OBの山行記録・ 2007年1月12日 (金)
北アルプス・乗鞍岳スキー山行(途中引返し)
●2007年1月8日(月・祝)(1ー0)
【ルート】
乗鞍高原温泉スキー場=位ヶ原の手前Co2270m付近
※当初計画では、乗鞍岳(3025.6m)をアタック予定であったが、悪天候のため、樹林限界手前で引返し。
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:石橋岳志(82入部)、清原実(86入部)
【行程】
1月8日(月・祝)(雪)乗鞍高原温泉スキー場リフト終点Co2000m(10:50)→Co2150m付近(11:40-50)→位ヶ原の手前Co2270m付近(12:30-13:00)→リフト終点Co2000m(13:15)→スキー場駐車場Co1550m(13:30)
【地図】(五万図)乗鞍岳
【記録】
1月でも比較的天気が良いという北アルプス最南端の乗鞍岳(3025.6m)へのスキー山行を計画した。前日(1/7)の昼過ぎに東京を出発し、長野県東筑摩郡山形村の清原ババアの実家でC0(シーゼロ)。この日は大雪のため中央道は小淵沢ICから先が通行止。そこから一般道(国道20号)で行ったので、到着が予定より大幅に遅れた。それにもかかわらず、農家の清原家では自家製のごちそう三昧で、感謝。暖かい布団でぐっすり眠る。
翌朝(1/8)も、冬型の気圧配置ではあるが、山形村は曇りで、時折、青空も見える。期待を高めつつ出発するが、山が近づくにつれ、残念ながら雪模様。そこで、悪天時の樹林帯の予備ルートとして計画していた「安房山(2219.4m)」の登山口である「中の湯温泉」に向かう。しかし、国道から中の湯温泉への分岐口のゲートに旅館のおじさんがいて、宿泊者以外は通せないし、付近に駐車もできないという。仕方がないので、安房山は断念し、乗鞍岳の樹林限界手前引返しで、行ける所まで行くことにする。
乗鞍高原温泉スキー場駐車場(Co2000m)からは、リフト3本を乗り継いでCo2500mまで上がる予定であったが、最上部のリフトは大雪のため昨日から運休中であるという。仕方がないので、3本目のリフト横は歩いて登ることにし、1回券(300円)を2枚購入し、リフトに乗る。
2本目のリフトを降りると、運休中だった最上部のリフトが動き出した。その場でリフト代を現金で払いCo2500mへ。まずは1本、すばらしいパウダーが手付かずで残っているゲレンデを、空身で1本滑る。浮力を感じながら、小回りで気持ち良く滑りおりることができた。
安房山へ行こうとしたり、ゲレンデのパウダーを1本滑ったりしていたので、3本目のリフト終点(Co2500m)を出発したのは10:50と遅くなった。天気は雪。気温は-8℃。5分ほど先に、男女の2人パーティが出発。そのパーティとラッセルと交代しつつ、シール登高する。リフト終点から上部も、タンネが切り開かれてスキーコースになっている。北海道・十勝の、リフトのない「国設三段山スキー場」と同じような感じである。Co2150m付近での休憩時に、ゾンデ棒で積雪量を測定したところ、230cmであった。
スキーを履いてのラッセルは、平均すれば膝位であったが、深いところでは腰までもぐった(写真)。こんなにラッセルが深くては、仮に晴天だったとしても、日帰りでは、とても乗鞍岳ピークまでは届かないだろう。悪天候(雪)なので、かえって、(途中引返しの)あきらめがついた。男女の2人パーティの方は、我々より先に、引返して下山したようだ。
タンネの背丈も低くなってきて風が当たり出した。また、ラッセルが深いわりには緩い傾斜がしばらく続きそうなので、もう少し頑張って歩いても、それに見合う下りのスキーが期待できそうもない。そこで、Co2270m付近で引返すことにする。気温は-10℃で、あいかわらず雪が降り続いている。写真は、テルモスの熱いお茶を飲む私(山森)。
清原家では、筑摩地方に伝わる「こおりもち」を、行動食として差し入れしていただいた。これは、つきたての餅を水につけて、2〜3ヶ月間、冬の軒先につるして乾燥させてつくる保存食だそうだ。写真は、熱いお茶を飲みながら「こおりもち」をほおばる石橋兄。
シールを外して、兼用靴を滑降モードにして、スキーゴーグルを着用して、いざ出発。「深雪パウダーをいただき!」と、意気込んで、真っ先に飛び出してみたものの、雪が深く傾斜が緩いので、直滑降でも滑らない。結局、傾斜が緩いところでは、登りのトレースを直滑降で滑るしかない。しかし、傾斜があるところでは、各自、思い思いにターンを刻んだ。
石橋兄は、優雅にテレマークターン。
清原ババアは、華麗にパラレルターン小回り(ショートターン)。
私(山森)も、なんとかパラレルターン小回り(ショートターン)のつもり。
お決まりの温泉は、スキー場近くの「湯けむり館」。日帰り入浴700円。露天風呂もあって、なかなか良い雰囲気だった。帰りも山形村の清原実家に立ち寄り、野沢菜や餅など、清原家で収穫した作物をおみやげにもらって、中央道で帰宅。一般道で雪道を来た往路がウソのように、復路は渋滞もなく、高速で、あっと言う間に東京に着いた。
この3人は、登り(現役時代より体力が衰えたので遅い)、下り(現役時代よりスキー技術が上達したので早い)ともに足がそろっていて、山行の指向も合っているので、山スキーのパートナーとして最高のメンバである。今シーズンは、このメンバを中心に活動予定。楽しみだ。
(文責:山森 聡)
1月8日(月・祝)(雪)乗鞍高原温泉スキー場リフト終点Co2000m(10:50)→Co2150m付近(11:40-50)→位ヶ原の手前Co2270m付近(12:30-13:00)→リフト終点Co2000m(13:15)→スキー場駐車場Co1550m(13:30)
【地図】(五万図)乗鞍岳
【記録】
1月でも比較的天気が良いという北アルプス最南端の乗鞍岳(3025.6m)へのスキー山行を計画した。前日(1/7)の昼過ぎに東京を出発し、長野県東筑摩郡山形村の清原ババアの実家でC0(シーゼロ)。この日は大雪のため中央道は小淵沢ICから先が通行止。そこから一般道(国道20号)で行ったので、到着が予定より大幅に遅れた。それにもかかわらず、農家の清原家では自家製のごちそう三昧で、感謝。暖かい布団でぐっすり眠る。
翌朝(1/8)も、冬型の気圧配置ではあるが、山形村は曇りで、時折、青空も見える。期待を高めつつ出発するが、山が近づくにつれ、残念ながら雪模様。そこで、悪天時の樹林帯の予備ルートとして計画していた「安房山(2219.4m)」の登山口である「中の湯温泉」に向かう。しかし、国道から中の湯温泉への分岐口のゲートに旅館のおじさんがいて、宿泊者以外は通せないし、付近に駐車もできないという。仕方がないので、安房山は断念し、乗鞍岳の樹林限界手前引返しで、行ける所まで行くことにする。
乗鞍高原温泉スキー場駐車場(Co2000m)からは、リフト3本を乗り継いでCo2500mまで上がる予定であったが、最上部のリフトは大雪のため昨日から運休中であるという。仕方がないので、3本目のリフト横は歩いて登ることにし、1回券(300円)を2枚購入し、リフトに乗る。
2本目のリフトを降りると、運休中だった最上部のリフトが動き出した。その場でリフト代を現金で払いCo2500mへ。まずは1本、すばらしいパウダーが手付かずで残っているゲレンデを、空身で1本滑る。浮力を感じながら、小回りで気持ち良く滑りおりることができた。
安房山へ行こうとしたり、ゲレンデのパウダーを1本滑ったりしていたので、3本目のリフト終点(Co2500m)を出発したのは10:50と遅くなった。天気は雪。気温は-8℃。5分ほど先に、男女の2人パーティが出発。そのパーティとラッセルと交代しつつ、シール登高する。リフト終点から上部も、タンネが切り開かれてスキーコースになっている。北海道・十勝の、リフトのない「国設三段山スキー場」と同じような感じである。Co2150m付近での休憩時に、ゾンデ棒で積雪量を測定したところ、230cmであった。
スキーを履いてのラッセルは、平均すれば膝位であったが、深いところでは腰までもぐった(写真)。こんなにラッセルが深くては、仮に晴天だったとしても、日帰りでは、とても乗鞍岳ピークまでは届かないだろう。悪天候(雪)なので、かえって、(途中引返しの)あきらめがついた。男女の2人パーティの方は、我々より先に、引返して下山したようだ。
タンネの背丈も低くなってきて風が当たり出した。また、ラッセルが深いわりには緩い傾斜がしばらく続きそうなので、もう少し頑張って歩いても、それに見合う下りのスキーが期待できそうもない。そこで、Co2270m付近で引返すことにする。気温は-10℃で、あいかわらず雪が降り続いている。写真は、テルモスの熱いお茶を飲む私(山森)。
清原家では、筑摩地方に伝わる「こおりもち」を、行動食として差し入れしていただいた。これは、つきたての餅を水につけて、2〜3ヶ月間、冬の軒先につるして乾燥させてつくる保存食だそうだ。写真は、熱いお茶を飲みながら「こおりもち」をほおばる石橋兄。
シールを外して、兼用靴を滑降モードにして、スキーゴーグルを着用して、いざ出発。「深雪パウダーをいただき!」と、意気込んで、真っ先に飛び出してみたものの、雪が深く傾斜が緩いので、直滑降でも滑らない。結局、傾斜が緩いところでは、登りのトレースを直滑降で滑るしかない。しかし、傾斜があるところでは、各自、思い思いにターンを刻んだ。
石橋兄は、優雅にテレマークターン。
清原ババアは、華麗にパラレルターン小回り(ショートターン)。
私(山森)も、なんとかパラレルターン小回り(ショートターン)のつもり。
お決まりの温泉は、スキー場近くの「湯けむり館」。日帰り入浴700円。露天風呂もあって、なかなか良い雰囲気だった。帰りも山形村の清原実家に立ち寄り、野沢菜や餅など、清原家で収穫した作物をおみやげにもらって、中央道で帰宅。一般道で雪道を来た往路がウソのように、復路は渋滞もなく、高速で、あっと言う間に東京に着いた。
この3人は、登り(現役時代より体力が衰えたので遅い)、下り(現役時代よりスキー技術が上達したので早い)ともに足がそろっていて、山行の指向も合っているので、山スキーのパートナーとして最高のメンバである。今シーズンは、このメンバを中心に活動予定。楽しみだ。
(文責:山森 聡)
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コメント一覧
米山
投稿日時 2007-1-17 0:41
あー写真を見てわかった。つい最近、職場のバイト学生が青森の実家から持ってきたやつだ。ジミーな味のぱさぱさ食品でしょ。しかしオレの実家周辺(松本の城北地区)じゃ見かけなかったなあ。あれを自家製で作るとは見上げたご両親だ。
ばばあ
投稿日時 2007-1-17 0:31
こんばんは。ばばあです。
先日の乗鞍は雪が降りしきる中の久方ぶりのラッセルとなりましたが、嫌な気持ちを抱くこともなく、雪まみれを楽しめた一日でした。
ちなみに、こおりもちは、山形村名産ではなく松本周辺の農村部のような寒〜い地域で広くつくられていた原始的なお餅のフリーズドライ食品です。食べて見たいですか?米山さん。
詳しくは、http://www.nagano-tabi.net/f_menu/200352191948/shokuhin/15.htm で照会されています。
先日の乗鞍は雪が降りしきる中の久方ぶりのラッセルとなりましたが、嫌な気持ちを抱くこともなく、雪まみれを楽しめた一日でした。
ちなみに、こおりもちは、山形村名産ではなく松本周辺の農村部のような寒〜い地域で広くつくられていた原始的なお餅のフリーズドライ食品です。食べて見たいですか?米山さん。
詳しくは、http://www.nagano-tabi.net/f_menu/200352191948/shokuhin/15.htm で照会されています。
米山
投稿日時 2007-1-12 18:30
そのルート、95年の2月に名取さんと登った。コンタ2800で、−15度、ビンビラビンになり引き返した。タンネがきれた跡も長いポールが10m間隔で延々刺さっていて、風さえなければ何とかなる。やっぱり冬型ばっちりの日だった。
山形村のばばあ実家のごちそう攻めが目に浮かぶ。正月の帰省で僕も野沢菜喰いまくった。こおりもちってのはうちの実家では食べないなあ。山形村名物かも。
七日は名古屋空港から飛行機に乗ろうとしたら、嵐で欠航、名古屋の名越さん宅でもう一泊した。冬型ばっちりの三連休だったね。
北海道の低山は雪足らず。今週末は道南の山行をあきらめた。
山形村のばばあ実家のごちそう攻めが目に浮かぶ。正月の帰省で僕も野沢菜喰いまくった。こおりもちってのはうちの実家では食べないなあ。山形村名物かも。
七日は名古屋空港から飛行機に乗ろうとしたら、嵐で欠航、名古屋の名越さん宅でもう一泊した。冬型ばっちりの三連休だったね。
北海道の低山は雪足らず。今週末は道南の山行をあきらめた。