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2011年9月24~25日 黒味川・メンガクボ
L井ノ上(3 AL田中(5 M高橋(2

9/24 曇り
Co170入渓(9:30)―ケヅメ出口(12:50)―メンガクボ出合(16:15)
朝まで子楊枝川に行く心積もりで準備を進めていた。が、出発前の天気予報によると、悪天が近づくのが予想より早まって行動3日目が悪天になりそうだった。そこで、二日で抜けられる黒味川に変更することにする。しかし、今からの出発では、今日のテン場着時間に間に合わない。

黒味川左岸を走るトロッコ道まで車で近づき、沢の序盤をカットすることにした。「黒味川右岸の林道を車で進み、橋を渡ると左岸のトロッコ道にのれる」との情報を持っていたのだが、右岸林道の先に橋などなかった。支沢を下って一旦黒味川本流Co170に入渓。


渡渉して、左岸のトロッコ軌道を探すも見つからない。シダに覆われてわからないのか、軌道は跡形もない。沢に戻ってそのまま遡行することにした。

 

巨大チョックストーン

 

Co210二股を過ぎるとすぐに巨大チョックストーンとその先のFに阻まれ、右岸を高捲く。捲き終わるころ、突然うしろのMが「うわ、痛っ痛っ!!」と血相を変え狂ったように走り出した。状況もつかめないまま、なんだなんだとみな一目散に逃げる。走りながら、どうやら数匹の蜂に追われているらしいとわかった。しつこい蜂に追われ、ぐんぐん標高をあげると、地獄に仏、そこに捜し求めていた軌道跡が現れた。道で蜂は去って行った。ALは1ヶ所、Mは6ヶ所の被害を受ける。ALのザックには針を刺したまま息絶えた蜂が、Mの服の中には生きた蜂がいた。Lは膝に違和感を覚える。

 


少しトロッコ道を西に歩くとT字路があり、尾根をのぼると思われる踏み跡があるのでそこをつめた。ところどころにあるピンクテープを辿るがやがてテープがなくなり、不明瞭になったところから同コンタトラバースしていくと軌道跡にでた。
Co500付近のトンネルをくぐったところで道が途切れる。

 

 

はるか昔は橋がかかっていたのだろうが跡形も無い。唯一対岸の岩壁に橋桁の痕跡を垣間見るのみだ。よくもこんなところに橋をかけたものだと、ケヅメの核心部を前にして我々には捲き以外の選択肢はなかった。(ケヅメとは、Co300からCo500辺りまでのゴルジュ。とくにCo500は人間には無理だろう。)

 

 

 

↑ケヅメ、写真では伝えきれない。

 

捲くとケヅメが終了し、そこからはひたすら巨岩のっこし、小滝越え。Lの膝がぶっ壊れる。メンガクボ出合、ショベルカーの近くでC1。ALはヒルにやられていた。

9/24 小雨
C1(6:30)―橋(6:50)―湯泊歩道(11:50)―登山口(16:00)―国道(20:00)
夜から雨がパラついていたが水量は大丈夫だった。Lは膝痛のため戦力外。3段40mの滝の右岸捲くと林道に出て、橋からまた沢に戻る。ひたすら巨岩のっこし。岩が大きすぎて先が見えずRF非常に難しい。右か左かのっこすか、運任せである。
Co1440からは突如巨岩が消え、まるで日本庭園のような美しい流れとなり、ゆるやかな終焉。

 

 

Co1480二股を右にとり湯泊歩道へ。シャクナゲがうっとうしいが笹ほどではない。北海道の藪漕ぎと比べれば藪こぎは皆無といってもいい。

歩道を延々歩き林道に出る。林道は一度なぞの車道にでる。少し南にいき分かれ道を左に、また林道になり、やっとのことで国道に出る。(林道にはゲートがあり、登山道まで車で行けない。誰があの登山道を使うのだ。)
この日は車にたどり着けず、神社でコウモリと寝る。翌日、ヒッチで東京から来たお兄さんに車まで乗せていただいた。

<パーティ>
L膝壊す AL特になし M前を行った

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