書評・出版・ 2008年3月14日 (金)
秘境西域八年の潜行(上、中、下)
中公文庫1990
980円、1100円、1200円
(現在は「秘境西域八年の潜行 抄」中公文庫BIBLIO 1000円)
西川一三(かずみ)が死んだ。
先月2月7日、89歳。戦争中、興亜義塾生を経て、モンゴル僧に扮した諜報員として鎖国中のチベットに潜入、戦争が終わるまで(終わっても)生還するためチベットを彷徨った。むかし満州、モンゴル、トルキスタン、チベットと手を結び、シナを背後から包囲する「ツラン民族圏構想」というのがあった。大戦期(昭和18年)のチベットは中国(国民党政権や共産党)からも独立していて謎のエリア。そんなところへ手ぶらででかけて8年も。しかも後半6年は敗戦のため生き延びるための徒歩旅行だ。この体験の凄さは本を読まなきゃわからない。
中公文庫1990
980円、1100円、1200円
(現在は「秘境西域八年の潜行 抄」中公文庫BIBLIO 1000円)
西川一三(かずみ)が死んだ。
先月2月7日、89歳。戦争中、興亜義塾生を経て、モンゴル僧に扮した諜報員として鎖国中のチベットに潜入、戦争が終わるまで(終わっても)生還するためチベットを彷徨った。むかし満州、モンゴル、トルキスタン、チベットと手を結び、シナを背後から包囲する「ツラン民族圏構想」というのがあった。大戦期(昭和18年)のチベットは中国(国民党政権や共産党)からも独立していて謎のエリア。そんなところへ手ぶらででかけて8年も。しかも後半6年は敗戦のため生き延びるための徒歩旅行だ。この体験の凄さは本を読まなきゃわからない。
OBの山行記録・ 2008年3月12日 (水)
平標山(1983.7m)、仙ノ倉山(2026.2m)
●2008年3月9日(日)(1ー0)
【ルート】
元橋(火打峠)→ヤカイ沢登高→平標山→仙ノ倉山→シッケイ沢滑降→土樽(毛渡橋)
【メンバ】
L:石橋兄(AACH1982)、M:山森(AACH1986)
●2008年3月9日(日)(1ー0)
【ルート】
元橋(火打峠)→ヤカイ沢登高→平標山→仙ノ倉山→シッケイ沢滑降→土樽(毛渡橋)
【メンバ】
L:石橋兄(AACH1982)、M:山森(AACH1986)
現役の計画・ 2008年3月10日 (月)
【ルート】糠平温泉〜ウペペサンケ〜ニペソツ〜十勝三股
【年月日】2008年3月14〜22日(5ー4)
【メンバー】L平塚(4 M田中宏(2
※追記(2008:4:4)
諸事情により中止
【年月日】2008年3月14〜22日(5ー4)
【メンバー】L平塚(4 M田中宏(2
※追記(2008:4:4)
諸事情により中止
現役の計画・ 2008年3月10日 (月)
現役の報告・ 2008年3月10日 (月)
【ルート】標高尾根〜積丹岳〜北尾根
【年月日】2008/3/1-2(2-0)
【メンバー】L白石(7 AL澤田(4 M小池 田中 野沢(1
春メイン一年班準備山行三回目(二回目は海岸歩き対策のE赤岩のため省略)
【年月日】2008/3/1-2(2-0)
【メンバー】L白石(7 AL澤田(4 M小池 田中 野沢(1
春メイン一年班準備山行三回目(二回目は海岸歩き対策のE赤岩のため省略)
OBの山行記録・ 2008年3月8日 (土)
黒姫山(2053.4m)の外輪山ピーク(2020m)
●2008年2月16日(土)(1ー0)
【ルート】
黒姫高原スノーパーク→黒姫山→スキー場の南側の東面尾根滑降→黒姫高原スノーパーク
【メンバ】
L:清原ババア(AACH1986)、M:、石橋兄(AACH1982)、高橋ジジイ(AACH1984)、山森(AACH1986)、G:太田(TAC)、塚田(TAC)
●2008年2月16日(土)(1ー0)
【ルート】
黒姫高原スノーパーク→黒姫山→スキー場の南側の東面尾根滑降→黒姫高原スノーパーク
【メンバ】
L:清原ババア(AACH1986)、M:、石橋兄(AACH1982)、高橋ジジイ(AACH1984)、山森(AACH1986)、G:太田(TAC)、塚田(TAC)
書評・出版・ 2008年2月28日 (木)
真の登山家は真の彷徨者である(マンメリー)。山岳部員ならわかる、旅の名作三本の紹介。
●ジャックロンドン放浪記
●チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
●ダブ号の冒険
●ジャックロンドン放浪記
小学館地球人ライブラリー14(1995.4)
ジャック・ロンドン著、川本三郎訳
犬やオオカミが主人公の小説「ホワイト・ファンク」や「荒野の呼び声」の著者ジャック・ロンドンは、16歳のころ、アメリカの大陸横断鉄道をタダ乗りして渡り歩く放浪者「ホーボー」だった。19世紀末アメリカの、ならず者は殺しても良いという雰囲気。鉄道員に放り出されては裏をかき、放浪罪でデカにつかまればムショ暮らしもする。文無し、毛布無しで酷寒の列車の連結部に隠れて旅、見知らぬ町で智恵と機転で食べ物にありつく青春放浪記だ。手ぶらの人間の、磨けるだけ磨ききった生存性能に憧れた。
犬が主人公の「荒野の呼び声」は、当然ほとんどセリフ無しの小説だがすこぶる良い。こうしたら、こうなった。こうだからだ。といった、淡々としているのに引き込まれる書きっぷりの原点をホーボー経験に見た。100年前の世界は何もかも野放しでおもしろい。
●チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
エルネスト・チェ ゲバラ (著),棚橋 加奈江 (翻訳)
現代企画室; 増補新版版 (2004/09)
1956年キューバ革命でカストロと知り合う5年前、医学生時代23歳のゲバラが故郷アルゼンチンからチリ、ペルー、ボリビア、コロンビアと、始めはオートバイで、それがポンコツで動かなくなってからはヒッチと密航で旅をする旅行記。あのかっこいいゲバラにそんな青春があったなんて。伝説の革命家の印象とはほど遠い、いかにせびって食べ物と寝床とできればワインをいただけるかという貧乏旅行テクニックが披露されている。人生に必要なものはすべて旅から学んだというゲバラ。1950年代の南米各地の様子も語られていて興味深い。今も大差が無いのだろう。合衆国の植民地体勢に刃向かって殺されたゲバラは21世紀的にはオサマ・ビン・ラーディンと同じだろう。オサマも学生時代に中東大旅行なんかしているだろうか。
ただしこの本、原文に忠実に訳したのだろうが、日本語としては非常に読みにくい訳だ。
●ダブ号の冒険
小学館地球人ライブラリー14(1995.6)
ロビン・リー・グレアム著、田中融二訳
1965年、16歳のロビン少年の5年をかけた単独ヨット世界一周の記録。各地でのとけ込みようが旅行記として良い。冒険モノとして読み始めたが、フィジーで出会った少女パティとの恋愛が冒険の展開も読者の行き先も変えていってしまった。パティがヨットの寄港先に先回りして迎えてくれる。航海の孤独を10代の若さで耐え抜いたロビン。パティ無くして航海は貫徹できなかったろう。全編に、世界や人生にたいし共感する思想があふれている。うなずきながらの読書だ。16歳は世界を知るのに十分な年齢だ。
解説を書いている今給黎教子さんは僕と同年代のヨット家だ。91年に単独無寄港世界一周をやった。この人は子供の時「ダブ号」を読んでヨット道に入ったらしい。計画を遂行するまでの教子さんの気持ちの揺れがよく分かる気がする。
●ジャックロンドン放浪記
●チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
●ダブ号の冒険
●ジャックロンドン放浪記
小学館地球人ライブラリー14(1995.4)
ジャック・ロンドン著、川本三郎訳
犬やオオカミが主人公の小説「ホワイト・ファンク」や「荒野の呼び声」の著者ジャック・ロンドンは、16歳のころ、アメリカの大陸横断鉄道をタダ乗りして渡り歩く放浪者「ホーボー」だった。19世紀末アメリカの、ならず者は殺しても良いという雰囲気。鉄道員に放り出されては裏をかき、放浪罪でデカにつかまればムショ暮らしもする。文無し、毛布無しで酷寒の列車の連結部に隠れて旅、見知らぬ町で智恵と機転で食べ物にありつく青春放浪記だ。手ぶらの人間の、磨けるだけ磨ききった生存性能に憧れた。
犬が主人公の「荒野の呼び声」は、当然ほとんどセリフ無しの小説だがすこぶる良い。こうしたら、こうなった。こうだからだ。といった、淡々としているのに引き込まれる書きっぷりの原点をホーボー経験に見た。100年前の世界は何もかも野放しでおもしろい。
●チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記
エルネスト・チェ ゲバラ (著),棚橋 加奈江 (翻訳)
現代企画室; 増補新版版 (2004/09)
1956年キューバ革命でカストロと知り合う5年前、医学生時代23歳のゲバラが故郷アルゼンチンからチリ、ペルー、ボリビア、コロンビアと、始めはオートバイで、それがポンコツで動かなくなってからはヒッチと密航で旅をする旅行記。あのかっこいいゲバラにそんな青春があったなんて。伝説の革命家の印象とはほど遠い、いかにせびって食べ物と寝床とできればワインをいただけるかという貧乏旅行テクニックが披露されている。人生に必要なものはすべて旅から学んだというゲバラ。1950年代の南米各地の様子も語られていて興味深い。今も大差が無いのだろう。合衆国の植民地体勢に刃向かって殺されたゲバラは21世紀的にはオサマ・ビン・ラーディンと同じだろう。オサマも学生時代に中東大旅行なんかしているだろうか。
ただしこの本、原文に忠実に訳したのだろうが、日本語としては非常に読みにくい訳だ。
●ダブ号の冒険
小学館地球人ライブラリー14(1995.6)
ロビン・リー・グレアム著、田中融二訳
1965年、16歳のロビン少年の5年をかけた単独ヨット世界一周の記録。各地でのとけ込みようが旅行記として良い。冒険モノとして読み始めたが、フィジーで出会った少女パティとの恋愛が冒険の展開も読者の行き先も変えていってしまった。パティがヨットの寄港先に先回りして迎えてくれる。航海の孤独を10代の若さで耐え抜いたロビン。パティ無くして航海は貫徹できなかったろう。全編に、世界や人生にたいし共感する思想があふれている。うなずきながらの読書だ。16歳は世界を知るのに十分な年齢だ。
解説を書いている今給黎教子さんは僕と同年代のヨット家だ。91年に単独無寄港世界一周をやった。この人は子供の時「ダブ号」を読んでヨット道に入ったらしい。計画を遂行するまでの教子さんの気持ちの揺れがよく分かる気がする。
現役の報告・ 2008年2月28日 (木)
OBの山行記録・ 2008年2月24日 (日)
【ルート】白金温泉からオプタテ林道でアプローチして稜線
【年月日】2008.02.23-24(2-0)
【メンバー】田戸岡尚樹(’99入部)
<自分探しの山へ>
爆弾低気圧の通過でかなり天気が悪そうな予報だったが,いずれにしても行くだけ行こうと決めていた。今回は独りで行くことに決めていたので,誰も誘わずに嵐の山に入山した。
OBの山行記録・ 2008年2月17日 (日)
【ルート】カルルス温泉→スキー場→来馬岳→北の1043の北のコル東尾根滑降
【年月日】2008年2月17日
【時間】カルルス温泉→スキー場の第一リフト終点(9:00)→来馬岳(10:40-50)→滑降尾根頭あたり(11:40)→スキー場(12:50)→お参り(14:00)集合
【メンバ】米山悟(84)石川やんけ(87)、齋藤清克(87)、田中シェイク(87)
【お参りのメンバ】澤柿(85)、キンタ(86)、ディック(86)、こ野村(88)
毎年この時期お参りしている、90年2月のオロフレ山南東尾根の雪庇踏み抜き雪崩死亡事故現場。今年は8人だった。うち四人は来馬岳に登ってその北からのびる東尾根を滑ってから参加。日差しはあったが風も強かった。