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1. 基本方針
- 高地食、日本でしか手に入らない嗜好品、調味料のみ日本から持ち込む。
- それ以外の行動食、砂糖、粉ミルク等現地調達できるものは、現地調達する。
- 高地食は、高カロリー、高タンパク(高所登山には一般に、1人1日3500kcal,タンパク質80g必要とされる。)、軽量であること、簡単に調理できること、美味であることを基本に計画を立てた。計画した高地食のカロリー摂取量は上記を満たしていないが、特にこだわらず、不足分はBCで補うこととした。実際、この方法で行動に支障が出たとは思われないし、高所で食べられる量にも自ずと限界がある。
- 水分補給に関しては、1人1日3〜4リットルを目標に、朝夕のお茶はもとより、各自行動中水筒(1リットル用)を携帯した。
- ビタミン不足については、ビタミン剤を服用した。
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2.高地食について
朝食は、ラーメン、うどん、そば。夕食は、ジフィーズとした.
朝食のめん類は、東洋水産株式会社寄贈のカップメンの中身を使用し、日光による変質を防ぐために紙袋に包みパッキングした。1人1日120グラムとして計算した。量としては、丁度よかった。
ジフィーズは、各種用意し、1人1食1袋(130グラム)で丁度良いくらいだった。味も各種揃えたので食べ飽きなかった。
副食として、水分補給を兼ねて、乾物(高野豆腐,ワカメ,ひじき等)を中心としたスープをつくった。[ページのトップへ]
3.行動食
ビスケットが主体で、あとアメ、チョコレート、ナッツ類、ドライフルーツなどを付け加えた。ビスケットは、現地と日本とで値段は変わらない。[ページのトップへ]
4.調味料、お茶セット
調味料は、基本的なものの他にマヨネーズ、しょうが、わさびのチューブをいれた。
他には流動食にもなる具入りのたまごスープを加えた。
調味料は、C1、C2に各1つずつ備え付けた。[ページのトップへ]
5.B.C食について
今回のコックは、遠征隊(日本隊含む)のコックとしての経験も多く、チャパティ、フライドライス(ヤキメシ)、オートミール等変化に富んだ食事を提供してくれた。
また、BCが人里から近いため、現地の人が羊や鶏、アプリコット等を提供してくれ、非常にありがたかった。
嗜好品としての、味噌汁や漬け物などの日本の味は、やはり人気を博した。[ページのトップへ]
6.梱包について
高地食の梱包については、3人パーティ5日分の食料とお茶セットを1つにパッキングした。これをC1,C2に、それぞれ2個ずつ荷揚げし、不足分はその都度パーティが各キャンプ間を持ち歩いた。高所での行動は、予定通りに行かないことが多いので、大まかでの荷揚げで良いと思う。行動食についても、同様の荷揚げを行った。なお、C3には必要分だけの食料を泊まるパーティがその都度、荷揚げした。[ページのトップへ]
7.全体を通じて
過去の遠征隊の報告書が大変参考になり、イメージどうりに事が運べた。今回は、キャラバン食、BC食はエージェントに任せたが、ラワルピンディーのラジャバザールでは、大抵のものは揃う。食料係は、高地食をどの程度贅沢にするのかによって空輸量が変わり予算に響くので、この点を押さえておけばよい。大抵の隊員は向こうに行って体調を崩し体重が減るので、日本にいるときに栄養価のあるものを食べておく方がよい。[ページのトップへ]
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