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発行日時
2023-8-15 10:08
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黒部支流・祖母谷(ババダン)〜白馬岳、旭岳、清水(ショーズ)岳
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黒部支流・祖母谷(ババダン)〜白馬岳、旭岳、清水(ショーズ)岳(沢登り/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2023-08-10〜2023-08-14メンバー: yoneyama macchan90 fujiwara61コースタイム:写真:沐浴剱岳とチングルマのふわふわ黄昏どきCo2000mの滝。右岸を巻く中は泥沼行けない滝とマツ泊まりバにする。国内外観光者続々なりへつりのある深み旭岳振り返れば劔岳がっっ!劔も隠れた朝の劔岳おはよう対岸の・2181や側壁の大滝に斜光線?一休み黒部本流右岸へ渡る派手な橋がんちゃんねるさんと橋から見える本流の黒部第三発電所Co2000mの滝。右岸を巻く・2181ちらりヤブコギ猫又断念のときヤブコギ猫又断念のとき岩盤続く劔岳がよく見えるからテン場にする。黄昏どき食べきれず明日の朝も食べよう朝の剱岳黒部渓谷トロッコ列車で発車結局あそこに見えている1981の上までリッジの藪こぎをして乗っ越すしかないことがわかる。がんちゃんねるさんのサイト4年前の遭難救助のお礼にもらったスコッチ12年とマツ祖母谷右岸へ渡る橋へつりのある深みガレが本流まで繋がってる剱岳に捧げる沐浴黄昏どき稜線へのふたりヤブの中の岩棚で集まるトラバースして来たけども、全然降りられない感じの谷底左岸からの支流を確認行けない滝とマツ黄昏スマフォの防水ケースに水入っちゃって曇り始めた。岩盤登り。大高巻きの途中、対岸の滝を見る剱岳に捧げる沐浴出発前の二人それでも傾斜は結構ある本流もエグそうコルより下降豪雪地らしい景観?第六堰堤を見上げるはなはなヨツバシオガマが盛り・1981は展望良き山頂だった〜。へつりのある深みこの狭さがかわいいながい下り道昨日の飯を分け、マルタイラーメンと木登りも得意だ晩飯の支度トンネルはいい感じに暗い祖母谷温泉対岸より昨日の飯を分ける藪の中でバグってる雲に呑まれるヨツバシオガマが盛りヨツバシオガマが盛り劔岳は大人気だ岩盤続くほんとに行けるか緊張の下降側壁はさすがの黒部。剱岳に捧げる沐浴中央が大高巻きした・1981峰。右側中腹のスラブをトラバースして下降路を探したが、これでは降りられず、結局最高点までリッジのヤブを漕いだ。あそこのスラブの灌木を伝って左へトラバースしたら降りられるかもしれないウサギギクに日が当たる劔も隠れた高巻き藪こぎ中泊まりバにする。ヨツバシオガマ盛りヤバい草付きトラバース巨岩多しいけない滝が遠くに見えてきた側壁はさすがの黒部。・1981の断崖。巻いてもどこも降りられなかった。対岸のエグい壁清水岳振り返り20m大滝。左岸を巻いて巻いて、大高巻きとなる。霞むネコマタ最後の数mの段差がまた微妙堰堤の上の砂礫がC1足元を選ぶ。落石を避ける。離れて歩く。見かけよりはかなりうまい味噌納豆雑炊不帰の小屋雲海、徐々に台風の影響あり旭岳旭岳最下部はショルダーで、細かいスタンスをイジイジ登ってザック釣り上げの一枚岩。剱岳は一休みだ劔岳を見ている出発岩峰現る・2181か。あの辺りが特に険悪なところ。突然開けた源流部。ネパールの長旅を思い出す風景。白葡萄酒だってある。へつりのある深み残置ロープあり最後の数mの段差がまた微妙へつりのある深み草付き、足元、緊張なのだ。堰堤の上の砂礫がC1小滝を超えていくトンネル付近のガレ急斜面で倒れ、顔を岩にコスッたスマフォケースの曇り振り返れば劔岳がっ!大滝見えた・1981より剱岳スープスパゲティー人参じゃがいもオクラにんにく大豆肉入り堰堤の上の砂礫がC1沐浴マツムシソウ盛り稜線へのふたりコマクサ点在の砂礫地20m大滝。左岸を巻いて巻いて、大高巻きとなる。硫化水素臭う白い滝。右岸のガレを巻く登ってきた方角安全地帯間近。旭岳大滝見えた?米山草付きトラバース堰堤の上の砂礫がC1昨日大高巻きした1981の岩壁が中央。その左延長には大きな三角の鋭鋒。対岸の右延長にはマチュピチュのような・2181が見えている。祖母谷を挟んで両側に、硬い岩層が貫入していて、それが帯状に険悪な地形を作っているのではないか。稜線へのふたり・2181峰左のあたりの岸壁が威圧する泊まりバにする。黄昏対岸の・2181や側壁の大滝に斜光線コマクサ点在の砂礫地白馬岳山頂の3人藪の中でバグってる旭岳からの源流へ剱岳の黄昏時刻 Dimming of the Day大高巻きの途中、対岸の滝を見る雪渓がでた果てしない高巻きに辟易しているところ対岸の・2181峰祖母谷温泉、橋より祖母谷第六堰堤、林道はあそこまで旭岳劔岳おはよう昨日の飯を分け、マルタイラーメンと対岸のエグい壁ながい下り道ヤブコギ猫又断念のとき林道終点付近の埋まったトンネル最後に出てきた。さようなら旭岳からの源流へ剱岳に捧げる午睡最後に出てきた。さようなら白馬岳のポタラ宮殿が見えてきたCo2000mの滝。右岸を巻く劔も隠れた雪渓がでた遠きネコマタマツのトップで草付きトラバース北陸新幹線より米山黒部の奥へ劔岳は人気だ朱色の空コルはチングルマのフワフワが盛り旭岳Co2000mの滝。右岸を巻く感想:8/10晴れ トロッコ入山、堰堤超え宇奈月からの黒部渓谷中流部は20年ぶり。お盆連休前日に入山した。それでも行楽の人々多し。相変わらずの熱波(欅平で38度)もあり、くらくらする。黒部川まで新幹線でスッと行ける日が来るなんてなあ。宇奈月温泉で岐阜から来たマツ、フジさんと合流し、1時間半のトロッコ入山。今回も記録薄、人気山域カスりラインをゆくマツの計画だ。記録も薄いが特に調べもせず加わる。沢登りは、一度自分からすき好んで地獄に懸垂下降しておいて、天国を目指して奮闘し這い上がるような面がある。これはいわば地獄行きのトロッコ列車なのかもしれない。林道終点付近のガレ場で足場が脆く、重荷に捩られて顔面を岩にコスってしまった。早々に流血だ。スネにはよくあるけれど顔はなかなか。堰堤上までの竹藪はかなり強靭だった。4年前に遭難救助したケンさんから先月ご挨拶があり、お礼に頂いた12年スコッチと、浅草寺のオフダなどをマツと分かち合う。8/11晴れ 巨岩多し 気温高し豪雪の黒部らしく地形図だけではわからない豪壮な景観の両側面の中、巨岩の多い谷をコツコツと登っていく。へつりもあり、つるつる巨岩登りもあり、ザイルも一回出して側面を登った。右岸を高巻いた滝もあり。マツが的確にノーザイルでの巻きルートを探り、最短処理で下降していく。それにしても暑くて、水も飲んでいるし塩も舐めているのに昼過ぎにはパワーが萎える。今日中に大高巻きを済ませれば楽なのだったが、昼過ぎくらいに劔岳がかっこよすぎのテン場適地を見つけてしまって荷物を投げ出す。マツは翌日の大滝の巻ルートを見学に行く。今日も皆全裸で沐浴。気温も高く気持ちが良いもの。フジさんは南米の半年旅行でよくやっていたとの事。なぜか体が温まる。カメラ役のスマフォの防水カバーがボロくて水が入り、撮るたびにこじ開けて曇りを拭う羽目になった。それから充電ケーブルが不調で、重い電池はあるのに、山中では2台のスマフォに充電できなくなってしまい、ログも4日目までだけとなった。スコッチは高級なのだろう、いくら飲んでも悪酔いしない。8/12 晴れ Co1600m滝の大高巻き5時間祖母谷の核心は標高差400m近い高巻きのCo1600の20m滝。終わってみればそう書けるけど、巻き始めはやはりなるべく小さく巻きたくてスキあらばスラブの傾斜が緩くて灌木やスタンスがありそうな弱点でトラバースを試みる。2度ほどやったが結局絶壁で懸垂もできず、1981の山頂までヤブを追い上げられる。長い時間ヤブだと靴底のフェルトが乾き滑り易くなる。乾いた草付きでスタンスが決まらず、掴んでいた灌木が折れて、米山が5mほど滑り落ちたが灌木を掴んで止まった。止まらなければ速度がついて地獄行きだった。熱中症気味の体調は注意力を落とす。1981の山頂は展望の効く好適なところ。コルの付近には窪地もある。ハイマツのジャングルには先人の落とし物もあった。コルからの下降は、下が見えるまで不安なもの。見通せてもなお、足元が危うそうな傾斜面だが、降りられた。降りてから1981の北東面岩壁を見上げ、はじめから最高点を目指しても良かったことを知る。巻いた区間の無数の険悪な滝やゴルジュの様相は知る由もない。顕著な滝がいくつか、微妙な巻きを交えて、源頭へと進み、突然視界がひらけ花に覆われたせせらぎの盆地に出た。主稜線まで緑の山肌が続き、誰もいない天国のようなところ。テン場とする。8/13 晴れ 夏道稜線歩き+ネコマタ断念光を浴びて花の咲き乱れる稜線まで登る。分岐にザックを置いて、喧騒の白馬岳も往復する。旭岳もアタック。名前も居場所も地味だが意外な高山で、素通りするには惜しい山。清水岳までの稜線で会う人は10人もいなかった。清水岳山頂では猫又谷から猫又山を経由してハイマツのヤブコギ3時間を終えたばかりの沢登りユーチューバー、がんちゃん氏と会う。我々もともと猫又遡行が原案だったので、大いに話しが弾む。「あんな若者で猫又谷をやろうなんてやつがいるなんて嬉しいなあ。」とマツ。「猫又谷は良かったけど、このヤブコギは一生二度と来たくないですね!」との感想をいただく。次にはデカいガッシャーブルムのザックを背負った4人の若者が喘ぎながら清水尾根を登ってくるのにも出会った。聞けば中央大の山岳部とのこと。雪訓用のピッケルなども持っている。白馬の雪渓に行くのに清水尾根から登るというのが若い。励ましの声をかける。清水岳は出会いの場だ。といっても数少ない出会い相手はそれだけ。さて、計画通り猫又山へのハイマツ3時間ヤブコギコースに突入する。が、すでにファイトは尽きていた。重荷の低速で数百メートルヤブを漕いでみて、引き返し清水尾根を下ることに決める。この時間からでは水のあるところへはたどり着けないだろうし、炎天下の熱中稜線行動は結構体調に響いていた。明日また記録薄のカシナギ深層谷を延々懸垂下降していくファイトが尽きかけていた。清水岳から尾根道を下り、沢の源頭に少し降りたあたりでテン場。狭い場所だが快適に整えた。入道雲を見て遠雷を聞き、10分ほどの夕立も来た。タープの下で今回初の雨を凌ぐ。大きな女の良いところについて熱心に話し合う。まだバーボンが出てきた。8/14 高曇り清水尾根を下山北西向きに接近中の凶悪台風は関西方面へ行く。雲は増えてきた。下りの地下足袋なので腫れ気味の第一指、第二指の指先をテーピングして尾根を下る。長い道だ。はじめは豪雪地の稜線らしい美しい草原と池塘と花の道。そして劔岳とお別れ。避難小屋の下の道は谷に降りず、急斜面を避け、トラバースの複雑なルート取り。険悪なこの山域の登山道で、地形の弱点を縫っている。黒部奥山周りに由来する道かもしれないとのマツの話。利用者が少なそうなのに、よく保守点検されている。大したものだ。最後の名剣沢を渡るあたりでは日射のギラツキに目がくらんだがこの下で林道に合流。祖母谷の露天に浸かって下山連絡し、一安心してトロッコ目指す。体の節々がガキガキだが、いまこのときこそが天国かもしれないのだ。 白馬岳という名峰に沢登りで立つならば柳又谷に止を刺す。ただこの谷に向かうに我々は歳を食い過ぎた。第二候補の祖母谷だが地形図上から受ける印象は私にとりただならぬものがあってこれも黒部の谷の溯行希望リストからは外せない一本だった。この谷のことを調べると冗長散漫な印象を受ける記録を散見したものの「ここにしかない何か」を求めてオジサンたちは宇奈月温泉へと集合した。【8/10(木)】欅平駅から祖母谷上流を目指す。6つ目最後の堰堤上の標高960mで幕とした。【8/11(金)】歩き出して直に左岸から水線の支沢が入るあたりの瀑流帯に入る。西ノ滝出合先の次の廊下帯では登れない小滝の左岸バンド状にロープ出して懸垂下降するシーンもあった。硫黄沢を分けると行く先に2181m峰の岩峰が現れてハードボイルドな世界への入り口を示していた。標高1500mの左からの支流を分けると両岸いよいよ荒々しくイキり立ち、例のゴルジュ大滝が現れる前に泊とした。藤原さんと私がデカ女ラブ友だったことがここにて発覚した。【8/12(土)】両岸に大岩壁を従えた迫力の20m滝はおいそれとは取り組めず、ここから高度差400mの大高捲きである。草付きから灌木を繋いで上昇、大雑把なスラブが現れたところで下降の可能性を探りに水線へと横這って寄って行くも下降など話にならない断崖で、シャクナゲのリッジを繋いで登高していく。ついに・1981まで到達し、この人の到来の稀な展望台で剱を愛でつつ一服した。剝き出しの崩壊壁の谷へと下降する道を当て、ノーザイルで何とか下降して一息ついた。以降、緻密さを欠いたガラ谷へと転じてこれまでを挽回するかのように捗る溯行で印のある30m滝、そして2275m二俣へ。穏やかな泊地で大いに寛いだ。【8/13(日)】のっそり起き出して、左の沢を辿って白馬岳を目指し稜線へ。そして空身で白馬岳の山頂まで。その後、日本百高山の旭岳も登って清水岳を目指すも日射に炙られて消耗した。清水岳到着が12時半前で、猫又山へのハイマツ漕ぎがこれからの労務である。地図で想像する以上に登り返しが多く見え、暫く下った辺りでパーティーとしてのこれからを話し合った。結果、疲労の色濃く水も無い今の我々に猫又山まではとても到達できないであろうことから今回はその山頂を諦めることとした。水のある沢の源頭部で泊まることとした。【8/14(月)】長い名剣尾根を筋肉痛に悩まされつつ下降した。祖母谷温泉の露天風呂に疲れ切った身体をズブズブと沈めた。宇奈月温泉行に再乗車し、車を回収して黒部の街へ。箱根清水で水汲んで、黒部の国鉄駅で日に焼けたお二人に手を振る。今回も、笑いの絶えない良い山だった。思いが遂げられないことの効用も、知っているつもりだ。下山して、今はもう来年の山を考えている。        【20230815台風7号に騒ぐ、終戦記念の日に記す】
 
 
 
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