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OBの山行記録・ 2011年8月16日 (火)

ナメワッカ北東面直登沢(新冠川ポンベツ沢) 米山悟(1984)

山頂に登ると初めてカムエクが見えた。なかなか来る機会が無かったナメワッカ。いちばん天然無垢のルートから登った。大滝を巻かず直登、カールに突き上げと、礼儀も正しい。日高でほとんどなくなった個人的未踏ピーク。直登困難(@登山体系)な大滝が二本、連発している。
日程:2011年08月13日(土) 〜 2011年08月15日(月)
メンバ:米山(1984) , 斎藤(1987) 、吉本(2006)

8月13日 札幌→北電ゲート11:00→ポロシリ小屋15:00→ポンベツ沢標高730二股C1(16:00)
8月14日 C1 5:00→北東面沢6:20→40m滝7:10-8:10→60m滝〜9:00→カールボーデン10:30-50→ナメワッカ11:20-12:00→西沢下降→ポンベツ出会16:25→二股C2 16:50
8月15日 C2 5:50→幌尻沢右岸7:00→林道に出る7:15→ポロシリ小屋に靴とりに行く7:25-40 →12:30北電ゲートの車に戻る

一日目 快晴
札幌から新冠までたったの二時間。道が立派で、凄く近くなった。秋のような快晴で主稜線の山が全部見えた。そこから延々新冠川の奥新冠にある北電ゲートまで2時間。昔はここまで開拓集落があったそうだ。ゲートからてくてく歩いて4時間でポロシリ小屋(新冠山岳会)。途中三人、自転車の入山者とすれ違う。大きなタイヤの自転車では通らない意地の悪そうなゲートがあるので、たためるような自転車の人が多いが、上り下りがあるから歩いた方が楽な気がする。4時間なら、小梨平から明神徳沢横尾槍沢と同じくらい?木陰豊かで意外に気持ちいい林道だ。ポロシリ登るなら額平川の渡渉ありのコースよりよほど確実かと思う。


小屋に林道用運動靴をデポして、フェルト地下足袋に履き替え、小屋の脇から幌尻沢を下りダム湖脇からポンベツ沢(地図ではベッピリガイ沢と誤記してある)に入る。本流との二股は気持ちのいい天場。木陰にタープを張り、焚き火。深さ2mある深みで泳いだり魚を釣ったりする。釣れなかったけど。ばんばん飛び込んでいりゃ釣れないわな。

二日目 高曇り、午後大雨
ポンベツに突撃。下降予定の西沢の合流点はヒョングリ水流になっていて小ゴルジュになっている。直進して細い溝の脇などをぴたぴた這って通過して行く。ここは一年目部員の夏メインでもくるところ。楽しい。北東面直登沢に入る。10m以下の滝や釜を何本か楽しく超えて行くと標高1100付近、今にも壊れそうな雪橋の向こうに40m大滝が注ぎ込んでいる。雪渓は例年より少ないのだろう。典型的な雪渓地形だ。


40m大滝は左岸を行く。下部は順層でつかみ易いが、上部、水際に戻るあたりで、すべすべぬるりんの一枚岩2mほどがコワい。サイトーは毎度こんなところよくトップやるもんだよ。連発してその上に60mほどある大滝。右岸を三分の一ほどノーザイルで登ったテラスからアンザイレンして、まず水流を横切り、左岸を登る。ばななは諸動作が悠長なので、きりきりやるよう指導。大滝二本を超えるとほぼ核心は終わりだが、6mくらいのチョックの滝もあったり。


函状のあと少しのガレ、それを抜けるとカールに勃然と出た。美しい緑のカールだ。カールはいつも素晴らしい。トッタベツから1940m峰、エサオマンが正面だ。鹿が3頭、駆けていた。山頂へのルンゼは幸運な事に薮コギ一切なし。上部は急なお花畑だ。山頂は北隣にもあるが、三角点のほうをピークとした。山頂に登ると初めてカムエクが見えた。なかなか来る機会が無かったナメワッカ。いちばん天然無垢のルートから来られて満足だ。大滝を巻かず直登、カールに突き上げと、礼儀も正しい。


下りの西面沢は上部に頑強なハイマツ帯があり、これだけでも登りにはとりたくないルート。標高1440mに自衛隊ヘリの残骸がある。何年か前に墜落したそうだ。中流部は長いガレで、足元安定しない。こけたりぶつけたりが多くなり、ばななは手を突き指し足首をケガしたようだ。その後は延々倒木のジャングルジムが続く。下部三分の一くらいは、小滝が連続するが、どれもぬるぬるのすべすべで、クライムダウンが微妙にできない。滝壺にも倒木だらけなので飛び込み技が使えず。都合6回懸垂した。うち一回はハーケン使用。小滝ゴルジュ帯の14時半から雨が振り出し結構な本降りになり、みるみる増水する。ポンベツ合流点はダムの放流口のような奔流になっていて、思わず要らぬ高へつりなどする。登り7時間下り5時間で帰着。結果的には北東面を帰りも下った方が早かった気がする。けどまあ別の沢降りるのも楽しかった。


天場に戻ると、美しかった清流はオリーブ色にかわり、波がもんどりうっている。まあそのうち収まるだろうと、タープの下で焚き火をする。出がけにサイトーが丸太の火床を裏返して行ってくれたので雨に濡れず乾いていて、すぐ火がついた。こんな雨の中、幕の下で焚き火ができるなんてとても幸福な気分。全身どぼ濡れだったのが、食後にはすっかり乾いた。アタックに使ったツエルトは開いてタープにできるタイプで、これも隣に繋げて広げたら、とても広くて快適な基地になった。乾いた体で火に当たりながら横になる。


三日目
夜中の12時半過ぎ、雷鳴がとどろきどよみ閃光に目を醒ました。雨が轟々降り始め、水かさもずいぶん上がり、寝床まで水位差あと50センチくらいになってきたので、有事に備えて荷物をまとめ、タビはいて焚き火にあたって川を見て過ごす。雨はいっそう降り続く。
川の中をガコガコいいながら大きな岩が流れて行く。波が踊り狂って美しい。一晩中、荒らぶる川を焚き火にあたりながら眺めていた。大雨にも当たらずタープ屋根は山小屋のように頼もしい。夜明け前少しうとうとして、カレーうどん食べてお茶飲んで、6時頃、少しだけ水が引いたので下山する。まだ渡渉は全くできない。右岸伝いに行き、流れが強くなったら薮をこぐ覚悟で出たが、薮の中に踏み跡があった。多分ダムの水位を測る人の作業用なのだろう。少しラッキー。幌尻沢のダムへの合流点まで降りると、幌尻沢も轟々増水している。とても渡れない。河口部の流速が落ちた辺りでロープ40m二本繋げて流され渡渉でもしようかなどとも思ったが、流木ブリッジ発見。中州を橋桁に、うまい事右岸に渡る事ができた。増水の新冠川を脱出して喜びひとしお。最後までメドが付かない緊張感を要求する、こんな山登りが最高だ。日高はそれができるところ。こういう不安とプレッシャーは日常には一切ないのだ。


渡渉点から斜面を薮コギ直登して十分で林道。小屋に靴をとりに行き、また新冠林道を延々無我の境地で歩いて帰る。雨が止むとブヨの大群がでた。休んで立ち止まると噛まれるのでほとんど休まず歩いたが、行きよりも1時間よけいにかかった。股擦れで苦しかったせいか。ばななは足首捻挫で更に1時間かかった。あちこち小ケガだらけながらよく付いて来た。

ニイカップでレコード温泉に入って、ラーメン屋で打ち上げ。太平洋見ながら札幌へ。不思議と眠くならない。サイトーんちでネギラー油納豆とビールをごちそうになって夜行急行はまなすで青森に帰る。お盆で人いっぱい。この寝台切符は一ヶ月前の午前10時に買っておいたのである。発売当日、既に最後の一枚でした。

地図、より多くの写真はヤマレコご覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-128042.html
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