3月上旬〜中旬(6ー4)
旭岳温泉〜忠別岳〜石狩岳〜岩間温泉L勝亦(3 AL澤田(2 M竹内(1
<時間とルート>1日目 旭岳温泉(5h)C1
スキーコースをCo1200くらいまで登り、南東へ磁石をきって進む。Co1280二股付近にC1。
2日目 C1(1h)Co尾根上(2h)凡忠別岳(2h)忠別岳(1h)忠別岳石室=C2
二股付近でユウセツ沢川を渡渉し、上がりやすいところから対岸の尾根に乗る。雪崩注意。タンネ限界1400。Co1550以上は白い。凡忠別岳の南側には雪庇が出る。忠別岳への登りと下りの尾根は石が露出していることが多い。忠別岳石室でC2。
3日目 C2(2h)沼ノ原手前コル(3h)ペテトクコル=C3
沼ノ原への下り口は雪庇に注意。・1289コル付近でC3。
五色ヶ原を越えらなかった場合はヌタプカンベツ川左岸尾根を沼ノ原橋へ下り、ペテトク沢をつめ「沢」の字の左岸の尾根を登りC3へ。忠別岳石室(3.5h)沼ノ原橋(3.5h)C3
4日目 C3(5.5h)J.P.南=C4
J.P.への尾根を登る。Co1600くらいでシートラ。・1729付近は両面雪庇が出る。・1729からの下りはバックステップするかも。ザイルを出すかも。J.P.南の下山尾根頭付近に雪洞かイグルーでC4。
5日目 C4(2.5h)石狩岳(2h)C4(3h)岩間温泉=C5
川上岳(・1894)から石狩岳が細い。東側に雪庇。J.P.南から南東に伸びる尾根を下り岩間温泉まで。南東に延びる尾根はカンバ限界Co1670。Co1270に岩が出ているが南側を巻けて問題ない。
6日目 C5(3.5h)十勝三股
林道を十勝三股まで。
<天気、停滞、進め方>大雪は冬型で悪く、寒気入るとガスる。最大6日間悪いっぽい。東大雪では冬型で晴れるが、強いと風。寒気入るとガスる。停滞は4日。凡忠別からは視界500m。風はふらつかないくらい。石狩J.P.へは視界2〜300。石狩Atは、2〜300、気にならない風。
エスケープは、忠別岳石室(3.5h)沼ノ原橋(4.5h)大雪湖。ペテトクコル(2h)沼ノ原橋(4.5h)大雪湖。C1で残り二日でのっこせなかったら引き返し下山。C3で残り二日でのっこせなかったら大雪湖へ下山。残り二日でのっこした場合はC4と石狩岳At.カット。
<パーティー>Ls:天気、ルート、M判断。
M:体力、アイゼンワーク、口出し。
<装備>冬テン、鍋、茶食器、のこ2、スノーソー、ストーブ、灯油110、無線、修理具、ろうそく、ザイル9mm×50m、他スキーEP含む冬山個人装備
<準備山行>1:2/4-5(2-0) 風不死、樽前 イグルー、固いところ、シートラのっこしできた。
2:2/11-12(2-0) 十勝岳温泉〜H シートラで急な所。
3:2/25-26(2-0) トヨニ岳のっこし のっこし判断、雪稜。
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元小屋沢山、沖沢山

八雲から沖沢山(右の稜線からアタック)
● 2006年2月
【ルート】
おぼこ荘→鉛川林道→元小屋沢山北西尾根→沖沢山アタック
【メンバ】
米山悟(84年入部)、梶川耕司(88年入部)、北川徹(山スキー部OB)
【行程】
2月25日:おぼこ荘(9:20)→山美湖南、尾根末端(12:00)→元小屋沢山頂イグルー(15:20)
2月26日:元小屋沢山頂イグルー(6:00)→沖沢山(8:00-15)→イグルー(10:20-11:00)→尾根末端(12:00)→おぼこ荘温泉(13:30)
道南の八雲町と熊石町は昨年合併したが、ここは太平洋と日本海が日本一近くなるところだ。ひとりハチクマ山脈と呼んでいる。最高峰は雄鉾岳999mで他もせいぜい900m台だが、山脈は幅広く鋭鋒が多い。稜線から二つの海が見えるのも良い。
【記録】

八熊山脈主峰。雄鉾岳(999m)
函館発一番列車で1時間、八雲駅で室蘭の梶川に載っけてもらい、麓の住民、北川と合流しておぼこ温泉をスタート。一帯は1週間ほど降雪が無く、雪は安定している。鉛川林道は1973年閉山した鉱山で、鉄橋あとなどが残る。今は一人も住んでいないが往時は1000人を越えたという。元郵便局があったというところにおぼこ山の家。素通り。

鉛川源流、標高430mの通称「山美湖」。正面三つの内、真ん中の尾根を登る。
標高290二股あたりで何度か徒渉。その後、でかい堰堤の滝が現れ、河床がコンクリ張りになったりでしらける。いったい何の必要があるのか。用が無くなったのなら壊して欲しい。標高320mあたりから左岸にブル道が登っていく。これを伝うと、標高430mの空沼ほどの大きさの湖、通称「山美湖」に出た。湖は水面なのか湿原なのか、とにかく真ん中を歩いて進んだ。

登りの尾根から雄鉾岳
元小屋沢山の北西尾根は先端で筆記体の「w」のようになっている。その真ん中の尾根を登る。この末端は両方の尾根に囲まれ、城郭の枡形の様になっている閉鎖空間だ。大きな木も多く独特の雰囲気。尾根は急な斜面の上にシールが利かない嫌な雪で、ほとんどシートラ坪足で登る。ほとんど潜らないのが幸いだ。標高差500mに3時間を費やして、脱水症状で元小屋沢山に到着。この山は熊石側の相沼内ダムの電気を八雲側へ通す送電線の通り道だ。山頂もなだらかでパッとしないが、実は目的の沖沢山よりも高い。シールの利かない雪は、やはりブロックのくっつきもイマイチだったが、イグルーを作って、ねぐらに入る。狩場山、遊楽部、駒ヶ岳に乙部山も薄紅色に見えている。低いけど樹林限界越えていて、焚き火無しが寂しい。

夕焼けの雄鉾とイグルー、後ろは雄鉾と遊楽部
朝、天気予報では後半雨だ。明るくなる6時を待って出る。八雲、熊石、奥尻島の夜景が見える。高曇りだが視界は澄んでいる。大千軒岳らしきも見える。沖沢までは長いアップダウンを繰り返す。この山域全体に針葉樹は無く、カンバやブナばかり。稜線は、相沼内川からの吹き上げのためか雪も薄く、木はまばらだ。盆栽のように枝が風下に流れた大きな美しいカンバが時々立っている。小さな木が無く、大きな木が100mごとに有るという感じ。

沖沢山山頂。後ろは南の岩峰群
長いマラソンを終えて沖沢山に着くと、その南側は切れ落ち、鋭い岩峰も連なっていた。この山、南の稜線から見たら、凄く格好が良さそうだ。帰りも上り下りを繰り返して、イグルーに帰着。ぬるま湯を沸かして喉を潤し、即、下山する、尾根上部はまあまあの滑りを楽しんだが、やはり雪が重い。下は硬くて話にならず、デブリのゴロゴロまで有る上を、ほとんど横滑りで下った。徒渉点で冷水を飲んだあたりでポツポツ雨。でも30分後には露天温泉で雨を楽しんだ。八雲駅前でトンカツ食べて、解散。
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‘05 冬合宿 原始ヶ原 12月30日〜1月6日(7−1)
L:見瀬宏尚(4 AL:馬詰武、三木栄治(6 市川義朗(4 M:平塚雄太、吉田敏寛(2 竹内優美、佐藤海太(1
12月30日 曇りのち晴 L:見瀬 AL:三木 M:竹内、佐藤
ベベルイ零号線 7:25 →F尾根末端BC 15:15
ベベルイ零号線から林道、夏道沿い。二ノ沢付近の雪崩は問題ない。三ノ沢Co1060で渡渉。原始ヶ原に上がったところから磁石切りながら湿原つないで行く。F尾根の西の尾根でタンネ限界に出て、トラバースしてBC予定地に入る。
12月31日 曇りのち晴 L:見瀬 AL:三木 M:竹内、佐藤
BC 6:15 →富良野岳 9:25 →BC 11:20
F尾根を登る。尾根が広いので最初デポ旗を何本か打っていく。Co1380でシーデポ。Co1760の岩は西を捲く。Co1800に止めデポ3+誘導デポ3。ピーク直下の数mは風が強かったが少しだったので行った。帰りは来た道。前富良野も風が強いことが予想されたのでこの日の行動は終了。夜はたき火。
1月1日 晴時々曇り L:見瀬 AL:三木 M:竹内、佐藤
BC 6:40 →前富良野東コル 7:40〜11:40 →Co1590引き返し 12:50 →コル 13:30 →BC 14:15
タンネ限界をトラバースしてコルまで。コルにもタンネ生えてる。風があるので時間待ち。弱くなったので行く。デポ旗を所々打っていく。Co1430でシーデポ。Co1590で強風のため引き返し。帰りは来た道。
1月2日 曇り L:見瀬 AL:三木 M:竹内、佐藤
F尾根末端 6:00 →三峰コンタ尾根・1361BC 7:40
タンネ限界付近をトラバース。三木さん下山し、入れ替わりに馬詰さん、市川、平塚、吉田がBC入り。
1月3日 晴時々曇り L:見瀬 AL:馬詰、市川 M:平塚、吉田、竹内、佐藤
BC 7:00 → ・1083 8:10 →トウヤウスベ 9:15 →大麓山 10:25 →トウヤウスベ 11:20 → ・1083 12:30 →BC 13:45
BCから磁石切って、湿原つなぎながら・1083まで。そこから尾根を登る。大麓の肩にデポ旗3本。大麓までスキーで行けた。帰りはスキーが快調。
1月4日 雪 停滞 10時までスキー練しながら時間待ち。・1361は付近にいくつかスキー適地がある。その後、7人用かまぼこ型イグルーを作る。でかくて寒い。
1月5日 快晴 L:見瀬 AL:市川 M:竹内、佐藤
BC 6:40 →シーソラプチ川Co1320渡渉点 7:40 →境山 10:05〜10 →シーソラプチ川Co1440渡渉点 11:20 →BC 12:15
朝、馬詰さん、平塚、吉田が下山。BCから視界を頼りにシーソラプチ川へ。川は所々開いている。渡渉点に下りる斜面は急だったのでシーズリツボ。根性尾根ははい松畑。Co1650でシーデポ。境山北西コルに止めデポ8+誘導デポ5。帰りのシーソラプチ川渡渉は急斜面を避けて渡渉した。夜は盛大にたき火。
1月6日 晴 L:見瀬 AL:市川 M:竹内、佐藤
BC 7:00 → ベベルイ零号線 10:40
BCから前日下山パーティのトレースを使ってF尾根末端へ。五ノ沢右岸の湿原をつないで、磁石を切って三ノ沢へ。Co1040付近で渡渉。あとは夏道、林道使って下山。
【感想】見瀬:八方山に囲まれながら、ほぼ毎日、日の出が見られるほど天気に恵まれ、良い合宿でした。強力なAL、足の揃ったMのおかげで4つもピークが踏めて嬉しかったです。ありがとう。
市川:巨大なイグルーと平塚はどうかと思った。
竹内:冬山での生活を満喫しました。
佐藤:パー食はちょっとミスったかな?合宿で良かった。ちょー気持ちいい。
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西吾妻山(2035m)
●2006年2月19日(日) (1ー0)
【ルート】
天元台リフト終点→稜線→西吾妻山→中大巓(南西側を巻く)→藤十郎(南側を巻く)→明月荘→大沢駅
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:石川守(87入部)
【行程】
2月19日(日)(快晴)天元台リフト終点(1000)→稜線(1015)→西吾妻山(1050-1100)→中大巓と藤十郎のコル(1200)→明月荘(1320)→Co1820m下降点(1330)→Co1300m砂盛を巻く林道(1450)→Co670m牧場の下(15:30)→大沢駅(16:10)
【記録】
東北・蔵王山スキー山行で述べた通り、デジカメ故障により、「写ルンです」を購入し対応したが、うまく撮れているか不明。
写真と記録は、現像し、スキャナ取り込みしてのアップになりますので、少々時間を下さい。
取り急ぎ概要のみ報告(後日差し替えします)。
スカッ晴れのいい天気で、風もない。天元台〜西吾妻山〜大沢駅までの
全長20kmにも及ぶ、充実したスキー山行を、計画通り実施できました。
飯豊連峰、朝日連峰、月山、蔵王連峰を眺めながらの気持ちが良い
ツアーでした。駅までスキーというのも良かった。
米沢駅805発の始発バスには、鶴岡からきたという単独行のスキーヤーと、地元のスノーボーダ2名が乗っており、いずれも我々と同じ大沢下りの計画とのこと。ただ我々は、反対方向の西吾妻山(吾妻連峰最高峰)アタックをしてから大沢下りへ向かうので、一番最後の到着となりそうだ。途中のバス停からも何人か山スキーヤーが乗ってくる。山スキー専用バスという感じだ。
大沢駅は1329の次は、1640まで、上り/下りとも停車電車はない。我々が1600頃、駅に到着すると行きのバスで一緒だった人達がいない。無事下山したのか心配していると、駅に現れた。駅のちょっと上のリフトのない大沢スキー場の小屋で、ストーブにあたりながら歓談していたという。おばさんがいてビールや小料理を注文でき、電車の時間までくつろげるサロンのような場所だという。少々林道から外れた場所にあるそうで、我々はその小屋には気づかなかった。1640発の米沢行の電車の乗客は、朝のバスと同じような顔ぶれだ。山スキー専用電車という感じだ。
米沢からは1654発のつばさ124号に乗車し、東京駅1904着。新幹線は早くて楽ちんだ。
今回の山行では、JR東日本の「土・日きっぷ」というのを活用した。18000円で、かなりの広範囲の区間が新幹線も含めて2日間乗り放題で、指定席も4回まで利用可能。ちょっと遠い場所へのスキー山行には便利な切符だ。
(文責:山森 聡)
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熊野岳(1840.5m)、地蔵山(1736m)
●2006年2月18日(土) (1ー0)
【ルート】
蔵王ロープウエー蔵王山頂駅=地蔵山=熊野岳→蔵王温泉
※悪天候のため、苅田岳〜みやぎ蔵王への乗越しを断念し、熊野岳で引き返し
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:石川守(87入部)
【行程】
2月18日(土)(ガス・強風→雪)蔵王ロープウェー蔵王山頂駅(12:30)→地蔵山(12:55)→熊野岳引き返し(13:55)→地蔵山(14:55)→蔵王山頂駅(15:10-40)→(大平コース)→蔵王温泉(16:00)
【記録】
この山行では、私のデジカメが故障してしまい(行きの新幹線の中で気づいた)は、急遽、「写るんです」を購入し対応したが、うまく採れているか不明。
写真と記録は、現像し、スキャナ取り込みしてのアップになりますので、少々時間を下さい。
取り急ぎ概要のみ報告(後日差し替えします)。
東京駅6:28発のつばさ101号で出発。
東北・蔵王山は、下界は晴れているのに、山頂付近がガスっている。
稜線上は視界50mの強風で、地蔵岳〜熊野岳まで行って引き返し。(みやぎ蔵王への乗越しは、視界不良により、断念。)
-10℃の強風で視界がない中、2時間半、目出棒おろして白いところを行動し、冬合宿みたいで、それはそれで充実した山行だった。
予定していた遠苅田温泉(宮城県)には行けなかったけれど、蔵王温泉(山形県)の公共浴場(200円)も良いところ。
翌日の「東北・西吾妻山(大沢下り)スキー山行」に備え、GGさんの故郷の米沢へ移動し、夕飯は米沢牛の焼肉。米沢駅前のビジネスホテル泊。
(文責:山森 聡)
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1月27日(金)、2006年山の会関西支部新年宴会が催された。
出席者(敬称略、数字は入部年西暦):原(真)56、吉田(勝)57、相田58、神戸59、田中(英)59、内藤59、渡辺(尚)59、伏見61、松田(彊)62、名越63、岸本65、石松73

今年はJR京都駅前ホテルで和風京会席。洋風の立食ビュッフェスタイルや回転盆でセルフサービスさせる中華には雅趣がない。やはり床の間に掛け軸のある和室に座して、仲居さんに運んでもらった銘々皿の料理をめでつつ杯を重ねなくては、我々関西の人間にとって酔いと満腹感のバランスが悪い。ここの料理長は京都の老舗料亭を切盛りしていた人だとか。まず取敢えず原支部長の乾杯発声にて、賑々しくブレーンストーム開始。

出席の皆さんは上記の通りですが、普段家族の方にも話さないようなプライベートライフ、近況報告、ルームの思い出や山登り、更にはそれらに対する質疑応答などに花が咲き、一人5分程度で今年の抱負を述べよ、との進行役からの題目や制限時間は完全に無視。それでも、3月下旬に五竜遠見でスキー合宿を開催するとか、5月には5000メートル以上の頂上を目指すいわゆる「登山」をする(この理論では、5000メートル以下の山へ行くのは登山とは言わない?)とか、意気は軒昂。少し遅れて駆けつけた石松君が近況を披瀝する頃には、早くもお開きの時刻が迫っていた。最後に、松田さんから山の会札幌の様子が伝えられ、各地域の活発なOB達が連携して、面白そうな登山でも計画しようとアジ演説で締めくくり。(ここで書き留めておきますが、確かこの件は、内藤さんがアンデス登山の可能性を探るとかいうことになったのではないでしょうか)
平均年齢64歳、約3時間よく飲み、しゃべり、食べ、満足してそれぞれ帰途に就いたのでした。皆様にとって、今年も良い年でありますように、(報告:岸本)
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ペテガリへ。
2005年12月25日〜1月1日(8ー0)
神威岳〜ペテガリ岳L勝亦浩希(3 AL中島史貴(3 M澤田卓郎 寺尾よしのぶ (2
<時間とルート>25日 晴れ
除雪終点(10:50)ー神威山荘=C1(11:40)ー偵察(12:30〜14:20)
前日荻伏駅にC0。・663西の二股付近まで除雪が入っていたので車で入る。神威山荘まで行き、じゃんけんの結果L以外の三人で中間尾根末端まで偵察に行く。徒渉は夏道とほぼ同じところ。雪が多く容易。一ヶ所橋を架けておいた。
26日 雪のち晴れ
C1(6:30)ー中間尾根末端(7:30)ーCo1130=C2(13:30)
中間尾根は下部ではブッシュで不快調。上部では胸までのラッセルで不快調。やや細いところもあったが問題なし。時折突風が吹き、山に帰れと言われているような気がした。・1372が黒く八剣山のようにギザギザして見えたので、その後我々は小八剣と呼び恐れた。Co1130で力尽きてC2。
27日 快晴
C2(6:30)ー中間尾根頭(7:30)ー神威岳(10:00〜15)ーC2(11:50〜12:20)ー中間尾根頭=C3(12:50)
尾根頭まではまたラッセル。神威岳への稜線は所々岩があったが容易に十勝側をまける。雪庇は小さく出ているところもあるが問題なし。Co1250でかたくなったのでアイゼンにしたが、その後ラッセルに苦しむことになった。Peakからはペテガリや1839峰まで見えた。C2まで戻った後、尾根頭まで上げてイグルーでC3。

神威岳から遥かなるペテガリへ。
28日 雪のち晴れ
C3(7:05)ーニシュオマナイ岳(7:45)ー最低コル(9:00)ー肩(11:30)ーCo1430=C4(12:00)
早朝のうちは予報どおり谷の影響で雪。C3からの下りには雪庇1mほど。ニシュオマナイ岳(・1439)からの下りの後半は細いところが続くが、ブッシュが元気で問題なし。・1372の少し手前に岩が出ているところがあり、十勝側のカンバの中を捲いた。・1372の雪稜は上を行った。ブッシュやハイマツを掘り出してをつかみながらラッセルしていくかんじ。肩の少し西Co1430付近にイグルーでC4。なんと一日中スノーシュー。エスケープの、・1445への尾根はブッシュが出ていた。

小八剣と中ノ岳。
29日 快晴のちガス
C4(6:10)ー中ノ岳(6:30〜50)ー最低コル(8:50)ー・1469(9:45)ー東尾根分岐(12:30)ーペテガリ岳(14:15)ーCo1220=C5(15:00)
いよいよ勝負の一日なので早起きした。中ノ岳からの下りは少し急だが前を向いて下りられた。しばらくしてからスノーシュー。・1469から少し下りてアイゼンに変えた。東尾根分岐までは細いがズボズボ。ここまで雪庇は東に1m程度。東尾根分岐からは岩が出ているが南側を容易にまける。ズボズボ。雪庇は小さく北側。Peak直前でガスが上がってきたのと風が強く寒いので写真だけ撮って西尾根を下る。コル近くのCo1220でC5。

雪稜を行く中島。

究極の日高って噂。
30日 快晴
C5(9:20)ーペテカリ山荘=C6(13:10)
西尾根を下ってペテカリ山荘まで。雪が十分あったので山荘に向かってまっすぐ下りられた。とても快適な山荘。
31日 晴れ
C6(8:30)ー神威山荘=C7(13:30)
ペッピリガイ沢川沿いの林道〜トドマツの植林道を行き、テープに沿って尾根のっこし点へ向かっていく。Co560くらいまで行ったところでテープが見当たらなくなったので左手の尾根を上がる。ポコを挟んで西側のコルにテープがあった。そこから適当に沢に下り、後はテープに沿っていく。状態次第では支沢からの雪崩に注意が必要。二股で徒渉し神威山荘でC7。忘年会のはずがみんな連日の疲れで・・・。
1日 晴れ
林道を車まで。スコップで何箇所も除雪しながら車で進むが、一度右前輪が落ちヒヤリとした。なんとか復帰して下山。
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手前の尾根から三頭山
●2006年1月
【ルート】
政和温泉→尾根往復
【メンバ】
米山悟(84)、斉藤清克(87)
1月29日
政和温泉(8:50)→山頂(13:45-14:10)→政和温泉(16:20)
登り残し未踏峰シリーズで、三頭山登りました。広々して良い山域です。
【記 録】
和寒インター経由で幌加内の政和温泉へ。寒々と冷え込んだ道北の小さな盆地だ。盆地の向かい側は北大の演習林でノムラさんがいるかもしれない。手持ちの昔の五万図には深名線がまだ走っていて、三頭山には夏道記号も無い。温泉の駐車場に停めて一線川右岸尾根を末端から出発。
標高差は800だが、三頭山の前山の尾根を長く登るルート取りなので、なかなか近づかない。尾根はゆるやかで木の生え具合もちょうど良い。雪は新雪ラッセル10センチほどで晴れ。風もない。気温は氷点下7〜8度で、これまたちょうど良い。エゾマツもハルニレもダケカンバも、時折直径1m前後の太いやつが生えていて感激する。エゾマツの枝振りが見事で、良い間隔に生えている。こういう山のスキーは快調なのだ。

640ポコから小平蘂山方面
途中640のポコが二つあり、その辺が細くなっていて進みづらいが、その二つを超えると急な大斜面になる。標高800mに北電の電波反射板のようなものが建っていて景観を壊している。

山頂の二人
山頂部は頭が二つ三つあるので視界がないと戻りがきついかも。山頂からは日本海が見えた。北の方へのびるこの山脈の延長には、1000mこそ切るものの白く堂々とした連山がつながる。釜尻山、小平蘂山(オビラシベ)など風格がある。厳冬期の現役メインの縦走に良いと思う。ピッシリが霞のかなたに。

山頂から滑降
山頂から標高差400の白い急斜面は最高だ。登山靴の靴ひもをぎゅぎゅっと締めて一気に滑り降りた。フワフワの上ナダレる気配無し、大胆なターンをしてバランスを崩しても雪が深いので転ばない。ちょん切らずに連続で降りたので膝の上筋がつってしまった。

新雪の滑降
登り返しのポコもうまいこと巻いたりして通り抜け、下りは予想以上にシールを付けずに済んだ。温泉めがけて滑り降りる期待していなかった最後の斜面もオマケとして楽しんだ。

山頂から小平蘂山
20年前、ピッシリの入山は深名線の蕗ノ台駅で、ホームからラッセルを始めた。鉄道入山した時代の豊かさを今になって知る。高速道路で行くのは確かに便利だけれど。
政和温泉(500円)→深川駅前菊屋でカツ丼→札幌ー(夜行バス)→函館で帰る。寿司屋のカツ丼は凄くうまかった。肉、コロモ、タマゴ、飯、量も申し分なし。札幌ではバスセンターに近いディックの部屋で南極映像を見たり昭和基地の話など聞きながら23:55のバスまでやっかいになった。
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赤面山(あかづらやま)(1701.1m)

●2006年1月22日(日) (1ー0)
【ルート】
旧白河高原スキー場跡地=赤面山
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:清原実(86入部)、田中健太郎(87入部)、石川守(87入部)
【行程】
1月22日(日)(曇・強風→晴)旧白河高原スキー場駐車場跡Co1080m(9:20)→Co1320m(10:00-20)→スキー場跡最上部Co1490m(10:50-11:00)→赤面山(12:00-45)→スキー場跡最上部Co1490m(13:15)→駐車場跡(13:45)
【記録】
AACH20年目(1986入部)と19年目(1987入部)の首都圏在住者全員(と言っても4名)で、那須連峰へ山スキーへ行ってきた。4人全員が那須連峰は初めての山域である。入山前日は首都圏で雪が降り、横浜では10cmの積雪。那須どうぶつ王国に併設されているマウントジーンズスキー場の仮眠施設(温泉付:2000円)でC0。
翌日は、マウントジーンズスキー場から、那須連峰最高峰の三本槍岳(1916.9m)をアタックする計画であったが、山々にはガスがかかり、強風が吹き荒れている。とても白いところを長時間歩ける天気ではないし、今後良くなる保証もない。そこで、悪天候時の場合の、予備ルートとして計画していた、樹林帯行動が多く、かつ行動時間が短い「赤面山」の登山口へ向かった。那須甲子有料道路(930円)で、栃木・福島県境を越えると「赤面山」登山口である。

気温-10℃で強風が吹き荒れている。山スキーは中止して温泉三昧しようとの意見に傾きつつあったが、「現役時代なら行けるところまで行ったはずだ。折角来たのだから、とりあえず行けるところまで行ってみよう」ということになった。

強風の吹き荒れる旧白河高原スキー場の跡地をシールで登って行く。スキー場は数年前に廃業したようだ。スキー場は、一度開発すると廃業しても、元の自然(美しいブナの森)に戻せるわけではないことが悲しい。

Co1320mで大休止。風はまだ強いが、天気は徐々に回復に向かっているようだ。ゾンデ棒での測定によると、積雪は1.7m。気温は-10℃。シェイクは現役時代からの秀岳荘オリジナルのナイロンジャンバーだ。フードが大きいので厳冬期の強風時には重宝しているそうだ。

スキー場跡最上部(Co1490m)では、晴れてきた。スキーの品評会。左からヤンケ(つい一週間前に新調)、山森(昨年新調)、ババア(一昨年新調)、シェイク(ミニスキー)。ヤンケも大金を山スキーに投資したので、元をとるために、山に通うそうだ。仲間ができた。

ブナの森をスキーで登るヤンケ。いつの間にやら、空は快晴だ。

那須連峰(茶臼岳、朝日岳など)を一望しながら登る。入山時には悪天候で眺望は全く期待していなかっただけに、あまりに素晴らしい眺望に感激! ババアと私は2週連続で、1月(厳冬期)の山で眺望を楽しめるなんで、何てラッキーなんだろう。

赤面山の山頂(右)まで、あと一息。左に見えるのは、三本槍岳の手前のスダレ山。スキーが快調そうな大斜面だ。

赤面山の山頂にて。バックの山は、三本槍岳とその手前のスダレ山。左から、山森、石川ヤンケ、清原ババア、田中シェイク。

山頂で、那須連峰(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の手前のスダレ山など)を眺めながら、大休止。いい景色だ。

晴れ渡りたる青空♪ 輝き満てる雪原♪ スキーは楽しいね〜。

お決まりの温泉。那須五峰の湯の露天風呂。C0時にもらった割引券で、1000円→500円。
今回は、結果的に途中から良い天気となったが、悪天候時の予備ルートを計画しておいて正解であった。現役なら、樹林帯で天気が良くなるまで停滞するのだろうが、社会人だとそうはいかない。白いところに出る計画と予備ルートとして樹林帯行動中心の計画の両方を設定しておくことにより、天候によらず週末を楽しむことができる。
(文責:山森 聡)
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四阿山(あずまやさん)(2354m)
●2006年1月15日(日) (1ー0)
【ルート】
あずまや高原ホテル=四阿山
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:清原実(86入部)
【行程】
1月15日(日)(晴)あずまや高原ホテル(9:00)→四阿山(13:30-14:20)→あずまや高原ホテル(15:50)
【記録】

入山前日は雨。C0のババア宅を早朝車で出発。上信越自動車道からは雲の上に浅間山が顔を出しているのが見える。天気は回復に向かっているようだ。

あずまや高原ホテル前の登山口で、登山計画書をポストに入れ、雪崩ビーコンの相互確認を行い入山。雪崩ビーコン(アクセストラッカーDTS)を、今回の山行をきっかけに、昨日2人分購入した。

1612の台地を行く。天気はだんだん良くなってきており、眺望のすばらしさに気分は最高。

北アルプスをバックに登るババア。

1月とは思えない良い天気で、北アルプスが全部見える最高の眺望である。

四阿山(あずまやさん)山頂から、上越国境方面を望む。

山頂から見た、浅間山。

山頂から見た、根子岳。後ろには、北アルプスの山々も見える。

山頂の祠。

北アルプスを見ながら滑る。バリズボの雪なので、滑りは快調とは言いがたい。スキーを雪に引っ掛けて、2人ともこけまくりだった。そして体力消耗した。

木立くぐりて、いで湯へ。スキーを脱ぐなり、お決まりの温泉。あずまや高原ホテルの露天風呂から、浅間山を望む。日帰り入浴1000円(タオル付)。
(文責:山森 聡)
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