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L佐藤(2017AL中川(3

<時間とルート>

1日目:林道入口(10:50)天狗平(12:00-12:30)中央ルンゼ末端(13:30)各ルート偵察(13:30-14:30)天狗平(14:45)=C1

曇りのち小雪。トレース辿り天狗沢をいく。雪締まっておりラッセル無し。小規模なデブリは至る所にある。天狗平にBC設置し、翌日のために偵察に行く。中央ルンゼ付近に続く尾根を登り、中央・左クーロアール、ラクダ岩稜を偵察。中央ルンゼは木が上まで生えてたが、ラクダルンゼは真っ白なので翌日の下降に使えそうか一応CTする。30cmのところに肩3回でボロっと層が出て、手前に強く引くとずれる感じで、問題なしと判断。翌々日の悪天が予想されるため、2日目は中央クーロアールとラクダ岩稜の継続を狙うことにする。ルームで忘れられかけていたウィスパーライト使ってみたが普通に使えた。

2日目:C1(4:50)中央クーロアール登攀開始(6:10)定天ピーク(9:00)ラクダ岩稜登攀開始(10:10)懸垂終了(15:00)左クーロアール登攀開始(15:40)懸垂終了(17:10)天狗平(17:40-18:00)林道入口(18:45)

晴れのち曇り。テン場からEストック。中央ルンゼ末端にストックデポ。

 

トライカム/イボイボ/残置ハーケンで中央クーロアールに取り付く。

・中央クーロアール~中央稜

1p目(佐) Ⅳ/50m 下部は雪で埋まっていた。その上はコーナー〜雪壁〜コーナー。スタンス細かく普通に悪い。#0.75/トライカム/イボイボでビレイ。

中央クーロアール1p目

2p目(中) Ⅲ+/50m 少し悪いコーナーを超えるとクローアールから抜け出し中央稜と合流。

急傾斜ハイマツ帯を登り、傾斜緩んだところの木でビレイ。

中央クーロアール2p目

ここからしばらく簡単そうなのでコイル巻いてコンテで進む。1ピッチ分くらい歩いたところで細く先見通せなくなったので、木で終了点作って再びスタカット。

3p目(佐) 雪稜/40m 左クーロアールのコル手前〜コルの木まで。

ここで先見通せて再びコンテに戻す。局所的に細いところ、ダブルアックスで登る急なところなどあるが、木で中間支点取りながら3〜4ピッチ分くらい進み、ピークまで。ここで泊まったら確かに気持ち良さそう。

中央ルンゼは一番上から木が生えており、この日の状態なら雪崩の不安は感じない。

 

昨日のトレース辿り、木で終了点作ってラクダ岩稜に取り付く。

後に分かったのだがラクダ岩稜は1.2p目にも左/右のバリエーションがあり、参考にした記録はすべて右だった。左の記録はネットに一件あった。

(http://mtsapporo.chicappa.jp/2020/04/20/2020-3-30%E3%80%80ドライツーリングの定天・ラクダ岩稜/)

今回は偵察段階で左の顕著なコーナーに目を奪われて迷わずそっちに取りついたが、後々考えればその一個右にも確かに登れそうな凹角があった気がする。両ルートは2p目チムニー付近で合流する。

・ラクダ岩稜(左ルート)

1p目(中) Ⅳ+/45m 立ったコーナークラックの中に詰まった泥にアックスを刺し、側壁の細かいスタンス拾いながら登る。クラック離れて右にトラバースするところでどうしても一手繋がらず、2人とも残置リングでA0。トラバースを慎重にこなし、草付き凹角を登って白樺でビレイ。

ラクダ岩稜1p目

2p目(佐) Ⅳ/30m 草付きの凹角を詰めていくとちょうど人幅くらいのチムニーになる。これを超え、泥のフェースを10mほど登って岩角でビレイ。

ラクダ岩稜2p目

ここから左にダウントラバースするらしいが、先が見通せないので岩角にシュリンゲ掛けて懸垂。3m降り、懸垂セットしたままさらに3m左にトラバースしたところの松の木で次のピッチ見通せたのでここから再びロープオン。

3p目(佐) Ⅲ/45m ハイマツ帯を左上し、草付きの凹角をダブルアックスで登る。頭に抜け、2つ目のコブの裏の白樺でビレイ。

3p目終了点より50m懸垂1pでラクダルンゼに降り、ルンゼを歩いて岩稜末端へ。

1.2p目ともに#3以上のカムがあると有効。小さいのはあまり役に立たない。

 

懸垂込みで掛かっても2hで、少なくとも明るいうちには取り付きに戻れそうなので、木の根で終了点作り左クーロアールも登ることにする。

・左クーロアール(中) Ⅲ/55m 木に支点取り、草付きにアックスぶっ刺す単純な登りで中央稜直下のハイマツまで。そこから懸垂で取り付きに帰還。

左クーロアール

 

天狗平でBC撤収し、ラテルネで天狗沢駆け下って最終バスで帰る。

 

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