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報告 2012/8/8-13(5-1)

2年班夏メイン

ヌピナイ右股~ピリカ~ソエマツ~中ノ川支流~神威北東面直登沢~ソエマツ沢

 

L高橋AL田中翔(3 M佐藤 吉澤(2

8/8 晴れ:林道終点(5:30)・507二俣(7:40)Co790二俣(11:00-11:40)ピリカ(13:50-14:05) Co790二俣=C1(15:50)

 林道はクマの沢出合に少し入った所まで延びていた。林道終点から入渓し、 少し下ってヌピナイ右俣に入る 。・507二俣から黒い岩盤の函状になりいよいよメインの始まりだとワクワクするが角を曲がるといきなり雪渓が函を塞いでいる。水はキンキンに冷たい。 仕方なく出だしから捲いていく。この他にも地図の「川」の字とゲジゲジ記号が終わる所に大きな雪渓があった。C1までは5〜10mの釜持ちの滝が幾つかあるがほとんど捲いていく。ザイル出して登ったのは1回。まき道は大体しっかりしていて、いやらしい所はFixロープがあった。捲きで吉澤が怖がり通過に時間がかかる所もあった。赤岳沢は逆効果だったようだ。函が終わると白い岩盤の奇麗なナメとエメラルド色の釜が続く。写真によく載る辺りで佐藤が滑り台をしてはしゃぐが冷徹なLは先を急ぐ。C1テンバで休憩後、ピリカAtに出る。ピリカまでは岩盤のナメ滝がいくつかあるが上部はガレガレの石段登りがひたすら続き体力を奪う。ピーク直下から次第にガスってきて、うすい薮の踏み後を辿りピークに着くと霧雨に覆われ風も吹きぶるぶる震えすぐ下る。ALは疲労で遅れていた。

下りの途中から小雨になりビショ濡れでC1に着く。夜も雨が止んだり降ったり。

8/9 晴れのち曇り:C1(7:30)ソエマツ(10:30)頭(11:00)Co650二俣(13:00)中ノ川支流出合=C2(19:00)

 朝ガスが切れると快晴。この日は中ノ川支流Co650テンバまで進めるつもりで出る。この時点で翌々日が悪い予報だった。C1から右俣を行きCo950を右、Co1120を左に行く。上部までずっとガレ。Co1400の水が途絶える辺りで天気図をとると、太平洋から台風が北上してきており明日は確実に悪い。ここで中ノ川支流出合までテンバを進める事に決定する。ソエマツ東の頭から磁石を切って降りて行く。 上部崩壊地形でCo800まではほとんど伏流しておりCo650までガレ沢。Co700辺りには増水に耐えられるテンバがあった。Co620二俣の函が始まる所から大きな雪渓がかかっており上を行く。屈曲部から釜持ちの滝が連続しab3回。このあとも釜滝で2回abした。Abは最長20m、ピンは全て木。Co450付近の逆コの字屈曲に雪渓があり右岸草付きの岩をALトップでお助けひも10mFixして林に入り高捲く。少し行ってab10m(ピンは木)で降り雪渓の上に乗る。これ以後は雪渓無かった。あとは小滝や段差を次々と飛び込み下っていく。暑い日にゆっくり下るならとても楽しい沢だろう。しかし今の状況は逆だ。途中から佐藤が疲労で大幅に遅れはじめ、LがついてRf指示しながら下っていく。出合の高台でC1。夜から雨が降り始める。

8/10 雨:C2=C3

 台風が勢力を弱め低気圧になり根室沖を北上。雨は深夜に止んだ。毛バリ持参の佐藤ツリキチは1匹釣ったが仕掛けが芸術的に絡まった。ALはメダカのような小魚をつかまえ焼く。吉澤は焚火で祈祷を始める。深夜に雨は止んだ。

8/11 晴れ:C3(5:00)三俣(10:00)奥二俣=C4(12:00)

30cm程増水している。肌寒い。旧林道を終点まで行き、その少し先から入渓。膝上腰くらいまでの渡渉をひたすら繰り返しいちいち時間を食う。河原で小休止しながら行く。 函は全て捲く。捲き道は明瞭。S字の函滝手前の淵では渡渉を避け、左岸から捲く。 LがCdで降りた後、吉澤が6m滑り落ち水溜まりにドボンする。S字の函は左岸を捲く。三俣の函は右岸を捲く。岳ノ沢出合で休憩して覗きに行ったりする。奥二俣手前の函には雪渓と倒木が折り重なっており捲いた。奥二俣少し高い所を整地してC4。佐藤が再び竿を出すが釣れなかった。星がまたたく寒い夜。

8/12 晴れ:C4(5:10)・740(10:00-10:15)Co1000(12:00)神威(14:30-15:00)夏道尾根Co1200=C5(15:30)

北東面沢に入るとすぐ函になりショルダー、ザックつり上げで越えていく。5万図の「沢」と「支」の字に雪渓があり捲く。沢が屈曲した直後に直登できない函滝があり左岸をLトップで20mFixして捲く。滝の先は少し難しそうな函が続いていたが、降りると戻れなくなりそうなのでもう少し捲いていくと、次の左岸からの支沢出合には大きい雪渓があり、草付きバンド沿いにトラバースしていく。出だしでお助けひも15mFiX。雪渓の脇を慎重に通過しCdで沢身に戻る。そこからは面白い函がしばらく続いて小滝や段差をザックつり上げやつっぱり、へつり、でどんどん突破していく。Co740を右に入ると滝が連続する岩盤となる。2つ目の滝はLトップで右岸を直登しザイル30mFix。あとは小滝が体力勝負でひたすら続く。Co1000には泊まれるテンバがあった。Co1100の15mFはLがザイル出して登るが右岸から簡単に捲けるので後続は捲いた。その後も段差と小滝が続き、薄い薮を30分程登るとピークに出る。またしてもガスガスでとても寒い。夏道尾根をCo1250までおろし笹を刈り分けてC5。薪は獲れるが斜めのテンバ。吉澤の銀マットが燃える。

8/13 霧雨:C5(5:30)神威(6:00-6:15)Co1000三俣(10:00)ピリカ直登沢出合(12:00)林道(12:30)神威林道合流(15:00)

神威ピークで天気判断して下る。視界はガスに覆われ支尾根が幾つか入っており慎重に地図を読み東面を下る。上部は急傾斜の草付きで、バイルを挿しながら一歩一歩慎重にBSも交えながら降りた。すぐに岩盤状の沢になりCdとabの連続になる。Abは三俣までに5回。10m、15mab(ピンは残置)が連続し、三俣手前の2段Fでは中段にCdでLが先に降りて先を偵察。MがCdで降りるのが厳しいので、戻って右岸から20mab(ピンは木)で中段に降り、15mab(ピン岩角)で滝下の三俣まで降りた。雪渓は 三俣に残骸が少し残っているだけで、他に雪渓は無かった。 三俣からは何も無いガレ沢になる。ピリカ直登沢出合までにある2つの函は捲いた。神威林道に合流するゲートからTAXI下山。

【Party】

2年班沢メイン貫徹

 

【感想】

高橋:貧弱な太平洋高気圧に悩ませられたが充実した山行になった。

田中:出国中

吉澤  :恐るべし赤岳沢。おかげであしがすくんだぜ。支えてくれたパーティーと火の鳥NIPPONに感謝です。

佐藤 :その釣れた川魚は何でもなさそうな面をしながら、

よくわからない虫ではちきれそうな腹をしていた。

虫と魚、魚と私、私とメイン、どちらかがどちらかを翻弄した。

いずれにせよ、うまい魚だった。

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