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報告_2022.08.17-27(9-2)

2022年度夏メイン一年班知床

モセカルベツ川〜知円別岳〜ポンルシャ川〜ルシャ川〜コタキ川〜知床岳〜知床沼〜オキッチウシ川〜岬〜相泊

〜山に大地に海に浸ったよ〜

L 石川(4 AL飯田(2017 M小野澤小野寺杉山(1

<時間とルート>

1日目(8/17):車(6:30)終点(6:45)Co400(10:00)Co830(15:30)=C1

曇りのち晴れ 林道入口に駐車し、終点まで歩いて入渓。モセカルは水量が少ない沢だが、昨日の雨で増水している。Co400は右岸直登。Mプルージック。Co480の Fは左岸ハーケン×3でfix。ザック吊り上げ空身でゴボウ、計1h。Co640に雪渓、上を行く。Co800Fは枯れ沢どころか水量多い。左岸テラスまでノーザイル直登後、上部は滝に一段近づいた後左岸草付き捲いて後続プルージック。上部の中を行くのは楽しそうだが1年目には厳しそう。計1h。Co830あたりの左岸台地でC1。Mからグレープフルーツ×3。

2日目(8/18):C1(6:40)Co1070(8:20)知円別岳北東コル(10:00)知円別岳北西コル(10:50) 知円別岳北東コル(11:30)=C2

晴れ 雨のおかげか朝起きても沢は枯れていない。Co900あたりから大きい雪渓や巨岩帯。Co1070を右に取って、Co1300くらいまで雪渓。その後巨岩帯。ちゃんとした鹿道と水がずっと続いてる。藪漕ぎなしで開放的な知円別岳北東コル。はかき集められて水は5分で汲みに行けるテンバ。空身で硫黄山Atしに行くも稜線の風強くあまりの遠さにカット。テンバに戻るとガスガス。Mからゼリー、ラーメン、1.5Lのコーラ。

羅臼側からよく見えた国後島。こんな近いのに行けないなんて

3日目(8/19):停滞C2=C3

夜まで雨のち晴れ 天気見て出発するつもりが雨が弱くならずに沈。茶や食事を作ってはテント内のMに渡す。ガイド登山みたいby AL。

4日目(8/20):C3(4:30)東岳北ポコ(5:30-6:00)Co1200小カール(8:45)尾根乗越(10:00)Co340(14:00)=C4

快晴のち雨 テンバから東岳北ポコへ、ポコから東へ延びる尾根を下る。途中の岩場は重荷だと緊張する。Co1300あたりからショウジ川へ下る。カール地形は両方とも快適そうで雪渓残っている。沢の向きが北寄りになったところで登りやすいところから尾根を乗越す。ハイマツを下ってポンルシャCo850くらいで合流、水有り。ポンルシャはヌメる。Co500の3段30m FでALがクマ3頭を発見。声を出して左岸捲く。捲きが意外と悪い。Co340二股少し過ぎた屈曲部左岸でC4。16時くらいから18時にかけて雨。

5日目(8/21):C4(7:00)ルシャ出合(8:45-9:30)テッパンベツ川河口(10:50-11:20)コタキ井川Co160(13:00)=C5

快晴 引き続きポンルシャを下る。Co280 Fは右岸捲き。ルシャ出合で釣り休憩。よく釣れる。出合以降ピンクテープたくさん。ルシャ河口では大きな黒い熊が水遊びしていてかわいい。テッパンベツ川河口でauの電波入った。コタキ川は崩壊と倒木で荒れている。沢が狭くなってきたCo160くらいでC5。

6日目(8/22):C5(6:00)コタキ川Co680三股(10:50)=C6

快晴 テンバ出てからも倒木多く、暗い感じで面倒くさい。Co340〜370の函地形は右岸踏み跡使って捲く。Co500屈曲を過ぎると綺麗な函や小滝。楽しくへつる。函が終わるとパッと開ける。いい感じ。晴れ。3年前にLが4連泊したCo680三股でC6。Mからトウモロコシ人数分。

楽しいコタキ

7日目(8/23):停滞C6=C7

ガス 沼まで一日動ける天気・視界が欲しいので停滞。

8日目(8/24):C7(4:20)稜線(8:30-9:00)知床岳(9:50-10:00)知床池(10:55-11:15)知床沼(14:30)=C8

晴れ テンバ前の滝は左岸小尾根を捲き、直後の5m Fは右岸捲く。Co800で水枯れる。Co850の Fは直登、最後少し悪い。Co900、920の両方を左に取り、北寄りに進む。沢型が続いて薮漕ぎ少なくて良かったが、沢型に当たらなければCo1100手前が急で面倒だろう。稜上の踏み跡に出たのちピークAtし、鹿道に当たりながら・1243を経由して知床池まで。池から・1132を経由して沼へ下る。Mは、というよりLsもよく動いて疲れた。360度満点の星空でC8。

薮漕ぎ

9日目(8/25):C8(4:50)Co550(8:15-9:00)オキッチウシ川河口(12:00)アウンモイ川河口(14:30)=C9

晴れ 朝の知床沼が綺麗。沼からポロモイ岳南ポコ・884コルに向けて藪漕ぎ。コル手前で沢型が見えてオキッチウシ川へ下る。すぐに沢型はくっきりしてくるが木がうざったい。Co600くらいで歩きやすい沢型。Co550付近でLが足を滑らせ鼻を強打し、45分のレスト。星見えた。Co500くらいから水出る。Co450の20+10m滝は右岸尾根乗越して支沢へ降りる。下りは踏み跡、fixある。Co320くらいから錯綜する鹿道を選びつつ河口まで。河口近くの沢と岩がとても綺麗。晴れていて気持ち良い。河口では大きい黒茶クマ1がお出迎え。イタシュベワタラで2回泳ぐ。1回目はlsのみへつった。アウンモイ川河口でC9。MからC.C.レモン1.5L。盛大なで吉田拓郎と中島みゆきの合唱。

10日目(8/26):C9(4:40)ポロモイ川河口(5:50)岬(8:00-9:00)カブト岩(9:50-11:00)ペキン川河口(14:20)

曇り 出発するとすぐに親子熊×2。ポロモイの番屋は人がいる。ウニの沢で10m、獅子岩手前で1度泳ぐ。積極的に泳ぐAL。文吉湾では番屋の人に北大山岳部かと聞かれる。文吉湾奥から一段上がると草原で、岬と灯台まで獣道が通ってる。岬の正確な場所はよく分からないがコカコーラで祝福して灯台も登る。草原から降りるところは尻滑り。カブト岩は残置fixが途切れているところに持参ザイルをfixし1人ずつ登る。やや緊張、1hちょい。降りたところで赤岩水産の方からフルーツ味いろはす×5ごっつぁんになる。明日は雨だと教えてもらう。念仏岩はfix使って捲く。最後は岩登りとfix頼りの下降。落石必至なのでこちらも1人ずつ、計40分。ペキンノ鼻は捲き道使う。爆速で進んで疲れたところ、がすでに集められていたのでペキン川河口で沈。ラジオが全然入らない。

11日目(8/27):C10(4:10)ウナキベツ川河口(7:10-30)相泊(8:45)

霧ション ラテルネ付けて出発。巨岩を飛び歩く。メガネ岩は中を行く。行動開始30分でLの持っていたホルダーなしのクマスプが岩に当たり、その衝撃で穴が空いて中身が噴出。目を負傷し、石鹸を塗りたくりフキで拭き取ること30分、回復して再出発。最後の最後に申し訳ない。剣岩は腰まで浸かってへつる。潮位によっては胸までか。モイレウシは人だらけでペキンに泊まって正解。タケノコ岩はfix使って登り下りる。下りは緊張する。観音岩は高捲く。下りはfix使う。番屋を横目に爆速下山。その日のうちに熊の湯、はげ天、帰札のコース。あっという間の11日間。

 

<感想>

石川       3年ぶりの知床で初心を思い出しました。怪我したりクマスプ噴出したりの自分には呆れたけれど、パーティと天気に恵まれ、岬に立てて嬉しいです。

飯田       自分を育ててくれた上級生への感謝を思う山行になりました。M諸君のこれからのルームでの活躍のきっかけとなれば、おじさんこんなに嬉しい事はないです。

小野澤   正直11日間がとても長く感じた。何度も帰りたくなったし、長すぎてもう帰れないんじゃないかとさえ思った。しかし、知床に来て本当に良かったと思える場面も沢山あった。感動的な景色はいくつもあったが、真夜中の知床沼で見た星空は絶対に忘れないと思う。下界では決して経験出来ないことができ、自分の弱さと限界にも向き合えた今回の山行は自分の中でとてもかけがえなのないものになった。11日間もの間引っ張ってくれた頼りになる先輩方と、一緒に頑張ってくれた愉快な同期二人には心から感謝したい。

小野寺   自然の中に埋もれることの11日間で、人間の未熟さを感じました。家に帰り、ベットでの寝苦しさに驚きました。

杉山       知床は天国でした。弱い自分だったけど、最高の夏になりました。パーティに感謝です。強くなりたい!

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