っているぞ!という人だったり。中にはイグルスキーの北大山岳部の先輩の娘さんまで!鼻がそっくり!
愛知県の山ライター、マリべさんが知り合いに声をかけたら集まりました。マリべさん顔が広いのです。イグルスキーも全員に手応えを得て欲しいと、気合を入れて臨みました。マリべさん、年末のヤマケイで記事を書くのでお楽しみに。
講習序盤。撮影マリべさん
東西から集まれる、初めての乗鞍岳中腹2050m
北ア・乗鞍岳のスキー場(Mt.乗鞍スノーリゾート)終点近くの樹林帯の中でやりました。イグルー会は、かるかた雪を求めてなるべく標高高く、しかも長い時間を練習に当てたいのでなるべく早く行けるところが良くスキー場の上が良いです。
大きい荷物でリフトに乗っても違和感がない、登山者の多いスキー場で、かといって登山者が多い通り道からはちょっと外れた方が集中して練習できます。雪面ボコボコになるので、人通り多いところは避けたい。スキー場によっては、場外でも近くで泊まるのを禁止するところもあります。かといって樹林限界からの距離が1時間以上あると、全員の冬山経験を把握していない場合、もし初心者がいると事故もありうるなどなどです。
いろんな場所を開拓したいし、関東関西東海どこからも集まりやすい乗鞍にしました。寒気団がきて酷寒だったので、北ア北部でなくてよかったです。程よい針葉樹林で風雪も和らぎました。どうせホワイトアウトで景色もないし。リフト終点から、標高差50m程の急斜面を登った緩傾斜の台地上に地図で目処をつけました。大きな山では人通りのないところなんて、いくらでもあるのです。
近接させて地下でつなぐモグラ都市です。
平均一人二つ半。一個だけじゃ満足できない
20人で49個。現場は、樹間の古墳群というか、イグルー都市というか、壮観でした。樹間だったので広い写真がなくて残念ですが、ここに迷い込んだら卒倒しますよ。
とにかく皆、新技術を手にしようという強い動機があって、それに何度か自分でトライしている人が多かったのです。イグルスキーの動画を見て、細長いブロックの技術も心得ています。
そうであるから、イグルスキーが40分で作れることを目の当たりにして、どこにスピードの違いがあるかを飲み込んだと思います。やり方さえ知ったら、あとはブロックを丁寧に切り取る技術なんですね。
そして後半は、どこにどうブロックを載せれば良いかを組み合わせる面白さに慣れることかな。目の前で見て、出来上がりのサイズ感を見てもらうのも重要です。泊まってみて、中の整形でどう快適にするかも、わかります。やはり二つ三つ作って泊まってみるとわかります。それに面白くなります。
どーですか新婚新築住宅、間取りも自由です。
ノコギリ切れ目、「ハの字問題」
ペアのお二人です。うまいこと出来上がっていますね。
そのブロック切り取りで、真っ四角のブロックを切り出すのに、外側に開いた切り口を入れるという空間感覚、頭でわかっても手が全然いうことを聞いていないぞ、という人が必ずいます。切れ目を確実に奥で出合わせて、かつ、外開きにすれば、スコップで掬って軽く上がるのに、どこかダメだと引っかかって出てこない。それでブロックはジャガイモみたいに崩れるし、筋肉はくたびれてしまいます。行き詰まっている人は大体ここです。「ブロックは丁寧に切る」だけじゃ伝わらなくて、「こうしてこうしてこう切るよ」と横でやって見せて伝わります。長いブロックが切れただけで歓声が上がりますよ。
イグルーナイト
初日に、一人一個以上ばんばん作っているので、泊まるところには困らないのですが、みんなとたくさん話したくても、大きな集会用は難しい。せめて座って10人サイズをと思っていたけど、みんなのアドバイス周りしていたらなかなかそれも難しくて、結局最大でも6人座りになってしまいました。この辺は課題です。初めに狙って隣同士に大きいのを繋げればよかったのですが。
でも個室に寝るのも楽しいものです。自分で詰んだ多角形天井を見上げて、雪の吹き込みを夜中に塞いだり、どうスキマ風が吹くのか思い知ったり、雪に接する足やお尻の冷えの改善は各自の課題です。慣れない仕事で、肩や腹筋がゴキゴキの人も多いと思います。夜中に足はつりますねー。でも、全トイレ付きだから外にでなくて快適です。個室なら寝たまま横向いてやってもOKです。夫婦ペアが4組いて、新築、増築、内装自由です。DIY達人は、前室に腰掛けつき神棚つきのイグルーもありました。
祭壇とベンチ、電飾つきの前室つきです。
腕を磨いてインフルエンサーに
イグルー作りは楽しいから、出来上がりの顔が最高です。崩れた時の口惜し顔も最高。心の底から阿鼻叫喚してください。自在に作って、自由な雪山山行の強い味方になると思います。イグルスキーは皆に尊敬されて非常にうれしかったです。次はこの快感をみなさんにも。たくさんの人に教えて広めてくださいね。
今日はここまで、またね。
はるばる北海道の北見からジェット機やってきたユイさん、完全に手応えを得ていました。良い笑顔です。
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2022-3-4 12:19
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御礼!!イグルー山行、ヤマレコにたくさん記録出て?
こんにちは!イグルスキー米山です。
この冬になって、ヤマレコでイグルー山行の記録が増えてきて、きのう山行記録を「イグルー」で検索して勘定してみたら、1月10件、2月27件ありました。自分の分も含めてですが。
やり取りして質疑応答などのある人も多いのですが、特にやり取りはなかったけれど、立派なイグルーを完成させて写真を載せている人もたくさんいます。とても嬉しいことです。
イグルー製作方法の動画を昨年春にヤマレコ動画で公開してから、直接講習をせずとも器用な人なら完成させる人が増えたのだと思います。やはり動画の持つ説明力は大きかった。これまで長いことやってきて、ユーチューブ動画時代を痛感。料理だってDIYだって、動画で学ぶのが一番だもんね。
イグルーがこれだけ広まったのは、何より、ものづくりは楽しそうだし、実際楽しいから。完成したときのみんなの嬉しそうな顔、あと一歩で崩壊したときのみんなの泣き叫ぶ声。こんなに笑って泣けるものはなかなか無いですよ。
屋根は諦めたとか、3時間かかったという話もありますが、いくつか作ればすぐに1時間以内に作れるようになります。だいたい、写真を見れば原因はわかります。
雪の質が、比較的作りやすいのがまさに今の季節です。今年は積雪も多く気温も低いままなので、近年は難しかった低標高低緯度地域の雪山も、大チャンスです。今後ともイグルー山行記録を楽しみにしています。
きょうはここまで、またね。
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2022-2-28 21:14
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NHKネット動画でイグルー配信しました
イグルー製作の動画をこれまでいくつかユーチューブに出しましたが、
今回は2/15、NHK名古屋放送局の愛知・岐阜・三重の三県ローカルニュースで紹介した、「安全登山にイグルーを」という番組の、ショート動画をネット用に制作しました。
短い動画なので、詳しくは別の長編をご覧ください。
ニュースの時間なので「安全のため」という面を主にしていますが、イグルーの主な魅力はなんといっても「楽しさ」です。
救助訓練や雪崩講習会はやらなきゃいけないからやるという面もあるけど、イグルーはなんといっても「楽しい」ところが全然違います。
スキーを習得するより、たぶん簡単です。
鍋で飯を炊くくらいの感じですかね。2,3回やればできるけど奥は深い。やってみないとできると思えないあたりが。
ぜひ、やってみてください。
☆2/28日のところです。
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2022-2-28 12:24
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白岩シャフト
白岩シャフト(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: nrtk7 alpineYD写真:全体3p目成田。氷のチムニーや氷柱。2p目フォロー。2p目YD。氷のチムニーに苦戦。もはや意味不明1p目成田。洞穴まで。向かう感想: 2月上旬にナベさんと白岩シャフトに向かったが、氷は全く繋がっておらず、下部15m程を一応持ってきたキャメ4~6番を決めながら登って洞穴に這い上がった。しかしそこからぶら下がる氷柱とチムニーの側壁にカーテン状に垂れ下がった氷を前になすすべも無く(戦意喪失?)敗退した。 雷電ビッグウェーブの帰りにシャフトを見ると、なんだか繋がっていそうに見えたのでリベンジすることに。あいにくナベさんは錫杖遠征中なので、YDさんと向かった。 天気は荒れて時間帯的に海は満潮。最初の・69の小岬の付近が行けなさそうなので、道路脇のスペースに駐車、近所の雪かき中のおばあちゃんに挨拶をして山を小さく越えて海へ出ることに。電話線か何かの工事をしているらしく、工事関係者の方にめちゃめちゃ不審な目で見られながら斜面に取り付く。少し登って尾根に上がり、懸垂と尻すべりで海岸に降り立つ。ディジグネーターは全く繋がっていない。海岸を歩いて、シャフト下で登攀装備に。氷は繋がってはいるものの、結局前回敗退地点の氷は氷柱が覆いかぶさっており厳しそうに見える。 1p目は成田が20m程チムニー側壁のベルグラや真ん中の氷を使いながら前回の洞穴まで。今回はスクリューで支点作れた。洞穴付近は、奥行き5mくらいはあろうかというでかいチムニーで、登った氷の更にチムニー外側に氷柱がぶら下がっており、これを破壊したりアックス刺したりしてチムニー外側に平行移動しなければ上には進めなさそうだ。 2p目はYDさん。洞穴から暗いチムニー内の氷柱を直上し、スクリューをきめる。そこからチムニー外側へ這い出ようとするが、狭くてアックスは振れないし、氷のチムニーはツルツルでワイド登りがし辛く苦戦。一旦クライムダウンしてから今度は氷柱のチムニー外側面を登ってチムニー外側にぶら下がっている氷柱を破壊する。しかし氷柱も中々邪魔な感じで生えており、もうフリーでとかは諦めてテンションかけながら氷柱破壊工作を行い、何とか通り道を作って3m程チムニー外側へ平行移動。ビレイヤーからは氷柱の向こうに行ってしまったYDさんが何をしているか全くわからない。だが呻き声は聞こえてくるので奮闘的なのはわかった。両岸に氷の張ったチムニーを5m程登って左岸テラスの氷でビレー。氷でワイドムーブを繰り出すとは思わなかった。 3p目は成田。ここからは比較的素直な氷に見える。最初の5m程は薄かぶりのチムニー状氷。その後は所々休めるテラスはあるが、基本的に垂直氷柱。側壁にカムを決めたり足を置いたりもできるが、意外と侮れない登りを40mでトップアウト。木でビレー。 帰りは同ルート1p60mぴったりで懸垂。暗くなったのでラテルネつけて海岸を歩いて来た道を戻る。山越えルートの登りは急なのでアイゼンアックスにして這い上がる。なんだか天人峡ダイレクトの大ルンゼを思い出した。 フリーでとは行かなかったが、トップアウトできてよかった。ここでしか体験できないエキサイティングなクライミングができた。内面登攀と氷が融合した道内、いや国内屈指の名ルートではないだろうか。来る度に氷の状態が変わって全く違う登りになるような感じなので、また来年も登りたい。good route!
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2022-2-28 3:57
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苗場山(途中引き返し)
苗場山(途中引き返し)(山滑走/甲信越)日程:2022-02-27(日帰り)メンバー: Kashiken imuraコース状況/その他周辺情報:「山スキー百山」掲載のルートでCo1650付近で引き返し。※登りでは、途中ルートを間違え、予定ルート上に戻った。※下りでは、小地形が多く、予定ルートを変更して下山した。(寡雪時にはこのルートは下るのは難しそう。写真:
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2022-2-27 4:59
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上ホロ正面壁(フィンガーファイブ)
上ホロ正面壁(フィンガーファイブ)(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-11(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:噴煙すごし写真:2p目1p目フォロー3p目1p目終了点感想:天気や雪の状態など、今回のコンディションだからこそ登れた。岩が多く出ているコンディションでも登れるように頑張らなければ。
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2022-2-27 4:39
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ニジマスの滝、イワナの滝
ニジマスの滝、イワナの滝(アイスクライミング/大雪山)日程:2022-01-23(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:写真:イワナの滝ニジマスの滝ロケーションよろしニジマスの滝感想:ロケーション良く、いいところだった。エリアの開拓者に感謝。
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2022-2-27 4:15
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能取岬アイス
能取岬アイス(アイスクライミング/道東・知床)日程:2022-01-21(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:写真:クジラの滝流氷なかった最初に登ったやつ感想:はるばる能取岬まで来たが、全然凍っておらずびっくり。5年前サイトーさんと来た時は全部凍っていたのに。
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2022-2-27 4:04
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雷電4ルンゼ
雷電4ルンゼ(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-01-30(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:氷結よし2p目はクラゲ状写真:1p目リード1p目終了点から見上げる2p目終了点から見上げる感想:ステップアップにはちょうど良かった。スクリューの間隔を考えながら登らないといけない。
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2022-2-27 3:50
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層雲峡アイス(雲井の滝、バニシングムーン、パラグー)
層雲峡アイス(雲井の滝、バニシングムーン、パラグー)(アイスクライミング/大雪山)日程:2022-02-19〜2022-02-20メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:発達よし写真:石狩川渡渉バニシングムーン雲井の滝1p目エゾアホユキトガリネズミインスタ映えしんぐムーン吹雪のパラグー雲井の滝2p目パラグー雲井の滝3p目バニシングムーン雲井の滝3p目感想:ナイルの準山という位置づけで層雲峡へ。5級のリードは初めてだったがなんとか登れたので、ナイルへの切符を手にしたことにする。バニシングムーンはとても面白かった。思い出に残る予感。
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2022-2-27 2:48
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ナイル川
ナイル川(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: hazuki2012r midori428コースタイム:コース状況/その他周辺情報:発達よし写真:1p目フォロー1p目リード3p目リード2p目リード感想:ナイル川には5年前、セーノさんサイトーさんマリさんに混ぜてもらって来たことがあった。人生3回目か4回目のアイスだったと思う。その時は、ほとんど引っ張り上げてもらいながらどうにか1p目の終了点にたどり着き、志願してそこから懸垂で一人取り付まで降ろしてもらったのを覚えている。正直、絶望が強すぎて面白いとは思えなかった。以来、超スローペースで経験を積み、装備も揃え、この冬は比較的アイスに通った。今年のナイルは状態が良くマイルドとの話を聞いていた。数日前にバニシングムーンやパラグーを登り、可能性を感じてトライを決心。余裕があったとは言えないし時間もかかりすぎだしコンディションにもかなり恵まれていた事は間違いないが、こんな大きくて奇麗な氷を登れて嬉しい。今回は登りながら面白いと思えた。まだまだ精進が必要だ。
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2022-2-27 1:29
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芦別~夕張~シューパロ湖 縦走
芦別~夕張~シューパロ湖 縦走(積雪期ピークハント/縦走/芦別・夕張)日程:2022-02-04〜2022-02-10メンバー: hazuki2012rコースタイム:コース状況/その他周辺情報:積雪多し。ラッセルは概ね足首~脛か、脛~膝。写真:Day7の朝Ω2夕張Peakから芦別方面前岳かっこいい夕張岳ストレスフルダンゴ積雪多しなんとか芦別ピンクテープ多し多分マッターホルン分岐付近Day5の朝鉢盛山半雪洞+ツェルトシューパロ湖ポントナ先の岩稜。視界が出たとき、忠実に尾根上は厳しいと知る。感想:天気図と福本山崎の記録を見てある程度覚悟はしていたものの、やはりそれなりに大変だった。体力やラッセルで時間がかかることは予想していたが、ここまで地図読みに苦労するのは想定外だった。卒部してからはバシュバシュした日高の稜線ばかり歩いていたので多少視界が無くても行けると思い込んでいたが、甘かった。現役の頃、札幌近郊の樹林内で彷徨っていた時の事を思い出し、まだまだだと思った。何はともあれ、思い出に残る山行になる気がする。楽しかった。
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2022-2-26 6:40
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外からブロックを取るなら斜面上側から
こんにちは、イグルスキー米山です。
イグルー作りの後半戦、3段目以後に、屋根材に使う細長いブロックのために、かるかた雪層を内部の側面の下の方から掘り出しますね。この「かるかた鉱脈」が乏しいとき、なかなか屋根材が供給できず、かるかた層を求めて、奥へ奥へ進むか、思い切って外に供給地を得るか判断します。
梁はブロック確保後に
一人で全部作る場合で外からブロックを運び込むなら、出入り口の上の梁は遅くまで塞がないほうが出入りがラクです。十分な長ボソ材を確保して、母屋の中に運び込んでから梁を渡しましょう。梁を掛けないと、なかなか屋根が塞がらないです。
供給地との出入り口は斜面上側に
それから、傾斜面なら供給地は斜面の上側に作ったほうがブロックを運ぶのが楽なので、出入り口は上側に作ります。イグルーの出入り口はどうせ塞ぐので風向きや景色は関係ありません。必要があれば、もうひとつ入り口を作るのも自由です。
斜面上側に出入り口を作る理由はもう一つあります。かるかた層は深いところにあるので、斜面上側に供給地を作ったほうが、下の「鉱脈」に手が届きやすいのです(上の図オレンジ色)。
ブロックの下に「そこそこの質の雪層」が30cmくらいあり、その下にかるかた雪層があったので、ずんずん掘り進めているところです。こんなに大きいイグルーですが、外に出なくても、ここから全部細長いブロックを供給しました。あんまり奥へ行くと上を歩いて踏み抜く事故もあるので、スキーなどを刺して入らないようにしておきます。
雪捨ては外ではなく床に踏み込む
本当は、イグルー円内だけから良いブロックが全部切り出せれば、同時に中も広くなって最速で完成するのですが、内部のかるかた層が乏しいときや、二人以上居て、外からどんどんブロックが供給される場合は中の拡張工事が改めて必要になります。そんなとき、雪を捨てるのに、上側が出入り口だと捨てづらくて困りますね。横を広げて生じたクズクズの雪は、私は床に敷き詰めて踏んでしまいます。その後も人が入ってくれば、床の雪は良い感じに沈んでしまうので。以前は斜面下側にトンネルを掘って(外からも掘ってもらって)出入り口を作り、そこから雪捨てなどもしましたが、どんどん短時間で済ますズボラ式に進化してきました。
斜面上側に大穴の供給地ができます。ここも屋根つけてトイレにすればいいですね。その際はもう少し梁を低くしておかないといけません。
供給地はトイレにする手も
供給地は深い穴ができますから、こちらも屋根をつけて塞いでトイレにする手もあります。その予定ならあまり大きく広げないようにします。斜面上側に向いているので、壁部分はもう不要で、いきなり屋根材で結構です。その場合は斜面下側に出入り口を作って置くのが良いです。入り口は、一段目ブロックを並べる時一個分だけ開けて、2段めのときにその上に梁を掛けます。そっち方向への下の裾広げはできません。出入り口なので構造が弱くなると壊れる危険があるので。トイレとの出入り口は縦長の穴になってしまうと中が見えてしまうので、屋根材を確保した後、梁を渡すときは低めに設定しましょう。
きょうはここまで、またね!
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2022-2-26 1:02
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阿寒/雌阿寒岳・剣ヶ峰
阿寒/雌阿寒岳・剣ヶ峰(積雪期ピークハント/縦走/道東・知床)日程:2022-02-25(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:振り返る、阿寒富士と雌阿寒岳登頂残照の雌阿寒岳雌阿寒岳山頂に戻る、尖った剣ヶ峰と阿寒湖の向こうに雄阿寒岳の麓が見える、雌阿寒岳ピーク火口2ピークは目前樹木に覆われたフップシ岳と山頂部のみ白いイユダニヌプリフップシ山阿寒富士がビッグ噴煙の向こうに剣ヶ峰火口感想:新調したスノーシュー(MSR Lightning Ascent)で雌阿寒岳山頂まで。ヒールリフターを上げると結構な急斜面も快調に直登できる。ハイマツのバリズボも苦にならない。山頂でこれから向かう剣ヶ峰がずいぶん低いところにあるのを見ると、モチベーションが落ちるが尖がった岩峰を目標に気合いを入れなおす。山頂でアイゼンに換装。登山靴にアイゼンつけて歩くなんて何年ぶりだろうか。砂礫地を歩くと足首がふらつく。年取って足首の柔軟性が落ちたようだ。剣ヶ峰まで局地風に吹かれる。阿寒富士、雌阿寒、阿寒湖を隔てて雄阿寒が大きく見えた。岩峰のてっぺんにタッチして雌阿寒まで戻る。風は収まってきた。山頂を超え森林帯までそのままアイゼンで歩き、そこからツボ足。温泉に浸り、外に出ると雌阿寒岳がオレンジ色に染まっていた。
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2022-2-24 20:45
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日本山岳会会報2022年2月号に載りました。
みなさんこんにちは、イグルスキー米山です。
日本山岳会の月刊会報、2022年2月号)No.921に、イグルスキーのイグルー紹介記事を掲載していただきました。ありがとうございました。冒頭3ページです。今号にはほかにもジャワ最高峰噴火のリポート、JAC東海支部1970マカルー南東稜隊員に加わった尾崎祐一氏の、尾上昇氏による追悼記事など。連載のご当地アルプスでは三浦アルプスと湘南アルプスなど、書評の2冊も興味深い紙面でした。
イグルスキーの記事では、イグルーの魅力、なぜ誰もやらなかったのか、イグルスキー式の2つの技術とかるかた雪の話、イグルー登山の持つ可能性などについて書きました。シーズンでもあり、ほうぼうから多くの関心が寄せられているのを感じます。
一度作るところを見れば、作れるようになると思います。講習もたくさんできればよいのですが一人なので限界があります。しかし今年は、公開した作り方動画を見て自力で成功するケースがあちこちネットで増えているのも感じます。動画とこのサイトのヒントを読み込んで、ぜひトライしてみてください。やってみての質問や成功&失敗の連絡をいただければ、ここで紹介したり、アドバイスもします。
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2022-2-24 1:29
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日高三石/横山三山縦走(北横山〜横山中岳〜南横山)
日高三石/横山三山縦走(北横山〜横山中岳〜南横山)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2022-02-23(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:ストックで小突いたら雪庇崩壊大雪崩アポイとピンネシリ尾根上部は十分な量の積雪日高三石の海を眺めながら日高三石から横山連山北横山から横山中岳へ向かう極南ズームピリカも顔出し横山中岳の下り唯一スキーが楽しそうな斜面横山中岳から南横山までは灌木が鬱陶しい細尾根有り布辻川の上流から入山夕暮れ迫る南横山頂上富沢集落?に下山北横山頂上太平洋まで遮るものなし横山中岳立派な看板あり横山中岳から南横山へ稜線に出るトヨニ岳北横山から南に延びる尾根に取り付く北横山へ横山中岳への稜線この尾根の下部は積雪量少ないピセナイ山の奥にシビチャリ39(が見えるはず)極南日高を望む感想:西日高の低山稜線を漫歩。左に南日高の山々、右に太平洋を眺めながら。今週初めの大雪でスノーシューでも踝〜脛のラッセル。
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2022-2-23 21:48
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日本で初めてのイグルー1940年・宮沢弘幸氏の命日は2/22
こんにちは、イグルスキー米山です。
2月22日はネコの日だそうですが、イグルー愛好家として書いておきたい話があります。日本で初めてイグルーを山で実践した宮沢弘幸さんの命日でもあります。1947年でした。
北大のペテガリ遭難とマライーニ氏
1940年1月5日、北大山岳部は日高山脈のペテガリ岳冬季初登を目指した山行で雪崩事故に会い、8人が遭難死しました。このとき山岳部と交流していたイタリア人で北大医学部研修生フォスコ・マライーニ氏は遅れて入山して難を逃れ、その惨状を下界に伝え、大きく報道されました。マライーニ氏はアイヌの民俗学研究で留学していました。戦後は著名な登山家、写真家になります。イタリア隊の1958ガッシャブルムIV遠征にも参加しています。
マライーニ氏はイタリアの山岳雑誌で、モンブラン山頂のイグルーで一週間過ごしたフランス人登山家の記事を読んでいて、自宅の庭でイグルーを練習し、その年1月27日、札幌近郊の手稲山山頂で泊まった記録を北海タイムス朝刊に連載しました。その時一緒に登ったのが北大生の宮沢弘幸氏でした。宮沢氏は山岳部員ではなかったけれど、英語が堪能、旅行が好きで山も好きでした。マライーニ氏は、イグルーを使えば機動的な動きができ、たくさんの物資を運ぶ極地法的な山登りが持つリスクを減らせる、と考えたのだと思います。2月に芦別岳。3月には十勝岳からイグルーによる大雪山縦走を計画しましたが悪天で引き返しています。その快適なイグルー体験記を宮沢氏は3月に北海タイムスに寄稿しています。(参照・北海道の登山史研究・高澤光雄2011)
北海道の登山史探究 永年にわたり、北海道の山岳記録を探究し、執筆を重ねてきた著者の思い入れの深い16編を選んで収録。江戸期から昭和まで、北海
北大の冬季ペテガリ初登は、イグルーあっての成功だった
事実、1943年1月に、再度のペテガリ岳初登山行はイグルーを使って成功しました。このときコイカクシュサツナイ岳のイグルーから往復15時間で山頂を往復した今村昌耕氏によれば、マライーニ・宮沢のイグルーに大きく影響を受けたといいます。この時期には戦争が楽観視できなくなり、ペテガリ山行は物資不足や戦時社会的緊張感など多くの困難の中、ようやくささやかに実行できたのです。機動性あるイグルーでこそ成功したと言えます。戦時下のこの大成功に北大山岳部は、8人の岳友の弔いが叶い、静かに喜びを分かちました。
宮沢氏とマライーニ氏の戦時下の境遇
しかしその時、宮沢氏とマライーニ氏はどうしていたか。宮沢氏は、外国人教師や留学生との親交、旅行活動などを特高警察に目をつけられ、1941年12月8日真珠湾開戦の朝、スパイ容疑の冤罪で捕まり退学、戦後釈放されるまで獄中で虐待されました。
マライーニ氏は1943年9月イタリアの単独講和で内戦になり、日本当局からファシスト支持か民主政府支持かを問われ、家族もろとも名古屋郊外にあった外国人捕虜強制収容所で戦後釈放されるまで虐待されました。このとき幼女だった娘のダーチャは、現代イタリアを代表する作家の一人で、ノーベル文学賞候補とされています。宮沢氏は敗戦後釈放されましたが、獄中での病気がもとで1947年2月22日になくなりました。
宮沢氏の名誉回復は2015年になり妹と支援者の尽力によりようやく進みました。その活動については登山家山野井泰史氏との偶然の縁もあり。詳しくは関連書をご覧ください。
引き裂かれた青春 戦争と国家秘密 健朗快活な北大生・宮澤弘幸は、ある日突然スパイ容疑を着せられ、重罪を背負わされて、その将来と命を奪われた−。宮澤・レーン
ダーチャと日本の強制収容所 - 望月紀子 著|未來社 ダーチャと日本の強制収容所 ノーベル文学賞候補としてこれまで何度も名前があがっているイタリアの作家、詩人、劇作家であるダーチャ・マライーニ。
(関連書は、北大HPに私が過去に書評を書いてあるのですが、いまなぜか繋がりません。復旧次第リンクを張ります)
イグルーを日本で初めて実践した時代は、意見の違う人を閉じ込めて虐めるような時代でした。イグルーで雪山を自由に渡り歩きたいと願う、私と同じく北海道の山が好きな若者だった宮沢弘幸さんのことを忘れません。
今回の記事は、宮沢氏の名誉回復活動にずっと関わってきた登山家の寺沢玲子氏から、多くの資料を頂きました。
きょうはここまで。またね。
2013年3月号岳人のコラム(寺沢玲子氏より)
長年、北大に宮沢氏の名誉回復をもとめてきた活動。(寺沢玲子氏提供)
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2022-2-22 2:11
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雷電 ビッグウェーブ
雷電 ビッグウェーブ(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2022-02-18(日帰り)メンバー: Takenaka2017 nrtk7写真:向かう4p目。3p目フォロー。1p目フォロー。全景1p目。氷柱乗り移りとカンテ乗り越えがエキサイティング。2p目は少し登ってから右にトラバースして垂直を登る。時間かかりすぎなのでラテルネ下降感想: アイスクライミングを始めてからずっと憧れだったルート。アイスの実力も勿論だが、氷が下まで繋がることがあまりないので運も必要だ。今年は道内の氷は全体的に不調だが、なぜかここは繋がった。これは登るしかない、ということで向かった。 2人とも前日忙しく駐車場着は8時。旧道を歩いてビッグウェーブと対面。思ったよりも発達していないが、ギリギリ登攀可能なまでに繋がっているように見えたので取り付きへ向かう。9時に基部へ到着。下部のツララは二股となって繋がっており、左はかなり細く、右は大丈夫そうな太さ。しかし右氷柱は上部で傘ハングに覆われているので、どうやら途中で左氷柱に乗り移る必要がありそうだ。テクニカルな動きを要求されそうだが、僕は前日に知床でヤバイ氷を目の当たりにしてしまったので、これはいける気しかしなかった。9:15登攀開始。 1p目 成田 40m 下部15mは垂直くらいの快適な登り。水氷でよく刺さる。テラスに上がってから懸案の二股ツララ。右氷柱を登る。グズグズの垂直ツララだが水氷で思いのほか登りやすい。その代わり上からボタボタ水が垂れてビチョ濡れになる。10m程登って左トラバースを開始。氷はスカスカなので少しでも厚そうなところにアックスやスクリューを決める。大丈夫そうなところにアックスを2箇所決めて、スクリューをねじ込み、左の氷柱に横キックで足を張る。アックスを左氷柱右側面にサイド気味に決めて、左氷柱のカンテ状にアックスを何とかぶち込む。引っ掛けやフラッギング等でデリケートなカンテ越えをこなすと後は快適な垂直登りを10m程で安定した氷に着いたのでスクリュー×3を右岸際に決めてビレー。 2p目 竹中 20m 15m程凹角状の垂直を登り右トラバース。ここからは薄被りで1p目でフォローで消耗した竹中は苦戦しながらも5m程ロープを伸ばして安定したところでピッチ切る。 3p目 成田 50m 所々立った氷を登る。人生で一番快適なピッチだったかもしれない。 4p目 竹中 40m 緩い氷を登ってから、15mくらいの垂直を左トラバース気味に登る。見た目よりも難しい。悪いマントルをこなして木まで登ってトップアウト。 トップアウトで17時。遅い。木→アバラコフ→アバラコフの3ピッチ懸垂でラテルネつけて下降。 憧れの氷を登ることができたが、時間がかかりすぎた。ビッグウェーブ→ナイル継続ぐらい普通にこなせるぐらいのスピードがないとダメだ。
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2022-2-22 1:26
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知床アイスクライミング(ヨコウシペツの滝、ウンメーンの滝、知床大橋の滝)
知床アイスクライミング(ヨコウシペツの滝、ウンメーンの滝、知床大橋の滝)(アイスクライミング/道東・知床)日程:2022-02-13〜2022-02-17メンバー: hazuki2012r nrtk7写真:強くなって出直したい。こいつは俺の獲物だ。気になっていた硫黄川の滝マークは滝ではあるがお湯が流れているので凍っていなかった。こいつはプロジェクト。2p目は表面グズグズの所々垂直。1p40mで木まで。いい天気海岸に戻る。2p目フォローヨコウシペツ(硫黄川)は温泉が流れているので水温高く水面の上は結氷せず川は氷のゴルジュ状となる。2日目はヨコウシペツの滝(2021年板橋氏西田氏初登)温泉。準備流氷でオンザロック。記念写真振り返ると流氷のオホーツク海知床大橋の滝。40m。フォロー。隣のウンメーン沢の滝知床大橋にてお宝発見落ち口付近は氷無くスラブや草付きでだましだまし登った。ウンメーン滝、しょぼいが一応登る。たぶん初登。1p目は雪壁トラバースで氷基部イワウペツの滝。これはパス。振り返るといい景色。感想: 去年の知床でのアイスクライミングを計画しているときから、僕はここで未登の氷瀑を登りたいと思っていた。去年は日程的な都合もあり海岸や気になった地形を彷徨うことはできなかったが、知床五湖にある大氷瀑Kei's Giftと、おそらく未登と思われるフレペの滝を登ることができた。それと入れ違うようにして北稜の板橋氏と西田氏が知床の海岸を彷徨い、いくつかの氷瀑を発見・初登した。その報告を聞いた日から、僕の心にはずっと、知床の未登氷瀑への憧れが渦巻いていた。 今年はずっと2月に知床に行くと決めていた。硫黄川(ヨコウシペツ)に連なる滝マークが気になるのでそこを中心に見て回ることにした。今回は船乗りとなって現在下船して長期休暇中の先輩、羽月さんと行くことになった。2/12 道東に用事のあった成田が上ホロで登っていた羽月さんを網走駅でピックアップ。お久しぶりです、と言いたいところだが実は2週間前ぐらいに秀岳荘でたまたま会っていた。知床付近の適当なところでC0。2/13 知床自然センターで装備を準備し、岩尾別ゲートに車停めて9時ごろ出発。出発前はよく調べていなかったが、ここから知床大橋まで16kmである。2人ともなめて軽量化とか全く考えていなかったのでザックはくそ重い。量っていないが多分40kg近くあった。知床五湖までは除雪入っておりスタスタ歩く。そこからはラッセル。ラッセルは脛程度で大したことはないが荷物が重く、荷物と微妙なラッセルがボディーブローのようにじわじわと効いてくる。雪も降ってきて早くもテンションダダ下がり。途中通過する沢は全部ドバドバで全く凍っている気配は無い。崖から染み出しているチョロチョロですら凍っておらず、不安になる。こんな重荷でこんなに歩いてあるかもわからない未登氷瀑を探しに行くとかコスパ最悪だな……とか思いながら歩く。だんだん海岸と流氷が見えてくると少しずつテンションが上がる。なんとかがんばって7時間程歩くと知床大橋から硫黄川上流側壁に美しい氷瀑が。テンションが一気にぶち上がる。とりあえすこいつは帰りに登ることにして、まずは去年から気になっていたが板橋氏西田氏に登られてしまったヨコウシペツの滝を登るべく海岸に下りる。硫黄川とウンメーン沢の間の尾根から沢型を滑り下りて海岸に着いたのは17時。岩のそばにテント張ってC1。2/14 ヨコウシペツの滝へ向かう。去年の板橋さんたちのときは滝の中心は完全に水が流れていたが、今回は上部はつながっていた。下部は結氷いまいちなので適当に右岸側壁の雪壁を登り、木でアンカーとって登攀開始。1p目は羽月さんリードで30m程ロープ伸ばして雪壁トラバースで滝の青氷パートの基部まで。2p目は成田リード、表面10cmぐらいがグズグズの所々垂直の氷を50m程で滝の落ち口へ。いつぞやの利尻や、天人峡の氷での経験が活きた気がする。木までは届きそうになかったので氷でビレー。アバラコフロープ直通しで下降。時間余ったので海岸を歩いてウブシノッタ川河口まで滝の探査に行く。去年の板橋さん達のときは結氷悪かったらしいが、今回なら……。結果的に登れなくはないものもいくつかあったが、登る価値を感じられるものは無かった。でも、流氷やオオワシが自由気ままに漂う知床の海岸を歩くのはそれだけで充実感があった。C1に戻ってC2。憧れの流氷でウイスキーオンザロック。2/15 ヨコウシペツ隣のウンメーン沢の氷瀑は小さいが近いので折角なので登ることにした。羽月さんリードで氷15m+雪の乗った緩い氷ラッセル15mで木まで。一応初登ゲット。テンバ撤収して来た道を登り返して林道に上がる。知床大橋に戻り、初日に見つけたお宝を登ることにする。知床大橋に泊まり装備をデポし、大橋から適当に斜面を降りて沢に。お目当てのお宝の下部は急な雪田なので脇の安全そうな斜面を選んで氷の基部まで。1ピッチで行けそうなスケールなので成田リードで取り付く。5m垂直+3m70°グズグズ氷+5m垂直+15m垂直+7m80°氷柱+5m極めて薄い垂直氷の合計40mで木まで。15m垂直パートは凹角状を行けば楽そうだったが水ボタボタだったのでカンテ状を行ったら不通に難しかった。最後の5m垂直はスクリューの決まらない厚さで痺れた。落ち口は氷は消滅し、スラブと微妙な草付きとなったのでランナウト状態で微妙なクライミングとなった。何とか木まで行って無事完登。アプローチ遠すぎだがいい氷だと思う。懸垂で下りて大橋へ登り返してC3。2/16 メインであった硫黄川の滝マークを見に行く。が、どうやらこの川は温泉となっていて水が温かくて中々凍らないようだ。この川の海岸付近で落ち込んでいる先日登ったヨコウシペツの滝は、下流であるが故に雪などが溶け込んで水温が下がりギリギリ凍っているようだ。滝マークの滝はそれなりに大きかったが、やはり凍っておらず、収穫は無かった。だが、無いと言う事を確かめるのも重要だ、と自分を納得させた。もうこの付近に用は無いので道路を再び戻って岩尾別ゲートまで。2/17 去年登ったフレペの滝の裏側に男の涙という崖の途中から流れ出している滝がある。これを登ろうと出発する。氷はあれば登れる自信があるが、上部で氷が途切れた後が登攀可能なのか不明だ。対岸から眺めてから懸垂で下降。壁のスケールは120mくらいだろうか。意外とでかい。上部の氷がないセクションは降りながらいけそうだと確信した。だが、大丈夫だと思っていた下部の氷を見て戦慄した。ハングしたツララの集合体、そして覆いかぶさる傘の連続。これは今の僕の手に負えない。そう瞬間的に直感した。ここまで戦意喪失したのは初めてかもしれない。後から下りてきた羽月さんにその旨を伝え、ビヨンビヨンダイナミックロープユマーリングでヒイヒイいいながら安全地帯に戻る。ユマーリング中観光客にガン見されていた。登らずして敵前逃亡。結果としてはこうなったが。これを書いている今もあの滝のことを考えて心を震わせている。あいつは俺の獲物だ。強くなって絶対に登ってやる。
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2022-2-21 15:43
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地蔵の頭でイグルー講習でした
こんにちは、イグルスキー米山です。
五竜遠見尾根のスキー場トップで講習会しました。今回は2人。とても昔からお互いに知っていたのに会うのが初めてのオンさんと、そのアイス仲間のリーさん。同時代を山人生で過ごしてきた山岳部育ちの同世代なので、とても楽しい合宿でした。
時折地吹雪、降雪あり、ホワイトアウトと、立ちっぱなしならもう凍死の天候ですが、イグルーを造っていると体は結構ホットです。穴の底だし風もなく。見ているだけが一番寒いので、イグルスキーも寒さ対策で余計なイグルーをいくつも造っていました。
かるかた雪の鉱脈探し
初めにイグルスキーが40分ほどで一個造って見せて、その両脇に二人がそれぞれ作ります。始めの一個だし、トイレ用なので小さくね!というのを忘れたのかな、オンさんの方は結構巨大な円形になっていました。途中二人共、「こりゃ屋根なんかできんわ!」と、思っていたそうですが、2時間後には屋根がふさげました。みんなそうなのです。
オンさんのでかいイグルーも屋根がふさがったのは正直驚きましたが、かるかた雪の良い鉱脈を見つけて、モグラみたいにずんずん鉱道を進んで長細い材を大量に産出したのが勝因です。結果、母屋より大きな女子トイレが出来上がりました。初回で2時間は、標準です。
オンさんの大きめイグルー、この直径見たとき、屋根なんか難しそうだな〜と実は僕も一度思いました。でもこの下にずんずん進むと、上質のかるかた雪層がありまして・・・。踏み抜かないように、上にスキーなど立て注意を促しています。
積雪も、季節も標高も申し分無いのに、ほんの数メートル違うと、変なザラメ層が出て来て、イグルー円内だけから細長いブロックを取れる層が枯渇することもあります。そういうときは、円の外に石切場を造って長細いブロックを供給するのです。今回は足元の2段目でも変なザラメ層があり、3段下まで掘らないといけませんでした。それがちょっと時間がかかった要因でした。次回、また図入りで詳しく書きます。
深い鉱脈です。こういうときは上を歩いて踏み抜いて、イグルーが全崩壊という悲劇に注意。何度もやりました。
ノコギリ経験は案外、人によることを知る
ノコギリなんて誰でも使い方わかるだろうと思っていたけど、普通の登山ではノコギリを持っていかないし、焚き火もしなければ、使ったことがない人は結構多いかもしれません。
ブロックを切り出す鋸目の向きを「手前開きかつ上開き」にしないと切れ目ができても出てこないのですが、狭いところでノコを使うのに、持ち手の手首が壁に当たるからどうしても「手前開き・上開き」にならないときの、取手の持ち替え方とか、どうしても狭くて真上から差し込めないときは寝かして差し込んで両手で取手をつまむとか。
長細いブロックが量産できさえすれば、直径が広くてもドームは閉じます。4〜5人寝られる「大トイレ」完成。
そういう小さい技はやって見せて教えないと、なかなか切れ目のつながったブロック切りができず、スコップでこじ出して形を崩してしまうことも始めはありました。
でも二日間、3つもイグルーを作るうち、ノコの使い方にもなれてきて、最後はなんと40分で造ってしまいました。普通の山の筋肉と違って、3つも作れば肩が疲れるかもしれませんね。
リーさんのドーム小さめイグルー。始めは高くなっていたけど、長細いブロックでどんどん内側に攻めて低く抑えました。小さく見えても中は広いのです。初めて自分で造ったイグルーは、嬉しいですよ!
今回の教えの気づきをまた数回書いていきます。
きょうはここまで。またね!
山行記録: イグルー講習・遠見尾根地蔵の頭 2022年02月19日(2日間) 白馬・鹿島槍・五竜, 講習/トレーニング / yoneyamaの山行記録
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2022-2-20 9:04
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雄冬 渚ブライダルヴェール
雄冬 渚ブライダルヴェール(アイスクライミング/増毛・樺戸)日程:2022-02-15(日帰り)メンバー: Takenaka2017 aach_17inoueコースタイム:コース状況/その他周辺情報:上部は薄くて脆い写真:2p目最初のトラバース#はすごい振りかぶってアックス振るので氷がどんどん破壊される予想より小さい#も1p目リードした落ち口、結氷状態最悪例年より幅も厚さもしょぼい1p目感想:自分は氷の状態の見極め、ルートファインディングがヘタクソなのだろう。今回の失敗は学ぶことが、本当に多い。
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2022-2-20 5:51
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上ホロ 八ツ手岩 北東面アイスルート
上ホロ 八ツ手岩 北東面アイスルート(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2022-02-11(日帰り)メンバー: Takenaka2017 Iida_2017コースタイム:コース状況/その他周辺情報:前十勝からの噴煙量が多い。十勝岳温泉駐車場で既にかなりガス臭かった。写真:2p目3p目2p目終了点1p目なまらかっこいい!顕著な氷を繋いだ感想:八ツ手岩が西面の黒くて硬い岩と東面の褐色っぽい土壁に分かれてるのは何故だろう?頭使うクライミング楽しい。
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