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書評・出版・ 2014年9月18日 (木)

【書評】針葉樹 第九號 昭和十二年 東京商科大學一橋山岳部/米山悟(1984年入部)

甲府に住むようになって、北岳バットレスの直登ライン、第4尾根が気になり始めた。沼田の清野センパイを呼んで、歴史解説付きで取りついた。1930年代のバットレス第1尾根〜5尾根初登攀時代、そしてその積雪期初登に執念を燃やした東京商科大(一橋大)の小谷部全助の物語を話題にした。
小谷部の最後は敗戦の年の暮れ、肺結核で富士見のサナトリウム。見舞いに訪れたザイルパートナー森川眞三郎も肺結核のためそこで絶命、それをみて数時間後に後を追うように息絶えたという話。この頃の八ヶ岳山麓サナトリウムと言えば、風立ちぬはじめ数々の名作に出てくるあそこです。
数年前原真さんが亡くなったとき、形見分けにどうぞ、と、奥さまに書棚の本をいただいた。原さんの書棚は別に書庫があるほど膨大だが、たまたまその頃手元に置いていた中から、この一冊をいただいた。
その巻頭の、バットレス登攀にかけた小谷部のことばを引用する。
「南アルプスの巨魅、北嶽の東面には知る人も稀な素晴らしい大岩壁が天空を制して居る。多くの困難なるヴアリエーシヨンルートが次ゝと開拓され盡くした昨今、嚴冬の裝い嚴めしい此の壁のみは、喧噪の登山界から恰も取り殘されたかの如く、太古の靜寂の裡に久遠の雪煙をなびかせて居たのであつた。


 或るものはかかる立派な岩壁の幾つかが、尚未登の儘殘されて居たのを知つてか知らずか、早くもヴアリエーシヨンルートに見切りをつけて夲邦登山界の行き詰まりを論じ、遠征熱に浮かされて居る。確かに夲邦山嶽に於けるヴアリエーシヨンルートは行き詰まりに近く、主要な箇所に於て最早容易に初登攀の望めなくなつた事は認めざるを得ない。そして今期に於る吾ゝの登攀が所謂行詰りへの道を、更に一歩進めた事も肯く事が出來る。然し乍ら行詰まりと言ふ事は、山嶽界と言ふ樣な大きな觀點から眺めた場合に初めて通用するもので、之を個別的に解し、若い吾ゝが激しい登攀への精進を怠り、遠征の名に陰れて安逸を貪る如き卑怯な態度をとらぬ樣注意すべきである。即ち先輩乃至は他の團體が既に登つたからと云つて、その爲に直ちに爾餘の者の登攀能力がそれ以上に進むと言ふ樣な事は考へられない。」


小谷部率いる山岳部は、1935年12月、第五、第三尾根の厳冬期初登、1937年1月第一尾根、第4尾根の厳冬期初登を果たした。ベースキャンプは池山吊尾根の・2950(このころは八本歯の頭とは呼ばれていなかったようだ)。ちなみにBCは根拠地。

このバットレスが未踏だった時代、芦安から夜叉神峠を越えて荷を運び、池山尾根を登って12月24日から1月10日まで。楽しかったろうなあ!若くして病死して、無念だったろうなあ。

この連休の第4尾根登攀記です。混んでいたけど良いルートでした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-510390.html
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