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OBの山行記録・ 2005年4月18日 (月)

山行報告・幾春別岳(1063m)
幾春別岳(1063m)

●2005年4月
【ルート】
左股川林道→東尾根の標高点575の南西尾根から往復
【メンバ】
米山悟(84入部)斉藤清克(87入部)、銭谷竜一(90入部)
【行程】
4月16日(晴れ)丘珠空港(10:00)→幾春別川左股林道入り口(11:35)発→575南西尾根末端(13:30)→標高点575(16:00)イグルー完成(16:40)
4月17日(雪風時々晴れ)イグルー発(5:00)→幾春別岳山頂(8:05-15)→イグルー着(10:40-11:00)→尾根末端(11:45)→林道入り口 (13:15)
夕張山地の西の広い無人地帯の最高峰。都合のつく時間内で行けて、まだ未踏で、誇り高そうな山ということで、今週は幾春別。20年前の五万図の束に幾春別を見つけ、やはり前にもチェックしていたことを思い出した。しかし今回、最新の地図を見てその林道の増えっぷりに驚いた。


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丘珠空港で斎藤の車に拾ってもらい、三笠まではすぐだ。札幌近郊より近いかも知れない。林道はひたすらシール歩き。まだまだ雪がべったりある。林道が左岸に渡る手前の尾根(標高点575の南西尾根)に取り付きたいが、末端が急だ。その西側の支沢の中も行ってみるが渡渉に不自由。更に西隣の尾根に上がっていくブル道に誘われ、稜線を目指す。結果的には末端が急な最初の尾根を少し無理して登るのが一番だった。ブル道で遠回りして標高点575についたのは午後四時。


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三人それぞれ個人装備のノコとスコップを振り回して、あっという間に快適なイグルーが積み上がった。この季節の雪はくっつきやすいので、積み上げ時間は30分弱。近くの立ち枯れを倒して焚き火。寒くも暑くもない良い季節になった。ダケカンバの木立の向こうに夕張岳のガマ岩らしきものが見えた。ここは山深いところだ、見渡す限り明かりを認めず。月は半月。


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朝は早起きした。イグルーの厚い壁の隙間から強い風の音が夜半ほのかに続いていた。東尾根は全体に、緩い上り下りで距離が長いが、カンバやタンネ、ニレなどの木の間隔がちょうど良く、印象の良い尾根だ。雪は良く締まっている。ツボ足でも5センチほどしか潜らない。小雪が降り、南風だ。延々歩いて無我の境地に達したころ標高850ほどでスキーをデポ。その後アイゼンに替える。四月も後半なのに気温が上がらないせいか雪は多く硬く、標高が低い割に楽しめる。


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天気は相変わらず悪い。頂上は双耳峰だ。視界100mちょっと、気温マイナス3度。芦別や夕張なども見えない。カンバはまばらで晴れれば展望良さそう。帰りは尻セードも交えて楽しく下る。長い稜線はシール外して意外や快走。時々の登りはスキー引っ張りで十分。天気は時々日が射しもするが、綿のような雪が降ったり、粒状の雪が降ったりと変化がめまぐるしい。


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イグルーからの尾根下りは557南西尾根をそのまま下る。途中ブル道に何度か出くわし、時折利用する。尾根末端の崖は右の雪斜面を無理矢理降りて沢の中へ。ブル道の多い山だ。夏だったらなおさら見苦しかろう。でもそのせいで、良く管理された樹林でもある。林道は帰りも登り返しが有るが、シールを外しっぱなしでもなんとかなる傾斜だ。入山の時も外していても良かった。今回の雪の状態ならもっと手前から尾根に取り付いても良いし、3日あれば芦別への縦走も出来そうだ。

帰りはドミニカ料理店の看板に導かれ、ドミニカ人の作った豆や魚や豚炙り焼きのご飯を食べた。三笠で最もイカした店と思われる。用事があるので、温泉は行けずに札幌へ。

  • コメント (2)

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コメント一覧
清野   投稿日時 2005-4-20 19:27
米山君、気合い入れて登ってるね〜〜!
独り占めしないで、内地にも若手まわしておくれ!
高篠 和憲   投稿日時 2005-4-20 0:18
幾春別岳は3度ほど行ってます(ピークは1度のみ)。ホント頂上からの景色は山また山で、町が見えません。十勝大雪も芦別岳に隠れてます。

帰りのドミニカ料理店は家に近いので寄ってくれたら良かったです。家でボーッとしてたので。
 
 
 
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