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山の会昔語り・ 2009年2月11日 (水)

山の会裏ばなしー(37) ドイツ語と英語の応酬
山の会裏ばなしー(37)

  ドイツ語と英語の応酬

   北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
昭和四十七年頃にはヒマラヤの未踏の高峰はもう殆ど登り尽くされていた。山岳部はマッキンレイなどで新しい登り方をしていた他、数年後に迫った山岳部創立五十周年記念行事の議論に湧いていた。東京ではそんも活気の影響か恒例のスキーの会や夏山に集まる人数も増えていた。東京の会での集まりを振り返ってみると、この会では北大出身ではなくても山に登る気がある人の参加を拒まなかった。その最たる者は藤井運平さんで彼は明大山岳部のOBだったが自分のOB会には殆ど出席せず当方の会合には皆勤の常連だった。

またある時は山岳部に在籍したことはなかったが北大林学卒の藍野祐久さんが顔を出したことがあった。山岳部創立に貢献した古老に声をかけたことが元で参加するようになったのだが長老とは同年代の年齢だったが活発な方で、志賀高原でのスキーではパラレルで滑り、体は柔軟。新雪の山スキーには手こずっていたがゲレンデでのしなやかな膝の使い方は若者顔負け。

ところでこの頃小生は八丈島で小さなバンガローを手に入れていた。東京に近くて有史以来氷が張った記録がない所。洋らnの無加温栽培に挑戦しょうと思ってのことだった。

前述の藍野先輩とは何処かの山で洋らnの話しから八丈島の話になり、友人と行ってみたと言われ、宿泊などの手配をしてあげた。

暫くして電話で
「お礼までに大原の家でご馳走する」
とのこと。隣は「子供の科学」の編集などで有名な科学者、原田三男さんだから声をかければ顔を出すだろうと言われた。藍野さんは都内のアパート住まいだったが実家だった千葉県の大原にも家があり、奥さんはここで英語塾を開いたりもしておられた。

さてJR外房線の大原駅で落ち合って、魚などを吟味して買い込んで玄関を開けたまではよかったが、出てきた奥さんは大変なオカンムリ。やにわに小生に向かって英語でまくしたてた。藍野さんは務めが製薬会社のバイエルだった関係もあってドイツ語会話は堪能だったが、英語はダメ。ご主人に分からないように小生には英語で話す。その内容は、一緒に行った友人というのは女性で、知り合いの会社のOLだったようで、胸の大きく開いた、所謂ビキニのような水着を買って出掛けたらしいという。小生は無難なところだけ日本語で藍野さんに告げる。藍野さんは都合の悪いところはドイツ語で小生に話すので奥さんは理解出来ない。都合よく通訳して奥さんに話せと言われる。悪戦苦闘して収めようとしたのだが、本が少し読める程度の小生の独語会話力でイロ事の話など、チンプンカンプンの事態。買い込んだ魚に未練は残ったが早々に退散となった。

事の次第は後で分かったのだが、OL嬢に渡した水着は三越で「付け」で買って、請求書の宛て先を大原の家にした。我々が家に着く前に奥さんの手に渡り、事の次第を知ったところに手引きをしたと思わしき小生ともども、魚をぶら下げて悠々と現れたのだった。

この会での間の抜けた話はしばしばだが、同行する女性へのプレゼントを「付け」で買って、しかも請求書を無断で奥さんの所にしたとは、悪げはないとは言え何とも間の抜けた話である。
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