沢 2年班 準備山行4回目【年月日】2007.7月31〜8月2日 (3-0)
【ルート】 ヌピナイ川トヨニ北面直登沢〜トヨニ左股
【メンバ】L澤田(4 AL平塚(4 M田中 吉本(2
<時間とルート>
1日目 晴
林道終点(13:30)ーCo590二股(16:30)=C1
林道で下二股奥までいき入渓。河原。地図上函マークからは、函や段差が連続するが問題ない。きれい。Co590二股でC1。Lは今回は本気で釣ってやろうと、棹まで買って持ってきたのに、また釣れず。
2日目 曇り風強し後晴れ
C1(4:50)ートヨニ北峰(13:00〜13:50)ー南峰(14:40)ーペンギンカール=C2(15:10)
Co740二股までガレの河原。そこから、小滝が連続している。雪渓とともに捲いたもの以外は直登。雪渓は2箇所あった。1個は薄く直後の滝もろとも左岸を捲いた。もう一つは右岸から乗り、左岸に渡って降りられた。Co880から滝を数個越えていくと2段30mの滝。左岸のルンゼを登ってトラバースして懸垂20m。トラバースでロープ1p。捲いている途中でこれがV字状の滝と判明、全然V字になっていない・・・。
その次の3、4m程の小滝でMがすべり落ちる・・・。慎重にロープ出すことにする。その後、18m滝(これこそV字状)落ちたMのみ確保。Co1000二股は右に取ると7段の滝(実際は8段)がある。3段目はロープ垂らす、5段目シュリンゲ垂らす、8段目ロープ垂らす。谷の中なのに風が強く寒い。

7段の滝
その後も滝滝している、シュリンゲ垂らしたところあったかも。Co1080に雪渓。藪漕ぎなくトヨニ北峰直下に上がる。この沢は2〜3mの段差から数えると55個ぐらい滝があったらしい。踏み跡をたどって南峰へ。南峰からは東尾根をコルまで下り、ペンギンカールでC2。木も行者ニンニクも生えてるし、踏み跡を5分ほど下ると水も取れるし、良い天場。ナキウサギがいる。ALはネーベンのチーズをエサにナキウサギをおびき寄せていた。田中君曰く「いや、平○さんの匂いで逃げちゃいますよねぇ」。やはり出てこなかったらしい。

3日目 曇り C2(5:00)ー野塚トンネル(9:10)
カールをのぼり返し、南峰から東にのびる尾根のハイ松帯の下から笹沿いの踏み跡を降りる。トヨニ左股は上部函状で沢の中はガレガレ、クマの白骨死体あり、不気味。Co900から800くらいに滝、AbやCdで対処。残置もあり。あとは河原を下り野塚トンネル出口まで。ガレたきたない沢だった。
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沢1年班 準備山行4回目【年月日】2007.8/4〜6(3ー0)
【メンバ】L:平塚(4 AL:寺尾(4 M:米田(2 小池 田中(1
【ルート】ウエンド川→積丹岳→夏道
<時間とルート>
1日目 曇時々雨 林道(11:20)-入渓(11:30)-Co600付近=C1(16:30)
最初入渓の林道がわからず迷い、時間食う。岩本牧場から入る道をゲート手前まで行って左折するとため池の方へ行ける。入渓してちょっと行くと4mのF。左岸直登、簡単。Co450出合直後に4mF。右岸登って岩角から長めのシュリンゲたらす。すぐ後にも4mF。左岸空身で登ってザック吊り上げ。スタンスが細かく濡れていていやらしい。しばらく行くと10mF、左岸直登ザイル出す。M2が滑って落ちかける。Co600二股右岸湿った草地の上でC1。C1先に12mぐらいのFを見つけ、LとALが行ってロープをセットしておく。左岸を木に沿って大きく捲いた。
2日目 曇時々雨 C1(5:40)-積丹P(13:00)=C2
朝たき火がなかなか付かず時間かかる。C1から左股を行く。前日にセットしたロープを使って左岸泥壁を登る。すぐ5mF、左岸捲く。その後滑Fが3つ4つ続くがどれもロープ無しでまくか直登できる。そのまま沢を詰め藪漕ぎをしていったところ、ガケにぶちあたる。後で上から見てわかったことだが、Co900二股で気づかず右股に入っていたようだ。ガケをザイル出して登り、稜線上ブッシュこいで踏み後たどって積丹Pへ。その日は時間がないので、ピークで泊まることにする。
3日目 曇 C2(5:40)-登山口(7:20)
話し合った結果、今日雨の予報が出ていること、コルまでの藪漕ぎが一見してすさまじそうであることなどから、夏道で帰ることにする。登山口には立派な小屋があった。
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沢1年班 準備山行3回目
【年月日】2007.7/21〜22(3ー0)
【ルート】黄金沢ー群別川
【メンバ】L 平塚 (4)、AL 中島 (5)、M 小池 (1)、田中省(1)
<時間とルート>
1日目 霧時々小雨
車(10:40-11:00)〜入渓点(11:40-12:00)〜Co500二股=C1(15:20)
林道の左右分岐してる所まで車で入って、そこから歩く。左岸の林道を歩いてCo190から入渓。黄金沢はナメが所々出てきてきれい。Co420に10mのF。左岸に平行するルンゼをつめ、上部にでて直登、ロープ出す。岩角と残置ハーケンでピン取れる。残置シュリンゲがいっぱいかかっている。Co500二股でC1。濡れた薪で頑張ってガンピで焚き火をつけようとしたが、結局無理で焚き火つけるのにメタを使ってしまう。
2日目 霧のち晴
C1(4 :30)〜コル(8:30-9:00)〜Co760(10:20-30)〜Co550(13:30-45)〜ブル道(14:00)〜Co340林道(14:40)〜国道(16:00)
Co580(計画ではCo540になっていた)に10mF、左岸直登ザイル出す。他にも5mくらいのFが5つくらいでてくるがロープ出さずに直登かまきができる。Co700-800付近はナメがずっと続く。主に水流多いほうを詰め、藪漕ぎ少なくコルの草地に出る。コルから群別川へ。
群別川はCo980にナメF。ワンゲルが岩壁と言っているところ。上部左岸をc.d.して、右岸に移って脇のルンゼを下る。Co870二股に3mの滑F。右岸をc.d.。シュリンゲをたらす。Co740に函F、左岸をまく。その後しばらく函っぽい地形。大滝手前に5mの函F。右岸c.d.してからどぼん。直後に滑り台の滝と、Co620大滝。すべり台Fをまいてから右岸ab。大滝とまとめてabしようとしたが、ザイルの長さが足りず、一回大滝の落ち口に降りる。そこから左岸に移ってもう1pab。Co550で出合う支沢を、テープを頼りにしばらく登ると、林道(ブル道?)に出る。あとは歩いて国道へ。途中車を捕まえたので時間短縮。
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1年班夏準備山行2発目
【ルート】
千代志別川〜浜益御殿〜床丹川
【年月日】
2007.7.7-8(2-0)
【メンバ】
L平塚(4 AL寺尾(4 M米田(2 田中省(1
<時間とルート>
1日目 晴 10:00車発〜10:30入渓〜13:30Co.370二股=C1
Co.60まで車。そこから林道歩いて、Co.120付近で入渓。Co.370二股手前、小滝登ったあとに二段15mF。泳いで取り付き、下段は左岸登って、上段は左岸泥壁をちょっとまく。ザイル1p,Lリード。C1ではM2が岩魚5匹の釣果。
2日目 晴 4:10 C1発〜9:20-40 浜益御殿ピーク〜13:30 林道
C1からCo.470二股まで滝が3つ。1つ目は10mぐらい。右岸泥壁をまく。後続ゴボウ。左岸直登もできそう。直後に5mF。LとM1は左岸登り、ザック手渡し。ALとM2は右岸まく。その次には10m、左岸直登ザイル1p。Co.470二股からしばらくして、5mぐらいの滝。右岸をへつり気味に登ろうとするもスタンス細かくて行けず、右岸泥壁をバイル使って登る。後続ゴボウ。Co.660二股ハングの滝。左股ナメ滝を登って左股を登り、藪漕ぎして本流に戻る。ハングの滝の後にある滝も一緒に捲く。あとは目立った滝はなく、問題なくいける。上部は所々雪渓が出てくる。捲いたり上乗ったり。水流の多いほう詰めていったが、普通に藪漕ぎする破目に。虫の多いピークを後に磁石を切りながら床丹川へ。Co.760に10mF。C.d.できなくもなさそうだが、怖いし練習もかねてab。Co.400で林道に上がる。あとは寺尾が車を回収してきて下山。
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【ルート】
ペテガリ沢b沢→西尾根下山
【メンバ】
齋藤清克(87)・梶川耕司(88)・勝亦浩希(2003)
【年月日】
2007/7/15(1-0)
【行程】
ペテガリ沢出合いの橋(5:30)b沢出合(10:15)ペテガリ岳頂上(14:15〜45)西尾根経由ペテガリ山荘下山(18:45)
ルーム現役を巻き込んで日高直登沢シリーズ今期第一弾。
早朝5:30にペテガリ沢川の出合いの橋から入渓。台風4号の接近で翌日雨との予報だったので当初b沢→a沢下降で2日間の計画だったが、西尾根を下山することにしてb沢のみ1日の速攻を目論む。
下部の函は最初の滝(2段30m、出合いから約1km)の通過がポイント。水流強く直登は出来ないので左岸から巻くのだが、取り付き周辺の岩盤が崩壊していて急なジェードル状の登りを強いられる。ザイル35m出して上部緩斜面に抜け、滝の落ち口まで最小限の捲き。

函状の中はへつり、泳ぎで通過していくが、気温が低くて泣けてくる。時間をかければ捲ける箇所も多い。

次第に岩盤状の滑床が出てきて明るい渓相となり、ベッピリガイ山からの支沢がナメ滝となって出会う。中ノ岳からの沢が合流すればあとはどこでも泊まれるような感じだ。

b沢の出合いはガレており貧相であるが、c沢分岐を過ぎれば頂上近くまでナメ滝が連続する。傾斜はキツイが順層の滝が殆んどで、取り付いてみれば快適に登れる。この頃になれば勝亦の技量もはっきりしてきたので全てノーザイル。

研究熱心な梶川が途中まで滝を数えていたが上部に行くともう訳がわからなくなる。確かF30近くまであったはず。

途中雪渓が2,3箇所沢を塞いでいたがいずれも上に載って通過。水流の多いほう多いほうへと進めば、詰めの藪こぎ2,30分でペテガリ岳頂上にポンと飛び出る。

無我の境地で西尾根を駆け下り、薄暮の中ペテガリ山荘に着いた。ペテガリ沢川出合いの砂地で焚火をしながらごろ寝し、今後の展開を語り合った。台風はどこかへ逸れて行ってしまったようで満天の星空。
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2007年6月30日〜7月2日 (3ー0)
余別51点右股沢〜珊内岳〜122点沢
L 澤田(4 AL平塚(4 M田中(2 吉本(2
二年班夏山準備山行第二回
<時間とルート>
1日目 曇り時々小雨
林道終点(11:00)ーウカマンベ沢出合い(12:40)ー51点沢(14:50)
林道の終点は広場になっている。広場まで行くと踏み跡が不明瞭になる。少し探すと川の方に林道を発見。それを行って川に出る。しかし、ウカマンベなどどこにも無い。地図を読むと本流に間違いはないので、行く。ウカマンベよりもだいぶ下流から入渓していた。(広場右の方に正解の林道は続いていた、ダサいミス)51点出合までは、河原と函状。でかい魚がうようよしている。
2日目 晴
C1(4:15)ーCo380二股(8:00〜30)ーピーク(14:10〜40)ー122点Co650
大滝上=C2(17:30)
51点に入って少しいくと、2段釜持ちの滝、2段目はトップが登って、後続ゴボウ。その他
も、数個滝あるが、全部中行ける。函記号の中の25m大滝は左岸岩盤からブッシュ帯Tr
し、落ち口へ。ロープ2P、Fix。Co420二股前の滝はLとMの一人は直登、あとの二
人は右岸まき。右股は出合いがいきなり2段の小滝。少しいくと3段40m直登不可能な滝、
左岸の急な草つきを捲く、ロープ1pFix。その後、釜持ちの小滝群が続く。沢がかれ
るあたりで時間切れで引き返すかどうかを相談するが、引き返しも大滝や多くの小滝を下
降しなくてはならなく、容易ではないこと、翌日の天気は大丈夫であるということ、から
のっ越す事にする。
水流が涸れてから、小さいがハング気味段差、ロープ垂らす。藪漕いでピークへ。藪こい
で東にのっこす。上流涸沢の所で2回AB。大滝の上で切りひらいてC2。
3日目 晴
C2(5:00)ー本流(8:30〜9:00)ー51点出合い(11:30〜12:00)ーウカマンベ
沢(13:40〜14:10)ー林道終点(14:50)
C2でてすぐ大滝左岸の木から40mAB。上部空中になる、なんか降りるのが怖っすねと
か言い出し・・・・1h近くかかった。その後の4段の滝は降りれそう、CDを試みる。が、
ぬめっていて、つるんっといっちゃいそうで怖いので3回AB。そのうちひとつはALの
みCDしたが微妙なため結局ABする。すべり台状の滝はL、CD。他はAB。滑ってお
りれそう。その後2つの滝はCD、2つ目はMの一人が苦労していたのでALとともに捲き
降りることにする。本流との出合いで日光浴。本流下って少し行ったところに雪渓、右岸
を容易に捲く。下の廊下は中を泳いで下る、寒い。嫌になる。その下に7mほどの滝、C
D+飛び込み。左岸は容易まける。51点出合いで甲羅干し。河原とへつりでウカマンベ沢
まで。今度は踏み跡を使って車まで。
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【ルート】松倉川→アヤメ湿原
【月日】2007.7.1
【メンバ】米山悟(84)、森川(部外)、筒井(部外)
【行程】Co300水の沢分岐(9:50)→Co750アヤメ湿原(14:50)
函館近郊でナンバーワンの美しい沢とのこと。行程がほぼ半日なのと、山頂まで登って行けないという点で出掛ける機会がなかなかなかったが、「沢登りをやってみたい」という初心者二人が車二台をひっさげて現れたので、ちょうどいいやと話が決まった。
湯ノ川で町が終わってから、相当奥まで人が住んでいて、小中学校まであったのには驚いた。水の沢出会いまでの松倉林道は意外や長い。ここまで15キロ。更に奥、アヤメ湿原まで12キロ。ここに車を一台デポしに行く。デポの往復で1時間。長い。

水の沢分岐から入っていきなり苔むした段々滝だ。人生最初の沢がこれでは、この先やっていけるのかというくらいの良い渓相。京都のお寺の箱庭みたいな苔の庭だ。これが絶えることなく延々と続く。二人はスジがいいのでほとんどアドバイスしないが、沢歩きは早く、非常に喜んで登っている。
魚がうじゃうじゃいる。最後の黒滝まで大した段差が無いので上がってくるのだろう。途中Co450前後には、沢まで降りている林道から来たという釣り師が3人やっていた。幸い気の良い釣り師で、朗らかに会話をして別れた。オショロコマがいるそうだ。ここから3時間でアヤメ谷地まで行くと言ったら物凄く驚いていた。
Co450二股附近でプチ焚き火してラーメンを食べる。即沸騰。ニンニクひと玉と、卵とじで。5袋198円の特売物。満腹。1時間近くのんびりする。

滝は三回、お助けヒモ(5m)を垂らした。

一つめはCo400附近の長い函付き落差3mほどで右岸の苔壁の微妙なへつり。普通は捲くところだが、中を行きたかった。後続二人はいずれも滑ってぶら下がった。

二つめはCo550前後の5m程の滝。良く滑る倒木を利用してその上の左岸の細かいのを登る。これは皆、それなりの自己流で登り切った。ヒモではたりず、ロープで確保。

三つ目はCo700前後の通称黒滝。本流左のショボショボ水流の真ん中を登り後続にヒモを垂らす。本流へもどる。捲いたのはこの一回だけで、後は凡て直登。

湿原が近づくと空が広くなり、その雰囲気を察知する。土管の脇を登って、湿原前の車道に出た。車デポなんかせず、林道もなく、沢からいきなりここに来たらさぞや泣けてくるだろうな。そうはいっても日の差し始めた広大な湿原にはエゾカンゾウとワタスゲが夢の様に生え揃い、貸し切り天国のひとときだった。「ご褒美のような風景だ」の声有り。
初心者のハートに沢のエッセンスを注入するのに申し分ない沢。もう少し早起きして行って、右股下降してまた美しい苔の庭を帰ってきてもいいな、帰りは小函などに飛び込みながら、と思った。そうすれば車デポも不要だ。水中メガネとシュノーケルで魚が丸見えだろう。
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【ルート】
オコツナイ川→オコツナイ岳→小田西川
【日 時】
2007.6.23-24
【メンバ】
米山悟(84)、斉藤清克(87)、梶川耕司(88)
【行 程】
6月23日ガス時々晴れ:河口(9:50)→Co470二股(14:00)C1
6月24日高曇り時々晴れ:C1(6:00)→山頂(10:00-30)→Co270本流出会い(14:00)→Co140林道終点(15:00-30)→海岸(16:00)→オコツナイ河口(16:50)
秘峰オコツナイ岳(狩場山北西尾根上の小ピーク)への、最も礼儀正しいルート、オコツナイ川より。日高の直登沢を目指そうという二年班なら度胸試しにお勧めのレベル。出る滝はどれもピリリと難しい。
なかなか厳しいという噂で、あまり記録の見当たらないオコツナイ川を登る。噂があるから前人未踏ではないはずだ。オコツナイは狩場山塊の離れ小島のような山。登るならこの沢が一番納得がいくルートだ。

河口で集合し、海から入渓。Co210に凄い直瀑あり。F1・25m、右岸を捲く。イタドリの急な所を登り、トラバース。これ以後、釣り師の痕跡絶える。Co210(F1)とCo330(F5)の滝記号の間に5m一本F2と3mほどだが手強い滝が二つF3,F4。

F2は左岸に雨降りのように支沢の水が垂れる下からザイル出して斉藤がトップで抜ける。カンテのあと左に回り込むすべすべの一枚岩の斜め登りは、斉藤ならでは。途中、ランニングをとれるリスは無い。これ以外の選択は大高巻きになる。

F3はプールを泳いで行き止まりの水流が強く、手掛かり全くなし。斉藤が小さいホールドびっちりの左岸をトラバースしてザイルで後続を引っ張り上げる。ザイルをつかんでさえ水流突破はシビア。「ファイト一発〜」の声が思わず出た。F3。

F4もプール付きで傾斜はないが細かいホールド。斉藤以外はお助けヒモで抜ける。
そのほかにも泳ぐ廊下がいくつか。緑色凝灰岩(グリンタフ)のナメもあり、美しい。はじめブナの青葉が水面に映っているのかと思った。

いよいよ核心のF5は5m+20m+5mで、下段はヤカンの底状。斉藤がザックのまま登ってザイルを垂らし、登ると見える二段目20mは美しい圏谷状スラブで打つ手無し。右岸の草付き→ブッシュを捲く。草付きと岩盤のトラバースでザイル出し、F上段もろとも捲く。

その後は一応核心が終わり、美しく簡単な滝F6を越えて、二股で焚き火。夏至のあとさきだから日が長い。日のあるうちに昼寝もして、夜は焚き火の横でそのままごろ寝。薪が豊富なので寒くなっては寝たままくべて朝まで。

朝も早くから明るい。飽きるほど焚き火でぼーっとして準備しても六時。左股へ発。突っ張りの小淵や緑色のナメを越えるとCo470二股を右に行った後F7(15+3m)右岸のルンゼの倒木から登って中段にトラバースし、崖にたれているただ一本の灌木を強引に登ってヤブに抜ける(アンザイレン)。

この登りが最高にシビアだった。その後も3m位だが微妙なバランスのいるぴりりと辛い滝二つF8,9。

クマのホヤホヤ足跡!
砂地にほやほやのクマの足跡を見たのを最後に、水が尽き源頭80mほどの大草付きスラブを登る。ザイルは出さないがまあ微妙。ようやく樹木帯に顔を突っ込むと今度は崖の木登り。アイヌネギに目がくらみ採集していると置いて行かれた。山頂までのヤブ漕ぎも超二年班級。ササ+巨大ハイマツもしくは灌木のミックスで、軽口を叩く者もなく、無我の境地で山頂目指す。

山頂は山桜などの胸までのブッシュに覆われ、人の痕跡が全くない珍しいピークだ。狩場山は意外や遠い。見下ろす谷は段丘地形が多く特異な地形だ。地滑り地形だろうか。そのせいで沼が多いのか。オコツナイ沼などは残念ながら見えなかった。広大な小田西川の集水域に舌を巻く。始め第二オコツナイ沢を下るつもりだったが、1.5キロほど北にヤブ漕ぎをしたら二時間はかかりそうなので、小田西川を下る。

しばらくヤブを漕ぎ下ると、10mくらいの滝で懸垂。ピンはハーケン二本。その後は大したものもなく下っていくが、Co600くらいから傾斜が無くなると、2キロ近く水が伏流して苔の生えた水無し河原が続く。C0380の屈曲点で突然の湧水地点があり、緑の苔に覆われたみずみずしい森になる。こんな沢初めてだ。恐らくこの段丘面自体が過去の地滑り堆積物ではないだろうか。オコツナイ小沼からの湧水もここに直撃しているに違いない。水は冷たく、美味い味がした。人の痕跡など無い沢だ。涸れ沢で、子狐二匹を遠くに見た。
本流に合流ししばらく下ると巨岩だらけになる。渡渉を繰り返し、岩を飛び越え、飛び降りなども無難にやってのけ、林道終点に到着。地図よりも奥まで進んでいる。
海岸まで砂利道を歩けば、薄い地下足袋の足底を刺激して気持ちいい。小田西河口からオコツナイ河口まで二キロのトンネル含めて1時間弱歩く。モッタ温泉の湯船で日本海を眺め、賀老食堂で賀老定食を満腹。長万部まで梶川の車で届けてもらって汽車で帰る。駅前の長万部食堂はサラ地になっていた。
あの湧き水の森は凄かった。
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2007年 6/17-18
平田内川〜白水岳→夏道下山
L:澤田(4 AL:平塚(4 M:田中宏 吉本(2
二年班夏山準備山行1発目
<時間とルート>
17日 晴れ
平田内温泉8:40 Co670二股=C1 15:00
温泉から入渓。途中ALがザイル落とす、少し行ってからそれに気づく。L-sで30分かけて回収しに行く。Co430に5mのF、左岸捲く。その後の函、1つ目:空身で泳ぐ、2つ目:中行けたらかっこいいと言い出し、Lがしつこくトライするも敗退して捲く、寒い…。Co470に20mのF。左岸をザイル出して全装で登るが、1ポイントやらしかったので、途中でリードはハーケン打ってザックデポして抜けた(L)。その後、小滝などあり、Mにザイル垂らしたりする。Co670二股にてC1。
18日 晴れ
C1 4:50 白水岳8:05 白水岳登山口10:30〜11:00
C1出てすぐから所々雪渓。乗ったり捲いたりで通過。小滝の落ち口で雪渓が切れていて泥壁のトラバースを強いられる。ステップ切って後続は所々確保。他にも小滝数個あり。ザイルたらした所ある。軽く藪を漕いで白水ピーク。あとはセミの鳴く中、夏道を下山。無料混浴温泉も僕らの貸切状態、無念…。きれいな沢だった。
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6/8〜6/10 空沼岳At.札幌岳引返し(3ー0)
L:米田(2
<時間>
1日目 空沼岳登山口13:45 入山14:00 空沼小屋15:45
2日目 空沼小屋5:40 真簾沼6:15 空沼岳7:25
札幌岳頂上手前急登部入口付近で引返し11:00 空沼小屋17:00
3日目 空沼小屋12:30 空沼岳登山口13:30
<ルート>
1日目 晴れ、視界500以上。登山口から夏道を小屋まで。雪残っていなかった。
2日目 晴れ、視界∞。小屋から夏道を空沼岳頂上まで。真簾沼手前で夏道が膝下まで水没していた。真簾沼から先、雪残っていた。空沼岳頂上からそのまま夏道を札幌岳の方へ。所々笹薮や雪が残っていたので赤ビニールテープで印をつけながら進む。
札幌岳頂上手前で時間読みから引返し。来た道を帰る。帰り道、ひょうたん沼先で笹薮の先の道が分りにくくなり、藪こぎをしたり木に登ったりして道を探した、12:30〜14:30頃までこれに掛かる。藪こぎの最中、転んだ拍子に誤って熊スプレーをシャツと腕にくらう。激しい咳き込みと痛み。藪こぎで道を探していたために時間が掛かり、小屋着時間が予定より2時間遅れた。このあと万計山荘で音楽祭を聴く。
3日目 晴れ、視界∞。午前中は音楽祭の続き。小屋から来た道を登山口まで。