<時間とルート>
1日目(8月20日) 雨・604付近駐車場(6:00)〜八の沢出合=林道終点(7:20-40)〜Bカール=C1(13:20) 前日夕方から20日まで雨が降り続くという予報だったが、他に入れる時がないのでとりあえず札幌を出発して行ってみる。着いたら増水は大したことなく、水量は通常ぐらいと思われた。入渓を決定する。
・604ちょっと手前にゲートがあって、車はそこまでしかいけない。野沢カーをデポして出発する。林道は八の沢出合まで。途中2,3ヵ所崩壊している場所があるが問題ない。
Co1000に7mのF、Co1120に10mのF、いずれも右岸捲き道で問題なく捲ける。Co1120のF後も函FやFが出てくるが、捲き道がついているか直登できるので問題ない。
最後はちょっとした藪漕ぎを経て、ガスガスのBカールへ。草も薪も濡れていてせっかくの快適テン場もただ寒いだけ・・・。水はちゃんと流れていた。その日は焚き火ではなくガスで炊事。そのままビショ濡れのまま寒い夜を迎え、防寒に甘いMが夜中ずっと寒い寒いとうるさかった。
2日目(8月21日) 朝・ガス→夏道・晴れ→カール・曇り→夜・晴れBカール(6:40)〜トッタベツ(7:40-8:00)〜七つ沼降り口(8:20-30)〜幌尻(9:30-10:10)〜七つ沼降り口(11:10)〜七つ沼カール=C2(11:40)朝起きてみると相変わらずのガスガス。あまりに寒いのでちょっと出発を遅らせる。夏道への登りは急で落石が怖い。夏道に出るとスカッ晴れ。七つ沼への降り口は二つあって、地図上「七」の字の所と、そこからしばらく南に行った幌尻への登りが始まる直前のコルだ。「七」の字の所に荷物をデポし、水とネーベンだけもってAt.。幌尻ピークには何人かの登山客がいた。
七つ沼カールは快適テン場。水はあることはあったが汚いたまり水なので、ALが下に汲みに行った。往復小一時間ぐらい。夜は晴れやがって見事に冷え込み、防寒に甘いMが夜中ずっと寒い寒いとうるさかった。
3日目(8月22日) 晴れ七つ沼カール(6:20)〜新冠川Co850二股・エサオマン入の沢出合=C3(11:50)朝起きてみると、水筒の中の水に氷が張ってる!外に置いていた装備には霜が降りていた。カールから踏み後や沢型を下っていく。上部Co1500付近で7mのF、ab。ピンは木。下る沢型によってはぶちあたらないで済んだであろうFだった。Co1200より下から函状地形、同時に巨岩帯となっていて、c.d.やまきで対処していく。ちょっと泳ぎも。巨岩帯は変なc.d.があっておもしろい。Co1100屈曲付近に大きな函F。左岸を大きく捲く。下り急だがブッシュ掴んで何とかする。Co1030からは河原になり、あとは二股まで。二股は快適テン場。増水にも耐えられそう。釣れるという情報だったが、野沢が4匹ほど頑張って釣った以外成果なし。
4日目(8月23日) 曇り(ピークでは晴れ間)C3(5:15)〜Co970二股=C4(6:15-50)〜神威ピーク(9:50-10:30)〜C4(12:50)今日も寒い。C4までちん濡れが1,2箇所。皆奇声をあげる。C4は増水に耐えられない所。薪は豊富。C4にテント張って神威At.へ。神威への沢は荒れていて、倒木が多くてうざい。Co1220から上でなめ滝が連続。どれも直登できる。Co1460で左股、Co1500で左股というルートで稜線に出てみる。涸れ滝が続いている感じで登りやすかった。ただ、上部もろい箇所があるし、稜線に出てからの藪漕ぎが長い。稜線には、一応辛うじてわかる程度の踏み跡がある。帰りは踏み跡が続いていたので、Co1500右股に合流する沢を降りてみた。しかし上部のもろい箇所がCo1500左股より長くて、落石も多いし不快調だった。なめ滝は全部c.d.で対処。
河原に出て下っている最中に熊スプレーが暴発!野沢の股を痛めつける。どうも今まで酷使されてきた缶に穴が開いてしまったらしい。テン場で「熊が出たぞー」と無駄に大騒ぎしながら熊スプレーを全放出し、空にしてから何重もの袋に包んで持って帰ることにした。
5日目(8月24日) 曇り後雨C4(4:50)〜エサオマンピーク(9:30-40)〜札内川Co990二股=C5(14:40) 今日は天気が悪いそうだ。増水に耐えられないC4よりも、頑張ってのっこして札内川上流に泊まった方が良いだろうということで、のっこすことにする。
エサオマン入りの沢はCo1100に2段のF、右岸1p出して草付泥壁を30m登って安定したブッシュ帯まで行き、あとはそのまま捲く。他滑滝などもあるが問題なし。途中で水を汲み、沢を詰めていきエサオマンカールに出る。エサオマンカールから適当に沢型近くの急斜面を登っていたら踏み跡にぶつかり、踏み跡をピークまで。稜線上は風があり、ガスが晴れたりかかったり。
エサオマンから踏み跡がずっと伸びていて、1869JPを越えさらに稜線を南下。JPまでしっかりしていた踏み跡は、南に行くにつれだんだん怪しくなってくる。天気もだんだんひどくなってきて、やたら寒い。視界も100ぐらいだ。1760手前コルまで行って下るつもりだったが、あまりに寒いし藪がうざいので、ちょっと早めに下ることにする。1869と1760の間にある1720ポコは越えただろうから、問題ないと判断して下る。だが、下っても下ってもカールなんか出てこないし沢の向きは南南東である。どうも1720ポコを越える前に下り始めてしまったらしく、支沢経由で札内川に下ることになってしまった。Co1300付近で札内川10.5の沢に合流する。
札内川は滑滝が連続する、捲いたりc.d.したり。一回abもした。二股のテン場は割りと良好で、増水にもある程度耐えられそうだった。
6日目(8月25日) 曇り時々雨 停滞 C5=C6昨日ののっこしで皆疲れたし、ここはいっぱい釣れるらしいから休養停滞することに。野沢が大活躍して20匹ぐらい一人で釣っていた。他の人もそこそこ釣って、結局30匹ぐらいの爆釣!てんぷらと塩焼きにしておいしくいただく。
7日目(8月26日) 曇りのち小雨C6(5:30)〜札内ピーク(10:30-45)〜林道五の沢出合(16:30)〜林道駐車場(16:40)〜トッタベツヒュッテ(17:30)札内川は下部荒れていて、倒木やブッシュが多くうざい。だいぶ下なのに突然水が涸れることもあった。Co800付近の平らな所では、大きい沢型を詰めていたのにその沢が消えたり、水がある所を詰めていったら水が涸れたりと混乱させられる。結局概ね方向が合っている沢を詰めた後、周辺を偵察してCo900ぐらいで本流に戻れた。上部はトイ状というか函状の滝がいくつかあるが、捲いたり直登したりで問題ない。最後は藪漕ぎ。薄い藪漕ぎだと油断していたら、最後の最後で恐るべきハイ松に苦しめられた。
札内ピークから踏み跡を下る。Co1800ぐらいから北尾根をそれて沢へと下っていく。水が出てきてからなめ滝の連続、c.d.やまきで対処。Co1400の20mFは、残置ロープがあったのでそれを使って右岸捲き。他に一回abした。この沢はぬめっていて、思わぬところでこけるから腹立たしい。10の沢出合(Co1100)から下は河原になってくるが、相変わらずぬめる。Co800二股、勝幌への沢との出合には快適そうなテン場があった。この沢は人臭く、あちこちに踏み跡があったりピンクテープがあったりした。
河原を歩いて5の沢出合までたどり着き、林道を発見し喜ぶ。しかし林道はちょっと行くと一度消えた。どうも昔崩壊したようだ。一回川に出て少し下ると、林道が復活して駐車場が出てきた。ようやく下山、あとは林道だけだと皆も安堵の表情だ。
ここで、パーティの中からヒーローが現れた。「野沢、車の鍵を寄越せ。」そう言い放った彼は、鍵を受け取ると颯爽と駆け出し、車回収に向かったのであった。その男、L平塚は、皆がトッタベツヒュッテに着いてくつろいでいた18:30ころに、悠々と車に乗って現れたのだった。こうして、7日間における山行は幕を閉じた。
8日目(8月27日) 雨トッタベツヒュッテ→里 朝から強い雨で、これから数日降り続くそうだ。良いときに下山した。これもLsの人徳だろう。車で里まで行き、はげ天へ。
<パーティ>沢メイン1年班 貫徹した!
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