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OBの山行記録・ 2008年9月17日 (水)

【中部日高】サッシビチャリ沢ルベツネ岳北面直登沢・(米山・1984)
● 2008年9月
サッシビチャリ沢ルベツネ山北面直登沢
【ルート】
サッシビチャリ沢→ルベツネ山北面直登沢→ルベツネ山→1599峰西面沢→サッシビチャリ沢
【メンバ】
米山悟(84)、齋藤清克(87)、勝亦浩樹(2002)、田中バイエルン(2006)
【年月日】
2008/9/13-15
【時間】
9/13
サッシビチャリ沢林道より入渓(11:20)→ルベツネ岳北面直登沢出会(16:00)
9/14
C1(5:15)→40m滝の捲き始め(6:00)→沢に戻る(9:00)→ルベツネ山頂(12:20ー13:15)→1469コル北のポコの北下降点(15:15)→C1=C2(17:30)
9/15
C2(7:15)→サッシビチャリ沢入渓点(11:15)

冬も春も縦走の途上で踏んだルベツネ山は、これまでペテガリの弟分というやや地味な存在だったが、今回は最もルベツネならではの特殊ルートから登り、ようやく礼を尽くせた気がする。これでなかなか格好いい山なのである。ルベツネ北面沢は日高でナンバーワンの連瀑の沢。異色の景観はまるで上越のオツルミズか幽の沢だ。日高離れした風景は、カウンナイを45度にぶっ立てた感じ。何mの滝が何本という感じではなく、ごらんの通り、全部が滝。

1日目: :晴れ

サッシビチャリ林道は左岸に1キロほどでおしまい。沢にはいるといきなり泳ぎ。水温は低いが日差しがあるとずいぶん助かる。シビチャリ山南面沢出会いの下流1キロほどが函状。流れを読んで遠回り泳ぎして、急流を一気に泳ぎ渡り、はい上がる息ゼーゼーポイントあり。ここでせっかくはい上がったバイエルンが滑って落ちてやり直す気の毒シーンあり。
Co660の屈曲点に魚止めの滝があり、唯一捲く。これ以外は全て直登で函を行く。突っ張りに泳ぎありでとっても楽しい。




ルベツネ北面直登の二股はビンの底状になっている。左の右岸をへつり抜けて登って、右股の直登沢に入り、天場とする。焚き火でゴロ寝。満月が山際をかすめて進んだ。



2日目:・晴れ

暗いうちから起きて朝ご飯。いくつか函滝を越えると、Co825二股の向こうに45m大滝が見えた。前座の25m滝(10mくらいにしか見えない)を越えるとそれの下に至る。直径100mほどの円形競技場のようなスラブ谷の真ん中にいる僕たち。みな上を見上げて口を開けている。45m滝の上の方は結構な傾斜で登れなさそう。左後ろの洞窟のあるスラブから、上のブッシュ帯への高巻きに移る。写真正面に見えるのが北面沢。45m滝から上は標高差800mほどが滝の連続。最初の三つを捲く。これは洞窟の中のビレーポイントから撮影。トップ齋藤




洞窟からザイルを出して1ピッチ強でカンバのあるブッシュ面へ。ヤブこぎはササが少なく進みやすいが、半面油断するとつかむものが無い。100mの絶壁、降り口探しながら縁を行くので緊張度は高い。45m滝の上の傾斜強く逆層の滝二つを共に捲いてクライムダウンで60mナメ滝の下に戻る。高巻き締めて3時間。




戻ったあとも傾斜の強いカウンナイが続く。ほとんどはノーザイルで思い思い行くが、二度ザイルを出した。でも全体にはすごく爽快なナメ滝登りだ。太陽が正面、ギラギラ光る行く手は手をかざして見るとほとんど逆層。秋空の下、向かいのヤオロマップと39峰が、どんどん格好良く姿を変えていく。



源頭は、たいしたヤブこぎも無く、ほぼ山頂に直上した。北はカムエク、エサオマン、南は楽古まで見える日高日和。草地に足を投げ出し、重層する日高の山並みを愛でる。
下山は1599西面の沢まで回り込まないと下流部に大スラブがあるので、二時間ヤブをこぐ。ヤオロマップ川の1599南東面沢の大スラブに目を奪われる。下降の沢の上部はナメ滝が続き中程はガレ、天場が近づくにつれ飛び込みたくなる函滝が連続するが、もう寒いし疲れてきているのでへつりながら帰る。




焚き火で体を乾かしてまた暖かくゴロ寝で眠る。満点の星と満月。火は朝まで絶えない。ストーブもツエルトも不要だ。



3日目:晴れ

秋空のアサイチ。ダブル瓶の底滝5mでいきなり飛び込み、ウオータースライダーでスタート。普段寡黙な勝亦が寒さのあまりホエーとか言って叫ぶのを聞くのが心地よい。登りで唯一捲いた魚止め滝12mは仇討ちと言うことで、下りは飛び込む。10m超える飛び込みは度胸が要る。バイエルンはこの滝壺に銀ブチ眼鏡を奉納。あとは牧歌的に流れ下って下山。プール泳ぎは冷たいけれど、もう愉快でたまらない。




前回までのようにラッキーなヒッチが出来なかったので、今回は入下山に自転車をこぐ。登り6時間下り4時間半。

静内の天政で天丼をカッ込み、静内温泉のヌルヌル湯で股ズレを癒す。

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