OBの山行記録・ 2005年7月25日 (月)
記録・大千軒岳・知内川奥二股沢右股(米山)
山スキー部OBの北川君と大千軒岳の沢登り記録です。先週の三連休は夏風邪で日高に行けず、せつなかった・・・。
● 2005年7月
【ルート】
知内川林道→知内川奥二股沢右股→前千軒岳→大千軒岳→夏道→知内川林道
【メンバ】
米山悟(84入部)、北川徹(山スキー部OB)
【行程】
7月23日
知内川林道→奥二股沢標高240左岸C1
7月24日
C1(6:25)→知内川奥二股沢右股→F1二段20m滝高巻き(7:25-8:00)→F2(8:40-9:40)→F3登れない滝(10:30)→前千軒岳(12:00)→千軒平(13:00)→大千軒岳(13:30-45)→夏道→奥二股出会いの車デポ(16:00)
【天候】
晴れ時々曇り
【記録】
八雲の北川君と江差線の上磯駅で待ち合わせて、道南の名峰大千軒を目指した。前千軒に上る沢ではあるけれど、山塊第一の評判の知内川奥二股沢の右股から。この山は前千軒から大千軒にかけての稜線歩きも楽しみ。
土曜日は車デポから2,3分歩いた河原で焚き火して泊まる。まあまあの薪だったが火を起こせば蚊も失せて、焼酎で星を見上げて、いつしかうたた寝する。
翌朝は冷やし中華にトマトとキュウリまで載せていただき、6時半に出発。道中記憶に残る滝は三本だ。
一本目は2段20mとその上にも一つ見えているやつ。登る人もいるらしいがこれは朝イチでファイトがわかず、左岸の草付き急斜面をどこまでも高巻く。ずるずる滑ってろくなブッシュも無く、気持ち悪い。
二本目は中段にバンドのある10mくらいの滝。右岸を行く。後半チムニー状の所をシャワー浴びて右に回り込んで突破。良いホールドはあるが、勇気が必要。ロープ出したのはここだけ。
三本目は直登不能の滝、円い窓から滝が落ちている様な形状。右岸の泥ルンゼを登って草付きをトラバースして、なんとかブッシュを繋いで抜ける。
そのほかいくつも調子よく登れる滝あり。丸窓の滝を越えると高い木は無くなり、イタドリのようなポキポキの草ばかりになる。標高690あたりで雪渓の落ち残りあり。全体に雪が多いせいか掴めるブッシュに乏しい。ハンマーバイルのピックが泥壁で威力を発揮した。
枯れ沢の行き止まりから一漕ぎヤブを漕ぐとエゾカンゾウとイブキトラノオの咲き乱れる稜線に出た。高い木が生えないため、眺望が良い。行く手の大千軒までが全部見渡せた。中千軒までは道が不明瞭で笹も高く、クマ道を行く。10mおきにクマの特大ウンコが積んである。中千軒を超えるとヤブはなくなり、天国のようなお花畑が続く。
夏道と合流してからは、登山者も多い。花を楽しみに来ているようだ。山頂につくと、沢の先行パーティーが2パーティー。足跡を見て予感はしていたが、ここでどの滝をいかに突破したかなどを情報交換した。この沢に同じ日に3パーティーは珍しいと思われる。聞いてみれば、北海道の山メーリングリストで読み憶えのある人たちだった。
帰りは樹林帯に入ってからが長く感じた。早く登れる松前側の登山道に比べ、知内側を使う人は多くは無さそうだ。キリシタン史跡もあるし、山の奥深さを味わえて、いいルートだと思う。
帰りは道内最古の温泉、知内温泉に浸かった。擦り傷、切り傷にしみる熱い湯だ。瓶牛乳を飲んで函館へ。右手の津軽海峡にはイカ釣りの漁り火がたけなわだ。
八雲の北川君と江差線の上磯駅で待ち合わせて、道南の名峰大千軒を目指した。前千軒に上る沢ではあるけれど、山塊第一の評判の知内川奥二股沢の右股から。この山は前千軒から大千軒にかけての稜線歩きも楽しみ。
土曜日は車デポから2,3分歩いた河原で焚き火して泊まる。まあまあの薪だったが火を起こせば蚊も失せて、焼酎で星を見上げて、いつしかうたた寝する。
翌朝は冷やし中華にトマトとキュウリまで載せていただき、6時半に出発。道中記憶に残る滝は三本だ。
一本目は2段20mとその上にも一つ見えているやつ。登る人もいるらしいがこれは朝イチでファイトがわかず、左岸の草付き急斜面をどこまでも高巻く。ずるずる滑ってろくなブッシュも無く、気持ち悪い。
二本目は中段にバンドのある10mくらいの滝。右岸を行く。後半チムニー状の所をシャワー浴びて右に回り込んで突破。良いホールドはあるが、勇気が必要。ロープ出したのはここだけ。
三本目は直登不能の滝、円い窓から滝が落ちている様な形状。右岸の泥ルンゼを登って草付きをトラバースして、なんとかブッシュを繋いで抜ける。
そのほかいくつも調子よく登れる滝あり。丸窓の滝を越えると高い木は無くなり、イタドリのようなポキポキの草ばかりになる。標高690あたりで雪渓の落ち残りあり。全体に雪が多いせいか掴めるブッシュに乏しい。ハンマーバイルのピックが泥壁で威力を発揮した。
枯れ沢の行き止まりから一漕ぎヤブを漕ぐとエゾカンゾウとイブキトラノオの咲き乱れる稜線に出た。高い木が生えないため、眺望が良い。行く手の大千軒までが全部見渡せた。中千軒までは道が不明瞭で笹も高く、クマ道を行く。10mおきにクマの特大ウンコが積んである。中千軒を超えるとヤブはなくなり、天国のようなお花畑が続く。
夏道と合流してからは、登山者も多い。花を楽しみに来ているようだ。山頂につくと、沢の先行パーティーが2パーティー。足跡を見て予感はしていたが、ここでどの滝をいかに突破したかなどを情報交換した。この沢に同じ日に3パーティーは珍しいと思われる。聞いてみれば、北海道の山メーリングリストで読み憶えのある人たちだった。
帰りは樹林帯に入ってからが長く感じた。早く登れる松前側の登山道に比べ、知内側を使う人は多くは無さそうだ。キリシタン史跡もあるし、山の奥深さを味わえて、いいルートだと思う。
帰りは道内最古の温泉、知内温泉に浸かった。擦り傷、切り傷にしみる熱い湯だ。瓶牛乳を飲んで函館へ。右手の津軽海峡にはイカ釣りの漁り火がたけなわだ。
新しくコメントをつける
コメント一覧
米山
投稿日時 2005-7-29 15:31
「コタンの口笛」の石森さんですね。その本探してみます。北面の石崎川からなら悪い滝など無く、長い沢をのんびり登れるようですよ。
河野直子
投稿日時 2005-7-27 14:35
大千軒岳は、まだ山登りをする前から、行ってみたいなと思っていた山です。石森延男さんの「大千軒岳」(児童書)から。お花がいっぱいで、ステキですが、沢登りとしては、いやらしそう。
でも、沢から行きたいな。
でも、沢から行きたいな。